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公開番号2025085382
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023199223
出願日2023-11-24
発明の名称振動式部品搬送装置
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65G 27/08 20060101AFI20250529BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】高い搬送速度で部品を搬送可能な振動式部品搬送装置を提供する。
【解決手段】中間振動体3a,3bが、基台1の下側に配置され、水平振動用板ばね6a,6bが、基台1を避けて上下方向に延びるように配置され、水平振動用板ばね6a,6bの上端部が上部振動体4に固定され、水平振動用板ばね6a,6bの下端部が中間振動体3a,3bに固定されている振動式部品搬送装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基台(1)と、
前記基台(1)に鉛直振動用板ばね(5a,5b)を介して連結された中間振動体(3a,3b)と、
前記中間振動体(3a,3b)に水平振動用板ばね(6a,6b)を介して連結された上部振動体(4)と、
前記上部振動体(4)に取り付けられ、前後方向に直線状に延びる部品搬送路(10)をもつトラフ(7)と、
前記上部振動体(4)に上下方向の振動を付与する鉛直加振用電磁石(8)と、
前記上部振動体(4)に前後方向の振動を付与する水平加振用電磁石(9)とを有し、
前記中間振動体(3a,3b)が、前記基台(1)の下側に配置され、
前記水平振動用板ばね(6a,6b)が、前記基台(1)を避けて上下方向に延びるように配置され、
前記水平振動用板ばね(6a,6b)の上端部が前記上部振動体(4)に固定され、前記水平振動用板ばね(6a,6b)の下端部が前記中間振動体(3a,3b)に固定されている振動式部品搬送装置。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記中間振動体(3a,3b)は、前後に離間して配置された前側の中間振動体(3a)と後側の中間振動体(3b)とで構成され、
前記水平振動用板ばね(6a,6b)は、前記前側の中間振動体(3a)と前記上部振動体(4)とを連結する前側の水平振動用板ばね(6a)と、前記後側の中間振動体(3b)と前記上部振動体(4)とを連結する後側の水平振動用板ばね(6b)とで構成され、
前記鉛直振動用板ばね(5a,5b)は、前記前側の中間振動体(3a)と前記基台(1)とを連結する前側の鉛直振動用板ばね(5a)と、前記後側の中間振動体(3b)と前記基台(1)とを連結する後側の鉛直振動用板ばね(5b)とで構成されている請求項1に記載の振動式部品搬送装置。
【請求項3】
前記前側の水平振動用板ばね(6a)は、前後方向に間隔をおいて対向するように対に設けられ、
前記対の前側の水平振動用板ばね(6a)の上端部同士が前記上部振動体(4)に設けた前側のばね固定片(20a)を前後から挟み込むとともに、前記対の前側の水平振動用板ばね(6a)の下端部同士が、前記前側の中間振動体(3a)が前後から挟み込み、
前記後側の水平振動用板ばね(6b)は、前後方向に間隔をおいて対向するように対に設けられ、
前記対の後側の水平振動用板ばね(6b)の上端部同士が、前記上部振動体(4)に設けた後側のばね固定片(20b)を前後から挟み込むとともに、前記対の後側の水平振動用板ばね(6b)の下端部同士が、前記後側の中間振動体(3b)を前後から挟み込んでいる請求項2に記載の振動式部品搬送装置。
【請求項4】
前記対の前側の水平振動用板ばね(6a)は、前記上部振動体(4)の左側と右側にそれぞれ設けられ、
前記前側のばね固定片(20a)は、前記上部振動体(4)から左側と右側にそれぞれ突出して設けられた突起であり、
前記対の後側の水平振動用板ばね(6b)は、前記上部振動体(4)の左側と右側にそれぞれ設けられ、
