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公開番号
2025063198
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-15
出願番号
2025005656,2021531301
出願日
2025-01-15,2019-12-04
発明の名称
CD3に対する結合分子及びその使用
出願人
ノバルティス アーゲー
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
16/28 20060101AFI20250408BHJP(有機化学)
要約
【課題】新しいCD3結合分子、例えば、CD3に結合する抗体及び多重特異性結合分子を提供する。
【解決手段】本開示は、CD3に特異的に結合するCD3結合分子、例えばCD3に特異的に結合する単一特異性結合分子並びにCD3及び腫瘍関連抗原に特異的に結合する多重特異性結合分子(MBM)、CD3結合分子を含むコンジュゲート並びにCD3結合分子及びコンジュゲートを含む医薬組成物を提供する。本開示は、対象、例えば癌又は自己免疫疾患を有する対象において、CD3結合分子、コンジュゲート及び医薬組成物を使用してT細胞を活性化する方法をさらに提供する。本開示は、CD3結合分子を発現するように改変された組み換え宿主細胞及びCD3結合分子が発現される条件下で宿主細胞を培養することにより、CD3結合分子を生成する方法をまたさらに提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ヒトCD3に特異的に結合し、且つ表1A、表1B又は表1Cに記載されるCDR-H
1配列、CDR-H2配列、CDR-H3配列、CDR-L1配列、CDR-L2配列及
びCDR-L3配列を含むCD3結合分子。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
表1Aに記載されるCDR-H1配列、CDR-H2配列、CDR-H3配列、CDR
-L1配列、CDR-L2配列及びCDR-L3配列を含む、請求項1に記載のCD3結
合分子。
【請求項3】
表1Bに記載されるCDR-H1配列、CDR-H2配列、CDR-H3配列、CDR
-L1配列、CDR-L2配列及びCDR-L3配列を含む、請求項1に記載のCD3結
合分子。
【請求項4】
表1Cに記載されるCDR-H1配列、CDR-H2配列、CDR-H3配列、CDR
-L1配列、CDR-L2配列及びCDR-L3配列を含む、請求項1に記載のCD3結
合分子。
【請求項5】
それぞれ表1D-1、表1E-1、表1F-1、表1G-1、表1H-1又は表1I-
1に記載されるCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列並びに表1D-2、表
1E-2、表1F-2、表1G-2、表1H-2又は表1I-2に記載される対応するC
DR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列を含む、請求項1に記載のCD3結合分
子。
【請求項6】
表1D-1に記載されるCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列並びに表1
D-2に記載される対応するCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列を含む、
請求項5に記載のCD3結合分子。
【請求項7】
表1E-1に記載されるCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列並びに表1
E-2に記載される対応するCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列を含む、
請求項5に記載のCD3結合分子。
【請求項8】
表1F-1に記載されるCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列並びに表1
F-2に記載される対応するCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列を含む、
請求項5に記載のCD3結合分子。
【請求項9】
表1G-1に記載されるCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列並びに表1
G-2に記載される対応するCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列を含む、
請求項5に記載のCD3結合分子。
【請求項10】
表1H-1に記載されるCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列並びに表1
H-2に記載される対応するCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列を含む、
請求項5に記載のCD3結合分子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
1.関連出願の相互参照
本出願は、2018年12月4日に出願されたPCT出願PCT/中国特許出願公開第
2018/119074号明細書の優先権の利益を主張するものであり、この特許出願の
内容全体は、参照により本明細書に援用される。
続きを表示(約 2,700 文字)
【0002】
2.配列表
本出願は、ASCII形式で電子的に提出された配列表を含み、この配列表は、全体が
