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公開番号
2025127164
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024023724
出願日
2024-02-20
発明の名称
通電ユニットおよび軸受ユニット
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
19/06 20060101AFI20250825BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】油浴中での使用に好適でかつコンパクトな、通電ユニットおよび電食防止作用を有する軸受ユニットを提供する。
【解決手段】通電ユニット2が、導電性を有する環状のケース本体部6と、ケース本体部6から径方向内向きに突出する導電性を有する通電部材7と、通電部材7を径方向内向きに付勢する弾性部材8と、を有し、ケース本体部6に、軸方向への潤滑油の流動を許容する油孔15、16が形成されている構成とし、軸受ユニット1が、この通電ユニット2と、外輪22と、外輪22の内径側に配置された内輪23と、外輪22と内輪23との間に設けられた転動体24と、転動体24を周方向に所定間隔で保持する保持器25と、を有する軸受3と、を有し、通電ユニット2が軸受3に嵌合することで両者が一体化されている構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
導電性を有する環状のケース本体部(6)と、前記ケース本体部(6)から径方向内向きに突出する導電性を有する通電部材(7)と、前記通電部材(7)を径方向内向きに付勢する弾性部材(8)と、を有し、
前記ケース本体部(6)に、軸方向への潤滑油の流動を許容する油孔(15、16)が形成されている通電ユニット。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記ケース本体部(6)が、軸方向に延設された軸受嵌合部(17)を有する請求項1に記載の通電ユニット。
【請求項3】
前記軸受嵌合部(17)の径方向内側面、または、前記ケース本体部(6)の前記軸受嵌合部(17)の延設方向に臨む面の少なくとも一方に絶縁部(26)が設けられている請求項2に記載の通電ユニット。
【請求項4】
前記通電部材(7)が複数設けられている請求項1に記載の通電ユニット。
【請求項5】
前記ケース本体部(6)が、環状の外環部(11)と、前記外環部(11)に嵌合するリテナ(14)と、を有し、前記リテナ(14)に、複数の前記通電部材(7)を周方向に等間隔で配置する複数の折り曲げ部(18)が形成されている請求項4に記載の通電ユニット。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の通電ユニット(2)と、
外輪(22)と、前記外輪(22)の内径側に配置された内輪(23)と、前記外輪(22)と前記内輪(23)との間に設けられた転動体(24)と、前記転動体(24)を周方向に所定間隔で保持する保持器(25)と、を有する軸受(3)と、
を有し、
前記通電ユニット(2)が前記軸受(3)に嵌合することで両者が一体化されている軸受ユニット。
【請求項7】
前記ケース本体部(6)の外周が、前記外輪(22)の内径面に嵌合しており、
前記通電部材(7)が、前記内輪(23)の軸心に挿通されたモータ軸(4)に摺接するように付勢されている請求項6に記載の軸受ユニット。
【請求項8】
請求項2または3に記載の通電ユニット(2)と、
外輪(22)と、前記外輪(22)の内径側に配置された内輪(23)と、前記外輪(22)と前記内輪(23)との間に設けられた転動体(24)と、前記転動体(24)を周方向に所定間隔で保持する保持器(25)と、を有する軸受(3)と、
を有し、
前記軸受嵌合部(17)が前記外輪(22)の外径面に嵌合し、
前記通電部材(7)が、前記内輪(23)の軸心に挿通されたモータ軸(4)、または、前記内輪(23)の外径面に摺接するように付勢されている軸受ユニット。
【請求項9】
請求項3に記載の通電ユニット(2)と、
外輪(22)と、前記外輪(22)の内径側に配置された内輪(23)と、前記外輪(22)と前記内輪(23)との間に設けられた転動体(24)と、前記転動体(24)を周方向に所定間隔で保持する保持器(25)と、を有する軸受(3)と、
を有し、
前記絶縁部(26)が、前記外輪(22)の外径面または端面の少なくとも一方と接触している軸受ユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、通電ユニットおよび通電ユニットと軸受を一体化した軸受ユニットに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
モータ軸などの回転軸を支持する軸受として、玉軸受などの転がり軸受が一般的に用いられている。近年、モータを効率的に運転するため、インバータ制御が一般的に採用されている。特に車載用モータの場合は、車両への搭載性の点から小型化が図られており、その小型化されたモータをより効率的に使用するため、より細かな制御が行われている。
【0003】
このモータ軸には、軸電流や軸電圧が生じることが分かっている。この電流が軸受内部を通過すると、金属からなる軌道輪や転動体に電食が生じることがある。そこで、下記特許文献1においては、モータ12のシャフト16にフィラメント30(接地ブラシ)を接触させ、フィラメント30を介してシャフト16に生じた電荷をハウジングに逃がし、電流が軸受内部を通過しないようにしている(特許文献1のFig.2などを参照)。また、下記特許文献2においては、軸68に放出体8(領域10)を接触させ、放出体8を介して軸68に生じた電荷をハウジング69に逃がし、電流が軸受内部を通過しないようにしている(特許文献2のFig.24などを参照)。
【0004】
特許文献1、2に示す構成は、モータ軸(シャフト16、軸68)に摺接部材(フィラメント30、放出体8)を摺接させて電荷を逃がすようにしているため、経時的な摺接部材の摩耗や変形などによって通電性能が低下し、電食防止効果が不十分となるおそれがある。そこで、例えば下記特許文献3においては、モータ軸を支持する軸受1内に通電ブラシ32を収納し、通電ブラシ32をバネ31で付勢することによって、通電ブラシ32が摩耗した場合であっても所定の通電性能を確保している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第8199453号明細書
特許第7033538号公報
特許第6777178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献3に示す構成は、ドライ環境での使用を前提としており、軸受1や通電ブラシ32に密封のためのシール7やラビリンス隙間Sが設けられている。このため、油浴中での使用に際して軸方向への潤滑油の流動が阻害されるとともに、軸受ユニット(軸受1)を取り付けるための広いスペースを確保する必要があり、使用条件や取り付け条件が制約される問題がある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、油浴中での使用に好適でかつコンパクトな、通電ユニットおよび電食防止作用を有する軸受ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明では、導電性を有する環状のケース本体部と、前記ケース本体部から径方向内向きに突出する導電性を有する通電部材と、前記通電部材を径方向内向きに付勢する弾性部材と、を有し、前記ケース本体部に、軸方向への潤滑油の流動を許容する油孔が形成されている通電ユニットを構成(第1構成)した。このようにすると、この通電ユニットと組み合わせて用いられる軸受を油浴中で使用するのに際して、軸受内部における潤滑油の軸方向への流動性を向上することができるとともにこの軸受の電食を防止することができる。
【0009】
第1構成においては、前記ケース本体部が、軸方向に延設された軸受嵌合部を有する構成(第2構成)とすることができる。このようにすると、通電ユニットと、この通電ユニットと組み合わせて用いられる軸受とを容易に一体化することができる。
【0010】
第2構成においては、前記軸受嵌合部の径方向内側面、または、前記ケース本体部の前記軸受嵌合部の延設方向に臨む面の少なくとも一方に絶縁部が設けられている構成(第3構成)とすることができる。このようにすると、ケース本体部とこの通電ユニットと組み合わせて用いられる軸受との間で電流が流れるのを阻止することができ、軸受の電食をより確実に防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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