前記後側のばね固定片(20b)は、前記上部振動体(4)から左側と右側にそれぞれ突出して設けられた突起である請求項3に記載の振動式部品搬送装置。
【請求項5】
前記対の前側の水平振動用板ばね(6a)を構成する一方の前側の水平振動用板ばね(6a)と他方の前側の水平振動用板ばね(6a)とが、それぞれ、重ねた複数枚の板ばねで形成され、
前記対の後側の水平振動用板ばね(6b)を構成する一方の後側の水平振動用板ばね(6b)と他方の後側の水平振動用板ばね(6b)とが、それぞれ、重ねた複数枚の板ばねで形成されている請求項3または4に記載の振動式部品搬送装置。
【請求項6】
前記前側の鉛直振動用板ばね(5a)は、上下方向に間隔を対向するように対に設けられ、
前記対の前側の鉛直振動用板ばね(5a)が、前記前側の中間振動体(3a)と、前記基台(1)に設けた前側のばね固定ブロック(21a)とを水平方向に離れた位置でそれぞれ上下から挟み込み、
前記後側の鉛直振動用板ばね(5b)は、上下方向に間隔をおいて対向するように対に設けられ、
前記対の後側の鉛直振動用板ばね(5b)が、前記後側の中間振動体(3b)と、前記基台(1)に設けた後側のばね固定ブロック(21b)とを水平方向に離れた位置でそれぞれ上下方向から挟み込んでいる請求項2から4のいずれかに記載の振動式部品搬送装置。
【請求項7】
前記鉛直加振用電磁石(8)は、前記基台(1)の前後方向の中央位置に配置され、
前記水平加振用電磁石(9)は、前記基台(1)の前後方向の中央位置から前後方向のうちの一方にずれた位置に配置され、
前記基台(1)には、前後方向の中央位置から前後方向のうちの他方にずれた位置に前記水平加振用電磁石(9)に対応する質量をもつ基台重心調整用凸部(25)が設けられている請求項1から4のいずれかに記載の振動式部品搬送装置。
【請求項8】
前記上部振動体(4)には、前記鉛直加振用電磁石(8)と隙間をあけて上下方向に対向する鉛直加振用鉄心(23)と、前記水平加振用電磁石(9)と前後方向に隙間をあけて前後方向に対向する水平加振用鉄心(24)とが設けられ、
前記鉛直加振用鉄心(23)は、前記上部振動体(4)の前後方向の中央位置に配置され、
前記水平加振用鉄心(24)は、前記上部振動体(4)の前後方向の中央位置から前後方向のうちの一方にずれた位置に配置され、
前記上部振動体(4)には、前後方向の中央位置から前後方向のうちの他方にずれた位置に前記水平加振用鉄心(24)に対応する質量をもつ上部重心調整用凸部(26)が設けられている請求項7に記載の振動式部品搬送装置。
【請求項9】
前記基台(1)の前端部に前後方向に延びる前側の錘固定用レール(27a)が設けられ、
前記前側の錘固定用レール(27a)には、錘の固定位置を前後方向に調整することができるように前側の錘(28a)が固定され、
前記基台(1)の後端部に前後方向に延びる後側の錘固定用レール(27b)が設けられ、
前記後側の錘固定用レール(27b)には、錘の固定位置を前後方向に調整することができるように後側の錘(28b)が固定されている請求項1から4のいずれかに記載の振動式部品搬送装置。
【請求項10】
前記基台(1)の左右両側の側面に、質量調整用の側板(37)が着脱可能に取り付けられている請求項1から4のいずれかに記載の振動式部品搬送装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、トラフを振動させて部品を搬送する振動式部品搬送装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
前後方向に直線状に延びる部品搬送路をもつトラフを振動させて部品を搬送する振動式部品搬送装置として、鉛直振動と水平振動とを別個の加振用電磁石で発生させ、その鉛直振動と水平振動を合成した振動で部品を搬送する複合振動式のものが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1の振動式部品搬送装置は、防振部材を介して床部材に支持される基台と、基台に水平振動用板ばねを介して連結された中間振動体と、中間振動体に鉛直振動用板ばねを介して連結された上部振動体と、上部振動体に取り付けられたトラフと、上部振動体に上下方向の振動を付与する鉛直加振用電磁石と、上部振動体に前後方向の振動を付与する水平加振用電磁石とを有する。トラフには、前後方向に直線状に延びる部品搬送路が設けられている。
