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公開番号
2025064985
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2024160626
出願日
2024-09-18
発明の名称
液晶媒体
出願人
メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
,
Merck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
代理人
個人
主分類
C09K
19/34 20060101AFI20250410BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】 液晶媒体を提供する。
【解決手段】 本発明は、極性化合物の混合物に基づく液晶(LC)媒体またはLC材料、特にLCディスプレイ、特にフリンジ場スイッチングモードのLCディスプレイにおける光学的、電気光学的および電子的目的へのその使用、LC媒体を含むフリンジフィールドスイッチングモードのLCディスプレイ、特に省エネルギーLCディスプレイ、およびLCディスプレイの製造方法に関する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
a)式Iの1種類以上の化合物および式IIIの1種類以上の化合物および/または式BCの1種類以上の化合物および/または式PH-1の1種類以上の化合物を含む、液晶媒体。
TIFF
2025064985000301.tif
27
166
TIFF
2025064985000302.tif
43
166
TIFF
2025064985000303.tif
40
166
TIFF
2025064985000304.tif
40
166
(式中、
R
11
、R
31
、R
32
、R
81
およびR
82
は、互いに独立して、H、1~15個のC原子を有するアルキルまたはアルコキシ基を表し、ただしこれらの基の1個以上の-CH
2
-基は、O原子が互いに直接連結しないようにして、
TIFF
2025064985000305.tif
25
166
-C≡C-、-CF
2
O-、-OCF
2
-、-CH=CH-、-O-、-CO-O-または-O-CO-で、それぞれ互いに独立に置き換えられてよく、および1個以上のH原子は、ハロゲンによって置き換えられてよく、
R
12
は、2~12個のC原子を有するアルケニル基を表し、
A
3
は、それぞれの出現で互いに独立に、1,4-フェニレン基(該基において、1個または2個のCH基はNで置き換えられてよい。)または1,4-シクロヘキセニレンもしくは1,4-シクロヘキシレン基(該基において、1個または2個の隣接しない-CH
2
基-は-O-または-S-で置き換えられてよい。)を表し、これらの基はハロゲン原子によって一置換または多置換されてもよく、
nは、0、1または2を示し、
Z
3
は、それぞれの出現で互いに独立に、-CF
2
O-、-OCF
2
-、-CH
2
O-、-OCH
2
-、-CH
2
-、-CH
2
CH
2
-、-CH=CH-、-C≡C-または単結合を表し、
L
31
およびL
32
は、それぞれ互いに独立に、F、Cl、CF
3
またはCHF
2
を表し、および
Y
1
、Y
2
、Y
3
、Y
4
は、それぞれ互いに独立に、H、F、Cl、CF
3
、CHF
2
、CH
3
またはOCH
3
を表す。)
続きを表示(約 2,700 文字)
【請求項2】
媒体は式III-1および/またはIII-6から選択される1種類以上の化合物を含み、式中、出現する基は、式IIIで与えられたものと同じ意味を有する、請求項1に記載の液晶媒体。
TIFF
2025064985000306.tif
40
166
TIFF
2025064985000307.tif
34
166
【請求項3】
媒体は式IIA、IIB、IIC、IID、IIEおよびIIFの群から選択される1種類以上の化合物を含む、請求項1または2に記載の液晶媒体。
TIFF
2025064985000308.tif
214
166
式中、個々の基は、それぞれの出現において同一または異なり、それぞれが互いに独立して次の意味を有する:
R
21
、R
22
は、H、無置換またはF、Cl、CNまたはCF
3
で一置換されている、15個までのC原子を有するアルキル、アルコキシまたはアルケニル基を表し、ただし、加えてこれらの基における1個以上のCH
2
基はO-および/またはS原子が互いに直接連結しないようにして、-O-、-S-、-C≡C-、-CF
2
O-、-OCF
2
-、-OC-O-、-O-CO-、
TIFF
2025064985000309.tif
30
166
で置き換えられてよく、
L
1
~L
4
は、F、Cl、CF
3
またはCHF
2
を表し、
Yは、H、F、Cl、CF
3
、CHF
2
またはCH
3
を表し、
Z
1
、Z