参照により本明細書に援用される。ASCIIコピーは、2019年12月3日に作成さ
れ、NOV-010WO_SL.txtと命名され、782,920バイトのサイズであ
る。
【0003】
3.参照による援用
本出願において引用される全ての刊行物、特許、特許出願及び他の文献は、それぞれの
個々の刊行物、特許、特許出願又は他の文献があらゆる目的のために参照により援用され
ることが個別に示されているのと同程度に、あらゆる目的のためにその全体が参照により
本明細書に援用される。本明細書に援用される参照文献の1つ以上と本開示の教示との間
に矛盾がある場合、本明細書の教示が意図される。
【背景技術】
【0004】
二重特異性及び多重特異性抗体の概念は、疾患は通常多因子性であり、複数の疾患因子
に対処するが、単一の抗体で有効性を高めることができるという考えから生じた。分化抗
原群3(CD3)は、T細胞受容体複合体(TCR)に関連してT細胞に発現するホモ二
量体又はヘテロ二量体の抗原であり、T細胞の活性化に必要である。CD3に対する抗体
は、T細胞上でCD3をクラスター化し、それにより、ペプチドをロードしたMHC分子
によるTCRの関与と同様の方法でT細胞の活性化を引き起こすことが示されている。抗
CD3抗体は、T細胞の活性化に関与する治療法として提案されている。抗CD3抗体は
、癌などの増殖性障害の治療及び自己免疫疾患の治療に使用されてきた。さらに、CD3
及び標的抗原に結合することができる二重特異性及び多重特異性抗体は、標的抗原を発現
する組織及び細胞に対するT細胞免疫応答を標的とすることを含む治療用途につき提案さ
れてきた。CD19/CD3 BiTE、ブリナツモマブなどの、現在承認されている二
重特異性抗体が市販されている。しかしながら、二重特異性及び多重特異性抗体は、生体
内分布、阻害性微小環境及び抗原喪失という課題に依然として直面している。したがって
、当技術分野では、優れた二重特異性及び多重特異性抗体が必要とされている。CD3及
び標的抗原の両方に結合する二重特異性及び多重特異性抗原結合分子は、標的抗原を発現
する細胞の特異的標的化及びT細胞媒介性死滅が望まれる治療環境において有用であろう
。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
新しいCD3結合分子、例えば、CD3に結合する抗体及び多重特異性結合分子が必要
とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、ヒトCD3に特異的に結合するCD3結合分子、例えば、ヒトCD3に特異
的に結合する抗体、その抗原結合フラグメント及び多重特異性分子を提供する。
【0007】
一態様において、本開示は、CD3抗原結合ドメイン又は抗原結合モジュール(「AB
M」)を含む単一特異性CD3結合分子(例えば、抗体及びその抗原結合フラグメント)
を提供する。単一特異性であり得る例示的なCD3結合分子は、以下の7.2節及び特定
の実施形態1~456に記載されている。
【0008】
別の態様において、本開示は、CD3 ABMを含む多重特異性結合分子(「MBM」
)、例えば、二重特異性及び多重特異性抗体を提供する。したがって、一態様において、
本開示は、少なくとも2つの別個の抗原結合ドメイン又はABMを含む、二重特異性及び
多重特異性抗体に関する。いくつかの態様において、本開示は、腫瘍関連抗原(「TAA
」)及びCD3及び/又はCD2又はT細胞上のTCR複合体の他の成分に関与する、二
重特異性及び多重特異性結合分子を提供する。
【0009】
特定の実施形態において、MBMは、二重特異性結合分子(「BBM」)である。BB
Mは、ヒトCD3に特異的に結合する第1のABM(「ABM1」又は「CD3 ABM
」)及び第2の抗原(「ABM2」)に特異的に結合する第2のABM、例えば、ヒトT
AA(本明細書では「TAA ABM」と呼ばれることもある)を含む。ABM1、AB
M2、CD3 ABM及びTAA ABMという用語は、便宜上使用されるに過ぎず、B
BMの任意の特定の形態を示すことを意図されていない。このような多重特異性分子を使
用して、CD3+エフェクターT細胞をTAA+部位に誘導し、それによってCD3+エ
フェクターT細胞にTAA+細胞及び腫瘍を攻撃及び溶解させることができる。例示的な
MBMの特徴は、以下の7.5~7.7節及び特定の実施形態457~536に記載され
ている。
【0010】
特定の実施形態において、MBMは、三重特異性結合分子(「TBM」)である。TB
Mは、ヒトCD3に特異的に結合する、第1のABM(「ABM1」又は「CD3 AB
M」)、第2の抗原、例えばヒトTAAに特異的に結合する、第2のABM(「ABM2
」)及び第3の抗原、例えば第2のヒトTAA又はヒトCD2に特異的に結合する、第3
のABM(「ABM3」)を含む。(1)ヒトCD3、(2)TAA、及び(3)CD2
に結合するTBMは、便宜上、本明細書では「1型TBM」と呼ばれる。(1)ヒトCD
3、(2)第1のTAA(「TAA1」と呼ばれることもある)、及び(3)第2のTA
A(「TAA2」と呼ばれることもある)に結合するTBMは、便宜上、本明細書におい
て「2型TBM」と呼ばれる。TAA1及びTAA2の両方は、腫瘍関連抗原であるため
、TAA1及びTAA2としての本開示の腫瘍関連抗原の表記は、任意であり、したがっ
て文脈上他の意味に解すべき場合を除き、TAA1に関するいずれの開示もTAA2に適
用可能であり、逆も同様である。
(【0011】以降は省略されています)
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