【0004】
この振動式部品搬送装置は、鉛直加振用電磁石で発生する上下方向の鉛直振動と、水平加振用電磁石で発生する前後方向の水平振動とを所定の位相差で合成することにより、楕円振動(トラフの各点が、水平に対して傾斜した長軸をもつ楕円状の軌跡を描くように往復動する運動)を上部振動体に発生させ、その楕円振動によってトラフ上の部品を後側から前側に向かって移動させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-95597号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、基台に固定した水平加振用電磁石で上部振動体に前後方向の水平振動を付与するとき、上部振動体と基台には、作用・反作用の関係により前後方向に互いに逆向きの力が作用する。このとき、上部振動体と基台に作用するそれぞれの力の作用線と重心とのずれにより、上部振動体と基台にそれぞれピッチング運動(前後に傾くように揺れる運動)が生じる。ここで、床上から見た上部振動体のピッチング運動は、床上から見た基台のピッチング運動と、基台に対する上部振動体の相対的なピッチング運動とを合成したものであり、さらに、床上から見た基台のピッチング運動と、基台に対する上部振動体の相対的なピッチング運動は、互いに逆位相の関係にあることから、特許文献1の振動式部品搬送装置においては、上部振動体のピッチング運動を基台のピッチング運動で効果的に打ち消すことができるようにするため、基台の質量調整用の錘を設け、その錘を増減することで、床上から見た基台のピッチング運動の振幅の大きさを調整できるようにしている。
【0007】
しかしながら、基台のピッチング運動の振幅の大きさを調整するため、基台の質量調整用の錘を増やした場合、装置全体の質量も増えるので、装置全体の固有振動数が小さくなり、部品の搬送速度が遅くなる問題がある。
【0008】
また、特許文献1の振動式部品搬送装置においては、上部振動体と中間振動体とを連結するばねが鉛直振動用板ばねとされ、中間振動体と基台とを連結するばねが水平振動用板ばねとされているので、水平加振用電磁石で上部振動体に振動を付与したときに、トラフと上部振動体と中間振動体と基台のうち、トラフと上部振動体と中間振動体が前後方向に一体に振動し、基台がその逆位相で前後方向に移動する。ここで、上部振動体の前後方向の振幅と、基台の前後方向の振動との比は、トラフと上部振動体と中間振動体の合計質量の逆数と、基台の質量の逆数との比となる。そのため、上部振動体の前後方向の振幅(すなわちトラフの前後方向の振動)が小さくなりやすく、部品の搬送速度を大きくすることが難しかった。
【0009】
この発明が解決しようとする課題は、高い搬送速度で部品を搬送可能な振動式部品搬送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、この発明では、以下の構成の振動式部品搬送装置を提供する。
[構成1]
防振部材を介して床部材に支持される基台と、
前記基台に鉛直振動用板ばねを介して連結された中間振動体と、
前記中間振動体に水平振動用板ばねを介して連結された上部振動体と、
前記上部振動体に取り付けられ、前後方向に直線状に延びる部品搬送路をもつトラフと、
前記上部振動体に上下方向の振動を付与する鉛直加振用電磁石と、
前記上部振動体に前後方向の振動を付与する水平加振用電磁石とを有し、
前記中間振動体が、前記基台の下側に配置され、
前記水平振動用板ばねが、前記基台を避けて上下方向に延びるように配置され、
前記水平振動用板ばねの上端部が前記上部振動体に固定され、前記水平振動用板ばねの下端部が前記中間振動体に固定されている振動式部品搬送装置。
(【0011】以降は省略されています)

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