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公開番号2025076817
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188706
出願日2023-11-02
発明の名称深溝玉軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16C 33/44 20060101AFI20250509BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】電気自動車のように、dmn値が85万以上の環境下において使用される電動車減速機およびモータの、高速回転環境下でも破損しにくい、深溝玉軸受用保持器を提供する。
【解決手段】樹脂保持器について、強化材としてグラスファイバー、カーボンファイバー、又はその両方を含有し、前記強化材は、数平均繊維長が100μm以上600μm以下であり、数平均繊維径がφ4μm以上φ18μm以下であるものを用いた深溝玉軸受とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内輪(11)及び外輪(12)と、前記内輪(11)及び前記外輪(12)との間に配置される玉(13)と、前記玉(13)を周方向に沿って保持するポケット(19)を有する保持器(14)とを備え、
dmn={(D+d)/2}×n
D:ベアリング外径(mm)
d:ベアリング内径(mm)
n:回転速度(min
-1

で規定されるdmn値が85万以上の環境下で使用される深溝玉軸受において、
前記保持器(14)は樹脂製の冠型保持器であり、
前記樹脂の強化材としてグラスファイバー、カーボンファイバー、又はその両方を含有し、
前記強化材は、数平均繊維長が100μm以上600μm以下であり、数平均繊維径がφ4μm以上φ18μm以下である深溝玉軸受。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記樹脂保持器は、前記強化材を15質量%以上50質量%以下含有する、
請求項1に記載の深溝玉軸受。
【請求項3】
前記樹脂保持器を形成する樹脂が熱可塑性樹脂である、請求項1に記載の深溝玉軸受。
【請求項4】
前記熱可塑性樹脂が、結晶性樹脂である、請求項3に記載の深溝玉軸受。
【請求項5】
前記結晶性樹脂がポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、又はポリエーテルエーテルケトンのいずれかである、請求項4に記載の深溝玉軸受。
【請求項6】
前記樹脂保持器を形成する樹脂が熱硬化性樹脂である、請求項1に記載の深溝玉軸受。
【請求項7】
前記熱硬化性樹脂がフェノール樹脂である、請求項6に記載の深溝玉軸受。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載の深溝玉軸受を用いた、電気自動車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、又は燃料電池車である車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、主として玉軸受の保持器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ハイブリッド自動車や燃料電池車のモータ及びトランスミッションを支持する深溝玉軸受では、樹脂保持器に耐久性を向上させる繊維を含有させた繊維強化樹脂を用いることが行われている。例えば、特許文献1には、dm・n≧65万(dm:転動体ピッチ円径,n:回転速度)において使用される自動車トランスミッション用の転がり軸受について、グラスファイバーを15~35重量%含有するナイロン系樹脂によって成形されている冠型保持器を用いることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4626183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、EVの普及によるモータの小型化が進んだことで、モータ支持およびモータ軸に直結している減速機側の軸が晒される環境は、特許文献1での規定範囲よりさらに過酷なdm・n≧85万の領域で使用されるようになりつつある。このような高速回転環境下では、強い遠心力によって保持器の爪先側が外径方向に変形し、転動体もしくは外輪と常時干渉し、軸受が発熱することがある。
【0005】
また、高速回転による遠心力が鋼球に作用し、保持器と接触した際の発生応力が高くなり、保持器の破断に繋がる懸念があった。
【0006】
上述の背景に鑑み、この発明が解決しようとする課題は、この高速回転下の樹脂保持器変形による鋼球および外輪との常時干渉を回避する、深溝玉軸受用保持器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、この発明は、内輪及び外輪と、前記内輪及び前記外輪との間に配置される玉と、前記玉を周方向に沿って保持するポケットを有する保持器とを備え、
dmn={(D+d)/2}×n
D:ベアリング外径(mm)
d:ベアリング内径(mm)
n:回転速度(min
-1

で規定されるdmn値が85万以上の環境下で使用される深溝玉軸受において、
前記保持器は樹脂製の冠型保持器であり、
前記樹脂の強化材としてグラスファイバー、カーボンファイバー、又はその両方を含有し、
前記強化材は、数平均繊維長が100μm以上600μm以下であり、数平均繊維径がφ4μm以上φ18μm以下である深溝玉軸受を採用した(構成1)。
【0008】
ここで、前記樹脂保持器が、前記強化材を15質量%以上50質量%以下含有する構成(構成2)を採用できる。
【0009】
また、構成1又は2に加えて、
前記樹脂保持器を形成する樹脂が熱可塑性樹脂である構成(構成3)を採用できる。
【0010】
さらに、構成3に加えて、
前記熱可塑性樹脂が結晶性樹脂である構成(構成4)を採用できる。
(【0011】以降は省略されています)

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