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公開番号2025065248
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2025016506,2020085710
出願日2025-02-04,2020-05-15
発明の名称読取装置、画像形成システム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G03G 15/00 20060101AFI20250410BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】鉛直方向に搬送されるシートの画像を高精度に読み取ることができる読取装置を提供する。
【解決手段】読取装置は、搬送パス432により鉛直方向の下から上に向かって搬送されるシートSから画像を読み取る測色ユニット500を備える。測色ユニット500は、上流搬送駆動ローラ581及び上流搬送従動ローラ582と下流搬送駆動ローラ583及び下流搬送従動ローラ584との間に配置され、上流搬送駆動ローラ581及び上流搬送従動ローラ582と下流搬送駆動ローラ583及び下流搬送従動ローラ584とにより挟持された状態のシートSから画像を検出する色検出センサ551を有する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
搬送パスにより鉛直方向の下から上に向かって搬送されるシートから画像を読み取る測色手段を備え、
前記測色手段は、
前記シートを挟持して搬送する第1ローラ対と、
前記シートの搬送方向で前記第1ローラ対よりも下流側に設けられ、前記第1ローラ対から搬送される前記シートを挟持して搬送する第2ローラ対と、
前記第1ローラ対と前記第2ローラ対との間に配置され、前記第1ローラ対と前記第2ローラ対とにより挟持された状態の前記シートから前記画像を検出する検出手段と、を有することを特徴とする、
読取装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記測色手段は、前記第1ローラ対と前記第2ローラ対とを駆動する搬送駆動手段を有しており、
前記搬送駆動手段は、前記第2ローラ対が前記シートを搬送する速度を、前記第1ローラ対が前記シートを搬送する速度よりも速くすることを特徴とする、
請求項1記載の読取装置。
【請求項3】
前記測色手段は、前記検出手段を前記シートの搬送方向に直交する方向に移動させる移動手段を備え、
前記検出手段は、前記シートの搬送方向に直交する前記方向に移動しながら、前記シートから前記画像を検出することを特徴とする、
請求項1又は2記載の読取装置。
【請求項4】
前記測色手段は、前記検出手段を前記シートの搬送方向に直交する方向に移動させる移動手段を備え、
前記搬送駆動手段は、前記シートを所定量だけ搬送して一時停止する動作を繰り返し、
前記検出手段は、前記シートが一時停止している間に、前記シートの搬送方向に直交する前記方向に移動しながら、前記シートから前記画像を検出することを特徴とする、
請求項2記載の読取装置。
【請求項5】
前記検出手段は、前記シートの搬送方向に直交する前記方向に移動する往路と復路とで、前記シートから前記画像を検出することを特徴とする、
請求項3又は4記載の読取装置。
【請求項6】
シートに画像を形成する画像形成手段と、
画像が形成されたシートを鉛直方向の下から上に向かって搬送するための搬送パスと、
前記搬送パスに設けられ、前記搬送パスを搬送される前記シートに形成された前記画像を読み取る測色手段と、を備え、
前記測色手段は、
前記シートを挟持して搬送する第1ローラ対と、
前記シートの搬送方向で前記第1ローラ対よりも下流側に設けられ、前記第1ローラ対から搬送される前記シートを挟持して搬送する第2ローラ対と、
前記第1ローラ対と前記第2ローラ対との間に配置され、前記第1ローラ対と前記第2ローラ対とにより挟持された状態の前記シートから前記画像を検出する検出手段と、を有することを特徴とする、
画像形成装置。
【請求項7】
前記測色手段は、前記第1ローラ対と前記第2ローラ対とを駆動する搬送駆動手段を有しており、
前記搬送駆動手段は、前記第2ローラ対が前記シートを搬送する速度を、前記第1ローラ対が前記シートを搬送する速度よりも速くすることを特徴とする、
請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画像形成手段は、前記シートの搬送方向の先端から、前記第2ローラ対から前記検出手段による検出位置までの搬送方向の距離より離れた位置に前記画像を形成することを特徴とする、
請求項6又は7記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記画像形成手段は、前記シートの搬送方向の後端から、前記第1ローラ対から前記検出手段による検出位置までの搬送方向の距離より離れた位置に前記画像を形成することを特徴とする、
請求項6~8のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成手段は、前記シートの搬送方向の先端から、前記第2ローラ対から前記検出手段による読取位置までの搬送方向の距離より離れた位置から、前記搬送方向の後端から、前記第1ローラ対から前記検出手段による読取位置までの搬送方向の距離より離れた位置までの、前記搬送方向の範囲内に画像を形成することを特徴とする、
