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公開番号2025109685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2025002143
出願日2025-01-07
発明の名称転がり軸受用保持器及び転がり軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16C 33/46 20060101AFI20250717BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】転がり軸受の温度が上昇せずに、潤滑油不足の状態でも保持器表面の摩擦係数が低く安定し、転がり軸受の正常かつ安定した回転状態を所要時間保てるようにした転がり軸受用保持器であり、またそのような保持器を用いて耐焼付性及び耐摩耗性に優れた転がり軸受を創製する。
【解決手段】転がり軸受の転動体を回転自在に保持する環状の保持器であって、この保持器を径方向に貫通する転動体保持用ポケットの内面、前記保持器の外径面、内径面及び幅面から選ばれる1以上の保持器表面の算術平均粗さ(Ra)が、2μm≦Ra≦20μmであり、かつ前記保持器表面の粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜(RΔq)が、10°≦RΔq≦40°である転がり軸受用保持器とし、またはこのような保持器を用いた転がり軸受とする。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
転がり軸受の転動体を回転自在に保持する環状の保持器であって、
前記環状の保持器は、径方向に貫通する孔を有し、前記孔は転動体を保持するポケットであり、このポケットの内面、前記保持器の外径面、内径面及び幅面から選ばれる1以上の保持器表面の算術平均粗さ(Ra)が、2μm≦Ra≦20μmであり、かつ前記保持器表面の粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜(RΔq)が、10°≦RΔq≦40°である転がり軸受用保持器。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
上記保持器表面の粗さ曲線の二乗平均平方根粗さ(Rq)が、2μm≦Rq≦20μmである請求項1に記載の転がり軸受用保持器。
【請求項3】
上記保持器表面の粗さ曲線の平均高さ(Rc)が、10μm≦Rc≦70μmである請求項1または2に記載の転がり軸受用保持器。
【請求項4】
上記保持器が、合成樹脂または金属からなる保持器である請求項1または2に記載の転がり軸受用保持器。
【請求項5】
上記保持器が、合成樹脂または金属からなる保持器である請求項3に記載の転がり軸受用保持器。
【請求項6】
請求項4に記載の保持器を備えた転がり軸受。
【請求項7】
請求項4に記載の保持器を備えたニードル軸受。
【請求項8】
請求項7に記載のニードル軸受で遊星歯車を支持した遊星歯車機構。
【請求項9】
請求項5に記載の保持器を備えた転がり軸受。
【請求項10】
請求項5に記載の保持器を備えたニードル軸受。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、転がり軸受用保持器及びこれを用いた転がり軸受に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、潤滑油が充分に供給されない状態で転がり軸受が用いられる場合があり、例えばモーターを主動力とする自動車等に必要なギア、モーター等の主要部品をまとめたe-Axleや自動変速機(AT)、無段変速機(CVT)等の減速機構や変速機構に組込まれる転がり軸受には、自動車の停止中に潤滑油が供給されない。その際には、転がり軸受に付着していた潤滑油は、転がり軸受から装置の下部へ滴下され流出してしまう。
【0003】
このような潤滑油が充分に供給されない状態から自動車を再始動すると、転がり軸受に十分な潤滑油が行き渡らない状態で転がり軸受が高速回転されることにもなり、そのような場合でも転がり軸受に焼き付きが起こらないようにする必要がある。
【0004】
また、近年の自動車は、低燃費化や低電費化推進の影響を受けて、低粘度の潤滑油を少量用いる傾向があり、転がり軸受は、以前より温度上昇や焼き付きが起こりやすい条件で使用されている。
【0005】
自動車だけでなく航空機などを含めて通常より厳しい使用状態で、転がり軸受の回転性能や耐久性が充分に発揮されるように、保持器などの表面に自己潤滑性のある樹脂や金属からなる潤滑性皮膜を設けることが知られている。
【0006】
ただし、自己潤滑性の皮膜は、素材から剥がれやすいという性質や、摩耗しやすいという性質も併せ持つので、厳しい使用条件下でも転がり軸受に回転機能の安定性や耐久性を充分に発揮させるためには、さらなる改良が求められている。
【0007】
例えば、転がり軸受への潤滑油の供給が遮断され、極少量の初期付着油のみが存在する厳しい使用状態、いわゆる「ドライラン」の状態でも経時的にある程度(数十秒から数十分間程度)まで高速回転が可能な転がり軸受として、環状の保持器の内径面、外径面または転動体保持用のポケット部の表面粗さRaを0.8~6.5μmに特定した航空機用の転がり軸受が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2012-180847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上記の航空機用の転がり軸受は、環状の保持器の内径面、外径面またはポケット部の表面粗さが、粗さ曲線の平均面からの山部及び谷部の絶対値の平均であるパラメータのRaだけで特定されているので、このような保持器には極少量の初期付着油を保持可能な表面性状が充分に特定されていなかった。
【0010】
そのため、環状の保持器の内径面、外径面またはポケット部という所定の案内面の表面粗さRaが0.8~6.5μmであっても、短時間の使用で案内面の摩擦係数が急増する場合があり、また前記案内面及びその潤滑油や保持器に隣接する部品の温度が上昇することにより、正常かつ安定した転がり軸受の回転が妨げられる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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