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公開番号2025065017
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2024167830
出願日2024-09-26
発明の名称記録装置、記録装置の制御方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250410BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】 パス内でのインク同士の相互作用による画像劣化を抑制し、記録する画像の粒状性を向上させるための技術を提供すること。
【解決手段】 往路走査で形成するドットパターンの第1データおよび復路走査で形成するドットパターンの第2データを生成する。該生成では、往路走査および復路走査のそれぞれにおいて形成されるドットパターンが、空間周波数特性としてブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性のいずれかを有するように第1データおよび第2データを生成する。往路走査で形成するドットの数と復路走査で形成するドットの数とが略同数である。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
往路走査および復路走査を繰り返して記録媒体にドットを形成する記録装置であって、
往路走査で形成するドットパターンの第1データおよび復路走査で形成するドットパターンの第2データを生成する生成手段を備え、
前記生成手段は、前記往路走査および前記復路走査のそれぞれにおいて形成されるドットパターンが、空間周波数特性としてブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性のいずれかを有するように前記第1データおよび前記第2データを生成し、
前記往路走査で形成するドットの数と前記復路走査で形成するドットの数とが略同数である
ことを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記生成手段は、空間周波数特性としてブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性のいずれかを有する2つのディザパターンを用いて、同値の閾値が同数の合成ディザパターンを生成し、該合成ディザパターンを用いて入力画像の2値化処理を行って前記第1データおよび前記第2データを生成することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記生成手段は、前記2つのディザパターンにおける閾値をカラム間引きパターンに従って配置して前記合成ディザパターンを生成することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記生成手段は、空間周波数特性としてブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性のいずれかを有する2つのディザパターンを用いて、同値の閾値が同数の合成ディザパターンを生成し、該合成ディザパターンにおける閾値を複数のグループに分割し、入力画像における画素値が属するグループに応じたインデックスパターンに基づいて2値化処理を行って前記第1データおよび前記第2データを生成することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項5】
さらに、
前記第1データおよび前記第2データに加えて、前記合成ディザパターンに同期するように設計されたパスマスクを用いて前記記録媒体にドットの記録を行う手段を備えることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項6】
空間周波数特性としてブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性のいずれかを有する2つのディザパターンを用いて、同値の閾値が同数の合成ディザパターンを生成すると共に、
入力画像の解像度単位での記録デューティが、各パス同等となるようなパスマスクを生成する手段を備え、
前記第1データおよび前記第2データは、前記合成ディザパターンと前記パスマスクが、互いに同期するように設計されたインデックスパターンに基づいて生成されることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項7】
前記パスマスクは、前記合成ディザパターンに基づいて前記入力画像の階調ごとの画素値の2値化処理の結果に基づいて生成されたマスクであることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
【請求項8】
前記合成ディザパターンの縦サイズは、マルチパス記録におけるパス当たりの記録媒体の送り量と同じであることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項9】
前記合成ディザパターンの縦サイズは、マルチパス記録におけるパス当たりの記録媒体の送り量を、インデックスパターンの縦サイズで除算した値と同じであることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
【請求項10】
往路走査および復路走査を繰り返して記録媒体にドットを形成する記録装置の制御方法であって、
前記記録装置の生成手段が、往路走査で形成するドットパターンの第1データおよび復路走査で形成するドットパターンの第2データを生成する生成工程を備え、
前記生成工程では、前記往路走査および前記復路走査のそれぞれにおいて形成されるドットパターンが、空間周波数特性としてブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性のいずれかを有するように前記第1データおよび前記第2データを生成し、
前記往路走査で形成するドットの数と前記復路走査で形成するドットの数とが略同数である
ことを特徴とする記録装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、往路走査および復路走査を繰り返して記録媒体にドットを形成する記録技術に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