2
は、単結合、-CH
2
CH
2
-、-CH=CH-、-CF
2
O-、-OCF
2
-、-CH
2
O-、-OCH
2
-、-COO-、-OCO-、-C
2
F
4
-、-CF=CF-、-CH=CHCH
2
Oを表し、
pは、0、1または2を表し、
qは、0または1を表す。)
【請求項4】
媒体は式IIIAの1種類以上の化合物を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の液晶媒体。
TIFF
2025064985000310.tif
42
166
(式中、
R
31
、R
32
、A
3
、Z
3
、L
31
、L
32
、Y
1
、Y
2
、Y
3
、Y
4
およびnは、式IIIで与えられた意味を有する。)
【請求項5】
媒体は式IVの1種類以上の化合物を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の液晶媒体。
TIFF
2025064985000311.tif
27
166
(式中、R
41
は、1~7個のC原子を有する無置換アルキル基または3~6個のC原子を有する環状アルキル基または2~7個のC原子を有する無置換アルケニル基を表し、および
R
42
は、1~7個のC原子を有する無置換アルキル基または3~6個のC原子を有する環状アルキル基または1~6個のC原子を有する無置換アルコキシ基または2~7個のC原子を有する無置換アルケニル基を表す。)
【請求項6】
媒体は式IV-1および式IV-3の1種類以上の化合物を含む、請求項5に記載の液晶媒体。
TIFF
2025064985000312.tif
38
166
(式中、
alkylおよびalkyl
*
は、それぞれ互いに独立に1~7個のC原子を有するアルキル基または3~6個のC原子を有する環状アルキルを表し、
alkenylは、2~7個のC原子を有するアルケニル基を表す。)
【請求項7】
媒体は式IVa-2の1種類以上の化合物を含む、請求項5に記載の液晶媒体。
TIFF
2025064985000313.tif
26
166
(式中、
alkylおよびalkyl
*
は、それぞれ互いに独立に1~6個のC原子を有する直鎖状のアルキル基または3~6個のC原子を有する環状アルキルを表す。)
【請求項8】
媒体は式Vの1種類以上の化合物を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の液晶媒体。
TIFF
2025064985000314.tif
29
166
(式中、
R
51
、R
52
は1~7個のC原子を有するアルキル、3~6個のC原子を有する環状アルキル、1~7個のC原子を有するアルコキシまたは2~7個のC原子を有するアルコキシアルキル、アルケニルもしくはアルケニルオキシを表し、
TIFF
2025064985000315.tif
82
166
を表し、
Z
51
、Z
52
は、それぞれ互いに独立に-CH
2
-CH
2
-、-CH
2
-O-、-CH=CH-、-C≡C-、-COO-または単結合を表し、および
nは、1または2であり、
ただし、式Vの1種類以上の化合物は、式Iとは異なる。)
【請求項9】
媒体は式VI-1~VI-25の1種類以上の化合物を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の液晶媒体。
【請求項10】
媒体は式CRおよびPH-2の1種類以上の化合物を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の液晶媒体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、極性化合物の混合物を基礎とする液晶(LC:liquid crystal)媒体またはLC材料と、光学、電気光学および電子的目的のためで、特にLCディスプレイ、特にフリンジ場スイッチ(fringe-field switching)モードのLCディスプレイにおけるそれの使用と、LC媒体を含むフリンジ場スイッチモードのLCディスプレイ、特に省エネLCディスプレイと、LC媒体の調製方法およびLCディスプレイの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
現在使用されている液晶ディスプレイ(LCD:liquid-crystal display)モードの1つは、TN(「ツイストネマチック(twisted nematic)」)モードである。しかしながらTN LCDは、コントラストが視野角に強く依存するという不利を有する。
【0003】
