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公開番号2025066391
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023175935
出願日2023-10-11
発明の名称含窒素スピロ環化合物の製法及びその化合物
出願人国立大学法人京都大学
代理人個人,個人
主分類C07D 491/107 20060101AFI20250416BHJP(有機化学)
要約【課題】本発明が解決しようとする課題の一つは、短工程で効率的に含窒素スピロ環化合物を合成する方法を提供することである。
【解決手段】環状ケトン化合物とニトロアルキルアミンとのニトロマンニッヒ反応により短工程で含窒素スピロ環化合物を製造する方法及びその化合物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式[Ia]、[Ib]、又は[Ic]:
JPEG
2025066391000035.jpg
30
93
[式中、R

、R
1’
、R

、R

、及びR

はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、OR

、SH、C(=O)-R

、CO



、CONR



、C
1-6
アルキル、ヒドロキシC
1-6
アルキル、C
1-6
アルキル-C(=O)-R

、C
1-6
アルキル-CO



、C
1-6
アルキル-NR



、C
1-6
アルキル-S-C
1-6
アルキル、C
1-6
アルキル-C(=O)-NR



、C
1-6
アルキル-NR

-CH-(NR





、C
6-10
アリール、C
6-10
アリール-OR

、又は脂肪族若しくは芳香族の5から10員含窒素ヘテロ環基であり、


は、複数ある場合にはそれぞれ独立して、ヒドロキシの保護基であり、


、R

、R

、及びR

はそれぞれ独立して、水素又はC
1-6
アルキルであり、
環AはC
1-6
アルキル、ヒドロキシC
1-6
アルキル、及びC
1-6
アルキル-OR

からなる群から選択される少なくとも1つの基で適宜置換されていてもよい、脂肪族の4から7員炭素環又はヘテロ環であり、環Aがヘテロ環である場合、窒素、酸素、及び硫黄原子からなる群から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む]
で示される化合物又はその塩を製造する方法であって、式[II]:
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
さらに式[Ia]、[Ib]、又は[Ic]で示される化合物又はその塩を酸化して、式[IVa]、[IVb]、又は[IVc]:
JPEG
2025066391000038.jpg
36
104
[式中、R

、R
1’
、R

、R

、R

、R

、及び環Aは請求項1に記載のとおりであり、結合:
JPEG
2025066391000039.jpg
5
11
は単結合又は二重結合であり、
但し、前記結合が二重結合である場合、R
1’
は存在しない]
で示される化合物又はその塩を得ることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
式[II]で示される化合物又はその塩と式[IIIa]、[IIIb]、又は[IIIc]で示される化合物又はその塩との反応が脱水剤存在下で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】


がC(=O)-R

、CO



、又はC
1-6
アルキル-C(=O)-R

である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
環AがヒドロキシC
1-6
アルキル又はC
1-6
アルキル-OR

で適宜置換されていてもよい、脂肪族の4から7員ヘテロ環である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
環AがヒドロキシC
1-6
アルキル又はC
1-6
アルキル-OR

で置換された、脂肪族の5から6員含酸素ヘテロ環である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
環AがヒドロキシC
1-6
アルキル又はC
1-6
アルキル-OR

で置換されたテトラヒドロフランである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】


がC
6-10
アリール、C
6-10
アリール-OR

、又は芳香族の5から10員含窒素ヘテロ環基である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】


がフェニル、ヒドロキシフェニル、イミダゾリル、又はインドリルである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】


がフェニル又はイミダゾリルである、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、含窒素スピロ環化合物の製造方法及びその化合物に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
生理活性物質として含窒素スピロ環構造を有する化合物が種々知られている。例えば、このようなスピロ環化合物の1つであるツベリンジンはトリュフ由来の天然化合物であり、アデノシン三リン酸(ATP)結合カセットトランスポーターG2(ABCG2)及び有機アニオントランスポーター1(OAT1)の発現量を上昇させることが知られており、高尿酸血症及び痛風の改善に寄与しうる(非特許文献1)。
【0003】
含窒素スピロ環化合物の化学合成は一般に、多くの工程を含む複雑な反応経路を介する(特許文献1、非特許文献2)。このような複雑な合成経路を簡便にする、効率的かつ短工程で実現可能な新たな合成法の開発が求められている。
【0004】
複雑な構造を有する化合物を少ない工程で合成することができる有機合成反応としてマンニッヒ反応が知られている。マンニッヒ反応は第1級又は第2級アミン化合物、カルボニル化合物(例えばアルデヒド等)、及びα水素を有するカルボニル化合物の反応であり、イミニウムイオンを経由して起こる縮合反応である。α水素を有するカルボニル化合物に代えて、α水素を有するニトロ化合物を用いたニトロマンニッヒ反応も知られている(非特許文献3,4)。しかしながら、これらの反応を含窒素スピロ環化合物の合成に応用した例は知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許出願公開第2015/51407A1号
【非特許文献】
【0006】
Lan-Qin Zhaoら、Organic Letters 2022, 24, 4333-4337
Guiqing Xuら、Russian Journal of Organic Chemistry, 2020, Vol. 56, No. 10, pp. 1775-1778
James C. Andersonら、Tetrahedron Letters 53 (2012) 5707-5710
Wannaporn Disadeeら、Organic & Biomolecular Chemistry, 2018, 16, 707-711
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題の一つは、短工程で効率的に含窒素スピロ環化合物を合成する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
環状ケトン化合物とニトロアルキルアミンとのニトロマンニッヒ反応により短工程で含窒素スピロ環化合物を製造する方法及びその化合物が提供される。
【0009】
ある態様において、式[Ia]、[Ib]、又は[Ic]:
JPEG
2025066391000001.jpg
30
93
[式中、R

、R
1’
、R

、R

、及びR

はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、OR

、SH、C(=O)-R

、CO



、CONR



、C
1-6
アルキル、ヒドロキシC
1-6
アルキル、C
1-6
アルキル-C(=O)-R

、C
1-6
アルキル-CO



、C
1-6
アルキル-NR



、C
1-6
アルキル-S-C
1-6
アルキル、C
1-6
アルキル-C(=O)-NR



、C
1-6
アルキル-NR

-CH-(NR





、C
6-10
アリール、C
6-10
アリール-OR

、又は脂肪族若しくは芳香族の5から10員含窒素ヘテロ環基であり、


は、複数ある場合にはそれぞれ独立して、ヒドロキシの保護基であり、


、R

、R

、及びR

はそれぞれ独立して、水素又はC
1-6
アルキルであり、
環AはC
1-6
アルキル、ヒドロキシC
1-6
アルキル、及びC
1-6
アルキル-OR

からなる群から選択される少なくとも1つの基で適宜置換されていてもよい、脂肪族の4から7員炭素環又はヘテロ環であり、環Aがヘテロ環である場合、窒素、酸素、及び硫黄原子からなる群から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む]
で示される化合物又はその塩を製造する方法であって、式[II]:
【0010】
別の態様において、式[Ia]、[Ib]、又は[Ic]:
JPEG
2025066391000004.jpg
30
93
[式中、R

、R
1’
、R

、R

、R

、R

、及び環Aは本明細書に記載のとおりである]
で示される化合物又はその塩が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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