インクを吐出する複数の吐出口を配列した吐出口列を有する記録ヘッドを記録媒体上の単位領域に対して相対的に移動させながらインクの吐出を行う記録走査と、記録走査に直行する方向に記録媒体の搬送と、を繰り返し行うことで画像の記録を行う記録装置が知られている。このような記録装置において、単位領域に対する複数回の走査を行うことによって画像を形成する、いわゆるマルチパス記録方式が知られている。このようなマルチパス記録方式では、一般に記録する画像に対応する多値データを量子化して量子化データを生成し、更に量子化データを複数回の走査に分配することで記録に用いる記録データを生成する。
【0003】
特許文献1には、量子化パターンで生成された画像を複数回の走査に分配して記録する場合、パス毎にほぼ同数の画像データを記録することが画質にとって重要であり、それを実現する方法として画像データと複数回の走査に分配して記録するために用いるパスマスクの工夫について言及している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4519876号
特開平9-46522号公報
特許第4280732号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示される構成では、多値入力画像を画像データとして記録可能な2値データに置き換える方法として、m×n(mおよびnは正の整数、且つmおよびnの少なくとも一方は2以上の整数)のエリアに対応する2値データ(以下、インデックスパターンと呼ぶ)を用いている。その上で、マスクパターンは、上記のm×nのエリアの整数倍を単位とした記録許容エリアのグループが非周期に配列されるように設計されている。こうすることで、各パスで記録される画像データの数をほぼ同数にすることを実現している。しかしながら、m×nといった固定パターンの組み合わせで画像データが2値化された場合、必ずしも往復で印字される画像の数が同数であるとは限らない。例えば、特許文献2によれば、5段階の階調値を持つ1つの入力画素に対し、2×2のエリアの中で4つのドットの記録・非記録によって階調表現する方法が開示されている。更に同文献には、2×2のエリアの中でのドット配置を、同一の階調値に対して複数パターンを用意しておき、これら複数のドット配値パターンを、シーケンシャルにあるいはランダムに配列させる方法も開示されている。2×2インデックスパターンについて、レベル4で展開される画像(所謂、ベタ画像)を100%Dutyとすると、レベル1だけで展開された画像は25%Dutyとなる。このように、単一レベルのインデックスパターンで展開されるDutyの画像ではパターンの配置を考慮すれば、往復それぞれで記録される画像データの数をほぼ同数に揃えることは容易である。しかし、他のDutyの画像はレベルが異なるインデックスパターンが混在することから往復の画像データの数を揃えることは難しくなる。更に、往復記録が、ある固定間引きパターンに従って実行される場合は、その固定間引きパターンも考慮してインデックスパターンを配列する必要があることから、往復それぞれで記録される画像データの数を同数にすることはより難しくなると考えられる。そして、往復で記録されるデータ数を同数に出来なければパス毎の分散性もおのずと悪化することが予想される。本発明は、パス内でのインク同士の相互作用による画像劣化を抑制し、記録する画像の粒状性を向上させるための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一様態は、往路走査および復路走査を繰り返して記録媒体にドットを形成する記録装置であって、往路走査で形成するドットパターンの第1データおよび復路走査で形成するドットパターンの第2データを生成する生成手段を備え、前記生成手段は、前記往路走査および前記復路走査のそれぞれにおいて形成されるドットパターンが、空間周波数特性としてブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性のいずれかを有するように前記第1データおよび前記第2データを生成し、前記往路走査で形成するドットの数と前記復路走査で形成するドットの数とが略同数であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、パス内でのインク同士の相互作用による画像劣化を抑制し、記録する画像の粒状性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
インクジェット記録装置の外観例を示す外観斜視図。
記録装置の内部のキャリッジ記録媒体搬送方向の断面図。
記録ヘッド3の構成例を示す図。
記録装置におけるハードウェア構成例を示すブロック図。
ディザパターンを用いたディザ法を説明する図。
マルチパス記録を説明する図。
カラム間引き記録を説明するための模式図。
ブロック間引き記録を説明するための模式図。
カラム間引き記録に対応したディザ作成方法を説明する図。
(a)は記録装置による記録動作のフローチャート、(b)はディザ同期マスクの作成方法のフローチャート。
第1の実施形態の効果を説明する図。
ブロック間引き記録に適用するディザパターンの作成方法を説明する図。
インデックスパターンの構成例を示す図。
インデックスパターンと展開テーブルで多値入力画像を2値化した状態を説明する図。
インデックスパターンと展開テーブルを用いるシステムにおける合成ディザパターンの作成方法を説明する図。
インデックスパターンと展開テーブルを用いるシステムにおける合成ディザパターンの作成パターンの一例を示す図。
インデックスパターンと展開テーブルを用いるシステムにおける合成ディザパターンの作成パターンで作成された合成ディザパターンを示す図。
第4の実施形態におけるインデックスパターンを示す図。
第4の実施形態における合成ディザパターンを示す図。
第4の実施形態における往方向用のパスマスクの一例を示す図。
合成ディザパターンにより、入力画像が量子化された時を示す図。
合成ディザパターンとパスマスクを重ね合わせた時を示す図。
合成ディザパターンとパスマスクに基づいて作成された展開テーブルを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
[第1の実施形態]
なお、本明細書において、「記録」とは、文字、図形等の有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も表すものとする。また、「記録」が、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かは問わない。
(【0011】以降は省略されています)

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