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公開番号
2025127241
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024023859
出願日
2024-02-20
発明の名称
密封装置
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16J
15/10 20060101AFI20250825BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】 3つの部材の3つの面合わせ部でシールを行う密封装置の低コスト化および信頼性向上を図る。
【解決手段】 第1ケース1の第1合わせ面11を、第2ケース2の第2合わせ面12と第3ケース3の第3合わせ面13に跨るように配置する。第1ケース1の第1合わせ面11と第2ケース2の第2合わせ面12の間と、第1ケースの第1合わせ面11と第3ケースの第3合わせ面13の間と、第2ケース2の第4合わせ面14と第3ケース3の第5合わせ面15の間とに、弾性変形可能なシール部材7を配置する。シール部材7は一体形成された単一部材とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第1部材に形成された第1合わせ面と、第2部材に形成された第2合わせ面と、第3部材に形成された第3合わせ面と、前記第2部材に形成され、前記第2合わせ面と交差する第4合わせ面と、前記第3部材に形成され、前記第3合わせ面と交差する第5合わせ面とを備え、前記第1部材の第1合わせ面が、前記第2部材の第2合わせ面と前記第3部材の第3合わせ面に跨るように配置され、
前記第1部材の第1合わせ面と前記第2部材の第2合わせ面の間と、前記第1部材の第1合わせ面と前記第3部材の第3合わせ面の間と、前記第2部材の第4合わせ面と前記第3部材の第5合わせ面の間とに、弾性変形可能なシール部材を配置した密封装置において、
前記シール部材を一体形成された単一部材としたことを特徴とする密封装置。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
前記第2部材の第2合わせ面と前記第3部材の第3合わせ面を同一平面上に配置し、前記第2部材の第4合わせ面と前記第3部材の第5合わせ面を、前記第2合わせ面と前記第3合わせ面に対してそれぞれ直交させた請求項1に記載の密封装置。
【請求項3】
前記第1部材の第1合わせ面と前記第2部材の第2合わせ面の何れか一方、前記第1部材の第1合わせ面と前記第3部材の第3合わせ面の何れか一方、および前記第2部材の第4合わせ面と前記第3部材の第5合わせ面の何れか一方に、それぞれ前記シール部材を収容するシール溝を設けた請求項1に記載の密封装置。
【請求項4】
前記シール部材をゴムで形成した請求項1に記載の密封装置。
【請求項5】
前記シール部材を樹脂で形成した請求項1に記載の密封装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、密封装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
機械部品あるいは電気部品等において、3つの部材(例えばケース)をボルト等の締結部材を用いて一体化する場合、対向する2つの部材の合わせ面の間にガスケット、パッキン等のシール部材を配置して密封することが必要となる場合がある。
【0003】
特に3つの部材のうちの何れか1つ(第1部材と称する)が他の2つの部材(第2部材および第3部材と称する)に跨った状態で配置され、その結果として、第1部材の合わせ面が、第2部材の合わせ面と第3部材の合わせ面に跨るように配置されている場合、第1部材の合わせ面と第2部材の合わせ面の間、第1部材の合わせ面と第3部材の合わせ面の間、および第2部材の他の合わせ面と第3部材の他の合わせ面の間、の合計3カ所の面合わせ部でシールが必要となる。なお、3つの部材を直列的に並べて配置した場合は、離れた位置に2つの面合わせ部が形成されるにすぎず、上記事例とは面合わせ部の数が異なる。
【0004】
3つの部材の間に形成された3つの面合わせ部でシールを行う密封装置の一例が、下記の特許文献1に記載されている。この密封装置では、図5に示すように、ディーゼルエンジンのシリンダブロック102(第2部材)の前方にフロントオイルシールハウジング103(第3部材)がボルト締めにより接合されると共に、シリンダブロック102とフロントオイルシールハウジング103の下方にオイルパン101(第1部材)がボルト締めにより接合されている。シリンダブロック102の合わせ面112(第2合わせ面)とフロントオイルシールハウジング103の合わせ面113(第3合わせ面)に跨る形でオイルパン101の合わせ面111(第1合わせ面)が配置されている。シリンダブロック102の合わせ面112およびフロントオイルシールハウジング103の合わせ面113と、オイルパン101の合わせ面111との間に液状ガスケットを介在させている。寸法公差等によりシリンダブロック102の合わせ面112とフロントオイルシールハウジング103の合わせ面113との間に段差が生じている場合にも、塗布した液状ガスケットが段差の形状に沿って流動するため、シール性の低下を回避することができる。なお、特許文献1では、シリンダブロック102の他の合わせ面114(第4合わせ面)と、フロントオイルシールハウジング103の他の合わせ面115(第5合わせ面)との間にも液状ガスケットを介在させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-130483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の密封装置のように液状ガスケットを使用すると、紫外線硬化、熱硬化、あるいは湿気硬化等の硬化方法で液状ガスケットを硬化せる必要があるため、合わせ面に液状ガスケットを塗布する工程と、液状ガスケットを硬化させる工程とが必要となり、工程数が増大してコスト増を招く問題がある。
【0007】
また、3つの部材の熱膨張率が大きく異なる場合には、合わせ面と密着した硬化後の液状ガスケットが熱サイクルによる隙間の変化に追従しきれず、熱サイクルが繰り返された際に、当該ガスケットが合わせ面から剥離するおそれもある。
【0008】
そこで、本発明は、3つの部材の3つの面合わせ部でシールを行う密封装置の低コスト化および信頼性向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明は、第1部材に形成された第1合わせ面と、第2部材に形成された第2合わせ面と、第3部材に形成された第3合わせ面と、前記第2部材に形成され、前記第2合わせ面と交差する第4合わせ面と、前記第3部材に形成され、前記第3合わせ面と交差する第5合わせ面とを備え、前記第1部材の第1合わせ面が、前記第2部材の第2合わせ面と前記第3部材の第3合わせ面に跨るように配置され、 前記第1部材の第1合わせ面と前記第2部材の第2合わせ面の間と、前記第1部材の第1合わせ面と前記第3部材の第3合わせ面の間と、前記第2部材の第4合わせ面と前記第3部材の第5合わせ面の間とに、弾性変形可能なシール部材を配置した密封装置において、前記シール部材を一体形成された単一部材としたことを特徴とする。
【0010】
このようにシール部材を一体形成された単一部材とすることで、3つの部材(第1部材、第2部材、および第3部材)の組み立て時に部材間にシール部材を挟み込むだけで密封装置が完成する。そのため、液状ガスケットを使用する場合に必要となる塗布工程および硬化工程を省略し、工程数の削減による低コスト化を図ることができる。また、硬化した液状ガスケットで問題となる、熱サイクルによる合わせ面からの剥離も回避することができ、密封装置の信頼性を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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