TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025063485
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023172726
出願日2023-10-04
発明の名称芳香性の靴中敷及び芳香性の靴
出願人個人,タイガースポリマー株式会社
代理人個人,個人
主分類A43B 17/00 20060101AFI20250409BHJP(履物)
要約【課題】芳香性を付与する成分や剤が足裏に直接接触することがなく、耐久性が高く、また靴の履き心地に悪影響を与えない芳香性の靴中敷と、それを備えた芳香性の靴を提供する。
【解決手段】芳香性の靴中敷は、足裏に接する表面層と、靴の中底に接する裏面層の少なくとも2層を有し、表面層に足裏を重ね合わせた際に、足裏の内側縦アーチに対応する部分に、アーチクッションである凸部が形成されている。該アーチクッションは、表面層と裏面層の間に香料成分を含む架橋ゴム組成物を挟持する構造を有し、アーチクッションが形成された部分の表面層は、通気性の構造を有する。芳香性の靴は、当該芳香性の靴中敷を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
芳香性の靴中敷であって、
足裏に接する表面層と、靴の中底に接する裏面層の少なくとも2層を有し、
表面層に足裏を重ね合わせた際に、足裏の内側縦アーチに対応する部分に、アーチクッションである凸部が形成され、
アーチクッションが、表面層と裏面層の間に香料成分を含む架橋ゴム組成物を挟持する構造を有し、
アーチクッションが形成された部分の表面層が、通気性の構造を有する、
芳香性の靴中敷。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
通気性の構造が、表面層の表裏を貫通する複数の細孔を有する構造である、請求項1に記載の芳香性の靴中敷。
【請求項3】
架橋ゴム組成物が、β-シトロネロール、酢酸4-TERT-ブチルシクロヘキシル、ヘプタン酸アリル、酢酸CIS-3-ヘキセニル、CIS-3-ヘキセノール、ヘキサン酸アリル及びカローンからなる群から選択される1種以上の香料成分を含む、請求項1又は2に記載の芳香性の靴中敷。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の芳香性の靴中敷を備えた、芳香性の靴。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、芳香性の靴中敷と、それを備えた芳香性の靴に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
靴を脱いだ後の不快臭を軽減する有効な手段として、靴を消臭剤や芳香剤で処理することが知られている。靴に香りを付与する方法として、例えば特許文献1では、かかと部(ヒール)内に設けられた空洞に消臭剤又は芳香剤が充填された筒状容器を備えた消臭及び芳香機構付き靴が提案されている。また靴の中底に装着するインソールを芳香性とする手段も開示されている。例えば、特許文献2では、シリカ系消臭剤を配合したインソールの表面に、香料を吸着させたシリカ系多孔質微粉末を配合したインキを印刷したインソールが開示されており、特許文献3では、フィルムで形成された気室に芳香成分と消臭成分が封入された空気緩衝シートを用いた靴用の中敷が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-14540号公報
特開平4-236903号公報
実用新案登録第3153723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1で提案されている芳香機構付き靴は、かかと部やヒール部の中に筒状容器を組み入れる必要があり適用可能な靴が限られるため汎用性が高い手段とは言えない。芳香性を有する中敷やインソールを使用した場合、この点は解消されるが、特許文献2で開示されているインキを印刷したインソールは印刷面が足裏と直接接触するため、靴下や素足がインキで汚染されることが懸念される。特許文献3で開示されている靴用の中敷は、靴を着用した際にフィルムで形成されたエアキャップに直接体重がかかるため耐久性があるとは言えず、エアキャップが破損すると封入されている成分が靴の中に漏出する恐れがある。また着用時は柔らかいエアキャップが直接足裏と接触するためバランスが不安定となり、靴の履き心地も悪くなる。
【0005】
そこで本発明は上述の従来技術の問題点に鑑み、芳香性を付与する成分や剤が足裏に直接接触することがなく、耐久性が高く、また靴の履き心地に悪影響を与えない芳香性の靴中敷と、それを備えた芳香性の靴を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明の構成は、以下の通りである。
【0007】
[1]
芳香性の靴中敷であって、
足裏に接する表面層と、靴の中底に接する裏面層の少なくとも2層を有し、
表面層に足裏を重ね合わせた際に、足裏の内側縦アーチに対応する部分に、アーチクッションである凸部が形成され、
アーチクッションが、表面層と裏面層の間に香料成分を含む架橋ゴム組成物を挟持する構造を有し、
アーチクッションが形成された部分の表面層が、通気性の構造を有する、
芳香性の靴中敷。
[2]
通気性の構造が、表面層の表裏を貫通する複数の細孔を有する構造である、前項[1]に記載の芳香性の靴中敷。
[3]
架橋ゴム組成物が、β-シトロネロール、酢酸4-TERT-ブチルシクロヘキシル、ヘプタン酸アリル、酢酸CIS-3-ヘキセニル、CIS-3-ヘキセノール、ヘキサン酸アリル及びカローンからなる群から選択される1種以上の香料成分を含む、前項[1]又は[2]に記載の芳香性の靴中敷。
[4]
前項[1]~[3]のいずれか1つに記載の芳香性の靴中敷を備えた、芳香性の靴。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、芳香性を付与する成分や剤が足裏に直接接触することがなく、耐久性が高く、また靴の履き心地に悪影響を与えない芳香性の靴中敷と、それを備えた芳香性の靴を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の芳香性の靴中敷の一実施形態を示す上面概略図である。
図2は、本発明の芳香性の靴中敷の一実施形態を示す分解斜視図である。
図3は、本発明の芳香性の靴中敷を装着した靴の状態を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の芳香性の靴中敷及び芳香性の靴の実施形態の例について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
シューズ
2か月前
個人
履物
8か月前
個人
シューズ
1か月前
個人
靴用装着物
5か月前
個人
靴ひもカバー
2日前
山三商事株式会社
7か月前
株式会社ダイマツ
1日前
個人
インソール
11か月前
個人
靴底及び該靴底を備えた靴
10か月前
株式会社KTC
インソールおよび履物
7か月前
個人
履物
9か月前
株式会社フォーナインシューズ
5か月前
株式会社ATN1
中敷き及び履物
10か月前
個人
履物
10か月前
美津濃株式会社
シューズのソール
3か月前
個人
防滑シート及びその製造方法
4か月前
株式会社アメイズプラス
履物
11か月前
徳武産業株式会社
履物
7か月前
株式会社アメイズプラス
履物
10か月前
糸伍株式会社
靴紐
6か月前
株式会社ダイマツ
履物及び短靴用月型芯
11か月前
個人
履物用中敷
9か月前
株式会社アシックス
シューズ
3か月前
株式会社チャナカンパニー
シューキーパー
3か月前
高笙工業有限公司
紐用リール
8か月前
デサントジャパン株式会社
子供用靴
9か月前
株式会社フォーカルワークス
靴の中底と靴
12か月前
株式会社P.O.イノベーション
インソール
23日前
威海港都貿易有限公司
履物及びその製造方法
2日前
ゼンノ株式会社
履物
11か月前
株式会社アシックス
24日前
株式会社アシックス
24日前
株式会社アシックス
24日前
株式会社アシックス
24日前
株式会社アシックス
靴底
3か月前
株式会社馬里奈
履物
8か月前
続きを見る