TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025119523
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-14
出願番号
2024014464
出願日
2024-02-01
発明の名称
車輪用軸受装置
出願人
NTN株式会社
代理人
弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類
F16C
33/78 20060101AFI20250806BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】車輪用軸受装置の回転トルクを低減するとともに、密封装置への泥水の浸入を抑制することができる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】車輪用軸受装置1においては、内輪4の内側軌道面4aにおけるボール7との接触位置43がマウス部26におけるトラック溝25の溝底25aよりも外径側に位置し、内輪4は、ハブ輪3に嵌合される内輪嵌合部4Aと、内輪嵌合部4Aよりもインナー側に位置し、内輪嵌合部4Aの内周面41よりも大径の内周面42を有する大端部4Bとを備え、大端部4Bはインナー側に面するインナー側端面4b(大端面)を備え、インナー側シール部材10は、外輪2に嵌合される嵌合部111と、嵌合部111から内径側へ延びる側板部112とからなる芯金11と、側板部112に一体的に接合され、マウス部26の外周面26bに接触する継手側シールリップ122を有するシール部材12とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
内径部に軸方向に貫通する貫通孔を有し、軸方向一側の前記外側軌道面に対向する軸方向一側の内側軌道面が形成されたハブ輪、および前記ハブ輪に嵌合され、軸方向他側の前記外側軌道面に対向する軸方向他側の内側軌道面が形成された内輪からなる内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
内周面にトラック溝が形成されたマウス部と、前記マウス部から軸方向に延び、前記ハブ輪の前記貫通孔に嵌合可能な嵌合部とを有する等速自在継手と、
前記外方部材と前記内方部材とによって形成された環状空間の軸方向他側の開口端を塞ぐ密封装置と、
を備えた車輪用軸受装置であって、
前記内方部材の軸方向他側の前記内側軌道面における前記転動体との接触位置が前記マウス部における前記トラック溝の溝底よりも外径側に位置し、
前記内輪は、
前記ハブ輪に嵌合される内輪嵌合部と、
前記内輪嵌合部よりも軸方向他側に位置し、前記内輪嵌合部よりも大径の大端部と、を備え、
前記大端部は、軸方向他側に面する大端面を備え、
前記密封装置は、
前記外方部材に嵌合される嵌合部と、前記嵌合部から内径側へ延びる側板部とからなる芯金と、
前記芯金の前記側板部に一体的に接合され、前記マウス部の外周面に接触する継手側シールリップを有するシール部材と、を備えることを特徴とする車輪用軸受装置。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記シール部材は、前記内輪の前記大端面に接触する内輪側シールリップを有する請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項3】
前記内輪の前記大端面は、内径側に軸方向他側へ向けて突出する第1突出部を有し、
前記第1突出部と前記シール部材とによって第1ラビリンスシールを形成している請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。
【請求項4】
前記マウス部は、前記シール部材よりも軸方向他側において外周面から外径側に突出する第2突出部を有する請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。
【請求項5】
前記密封装置は、前記芯金の前記側板部から軸方向他側へ向けて突出する第3突出部を有し、
前記第3突出部と前記第2突出部とによって第2ラビリンスシールを形成している請求項4に記載の車輪用軸受装置。
【請求項6】
前記第2ラビリンスシールは、軸方向に対して、軸方向他側へ向かって外径側に傾斜している請求項5に記載の車輪用軸受装置。
【請求項7】
前記第2ラビリンスシールを形成する前記第3突出部と前記第2突出部との隙間は、軸方向他側へいくに従って小さくなる請求項5に記載の車輪用軸受装置。
【請求項8】
前記芯金の前記側板部は、
前記嵌合部に接続される外径部と、
前記外径部よりも内径側、かつ軸方向他側に位置する内径部と、
前記外径部と前記内径部とを接続する段差部と、
を有する請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は車輪用軸受装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されるように、乗用車およびSUV車といった自動車等の車両の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置であって、内方部材であるハブ輪にトルク伝達可能に結合される等速自在継手を備えた車輪用軸受装置が知られている。
【0003】
等速自在継手には車両の駆動源からの駆動力が入力されるが、近年においては、地球温暖化防止およびカーボンニュートラルの観点から電動車が増加する傾向にある。