したがって、所謂FFS(「フリンジ場スイッチ(fringe-field switching)」)ディスプレイが報告されており(特に、S.H.Jungら著、Jpn.J.Appl.Phys.、第43巻、第3号、2004年、第1028頁(非特許文献1)参照)、このディスプレイは同じ基板上に2つの電極を有し、この2つの電極のうち1つはくし形に構造化され、もう一方は構造化されていない。これによって、強力な所謂「フリンジ場」、すなわち電極端部の近くで強力な電界が生じ、セルにわたって、強い垂直成分と強い水平成分の両方を有する電界が生じる。FFSディスプレイは、コントラストの視野角依存性が低い。FFSディスプレイは通常、正の誘電異方性を有するLC媒体と、配向層、通常はポリイミド配向層とを含有し、これにより、LC媒体の分子に対して平面的な配向がもたらされる。
【0004】
FFSディスプレイは、アクティブマトリックスディスプレイまたはパッシブマトリックスディスプレイとして、稼動させることができる。アクティブマトリックスディスプレイの場合、個々のピクセルは通常、一体化された非線形活性素子、例えばトランジスタ(例えば薄膜トランジスタ(「TFT(thin-film transistor)」))によってアドレスされ、その一方でパッシブマトリックスディスプレイの場合、個々のピクセルは通常、従来技術から公知のマルチプレックス法によってアドレスされる。
【0005】
更にFFSディスプレイと似た電極設計および層厚を有するが、正の誘電異方性を有するLC媒体層ではなく、負の誘電異方性を有するLC媒体層を備える新しいタイプのFFSディスプレイ(「超輝度FFS(UB-FFS:Ultra Brightness FFS)」モードディスプレイとしても知られている)が開示されている(例えばS.H.Leeら著、Appl.Phys.Lett.第73巻(第20号)、1998年、第2882~2883頁(非特許文献2)、およびS.H.Leeら著、Liquid Crystals 第39巻(第9号)、2012年、第1141~1148頁(非特許文献3)参照)。負の誘電異方性を有するLC媒体は、正の誘電異方性を有するLC媒体に比べて、チルトが小さいより好ましいダイレクター配向と、より高いツイスト配向性とを示し、その結果これらのディスプレイは、より高い透過性を有する。このディスプレイは更に、配向層、好ましくは基板の少なくとも1つの上に設けられたポリイミド配向層を有し、この配向層はLC媒体と接触しており、LC媒体のLC分子の平面的な配向を引き起こすものである。これらのディスプレイは、高い信頼性を備えたLC媒体を必要としている。
【0006】
加えて、より広い視野角および速い応答時間を有する所謂VA(「垂直配向(vertically aligned)」)ディスプレイが知られている。VAディスプレイのLCセルは、2つの透明電極の間にあるLC媒体層を有し、ここでLC媒体は通常、負の誘電異方性(Δε)を有する。スイッチを切った状態でLC層の分子は、電極表面に対して垂線方向に配向しているか(ホメオトロピック状)、またはチルトホメオトロピック配向を有する。2つの電極に電圧を印加すると、LC分子の再配向が、電極表面に対して平行に起こる。
【0007】
また2枚の基板の間にLC層を有する所謂IPS(「面内スイッチ(in-plane switching)」)ディスプレイも知られており、ここで2つの電極は、2枚の基板のうち一方にのみ配置されており、好ましくは噛み合ったくし形の構造を有する。電極に対して電圧を印加すると、これによって電極間にLC層に対して平行の有意な成分を有する電場が生じる。これにより、層平面におけるLC分子の再配向が起こる。
【0008】
より最近のタイプのVAディスプレイでは、LC分子の均一な配向が、LCセル内にある比較的小さな複数のドメインに限定されている。これらのドメインの間にディスクリネーションが存在することがあり、これはチルトドメインとしても知られる。チルトドメインを有するVAディスプレイは、従来のVAディスプレイと比較して、コントラストに依存しないより大きな視野角と、中間階調とを有する。加えてこのタイプのディスプレイは製造が容易であり、スイッチが入った状態で分子を均一に配向させるための、例えばラビングによる電極表面の更なる処理が、もはや必要ない。その代わり、チルト角またはプレチルト角の優先方向は、電極の特別な設計によって制御される。
【0009】
しかしながら、VAまたはFFSディスプレイにおいて負の誘電異方性を有するLC媒体の使用には、幾つかの欠点もある。例えばそれらは、正の誘電異方性を有するLC媒体と比較して、著しく低い信頼性を有する。
【0010】
本明細書において使用する場合、用語「信頼性」は照光による負荷、温度、湿度、電圧などの種々のストレスを負荷した際のディスプレイの性能品位を意味し、それらは画像固着(ある領域および線状の画像固着)、ムラ、汚れなどのディスプレイの欠陥を生じ、LCディスプレイ分野の当業者に知られている。信頼性を分類する標準的なパラメータとしては、通常、電圧保持率(VHR:voltage holding ration)が使用され、電圧保持率は試験用ディスプレイにおいて一定電圧を維持する尺度である。VHR値が高いほど、LC媒体の信頼性は良好となる。
(【0011】以降は省略されています)
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