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公開番号2025063155
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2025003986,2023005585
出願日2025-01-10,2015-11-13
発明の名称IL-4Rアンタゴニストの投与により鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎を処置する方法
出願人サノフィ・バイオテクノロジー,リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド,REGENERON PHARMACEUTICALS, INC.
代理人個人,個人
主分類A61K 39/395 20060101AFI20250408BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】対象の鼻ポリープスコアを減少させる方法を提供する。
【解決手段】方法は、抗IL-4R抗体またはその抗原結合断片などのインターロイキン-4受容体(IL-4R)アンタゴニストを含む治療組成物を、それを必要とする対象に投与する工程を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
それを必要とする対象の鼻ポリープスコア(NPS)を減少させるのに使用するための、インターロイキン-4受容体(IL-4R)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を含む医薬組成物であって、
NPSが決定された対象への投与のための医薬組成物であり、
該抗体またはその抗原結合断片は、配列番号1および2の重鎖可変領域(HCVR)および軽鎖可変領域(LCVR)配列対由来の、配列番号3、4および5の重鎖および軽鎖CDR配列を含む、前記医薬組成物。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
対象は、各鼻腔に存在する2つまたはそれ以上の鼻ポリープを含む、合計少なくとも5つの鼻ポリープを有する、請求項1に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項3】
NPSを約10%~約50%、約20%~約40%、または約25%~約30%減少させるのに使用するための、請求項1または2に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項4】
対象は、副鼻腔炎、鼻炎、喘息、アスピリン過敏症および非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)過敏症からなる群から選択される1つまたはそれ以上の状態をさらに有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項5】
対象は、鼻茸、鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎(CSwNP)、両側性鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎、および鼻ポリープを伴う慢性鼻副鼻腔炎(CRSwNP)からなる群から選択される1つまたはそれ以上の状態を有する、請求項4に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項6】
対象は喘息を有する、請求項5に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項7】
対象は喘息を有さない、請求項5に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項8】
対象は、鼻ポリープおよび慢性鼻副鼻腔炎の一方または両方のための手術を受けたことがある、請求項1~7のいずれか1項に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項9】
最初の機能的内視鏡下副鼻腔手術(FESS)が指示されるか、修正手術が指示されるか、または手術が禁忌となる、請求項1~8のいずれか1項に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項10】
抗体またはその抗原結合断片は、用量約100mgから約600mgの間での投与のためのものである、請求項1~9のいずれか1項に記載の使用のための医薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2014年11月14日に出願された米国特許仮出願第62/080,092号、2014年11月24日に出願された米国特許仮出願第62/083,821号、2015年5月8日に出願された米国特許仮出願第62/158,832号、および2015年7月31日に出願された米国特許仮出願第62/199,305号、ならびに2015年10月14日に出願された欧州出願第15306632.9号の利益を主張し、それらの各々は、参照によってそれらの全体が本明細書に組み入れられる。
続きを表示(約 2,800 文字)【0002】
本発明は、炎症状態の治療的処置の分野に関する。より詳細には、本発明は、鼻ポリープスコアを減少させるためのおよび関連する状態を処置するためのインターロイキン-4受容体(IL-4R)アンタゴニストの投与に関する。
【背景技術】
【0003】
副鼻腔の炎症状態である慢性副鼻腔炎(CS)はよく見られる症候群であり、欧米人の有病率の推定値は13%に達する。この状態は、鼻詰まり、嗅覚の低下もしくは喪失、前部および/もしくは後部鼻漏、顔面痛ならびに/または頭痛およびその帰結を含む、多くの場合何年にもわたる、特異的症状の任意の組合せを特徴とする。CSは、臨床的に、鼻ポリープを伴うCSと伴わないCSに分類することができる。
【0004】