【0004】
従って、特許文献1においては、内輪のインナー側軌道面を等速自在継手におけるマウス部のトラック溝よりも外径側に配置するとともに、ハブ輪のフランジ面と等速自在継手のシャフトに対するマウス部の回動中心との間の距離を小さくして、車輪用軸受装置を軸方向に幅狭化した構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2021/148675号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された構成の車輪用軸受装置においては、内輪のインナー側端部と外輪のインナー側端部との間に密封装置としてのパックシールを嵌装しているが、内輪のインナー側軌道面がマウス部のトラック溝よりも外径側に位置していて、内輪の外径が大きくなっているため、パックシールにおけるシールリップの摺動径が大きくなって、車輪用軸受装置の回転トルクが増大する原因となっていた。
【0007】
また、パックシールにおけるシールリップの摺動径が大きいため、車両に装着された車輪用軸受装置においては、パックシールにおけるシールリップが路面の近くに位置することとなり、車両が水たまりに入ったときにシールリップが泥水に浸かり易くなり、パックシールの内部に泥水が浸入する原因となり得る。
【0008】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、シールリップの摺動径が小さくなるように構成して、車輪用軸受装置の回転トルクを低減するとともに、密封装置への泥水の浸入を抑制することができる車輪用軸受装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち、車輪用軸受装置は、内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、内径部に軸方向に貫通する貫通孔を有し、軸方向一側の前記外側軌道面に対向する軸方向一側の内側軌道面が形成されたハブ輪、および前記ハブ輪に嵌合され、軸方向他側の前記外側軌道面に対向する軸方向他側の内側軌道面が形成された内輪からなる内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、内周面にトラック溝が形成されたマウス部と、前記マウス部から軸方向に延び、前記ハブ輪の前記貫通孔に嵌合可能な嵌合部とを有する等速自在継手と、前記外方部材と前記内方部材とによって形成された環状空間の軸方向他側の開口端を塞ぐ密封装置と、を備えた車輪用軸受装置であって、前記内方部材の軸方向他側の前記内側軌道面における前記転動体との接触位置が前記マウス部における前記トラック溝の溝底よりも外径側に位置し、前記内輪は、前記ハブ輪に嵌合される内輪嵌合部と、前記内輪嵌合部よりも軸方向他側に位置し、前記内輪嵌合部よりも大径の大端部と、を備え、前記大端部は、軸方向他側に面する大端面を備え、前記密封装置は、前記外方部材に嵌合される嵌合部と、前記嵌合部から内径側へ延びる側板部とからなる芯金と、前記芯金の前記側板部に一体的に接合され、前記マウス部の外周面に接触する継手側シールリップを有するシール部材と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、車輪用軸受装置の回転トルクを低減するとともに、密封装置への泥水の浸入を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
鍋虫ねじ
27日前
個人
ホース保持具
5か月前
個人
紛体用仕切弁
27日前
個人
回転伝達機構
1か月前
個人
差動歯車用歯形
2か月前
個人
ジョイント
3日前
個人
ナット
4日前
株式会社不二工機
電磁弁
4か月前
株式会社不二工機
電磁弁
2か月前
個人
地震の揺れ回避装置
2か月前
個人
吐出量監視装置
20日前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
3か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
柿沼金属精機株式会社
分岐管
1か月前
株式会社フジキン
ボールバルブ
3か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
4か月前
株式会社不二工機
電磁弁
27日前
個人
固着具と固着具の固定方法
4か月前
株式会社ノーリツ
分配弁
4か月前
日東電工株式会社
断熱材
5か月前
株式会社ノーリツ
分配弁
4か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
4か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
5か月前
株式会社ノーリツ
分配弁
4か月前
株式会社タカギ
水栓装置
1か月前
株式会社有恒商会
伸縮継手
2か月前
個人
ワンウェイベアリング
2か月前
株式会社ケアコム
取付器具
1か月前
太陽工業株式会社
金属板結合方法
5か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
株式会社オンダ製作所
識別リング
1か月前
日東精工株式会社
弾性鍔付きねじ
4か月前
株式会社不二越
転がり軸受
1か月前
株式会社テイエルブイ
圧力調整装置
5か月前
続きを見る
他の特許を見る