請求項6又は7記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、複合機、プリンタ等の画像形成装置に設けられ、シートに形成された画像を読み取る読取装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、オンデマンド画像形成装置の市場が拡大している。例えば、オフセット印刷市場では、電子写真方式の画像形成装置が広がりつつある。また、ラージフォーマット、低イニシャルコスト、超高速等の理由で幅広い市場開拓に成功したインクジェット方式の画像形成装置がある。しかし市場拡大は容易なものではなく、その市場を担ってきた先行の画像形成装置の画像品質(以下、「画質」と呼ぶ。)を維持しなければならない。
【0003】
画質には、階調性、粒状性、面内一様性、文字品位、色再現性(色安定性を含む)等がある。この中で最も重要なのは色再現性であるといわれている。人間は、経験に基づいた期待する色(特に人肌、空、金属等)についての記憶があり、この記憶の許容範囲を超えた色については違和感をおぼえることがある。このような記憶された色は「記憶色」と呼ばれる。記憶色は、写真等への出力時にその再現性が重要になる。この他にも、印刷されたビジネス文書とモニタとの色の差に違和感を覚えてしまうオフィスユーザ層、コンピュータグラフィックスを扱うグラフィックアーツユーザ層等は、オンデマンド画像形成装置に対する安定性を含んだ色再現性への要求度が高い。
【0004】
色再現性については、同機種間だけではなく、異機種間、他方式の画像形成装置、或いはディスプレイのような画像表示装置との色の違いも問題になる。これら機器同士のカラーマッチングを行うため、ICC(International Color Consortium)プロファイルと呼ばれる多次元LUT(Look Up Table)を作成するソフトウェア及び測色器がある。プロユーザでは、プリンタのICCプロファイルとオフセット印刷機のICCプロファイルとを作成し、カラーマネジメント環境が構築される。これにより、オフセット印刷機で印刷される色にプリンタで出力される色を合わせることが可能となるため、プリンタが、オフセット印刷機の色校正や、小部数の印刷に使用可能になる。
【0005】
オフセット印刷機のICCプロファイルとプリンタのICCプロファイルの内容は、測色器を用いたパッチ画像の色測定結果に基づいて、印刷機及びプリンタに依存しない色空間に対応付けて校正されている。色空間は、例えばCIE L*a*b*色空間(CIEは国際照明委員;Commission Internationale d'Eclairage)である。これにより、印刷機で印刷する色とプリンタでプリントする色とを一致させることができる。カラーマネジメントモジュール(CMM)は、これらのICCプロファイルを用いて色変換を行うことによりプリントデータを作成することができる。
【0006】
以上のように測色器、アプリケーション、プロファイル作成ソフトなどのカラーマネジメント環境が整っている。しかし、オフラインの測色器は測色に時間がかかる。また、この環境は、ICCプロファイルの作成、ICCプロファイルのプリンタなどへのアップロード、アップロードしたICCプロファイルの有効利用などの課題があり、一般ユーザには普及していない。測色をより速く行って簡単にICCプロファイルを作成し、設定作業を自動化するために、プリンタのシート排出部付近にインラインで測色器を搭載している読取装置を備えた画像形成装置が提供されている。
【0007】
特許文献1、2には、シート上に形成したパッチ画像を、光源、回折格子、及び位置検出センサからなるカラーセンサにより検出する画像形成装置が開示される。カラーセンサは、検出精度を向上させるインラインによる測色器構成とされている。カラーセンサによる検出値は、分光反射率に変換し、三刺激値などを考慮してCIE L*a*b*に変換可能である。
【0008】
カラーマッチング精度や色の安定性についての指標として、ISO 12647-7記載のカラーマッチング精度規格(IT8.7/4(ISO 12642:1617パッチ)[4.2.2])により、ΔE平均で4.0と規定されている。また、色の安定性の規格である再現性[4.2.3]では各パッチ画像がΔE1.5以下であることが規定されている。このようなスペックを満足するためには、カラーセンサの検出精度はΔE1.0以下であることが望ましい。なお、ΔEは、CIEが定めるL*a*b*色空間内の2点間(L1,a1,b1)、(L2,a2,b2)における、以下の三次元距離の式で表される値である。
ΔE=((L1-L2)^2+(a1-a2)^2+(b1-b2)^2)^1/2
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2013-54324号公報
特開2009-53346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
以上のように、従来、プリンタの後段にカラーセンサ(測色器)を搭載する読取装置を備えた画像形成装置により、インラインによるカラーマネジメントが行われている。しかしながら、例えば特許文献1のような構成の場合、カラーセンサは、固定されるため、シートの搬送方向に直交した方向(以下、「主走査方向」という。)でカラーセンサの読取位置にあるパッチ画像しか読み取る(測色する)ことができない。そのため1枚のシートから読み取られるパッチ画像数が少なくなってしまう。すなわちカラーマネジメントに必要なシート枚数が増加する。カラーセンサを主走査方向に複数個配置することで、1枚のシートから多くのパッチ画像を読み取ることができる。しかし、カラーセンサは一般的に高価であるため、製品コストが高くなってしまう。なお、パッチ画像を多く配置するという観点以外に、主走査方向の画像均一性、濃度均一性をチェックするためにも、主走査方向の全域で色味をチェックする必要がある。
(【0011】以降は省略されています)

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