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公開番号
2025064738
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023174698
出願日
2023-10-06
発明の名称
細胞処理システム、細胞処理装置および細胞処理カートリッジ
出願人
キヤノン株式会社
,
キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代理人
弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類
C12M
3/02 20060101AFI20250410BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】カートリッジとエア圧送機構との接続において、気密性を確保しつつ、製造コストを抑えること。
【解決手段】実施形態に係る細胞処理システムは、細胞処理カートリッジと、細胞処理装置と、シール部材を備える。細胞処理カートリッジは、細胞の処理に使用される液体が流れる流路と、前記流路に設けられ、外部に向かって開口し、前記液体の送液に用いられる気体が通過する吸気口とを有する。細胞処理装置は、前記吸気口に接続され、前記気体が流れる流路を有する接続部と、前記接続部を前記細胞処理カートリッジへ押し付ける押圧部とを備える。シール部材は、前記接続部における前記細胞処理カートリッジと接触する接触面と、前記細胞処理カートリッジにおける前記接続部と接触する接触面のうち少なくとも一方に設けられている。
【選択図】 図5
特許請求の範囲
【請求項1】
細胞の処理に使用される液体が流れる流路と、前記流路に設けられ、外部に向かって開口し、前記液体の送液に用いられる気体が通過する吸気口とを有する細胞処理カートリッジと、
前記吸気口に接続され、前記気体が流れる風路を有する接続部と、前記接続部を前記細胞処理カートリッジへ押し付ける押圧部とを備える本体装置と、
前記接続部において前記細胞処理カートリッジと対向する対向面と、前記細胞処理カートリッジにおいて前記接続部と対向する対向面のうち少なくとも一方に設けられたシール部材と、
を備える、細胞処理システム。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記シール部材は、弾性体により形成される、
請求項1に記載の細胞処理システム。
【請求項3】
前記シール部材は、Оリングである、
請求項2に記載の細胞処理システム。
【請求項4】
前記押圧部は、エアシリンダを備える、
請求項1に記載の細胞処理システム。
【請求項5】
前記吸気口の径は、前記接続部の前記対向面の径よりも小さい、
請求項1に記載の細胞処理システム。
【請求項6】
前記本体装置は、前記細胞処理カートリッジに対して離れる方向への前記接続部の移動を規制する規制部をさらに備える、
請求項1に記載の細胞処理システム。
【請求項7】
前記本体装置は、
前記接続部に接続され、圧縮空気を用いて前記液体を送液する圧送機器と、
前記押圧部、前記圧送機器、及び前記規制部の駆動を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記押圧部が前記接続部を押し付け、かつ、前記規制部を前記接続部に接続した状態で、前記圧送機器による前記送液を実行する、
請求項6に記載の細胞処理システム。
【請求項8】
前記本体装置は、前記接続部を保持し、前記接続部を水平方向に移動させる移動機構を備える、
請求項1に記載の細胞処理システム。
【請求項9】
前記本体装置は、前記細胞処理カートリッジを保持し、前記細胞処理カートリッジを水平方向に移動させる移動機構を備える、
請求項1に記載の細胞処理システム。
【請求項10】
前記本体装置は、
前記接続部に接続され、圧縮空気を用いて前記液体を送液する圧送機器と、
前記押圧部及び前記圧送機器の駆動を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記押圧部が前記接続部を押し付ける力を制御することにより、前記接続部が前記細胞処理カートリッジを押し付ける力の大きさを制御する、
請求項1に記載の細胞処理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、細胞処理システム、細胞処理装置および細胞処理カートリッジに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
誘導多能性幹細胞(以下、iPS(induced pluripotent stem)細胞と呼ぶ)の作製は、安全キャビネット等の設備のもとで、技能を有する作業者による手作業で行われている。そのため、iPS細胞の作製には多額の費用が必要となる。このことが、臨床応用に対する障壁の一つとなっている。また、細胞培養等の所定の工程を自動化した閉鎖系の細胞作製装置や、ユーザが任意の工程を組むことができる細胞加工装置が知られている。このような装置を用いる場合でも、iPS細胞の作製には、安全キャビネット等の設備が必要となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2014/136581号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
