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公開番号
2025110557
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-29
出願番号
2024004454
出願日
2024-01-16
発明の名称
シェル形針状ころ軸受
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
33/54 20060101AFI20250722BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】隣り合う針状ころ同士の周方向隙間が狭いときにも、保持器の強度を確保することができ、かつ、その保持器で針状ころを安定して案内することが可能なシェル形針状ころ軸受を提供する。
【解決手段】柱中央部8cの断面形状が、径方向外方に向かって周方向幅が次第に狭くなる台形状となるように、柱中央部8cの周方向両側の側面に台形の斜辺に対応する面押し加工面10が形成され、柱傾斜部8bの周方向両側の側面を面押し加工面10に対して周方向に凹ませるように、柱傾斜部8bの周方向両側の側面を径方向に延びる溝状の逃がし部12が設けられていることを特徴とするシェル形針状ころ軸受。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
シェル形外輪(1)と、
前記シェル形外輪(1)の内周に沿って周方向に間隔をおいて配置される複数の針状ころ(2)と、
前記複数の針状ころ(2)の周方向間隔を保持する保持器(3)とを有し、
前記保持器(3)は、前記針状ころ(2)を間にして軸方向に対向する一対の円環部(7)と、周方向に隣り合う前記針状ころ(2)の間を通って前記一対の円環部(7)を連結する複数の柱部(8)とを有し、
前記各柱部(8)は、前記一対の円環部(7)から一定の外径(d1)で軸方向内方に延びる一対の柱端部(8a)と、前記一対の柱端部(8a)から軸方向内方に向かうに従って外径が次第に小さくなるように傾斜して延びる一対の柱傾斜部(8b)と、前記一対の柱傾斜部(8b)を連結する柱中央部(8c)とを有するシェル形針状ころ軸受において、
前記柱中央部(8c)の断面形状が、径方向外方に向かって周方向幅が次第に狭くなる台形状となるように、前記柱中央部(8c)の周方向両側の側面に前記台形の斜辺に対応する面押し加工面(10)が形成され、前記面押し加工面(10)は、前記針状ころ(2)の外周との接触面とされ、
前記柱傾斜部(8b)の周方向両側の側面を前記面押し加工面(10)に対して周方向に凹ませるように、前記柱傾斜部(8b)の周方向両側の側面を径方向に延びる溝状の逃がし部(12)が設けられていることを特徴とするシェル形針状ころ軸受。
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【請求項2】
前記柱端部(8a)の外径(d1)が前記柱中央部(8c)の外径(d3)よりも大きく、かつ、前記柱端部(8a)の内径(d2)が前記柱中央部(8c)の外径(d3)よりも小さくなるように前記柱端部(8a)が形成され、
前記柱端部(8a)の周方向両側の側面に、軸方向から見て前記面押し加工面(10)と交差するように周方向に直角に延び、前記針状ころ(2)の外周に接触する端部案内面(11)が形成されている請求項1に記載のシェル形針状ころ軸受。
【請求項3】
前記端部案内面(11)と前記円環部(7)の軸方向内側の側面との間に、前記端部案内面(11)に対して周方向に凹む部分を生じないように両者を接続する凹円弧状の隅R部(15)が形成されている請求項2に記載のシェル形針状ころ軸受。
【請求項4】
前記面押し加工面(10)の面粗さが、前記端部案内面(11)の面粗さよりも小さい請求項2または3に記載のシェル形針状ころ軸受。
【請求項5】
径方向から見て、前記面押し加工面(10)と前記逃がし部(12)とを滑らかに接続する凸円弧状の中央側R部(13)と、前記端部案内面(11)と前記逃がし部(12)とを滑らかに接続する凸円弧状の端部側R部(14)とを有する請求項2または3に記載のシェル形針状ころ軸受。
【請求項6】
軸方向から見て、前記端部案内面(11)の前記面押し加工面(10)と交差する位置が、前記面押し加工面(10)の径方向外端から前記面押し加工面(10)の90%以内の範囲にある請求項2または3に記載のシェル形針状ころ軸受。
【請求項7】
前記各針状ころ(2)を間に挟んで周方向に対向する一対の前記柱端部(8a)のうち、一方の柱端部(8a)の径方向内端から他方の柱端部(8a)の径方向内端までの距離(直線で結んだ最短距離)が、前記針状ころ(2)の外径の90%以上110%以下に設定されている請求項1から3のいずれかに記載のシェル形針状ころ軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、シェル形針状ころ軸受に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
シェル形針状ころ軸受は、他の形式の転がり軸受に比べて径方向の厚さが小さく、また負荷容量が高いことから、自動車や産業機械などの分野で広く使用されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1のシェル形針状ころ軸受は、鋼板の絞り加工により形成されたシェル形外輪と、シェル形外輪の内周に沿って周方向に間隔をおいて配置される複数の針状ころと、複数の針状ころの周方向間隔を保持する保持器とを有する。
【0004】
この保持器は、針状ころを間にして軸方向に対向する一対の円環部と、周方向に隣り合う針状ころの間を通って一対の円環部を連結する複数の柱部とを有する。ここで、周方向に隣り合う柱部と一対の円環部は、針状ころを収容するポケットを形成している。この保持器は、保持器の材料となる帯鋼に、打ち抜き加工で複数のポケットを順に形成し、そのポケットを形成した帯鋼を所定長さに切断して円筒状に曲げ、円筒状に曲げた帯鋼の両端を溶接することで形成されている。
【0005】
また、保持器を構成する各柱部は、一対の円環部から一定の外径で軸方向内方に延びる一対の柱端部と、一対の柱端部から軸方向内方に向かうに従って外径が次第に小さくなるように傾斜して延びる一対の柱傾斜部と、一対の柱傾斜部を連結する柱中央部とを有する。この柱部(柱端部、柱傾斜部、柱中央部)の周方向側面は、ポケットの打ち抜き加工で形成された打ち抜き断面のままとされており、そのため、柱部の断面形状は、径方向に沿って周方向幅が一定の方形状となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-16828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願の発明者は、特許文献1のようなシェル形針状ころ軸受において、負荷容量を大きくするため、軸受サイズを変更せずに針状ころの本数を増やすことを検討した。
【0008】
すなわち、特許文献1のようなシェル形針状ころ軸受において、軸受サイズを変更せずに針状ころの本数を増やした場合、隣り合う針状ころの間の周方向隙間が狭くなる。そのため、周方向に隣り合う針状ころの間に配置される保持器の柱中央部の周方向幅も小さくする必要が生じ、保持器の強度が低下する。そこで、本願の発明者は、隣り合う針状ころ同士の周方向隙間が、針状ころのピッチ円の位置から径方向内側に向かって次第に広くなる形状を有する点に注目し、従来よりも保持器の柱中央部の位置を径方向内側に寄せることで、保持器の柱中央部の周方向幅を確保することを検討した。
【0009】
しかしながら、保持器の柱中央部の位置を径方向内側に寄せた場合、針状ころが柱中央部に接触する位置が、柱中央部の周方向側面の径方向外端の角の部分となるおそれがあり、この場合、針状ころが柱中央部に乗り上げる形となることで、柱中央部が径方向内側に押圧されて軸に接触するおそれがある。
【0010】
この発明が解決しようとする課題は、隣り合う針状ころ同士の周方向隙間が狭いときにも、保持器の強度を確保することができ、かつ、その保持器で針状ころを安定して案内することが可能なシェル形針状ころ軸受を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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