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公開番号2025035859
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023143168
出願日2023-09-04
発明の名称4-ケトベンズアミド誘導体及び4-ケト安息香酸誘導体の製造方法
出願人日産化学株式会社
代理人
主分類C07C 231/06 20060101AFI20250307BHJP(有機化学)
要約【課題】4-ケトベンズアミド誘導体及び4-ケト安息香酸誘導体の製造方法の提供。
【解決手段】式(3)で表される化合物をシアノ化して得られる式(1)で表される化合物をアミド化することによる式(2)で表される4-ケトベンズアミド化合物の製造方法。式(1)で表される化合物又は式(2)で表される化合物を加水分解することによる式(6)で表される4-ケト安息香酸誘導体の製造方法、及び、式(2)で表される化合物をエステル化することによる式(5)で表される4-ケト安息香酸エステル誘導体の製造方法。ただし、式中、R1は、C1~C6アルキル等を表し、R2は、C1~C6アルキル等を表し、R3は、C1~C6アルキル等を表し、Xはハロゲン原子等を表し、Yは、C1~C6アルキル等を表し、nは0~3の整数を表す。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(1):
TIFF
2025035859000009.tif
33
71
(式中、R

は、C

~C

アルキル又はC

~C

シクロアルキルを表し、
R

は、ハロゲン原子、C

~C

アルキル、C

~C

ハロアルキル又はニトロを表し、
Yは、ハロゲン原子、ニトロ、C

~C

アルキル、C

~C

ハロアルキル、C

~C

シクロアルキル、C

~C

アルコキシ、C

~C

ハロアルコキシ、C

~C

アルキルチオ、C

~C

アルキルカルボニル、フェニル又は(Z)
p1
によって置換されたフェニルを表し、
nが2以上の整数を表すとき、各々のYは互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
さらにR
2
とYが隣接する場合には、隣接する2つのR
2
とYは-CH=CHCH=CH-を形成することにより、R
2
とYのそれぞれが結合する炭素原子と共に6員環を形成しても良く、この時、環を形成する各々の炭素原子に結合した水素原子はZによって任意に置換されていても良く、さらに、同時に2個以上のZで置換されている場合、各々のZは互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
Zは、ハロゲン原子、ニトロ、C

~C

アルキル、C

~C

ハロアルキル、C

~C

シクロアルキル、C

~C

アルコキシ、C

~C

ハロアルコキシ、C

~C

アルキルチオ又はC

~C

アルキルカルボニルを表し、
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
式(3):
TIFF
2025035859000011.tif
33
72
(式中、R

、R

、Y及びnは請求項1に記載の内容と同じ意味を表し、
Xは、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ、p-トルエンスルホニルオキシ又はトリフルオロメタンスルホニルオキシを表す。)
で表される4-ケトベンゼン化合物をシアノ化することにより得られる、請求項1記載の4-ケトベンゾニトリル化合物(1)を原料として用いる、請求項1記載の4-ケトベンズアミド化合物の製造方法。
【請求項3】
Yは、ハロゲン原子、ニトロ、C

~C

アルキル、C

~C

ハロアルキル、C

~C

シクロアルキル、C

~C

アルコキシ、C

~C

ハロアルコキシ、C

~C

アルキルチオ、C

~C

アルキルカルボニル、フェニル又は(Z)
p1
によって置換されたフェニルを表し、
nが2以上の整数を表すとき、各々のYは互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよい、請求項1又は2記載の4-ケトベンズアミド化合物の製造方法。
【請求項4】
R

は、C

~C

アルキルを表し、
R

は、C

~C

アルキルを表し、
nは0を表す、請求項1又は2記載の4-ケトベンズアミド化合物の製造方法。
【請求項5】
R

は、C

~C

アルキルを表し、
R

は、C

~C

アルキルを表し、
Xはハロゲン原子を表し、
nは0を表す、請求項2記載の4-ケトベンズアミド化合物の製造方法。
【請求項6】
請求項1に記載の式(2)で表される4-ケトベンズアミド化合物を、酸の存在下で、式(4):
TIFF
2025035859000012.tif
7
46
[式中、R

は、C

~C

アルキルを表す。]
で表されるアルコールと反応させることにより得られる、式(5):
TIFF
2025035859000013.tif
42
89
[式中、R

、R

、R

、Y及びnは請求項1に記載の内容と同じ意味を表す。]
で表される4-ケト安息香酸エステル化合物の製造方法。
【請求項7】
請求項1に記載の式(1)で表される4-ケトベンゾニトリル化合物を、請求項6に記載の式(4)で表されるアルコールと反応させることにより得られる、請求項6記載の式(5)で表される4-ケト安息香酸エステル化合物の製造方法。
【請求項8】
請求項2記載の式(3):
TIFF
2025035859000014.tif
33
73
[式中、R

は、ハロゲン原子、C

~C

アルキル、C

~C

ハロアルキル又はニトロを表し、
Yは、ハロゲン原子、ニトロ、C

~C

アルキル、C

~C

ハロアルキル、C

~C

シクロアルキル、C

~C

アルコキシ、C

~C

ハロアルコキシ、C

~C

アルキルチオ、C

~C

アルキルカルボニル、フェニル又は(Z)
p1
によって置換されたフェニルを表し、
nが2以上の整数を表すとき、各々のYは互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
R

