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公開番号2025076872
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188801
出願日2023-11-02
発明の名称滑り軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16C 17/02 20060101AFI20250509BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】軽量・小型化を図り、許容モーメント荷重およびモーメント剛性の機能低下を抑制すると共に製造コストの低減を図れる滑り軸受を提供する。
【解決手段】滑り軸受1は、内外輪2,3を備える。内輪2の外周面に、径方向内方に凹む環状凹部4が設けられている。外輪3の内周面は、環状凹部4に嵌込み、且つ内輪2に対して円周方向に相対的に摺動可能な環状凸部5に設けられている。内輪2および外輪3がそれぞれ一体に設けられている。内外輪2,3のいずれか一方または両方は、自己潤滑性を有する樹脂を含む。この滑り軸受1は、モーメント荷重を支持可能な接触角を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内外輪を備えた滑り軸受であって、
前記内輪の外周面に、径方向内方に凹む環状凹部形状の摺動面が設けられ、前記外輪の内周面は、前記環状凹部に嵌込み、且つ前記内輪に対して円周方向に相対的に摺動可能な環状凸部形状の摺動面が設けられ、前記環状凹部の摺動面には、軸方向両側に一対の傾斜面が設けられ、前記環状凸部の摺動面には、軸方向両側に一対の傾斜面が設けられ、前記内外輪間の摺動面における径方向中央部の直径寸法である中央部径PCDが、軸受中央径Dcよりも外径側に位置する滑り軸受。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の滑り軸受において、前記内輪および外輪の各傾斜面は、それぞれ軸方向中央部または軸方向中央付近部から、軸方向外側に向かうに従って外径側に傾斜する傾斜角度を有する滑り軸受。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の滑り軸受において、前記内外輪のいずれか一方または両方は、自己潤滑性を有する樹脂を含む滑り軸受。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の滑り軸受において、モーメント荷重を支持可能な接触角を備えた滑り軸受。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の滑り軸受において、前記外輪の内周面と、前記内輪の外周面のいずれか一方または両方に、摺動抵抗低減部材となる表面処理層が設けられている滑り軸受。
【請求項6】
請求項3に記載の滑り軸受において、前記樹脂は心金を有する滑り軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、滑り軸受に関し、例えば、産業用ロボット、サービスロボット等の関節部または同関節部に搭載した減速機等に使用される滑り軸受に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ロボット減速機用のクロスローラ軸受の多くは、モーメント荷重が負荷された状態で使用されるため、内外輪はそれぞれ一体構造である(特許文献1)。クロスローラ軸受では、図9のように、ローラ50を外輪51に設けられたローラ挿入孔51aより挿入し、ローラ挿入孔51aを止め栓52で蓋をして、止め栓52を図示外のピンで外輪51に固定する構造が一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3739056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
産業用ロボット市場は、協働ロボット、サービスロボット等の小型ロボットの需要が増加している。これに伴い、ロボット用減速機もコンパクト化および軽量化への動向がある。特に課題となるのがロボット関節部の主軸受であり、この主軸受として、従来、クロスローラ軸受、アンギュラ玉軸受を背面組合せにした背面組合せ軸受、または4点接触玉軸受を採用している。近年、主軸受等において、より安価でコンパクト化かつ軽量化を図ることが求められている。
【0005】
本発明の目的は、軽量・小型化を図り、許容モーメント荷重およびモーメント剛性の機能低下を抑制すると共に製造コストの低減を図れる滑り軸受を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の滑り軸受は、内外輪を備えた滑り軸受であって、
前記内輪の外周面に、径方向内方に凹む環状凹部形状の摺動面が設けられ、前記外輪の内周面は、前記環状凹部に嵌込み、且つ前記内輪に対して円周方向に相対的に摺動可能な環状凸部形状の摺動面が設けられ、前記環状凹部の摺動面には、軸方向両側に一対の傾斜面が設けられ、前記内外輪間の摺動面における径方向中央部の直径寸法である中央部径PCDが、軸受中央径Dcよりも外径側に位置する。
前記「軸受中央径」とは、内輪内径に外輪外径を加えた値を2で除した寸法である。
【0007】
この構成によると、複数の転動体が不要のため、従来技術であるクロスローラ軸受等に対して、軸受断面を小さくして軽量・小型化を図ることが可能となることに加え、部品点数を低減して製造コストの低減を図れる。内輪の外周面に、径方向内方に凹む環状凹部が設けられ、外輪の内周面は、環状凹部に嵌込み、且つ内輪に対して円周方向に相対的に摺動可能な環状凸部に設けられる。このため、滑り軸受は、両方向のモーメント荷重を支持し得ると共に、各軌道輪をそれぞれ比較的単純な一体形状とすることでコスト低減を図れる。また各軌道輪をそれぞれ一体形状とする場合、軌道輪を分割型にするよりも高剛性となる。中央部径PCDが、軸受中央径Dcよりも外径側に位置するため、中央部径PCDと軸受中央径が例えば同一である場合等に比べて、軸線と荷重作用点の交点間距離(作用点間距離)を広くすることができ、モーメント荷重に対する剛性に優位となり、負荷容量を上げることができる。
【0008】
この滑り軸受は、モーメント荷重を面接触で支持できるため、クロスローラ軸受の線接触または4点接触玉軸受の点接触に対して、剛性面で有利である。したがって、従来技術であるクロスローラ軸受または4点接触玉軸受等に対して、軽量・小型化を図り、許容モーメント荷重およびモーメント剛性の機能低下を抑制すると共に製造コストの低減を図れる。
【0009】
前記内輪および外輪の各傾斜面は、それぞれ軸方向中央部または軸方向中央付近部から、軸方向外側に向かうに従って外径側に傾斜する傾斜角度を有してもよい。
内外輪の前記軸方向中央部は、各駆動輪の軸方向中心から軸方向両側に定められた距離延びるように設けることも許容される。前記「定められた距離」は、必要とする作用点間距離に応じて適宜に定められる。
この場合、滑り軸受単体でありながら、組合せ軸受の背面組合せと略同様に作用点間距離を大きく確保し得る。したがって、主寸法が同一の転がり軸受に対して、モーメント荷重に対する剛性に優位となり、負荷容量を上げることができる。
【0010】
前記内外輪のいずれか一方または両方は、自己潤滑性を有する樹脂を含んでもよい。この場合、グリース等の潤滑剤を不要にすることができるため、グリース等を必要とするものに比べてメンテナンス性が向上する。
(【0011】以降は省略されています)

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