TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025107777
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-22
出願番号
2024001200
出願日
2024-01-09
発明の名称
動圧軸受、流体動圧軸受装置、及びモータ
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16C
17/02 20060101AFI20250714BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】軸方向寸法を拡大することなく、かつ、汎用性を損なうことなく、負荷容量を向上させることが可能な動圧軸受、流体動圧軸受装置、及びモータを提供する。
【解決手段】軸部材の外径面と対向する軸受内径面を有し、前記軸受内径面に動圧発生部を備えた動圧軸受である。動圧発生部はヘリングボーン形状に配列された複数の動圧溝を有する。動圧溝は、第1・第2動圧溝群が設けられる。第1動圧溝群と第2動圧溝群との間に周方向に延びる環状丘部が設けられる。環状丘部の一部に、動圧を発生させるための凹部を形成した。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
軸部材の外径面と対向する軸受内径面を有し、前記軸受内径面に動圧発生部を備えた動圧軸受であって、
前記動圧発生部はヘリングボーン形状に配列された複数の動圧溝を有し、前記動圧溝は、第1・第2動圧溝群が設けられるとともに、第1・第2動圧溝群の動圧溝間には、それぞれ、傾斜状の傾斜丘部が形成され、かつ、第1動圧溝群と第2動圧溝群との間に各傾斜丘部と連結されて周方向に延びる環状丘部が設けられ、前記環状丘部の一部に、動圧を発生させるための凹部を形成したことを特徴とする動圧軸受。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記凹部の円周方向幅を、前記合流部の円周方向幅よりも小さくし、かつ、第1・第2動圧溝群の動圧溝の数を同一とするとともに、第1動圧群の傾斜丘部と環状丘部との合流部と、第2動圧群の傾斜丘部と環状丘部との合流部とが一致し、全合流部に前記凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の動圧軸受。
【請求項3】
軸受内径面に、軸方向に離間した上下反転形状の一対の動圧発生部が形成されていることを特徴とする請求項1の記載の動圧軸受。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれかに記載の動圧軸受と、前記動圧軸受の内周に挿入された軸部材と、前記動圧軸受の内周面と前記軸部材の外周面との間に形成されるラジアル軸受隙間の潤滑流体の動圧作用で前記軸部材の相対回転を支持するラジアル軸受部とを備えたことを特徴とする流体動圧軸受装置。
【請求項5】
請求項4に記載の流体動圧軸受装置と、前記軸部材又は前記動圧軸受と一体に回転するロータと、前記ロータを回転駆動する駆動部とを備え、前記ロータがインベラ部を有することを特徴とするモータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、動圧軸受、流体動圧軸受装置、及びモータに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
流体動圧軸受装置は、軸部材の外周面と軸受部材の内周面との間のラジアル軸受隙間の流体膜(例えば油膜)に生じる圧力により、軸部材を相対回転自在に非接触支持するものである。動圧軸受装置は、その高回転精度および静粛性から、情報機器(例えば、HDD等の磁気ディスク駆動装置、CD-ROM、CD-R/RW、DVD-ROM/RAM、ブルーレイディスク等の光ディスク駆動装置、MD、MO等の光磁気ディスク駆動装置)のスピンドルモータ、レーザビームプリンタ(LBP)のポリゴンスキャナモータ、プロジェクタのカラーホイール、あるいは電気機器の冷却ファン等に使用されるファンモータなどの小型モータ用として好適に使用される。
【0003】
ノートパソコンやタブレット型端末等の携帯情報機器(いわゆるモバイル機器)は薄型化に対する要求が強い。また、近年では、5G(ファイブジー)に対応するための情報機器の高機能化が進み、回路からの発熱量が増加するため、冷却性能に対する要求も高まっているため、回転軸に取り付けられるインペラは大きくなる傾向にある。このため、ファンモータの回転軸を支持する動圧軸受装置に加わる負荷が大きくなる。ここで、5G(ファイブジー)とは、「第5世代移動通信システム」であり、主な特徴は「高速大容量」、「多数同時接続」、「超低遅延」の3つが挙げられる。