安価で、かつ、自動的にiPS細胞を作製するため、細胞懸濁液を送液する流路が組み込まれた閉鎖系のカートリッジと、当該カートリッジ内の送液を駆動する駆動機構を組み合わせたシステムが考えられる。送液の駆動方式としては、例えば、エア圧送方式が考えられる。
【0005】
エア圧送方式を用いた場合、カートリッジとエア圧送機構とを嵌合して接続する必要がある。また、カートリッジとエア圧送機構とを接続する際には、気密性を確保する必要があるため、接続部分の成形精度や接続時の位置決め精度が求められ、装置の製造コストが増加してしまう。
【0006】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、カートリッジとエア圧送機構との接続において、気密性を確保しつつ、製造コストを抑えることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係る細胞処理システムは、細胞処理カートリッジと、細胞処理装置と、シール部材を備える。細胞処理カートリッジは、細胞の処理に使用される液体が流れる流路と、前記流路に設けられ、外部に向かって開口し、前記液体の送液に用いられる気体が通過する吸気口とを有する。細胞処理装置は、前記吸気口に接続され、前記気体が流れる流路を有する接続部と、前記接続部を前記細胞処理カートリッジへ押し付ける押圧部とを備える。シール部材は、前記接続部における前記細胞処理カートリッジと接触する接触面と、前記細胞処理カートリッジにおける前記接続部と接触する接触面のうち少なくとも一方に設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1の実施形態に係る細胞処理システムの構成を示す図である。
図2は、第1の実施形態に係る細胞処理機構の構成の一例を示す図である。
図3は、図2に示す細胞処理機構をY軸方向の一方側から視た図である。
図4は、図2に示す細胞処理機構をX軸方向の一方側から視た図である。
図5は、図3に示す圧送パッドと吸気口との接続部を拡大して示す図である。
図6は、第1の実施形態に係るシステムによる送液処理の手順を例示するフローチャートである。
図7は、図3に示す状態から圧送パッドが吸気口の上方に移動した状態を示す図である。
図8は、図7に示す状態から圧送パッドが降下した状態を示す図である。
図9は、図8に示す細胞処理機構をX軸方向の一方側から視た図である。
図10は、図8に示す圧送パッドと吸気口との接続部を拡大して示す図である。
図11は、第1の変形例に係る圧送パッドと吸気口との接続部を拡大して示す図である。
図12は、図11に示す状態から圧送パッドが降下した状態を示す図である。
図13は、第2の変形例に係る圧送パッドと吸気口との接続部を拡大して示す図である。
図14は、図13に示す状態から圧送パッドが降下した状態を示す図である。
図15は、第3の変形例に係る圧送パッドと吸気口との接続部を拡大して示す図である。
図16は、図15に示す状態から圧送パッドが降下した状態を示す図である。
図17は、第4の変形例に係る圧送パッドと吸気口との接続部を拡大して示す図である。
図18は、図17に示す状態から圧送パッドが降下した状態を示す図である。
図19は、第5の変形例に係る圧送パッドと吸気口との接続部を拡大して示す図である。
図20は、図19に示す状態から圧送パッドが降下した状態を示す図である。
図21は、第2の実施形態に係る細胞処理機構をY軸方向の一方側から視た図である。
図22は、第2の実施形態に係る細胞処理機構をX軸方向の一方側から視た図である。
図23は、第2の実施形態に係るシステムによる送液処理の手順を例示するフローチャートである。
図24は、図21に示す状態から圧送パッドが吸気口の上方に移動した状態を示す図である。
図25は、図24に示す状態から圧送パッドが降下した状態を示す図である。
図26は、図25に示す細胞処理機構をX軸方向の一方側から視た図である。
図27は、第3の実施形態に係る細胞処理機構をX軸方向の一方側から視た図である。
図28は、図27に示す状態から固定機構によりシリンダシャフトが固定された状態を示す図である。
図29は、第3の実施形態に係るシステムによる送液処理の手順を例示するフローチャートである。
図30は、第3の実施形態の変形例に係る細胞処理機構をX軸方向の一方側から視た図である。
図31は、図30に示す状態から固定機構によりシリンダシャフトが固定された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、細胞処理システムについて説明する。以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る細胞処理システム1の構成例を示すブロック図である。細胞処理システム1は、細胞処理を自動的に行うシステムである。細胞処理は、例えば、iPS細胞を作製する工程(以下、細胞作製工程と呼ぶ)や、細胞を加工する工程(以下、細胞加工工程と呼ぶ)を含む。以下の説明では、iPS細胞の作製や加工を行う場合を例に挙げて述べるが、細胞処理システム1は、iPS細胞に限らず、任意の細胞の作製や加工に使用可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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