鼻茸(NP)は、中鼻道自然口ルートから生じる、上部鼻腔における複数のポリープの存在を特徴とする臨床状態である。NPは、鼻粘膜および副鼻腔に影響を与えるTヘルパー細胞-2(Th-2)により駆動される炎症プロセスである。好酸球を引きつけ、活性化させる因子である、高レベルのインターロイキン-5(IL-5;好酸球の生存および分化を促進する)、好酸球陽イオンタンパク質(ECP)およびエオタキシン(好酸球化学誘引物質)は典型的に鼻ポリープに見られるので、好酸球およびそれらの産物は鼻ポリープに関連する炎症の特徴であると考えられる。好酸球は洞および鼻ポリープに見られる主要な炎症細胞であり、鼻ポリープはまた、高レベルのIgEとも関連する。NPは、鼻閉塞および詰まり、嗅覚の低下または喪失、前部および後部鼻漏、ならびに顔面痛の長期にわたる症状を特徴とする。現在の処置の選択肢は局所性または全身性コルチコステロイドから機能的内視鏡下副鼻腔手術の範囲に及ぶ。
【0005】
鼻ポリープ/鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(CSwNP)の現行の医療管理は、ポリープ量および数を減少させることを目的とする局所性および全身性コルチコステロイドの投与を含む炎症の管理に、主に重点を置いている。うまくいかない場合、外科的切除が指示される。しかし、手術後に疾患再発が報告されることは多く、組織好酸球増加症を有する患者の場合、50%に迫る再発率がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許第7,605,237号
米国特許第7,608,693号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様において、本発明は、それを必要とする対象の鼻ポリープスコア(NPS)を減
少させる方法であって、該対象のNPSを決定する工程と、インターロイキン-4受容体(IL-4R)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を含む医薬組成物を該対象に投与する工程であって、該抗体またはその抗原結合断片は、配列番号1および2の重鎖可変領域(HCVR)および軽鎖可変領域(LCVR)配列対由来の重鎖および軽鎖CDR配列を含む、前記工程とを含み、その結果、該対象のNPSが(例えば、約10%~約50%、約20%~約40%、または約25%~約30%)減少される、前記方法を提供する。この態様を代替的に次のように言い表すことができる:それを必要とする対象の鼻ポリープスコア(NPS)を(例えば、約10%~約50%、約20%~約40%、または約25%~約30%)減少させるのに使用するための、インターロイキン-4受容体(IL-4R)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を含む医薬組成物であって、NPSが決定された対象への投与のための医薬組成物であり、該抗体またはその抗原結合断片が、配列番号1および2の重鎖可変領域(HCVR)および軽鎖可変領域(LCVR)配列対由来の重鎖および軽鎖CDR配列を含む、前記医薬組成物。例えば、一実施形態において、抗体またはその抗原結合断片は、配列番号3、4および5の重鎖CDR配列、ならびに配列番号6、7および8の軽鎖CDR配列を含む。例えば、一実施形態において、抗体またはその抗原結合断片は配列番号1のアミノ酸配列を有するHCVRおよび配列番号2のアミノ酸配列を有するLCVRを含む。抗体は、例えば、配列番号9の重鎖配列および配列番号10の軽鎖配列を有することができる。
【0008】
一実施形態において、IL-4Rアンタゴニストはデュピルマブまたはその抗原結合断片である。他の例示的な抗IL-4R抗体またはその抗原結合断片は、例えば、特許文献1および特許文献2に記載されている。
【0009】
IL-4Rアンタゴニストでの処置に適した対象は、投与工程前に各鼻孔内に存在する2つまたはそれ以上の鼻ポリープを含む合計少なくとも5つの鼻ポリープを有してもよく、ならびに/または副鼻腔炎、鼻炎、喘息、アスピリン過敏症、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)過敏症およびSamterの3徴候(鼻ポリープ、喘息、ならびにアスピリンおよびNSAID過敏症の存在によって定義される)からなる群から選択される1つもしくはそれ以上の状態に罹患していてもよく、ならびに/または鼻ポリープおよび慢性鼻副鼻腔炎の一方もしくは両方のための手術を受けたことがあってもよい。特定の実施形態において、処置に適した対象は、鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎(CSwNP)、両側性鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎、および鼻ポリープを伴う鼻副鼻腔炎(CRSwNP)(例えば、喘息を伴うまたは伴わない)からなる群から選択される1つまたはそれ以上の状態を有する。処置に適した対象は、喘息を有してもよく、または有さなくてもよい。いくつかの実施形態において、処置に適した対象には、最初の機能的内視鏡下副鼻腔手術(FESS)が指示されるか、修正手術が指示されるか、または手術が禁忌となる。
【0010】
いくつかの態様において、IL-4Rアンタゴニストは、両側性鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎を有し、鼻腔内コルチコステロイド(INCS)での処置にもかかわらず持続性の兆候および症状を有する成人の長期処置に適応されるか、両側性鼻茸と関連慢性副鼻腔炎を有し、INCSでの処置にもかかわらず持続性の兆候および症状を有する成人の長期処置に適応されるか、両側性鼻茸を有し、鼻腔内もしくは経口コルチコステロイドでの処置にもかかわらず持続性の兆候および症状がある、または経口コルチコステロイドに不耐である成人の処置に適応されるか、両側性鼻茸を有し、鼻腔内もしくは経口コルチコステロイドでの処置にもかかわらず持続性の兆候および症状がある、または経口コルチコステロイドに不耐である成人の処置に適応される。
(【0011】以降は省略されています)

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