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公開番号
2025108150
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2024001869
出願日
2024-01-10
発明の名称
軸受用絶縁カバー及び転がり軸受
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
35/077 20060101AFI20250715BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】軌道輪に絶縁用樹脂のインサート成形を行うことなく、転がり軸受の絶縁を図る。
【解決手段】軌道輪の嵌め合い面に嵌め込むことができるように筒状樹脂部の内外一方側に形成された第一の筒状樹脂面2と、その筒状樹脂部の内外他方側に形成された第二の筒状樹脂面3と、第一の筒状樹脂面2が軌道輪の嵌め合い面に嵌め込まれた嵌合状態のときに軌道輪の軸方向片側の側面に軸方向に引っ掛かる第一の突状樹脂部4とを備え、第一の筒状樹脂面2と第二の筒状樹脂面3と第一の突状樹脂部4とが一体に形成された軸受用絶縁カバーを採用する。第一の筒状樹脂面2は、嵌合状態のときに軌道輪の軸方向片側とは反対側の側面に軸方向に引っ掛かる第二の突状樹脂部2cを含む。それら筒状樹脂面2、3のうちの少なくとも一方が当該筒状樹脂面2、3の全幅に亘って延びる凹凸2b,2a、3b,3aを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
軌道輪の嵌め合い面に嵌め込むことができるように筒状樹脂部の内外一方側に形成された第一の筒状樹脂面と、
前記筒状樹脂部の内外他方側に形成された第二の筒状樹脂面と、
前記第一の筒状樹脂面が前記軌道輪の嵌め合い面に嵌め込まれた嵌合状態のときに前記軌道輪の軸方向片側の側面に軸方向に引っ掛かる第一の突状樹脂部と、を備え、
前記第一の筒状樹脂面と前記第二の筒状樹脂面と前記第一の突状樹脂部とが一体に形成されており、
前記第一の筒状樹脂面が、前記嵌合状態のときに前記軌道輪の軸方向片側とは反対側の側面に軸方向に引っ掛かる第二の突状樹脂部を含み、
前記第一の筒状樹脂面及び前記第二の筒状樹脂面のうちの一方又は両方の筒状樹脂面が凹凸で形成された軸受用絶縁カバー。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記第一の突状樹脂部が、前記軌道輪の軸方向片側の幅面に重ねられるように設けられている請求項1に記載の軸受用絶縁カバー。
【請求項3】
前記第二の突状樹脂部の径方向高さが0.3mm以下に設けられている請求項1に記載の軸受用絶縁カバー。
【請求項4】
前記第一の筒状樹脂面及び前記第二の筒状樹脂面がそれぞれ前記凹凸を有し、これら第一の筒状樹脂面の凹凸と第二の筒状樹脂面の凹凸の互いの凹同士が径方向に対向している請求項1に記載の軸受用絶縁カバー。
【請求項5】
前記一方又は両方の筒状樹脂面の前記凹凸が円周方向の複数箇所に等配されている請求項1に記載の軸受用絶縁カバー。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の軸受用絶縁カバーが嵌め込まれた前記軌道輪と、前記軌道輪に径方向に対向する他の軌道輪と、前記軌道輪と前記他の軌道輪との間に配置された複数の転動体と、を備える転がり軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、転がり軸受を絶縁するために軌道輪に取り付けられる樹脂製の軸受用絶縁カバー及びこれを備える転がり軸受に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
電動モータや、電動モータと減速機とを一体化したe-Axleといった電気を使用する装置の回転部を支持する転がり軸受の場合、電圧が転がり軸受に印加されることがある。その電圧により、転がり軸受の外輪から内輪側へ、又は内輪から外輪側へ電気が流れると、転がり軸受の転動体と外輪、内輪との接触部に電食が発生する。このような電食を防止するため、従来、転がり軸受を絶縁する対策が取られている。
【0003】