【0004】
薄型ファンモータに対応した動圧軸受として、従来には、特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1に記載の動圧軸受は、軸方向寸法を拡大することなく、モーメント荷重に対する軸受剛性を高め、軸の振れ回りを抑制しようとするものである。この場合、溝(動圧溝)仕様の異なる動圧発生部を軸方向に2列配置するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-54860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のものは、動圧軸受を用いるモータでは、構成するロータの重心位置などによって、溝仕様を変更する必要があり、汎用性に劣り、コスト高となる場合がる。さらに、この場合、上下の溝仕様が異なるため、モータ仕様は同じで回転方向のみ異なるモータがある場合、上下反転させても対応することができない。
【0007】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みて、軸方向寸法を拡大することなく、かつ、汎用性を損なうことなく、負荷容量を向上させることが可能な動圧軸受、流体動圧軸受装置、及びモータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の動圧軸受は、軸部材の外径面と対向する軸受内径面を有し、前記軸受内径面に動圧発生部を備えた動圧軸受であって、前記動圧発生部はヘリングボーン形状に配列された複数の動圧溝を有し、前記動圧溝は、軸方向に沿って離間した第1・第2動圧溝群が設けられるとともに、第1・第2動圧溝群の動圧溝間には、それぞれ、傾斜状の傾斜丘部が形成され、かつ、第1動圧溝群と第2動圧溝群との間に各傾斜丘部と連結されて周方向に延びる環状丘部が設けられ、前記環状丘部の一部に、動圧を発生させるための凹部を形成したものである。
【0009】
本発明の動圧軸受によれば、各動圧溝群における傾斜溝(動圧溝)と環状丘部との間には段差部が形成され、この段差で圧力(動圧)が発生し、環状丘部の凹部により、凹部における回転方向下流側で圧力(動圧)が発生する。すなわち、環状丘部にくさび効果により圧力を発生させるための凹部を設けることになり、負荷容量が向上する。
【0010】
前記動圧を発生させるための凹部を、前記環状丘部と前記傾斜丘部との合流部に設けると共に、前記凹部の円周方向幅を、前記合流部の円周方向幅よりも小さくし、かつ、第1・第2動圧溝群の動圧溝の数を同一とするとともに、第1動圧群の傾斜丘部と環状丘部との合流部と、第2動圧群の傾斜丘部と環状丘部との合流部とが一致し、全合流部に前記凹部が設けられているのが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
NTN株式会社
軸シール
23日前
NTN株式会社
ころ軸受
16日前
NTN株式会社
ころ軸受
17日前
NTN株式会社
物品供給装置
1か月前
NTN株式会社
状態監視装置
9日前
NTN株式会社
焼結合金軸受
15日前
NTN株式会社
回転伝達装置
18日前
NTN株式会社
絶縁転がり軸受
18日前
NTN株式会社
車輪用軸受装置
18日前
NTN株式会社
円すいころ軸受
29日前
NTN株式会社
車輪用軸受装置
24日前
NTN株式会社
ピストンリング
23日前
NTN株式会社
オートテンショナ
1か月前
NTN株式会社
シール付転がり軸受
1か月前
NTN株式会社
転動部材および転がり軸受
29日前
NTN株式会社
診断装置、および診断方法
16日前
NTN株式会社
軸受用絶縁カバー及び転がり軸受
2日前
NTN株式会社
摺動ナットおよびすべりねじ装置
15日前
NTN株式会社
通電ユニットおよび軸受ユニット
1か月前
NTN株式会社
転がり軸受用保持器及び転がり軸受
今日
NTN株式会社
転がり軸受用保持器および転がり軸受
15日前
NTN株式会社
動圧軸受、流体動圧軸受装置、及びモータ
3日前
NTN株式会社
問合せ回答プログラムおよび問合せ回答方法
1か月前
NTN株式会社
軸受装置の冷却構造及び冷却構造を備えた軸受装置。
17日前
NTN株式会社
機械部品
10日前
NTN株式会社
軸受装置
1か月前
NTN株式会社
シャント抵抗、シャント抵抗の製造方法、および制御装置
8日前
NTN株式会社
インサート軸受ユニット用固定装置およびインサート軸受ユニット
18日前
NTN株式会社
車輪用軸受装置および車輪用軸受
1か月前
個人
流路体
6か月前
個人
クラッチ装置
6か月前
個人
ホース保持具
3か月前
個人
トーションバー
3か月前
個人
差動歯車用歯形
29日前
個人
地震の揺れ回避装置
1日前
個人
固着具と成形品部材
6か月前
続きを見る
他の特許を見る