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公開番号2025045863
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023153869
出願日2023-09-20
発明の名称赤外線吸収繊維、繊維製品
出願人住友金属鉱山株式会社
代理人個人,個人
主分類C09K 3/00 20060101AFI20250326BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】複合タングステン酸化物を含有する赤外線吸収粒子を含み、ニュートラルな色調とすることが可能な赤外線吸収繊維を提供することを目的とする。
【解決手段】繊維と、
赤外線吸収粒子と、を含み、
前記赤外線吸収粒子は、少なくとも、複合タングステン酸化物粒子と、第5族元素複合酸化物粒子とを含有する、赤外線吸収繊維。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
繊維と、
赤外線吸収粒子と、を含み、
前記赤外線吸収粒子は、少なくとも、複合タングステン酸化物粒子と、第5族元素複合酸化物粒子とを含有する、赤外線吸収繊維。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第5族元素複合酸化物粒子は、
Hおよびアルカリ金属元素から選択される1種類以上の元素であるA1元素と、
Mgおよびアルカリ土類金属から選択される1種類以上の元素であるA2元素と、
V、Nb、Taから選択される1種類以上の元素であるB元素と、を含有し、
含有する前記A1元素の物質量をx1、前記A2元素の物質量をx2、前記B元素の物質量をyとした場合に、
0.002≦(x1+x2)/y≦1.5、0.001≦x1≦1、および0.001≦x2≦1の関係を満たす複合酸化物を含有する、請求項1に記載の赤外線吸収繊維。
【請求項3】
前記A1元素が、H、Li、Na、K、Rb、Csから選択される1種類以上の元素である、請求項2に記載の赤外線吸収繊維。
【請求項4】
前記A2元素が、Ca、Sr、Baから選択される1種類以上の元素である、請求項2に記載の赤外線吸収繊維。
【請求項5】
前記A1元素が、Na、Kから選択される1種類以上の元素であり、
前記A2元素が、Ca、Sr、Baから選択される1種類以上の元素であり、
前記B元素が、Nb、Taから選択される1種類以上の元素であり、
前記x1、前記x2、前記yが、0.7≦(x1+x2)/y≦1.0の関係を満たす、請求項2に記載の赤外線吸収繊維。
【請求項6】
前記複合タングステン酸化物粒子は、一般式:M

WO
3-y
(ただし、元素Mは少なくともK、Rb、Cs、Tlから選択された1種類以上を含み、0.15≦x≦0.33、0<y≦0.46)で表される複合タングステン酸化物を含有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の赤外線吸収繊維。
【請求項7】
前記複合タングステン酸化物粒子および前記第5族元素複合酸化物粒子から選択された1種類以上の粒子の平均粒径が0.1nm以上100nm以下である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の赤外線吸収繊維。
【請求項8】
前記赤外線吸収粒子を、前記繊維の固形分に対して0.001質量%以上80質量%以下の割合で含有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の赤外線吸収繊維。
【請求項9】
前記繊維の表面、および内部から選択された1以上の場所に配置された遠赤外線放射物質をさらに含み、
前記遠赤外線放射物質を、前記繊維の固形分に対して0.001質量%以上80質量%以下の割合で含有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の赤外線吸収繊維。
【請求項10】
前記繊維が合成繊維、半合成繊維、天然繊維、再生繊維、無機繊維から構成される繊維群、および前記繊維群から選択された2種類以上の繊維の混紡、合糸、混繊による混合糸から選択された1種類以上である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の赤外線吸収繊維。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、赤外線吸収繊維、繊維製品に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
保温効果を高めた防寒衣料や、インテリア、レジャー用品が様々に考案され、実用化されてきた。保温効果を高める方法には、大別して2通りの方法ある。
【0003】
第一の方法は、例えば防寒衣料において織り編みの構造を制御したり、用いられる繊維を中空や多孔質にしたりするなどして当該防寒衣料における空気層を物理的に多くし、人体から発生する熱の放散性を減少させて保温性を維持する方法である。
【0004】
第二の方法は、例えば防寒衣料において、衣料全体、または防寒衣料を構成する繊維ヘ化学的・物理的な加工を施す方法である。第二の方法は、衣料の内部で、人体から発生する熱を再び人体へ向けて輻射したり、防寒衣料が受けた太陽光の一部を熱に変換したりするなどの積極的な方法により熱を蓄熱し、保温性を向上させる方法である。
【0005】
上述した第一の方法を実施する具体的な方法として、衣料中の空気層を多くする、生地を厚くする、目を細かくする、あるいは色を濃くするといった方法が採られてきた。
【0006】
例えば、セーターなどの冬期に用いられる衣料が第一の方法を用いた衣料に当たる。また、例えば、第一の方法を用いた冬期のスポーツ向け衣料によく用いられてきた衣料では、表地と裏地の間に中綿が入れられ、当該中綿の空気層の厚みで保温性を維持している。しかし、衣料の内部等に中綿が入れられると、衣料が重くかさばるために、動き易さを要求されるスポーツ向けでは不具合を生じていた。
【0007】
これらの不具合を解消するために、近年では、上述した第二の方法である衣料の内部で、人体から発生する熱や、衣料の外部からの太陽光等に由来する熱を積極的に有効利用する方法がとられ始めている。
【0008】
第二の方法を実施する具体的な方法の一つとして、アルミニウムやチタンなどの金属を衣料の裏地などに蒸着して金属蒸着面を形成し、人体から出る放射熱を当該金属蒸着面で反射することで、積極的に熱の発散を防ぐ方法などが知られている。しかし、衣料に金属蒸着面を形成する方法では、衣料に金属を蒸着加工するためにコストがかかるばかりか、蒸着むらの発生等により歩留まりが悪くなり、結果的に製品自体の価格アップにつながっていた。
【0009】
第二の方法を実施する具体的な他の方法として、アルミナ系、ジルコニア系、マグネシア系などのセラミック粒子を繊維に混練して、セラミック粒子が持つ遠赤外線放射効果や光を熱に変える効果を利用する方法、すなわち積極的に外部のエネルギーを取り入れる方法が提案されている。
【0010】
例えば、特許文献1には、熱伝導率が0.3Kcal/m

・sec・℃以上の金属および金属イオンの少なくとも1種を含有させた熱線放射特性を有する無機微粒子の1種または2種以上を含有することを特徴とする熱線放射性繊維が記載されている。熱線放射特性を有する無機微粒子として、シリカまたは硫酸バリウムが挙げられている。
(【0011】以降は省略されています)

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