その絶縁対策として、絶縁性の高い樹脂を軌道輪(内輪又は外輪)にインサート成形し、その軌道輪の嵌め合い面や側面を樹脂で被覆したものがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3068311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、そのインサート成形では、軌道輪を被覆する樹脂と、その軌道輪とを一体化するため、樹脂を軌道輪の軌道面近傍を削った周溝に充填している。インサート成形後ゲート痕の除去や、成形後の後加工時に軌道面等にゴミが付着しないようにするためのマスキング、洗浄といった注意すべき事項が多く、コストアップを招いている点で改良の余地がある。
【0006】
上述の背景に鑑み、この発明が解決しようとする課題は、軌道輪に絶縁用樹脂のインサート成形を行うことなく、転がり軸受の絶縁を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、この発明は、軌道輪の嵌め合い面に嵌め込むことができるように筒状樹脂部の内外一方側に形成された第一の筒状樹脂面と、前記筒状樹脂部の内外他方側に形成された第二の筒状樹脂面と、前記第一の筒状樹脂面が軌道輪の嵌め合い面に嵌め込まれた嵌合状態のときに前記軌道輪の軸方向片側の側面に軸方向に引っ掛かる第一の突状樹脂部と、を備え、前記第一の筒状樹脂面と前記第二の筒状樹脂面と前記第一の突状樹脂部とが一体に形成されており、前記第一の筒状樹脂面が、前記嵌合状態のときに前記軌道輪の軸方向片側とは反対側の側面に軸方向に引っ掛かる第二の突状樹脂部を含み、前記第一の筒状樹脂面及び前記第二の筒状樹脂面のうちの一方又は両方の筒状樹脂面が凹凸で形成された軸受用絶縁カバー、という構成1を採用した。
【0008】
上記構成1によると、軌道輪の嵌め合い面に対する第一の筒状樹脂面の嵌め込みを行い、第一の突状樹脂部及び第二の突状樹脂部が軌道輪の軸方向両側の側面に軸方向に引っ掛かる嵌合状態にすると、軸受用絶縁カバーを軌道輪に取り付けることができる。軸受用絶縁カバー付き軌道輪を対応の機械要素に嵌めると、第一の筒状樹脂面及び第二の筒状樹脂面を有する筒状樹脂部が対応の機械要素の軸受座と軌道輪の嵌め合い面とで挟まれた状態となるので、これら両者間で絶縁を図ることができる。このように、軌道輪に取り付けられる軸受用絶縁カバーによって転がり軸受の絶縁を図れば、軌道輪に絶縁用樹脂のインサート成形を行うことが不要になる。
【0009】
仮に軸受用絶縁カバーを単純な円筒で構成した場合、軌道輪の嵌め合い面と第一の筒状樹脂面との間には軸受用絶縁カバーを軌道輪に取り付けるための締め代を設定し、第一の筒状樹脂面及び第二の筒状樹脂面を有する筒状樹脂部の径方向の寸法精度を厳しく管理しなければならなくなる。すなわち、前述の締め代が緩く出来上がった場合、転がり軸受の使用中の温度変化、振動等によって軸受用絶縁カバーが自ずと軌道輪から抜け出て絶縁性を安定的に保てなくなる懸念がある。一方、その締め代がきつく出来上がった場合、軌道輪の嵌め合い面に嵌め込むことが困難になる。また、第一の筒状樹脂面に対する第二の筒状樹脂面の径差が過大に出来上がった場合、軸受用絶縁カバーと軌道輪の嵌め合い面と対応の機械要素との三者間の各はめあい面圧が過大になり、転がり軸受に悪影響を及ぼす懸念がある。
【0010】
これに対し、上記構成1のように軌道輪に対する軸受用絶縁カバーの抜け止めを第一の突状樹脂部と第二の突状樹脂部とで行えば、軌道輪の嵌め合い面と第一の筒状樹脂面との間の締め代をきつく設定せずとも軸受用絶縁カバーの抜け出しを防ぐことができる。また、軌道輪の嵌め合い面と第一の筒状樹脂面との間の締め代が大きく出来上がったとしても、第一の筒状樹脂面及び第二の筒状樹脂面のうちの一方又は両方の筒状樹脂面が凹凸で形成されているため、その凹での円周方向の伸縮性向上により第一の筒状樹脂面を軌道輪の嵌め合い面に嵌め込むことが可能であり、また、軸受用絶縁カバーと軌道輪の嵌め合い面と対応の機械要素の軸受座との三者間のはめあい面圧が高くなる際には、その凸が軌道輪の嵌め合い面と対応の機械要素との間で径方向に圧されて凹の方へ広がるように低くつぶれることにより各はめあい面圧を軽減することが可能である。したがって、上記構成1によれば、第一の筒状樹脂面及び第二の筒状樹脂面の径方向の寸法精度を緩和すること(すなわち樹脂成形後に第一の筒状樹脂面及び第二の筒状樹脂面の寸法精度を向上させる後加工コストを不要にすること)が可能でありながら、転がり軸受の使用中の絶縁性を安定的に保つと共に転がり軸受への悪影響を防ぐことも可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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