、X、Z、n及びp1は、請求項1に記載の内容と同じ意味を表す。]
で表される4-ケトベンゼン化合物を、シアノ化することによって得られる、式(1):
TIFF
2025035859000015.tif
33
72
[式中、R

、R

、Y及びnは前記と同じ意味を表す。]
で表される4-ケトベンゾニトリル化合物の製造方法。
【請求項9】
請求項1に記載の式(2)で表される4-ケトベンズアミド化合物を、酸または塩基により加水分解することによって得られる、式(6):
TIFF
2025035859000016.tif
43
90
[式中、R

、R

、Y及びnは、請求項1に記載の内容と同じ意味を表す。]
で表される4-ケト安息香酸化合物の製造方法。
【請求項10】
請求項1に記載の式(1)で表される4-ケトベンゾニトリル化合物
[式中、R

、R

、Y及びnは請求項1に記載の内容と同じ意味を表す。ただしR

からハロゲン原子を除く。]を酸または塩基により加水分解することによって得られる、請求項9に記載の式(6)で表される4-ケト安息香酸化合物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医農薬の製造中間体として有用な4-ケトベンズアミド誘導体又は4-ケト安息香酸誘導体の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
4-ケトベンゾニトリル誘導体から4-ケトベンズアミド誘導体を合成する方法としては、例えば非特許文献1乃至5のような方法が知られている。また、医農薬の中間体として有用な2-メチル-4-ケト安息香酸誘導体の合成法としては、例えば特許文献1及び非特許文献6のような方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2009/001942号
【非特許文献】
【0004】
Angewandte Chemie, International Edition, 2004年,1576貢
Chemistry-A European Journal , 2008年,6601貢
Organic Letters, 2009年,5598貢
Tetrahedron Letters, 2010年,1639貢
Journal of Chemical Society, Chemical Communications, 2009年,3258貢
Journal of the American Chemical Society, 1975年,2107貢
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非特許文献1乃至3に記載の方法で4-ケトベンズアミド誘導体を製造しようとした場合、高価な遷移金属触媒を用いなければならない。また非特許文献4に記載の方法は酵素反応によるものであり、非特許文献5に記載の方法では調整に手間のかかる担持触媒を用いなければならないなど、工業的製法としては満足できる方法ではなかった。
【0006】
また2-位にアルキル基をもつ4-ケト安息香酸誘導体を製造しようとした場合、非特許文献6に記載の方法では、コバルトノナカルボニル錯体へのフルーデルクラフツ反応、続く酸化反応により4-アセチル-2-メチル安息香酸を合成しており、コバルト錯体を両論量使用することから、工業的な製造法としては廃棄物処理などのコスト面で課題がある。また、特許文献1に記載の方法では、4-ブロモ-2-メチル安息香酸とビニルエーテル類とのパラジウム触媒を用いた反応、並びに4-ブロモ-3-メチルアセトフェノンのパラジウム触媒を用いた一酸化炭素挿入反応により4-アセチル-2-メチル安息香酸を合成法しているが、パラジウム触媒は高価なために工業的な製造に用いるにはコスト面で課題がある
以上のように、重金属を用いることなく経済的に満足できる安価な反応試剤のみを用いた、2位に置換基を持つ4-ケトベンズアミド誘導体及び2位にアルキル基を持つ4-ケト安息香酸誘導体に関する工業的製造方法は知られていない。また医農薬の中間体への重金属の混入が最終製品の品質に影響を与える可能性があることからも、重金属を使用しない工業的製造法が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らはこのような状況に鑑み鋭意検討した結果、重金属を使用せずに安価な反応試剤のみを用い、2-位に置換基を持つ4-ケトベンゾニトリル誘導体から4-ケトベンズアミド誘導体を製造し、さらにエステル化、続いて加水分解することによる、2-位に置換基を持つ4-ケト安息香酸誘導体の工業的製造法を見いだし、本発明に至った。
すなわち、本発明は下記の〔1〕~〔10〕に関するものである。
〔1〕
式(1):
【0008】
TIFF
2025035859000001.tif
33
71
【0009】
(式中、R

は、C

~C

アルキル又はC

~C

シクロアルキルを表し、
R

は、ハロゲン原子、C

~C

アルキル、C

~C

ハロアルキル又はニトロを表し、
Yは、ハロゲン原子、ニトロ、C

~C

アルキル、C

~C

ハロアルキル、C

~C

シクロアルキル、C

~C

アルコキシ、C

~C

ハロアルコキシ、C

~C

アルキルチオ、C

~C

アルキルカルボニル、フェニル又は(Z)
p1
によって置換されたフェニルを表し、
nが2以上の整数を表すとき、各々のYは互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
さらにR
2
とYが隣接する場合には、隣接する2つのR
2
とYは-CH=CHCH=CH-を形成することにより、R
2
とYのそれぞれが結合する炭素原子と共に6員環を形成しても良く、この時、環を形成する各々の炭素原子に結合した水素原子はZによって任意に置換されていても良く、さらに、同時に2個以上のZで置換されている場合、各々のZは互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
Zは、ハロゲン原子、ニトロ、C

~C

アルキル、C

~C

ハロアルキル、C

~C

シクロアルキル、C

~C

アルコキシ、C

~C

ハロアルコキシ、C

~C

アルキルチオ又はC

~C

アルキルカルボニルを表し、
nは、0、1、2又は3の整数を表し、
p1は、1、2、3、4又は5の整数を表す。)
【0010】
TIFF
2025035859000002.tif
42
85
(【0011】以降は省略されています)

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