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公開番号2025063038
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2024220496,2021535893
出願日2024-12-17,2019-12-18
発明の名称PMEL17に対する抗体及びその結合体
出願人ノバルティス アーゲー
代理人個人,個人
主分類C07K 16/28 20060101AFI20250408BHJP(有機化学)
要約【課題】有効な抗体薬物結合体治療組成物及び方法としての使用のために、向上された特性を有する抗体、付着方法、及び細胞毒性ペイロードを提供する。
【解決手段】本出願は、抗PMEL17抗体、その抗原結合フラグメント、及びGNAQ/GNA11インヒビタに結合している前記抗体又は抗原結合フラグメントの抗体薬物結合体を開示する。本発明はまた、抗体、抗原結合フラグメント、及び抗体薬物結合体を用いて癌を処置し、又は予防する方法に関する。抗体、抗原結合フラグメント、及び抗体薬物結合体を作製する方法、並びに抗体及び抗原結合フラグメントを診断試薬として用いる方法も本明細書に開示される。
【選択図】図18
特許請求の範囲【請求項1】
PMEL17に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントであって、
a.配列番号1、4、5又は7の重鎖CDR1(相補性決定領域1)、配列番号2、6又は8の重鎖CDR2(相補性決定領域2)、及び配列番号3又は9の重鎖CDR3(相補性決定領域3)を含む重鎖可変領域;並びに配列番号14、17又は20の軽鎖CDR1(相補性決定領域1)、配列番号15又は18の軽鎖CDR2(相補性決定領域2)、及び配列番号16又は19の軽鎖CDR3(相補性決定領域3)を含む軽鎖可変領域;
b.配列番号33、36、37又は39の重鎖CDR1、配列番号34、38又は40の重鎖CDR2;配列番号35又は41の重鎖CDR3を含む重鎖可変領域;配列番号46、49又は52の軽鎖CDR1;配列番号47又は50の軽鎖CDR2;及び配列番号48又は51の軽鎖CDR3;
c.配列番号5、7、57又は60の重鎖CDR1、配列番号58、61又は62の重鎖CDR2;配列番号59又は63の重鎖CDR3を含む重鎖可変領域;配列番号68、71又は74の軽鎖CDR1;配列番号69又は72の軽鎖CDR2;及び配列番号70又は73の軽鎖CDR3;
d.配列番号79、82、83又は85の重鎖CDR1、配列番号80、84又は86の重鎖CDR2;配列番号81又は87の重鎖CDR3を含む重鎖可変領域;配列番号92、95又は98の軽鎖CDR1;配列番号93又は96の軽鎖CDR2;及び配列番号94又は97の軽鎖CDR3;
e.配列番号103、106、107又は109の重鎖CDR1、配列番号104、108又は110の重鎖CDR2;配列番号105又は111の重鎖CDR3を含む重鎖可変領域;配列番号49、52又は116の軽鎖CDR1;配列番号47又は50の軽鎖CDR2;及び配列番号117又は118の軽鎖CDR3;
f.配列番号123、126、127又は129の重鎖CDR1、配列番号124、128又は130の重鎖CDR2;配列番号125又は131の重鎖CDR3を含む重鎖可変領域;配列番号136、139又は142の軽鎖CDR1;配列番号137又は140の軽鎖CDR2;及び配列番号138又は141の軽鎖CDR3;
g.配列番号123、126、127又は129の重鎖CDR1、配列番号124、128又は130の重鎖CDR2;配列番号147又は148の重鎖CDR3を含む重鎖可変領域;配列番号153、156又は158の軽鎖CDR1;配列番号50又は154の軽鎖CDR2;及び配列番号155又は157の軽鎖CDR3;
h.配列番号103、106、107又は109の重鎖CDR1、配列番号104、108又は110の重鎖CDR2;配列番号163又は164の重鎖CDR3を含む重鎖可変領域;配列番号49、52又は116の軽鎖CDR1;配列番号47又は50の軽鎖CDR2;及び配列番号169又は170の軽鎖CDR3;
i.配列番号175、178、179又は181の重鎖CDR1、配列番号176、180又は182の重鎖CDR2;配列番号177又は183の重鎖CDR3を含む重鎖可変領域;配列番号49、52又は116の軽鎖CDR1;配列番号47又は50の軽鎖CDR2;及び配列番号188又は189の軽鎖CDR3;
j.配列番号103、106、107又は109の重鎖CDR1、配列番号104、108又は110の重鎖CDR2;配列番号194又は195の重鎖CDR3を含む重鎖可変領域;配列番号49、52又は116の軽鎖CDR1;配列番号47又は50の軽鎖CDR2;及び配列番号200又は201の軽鎖CDR3;
k.配列番号206、209、210又は212の重鎖CDR1、配列番号207、211又は213の重鎖CDR2;配列番号208又は214の重鎖CDR3を含む重鎖可変領域;配列番号153、156又は158の軽鎖CDR1;配列番号50又は154の軽鎖CDR2;及び配列番号219又は220の軽鎖CDR3;
l.配列番号206、209、210又は212の重鎖CDR1、配列番号207、211又は213の重鎖CDR2;配列番号225又は226の重鎖CDR3を含む重鎖可変領域;配列番号136、139又は142の軽鎖CDR1;配列番号137又は140の軽鎖CDR2;及び配列番号231又は232の軽鎖CDR3;
m.配列番号206、209、210又は212のHCDR1、配列番号207、211又は213のHCDR2、及び配列番号237又は238のHCDR3を含む重鎖可変領域を含む重鎖可変領域;並びに配列番号243、245又は247のLCDR1、配列番号47又は50のLCDR2、及び配列番号244又は246のLCDR3を含む軽鎖可変領域;
n.配列番号206、209、210又は212のHCDR1、配列番号207、211又は213のHCDR2、及び配列番号252又は253のHCDR3を含む重鎖可変領域を含む重鎖可変領域;並びに配列番号153、156又は158のLCDR1、配列番号50又は154のLCDR2、及び配列番号258又は259のLCDR3を含む軽鎖可変領域;
o.配列番号1の重鎖CDR1、配列番号2の重鎖CDR2、配列番号3の重鎖CDR3、配列番号14の軽鎖CDR1、配列番号15の軽鎖CDR2、及び配列番号16の軽鎖CDR3;
p.配列番号4の重鎖CDR1、配列番号2の重鎖CDR2、配列番号3の重鎖CDR3、配列番号14の軽鎖CDR1、配列番号15の軽鎖CDR2、及び配列番号16の軽鎖CDR3;
q.配列番号5の重鎖CDR1、配列番号6の重鎖CDR2、配列番号3の重鎖CDR3、配列番号17の軽鎖CDR1、配列番号18の軽鎖CDR2、及び配列番号19の軽鎖CDR3;
r.配列番号7の重鎖CDR1、配列番号8の重鎖CDR2、配列番号9の重鎖CDR3、配列番号20の軽鎖CDR1、配列番号18の軽鎖CDR2、及び配列番号16の軽鎖CDR3;
s.配列番号33の重鎖CDR1、配列番号34の重鎖CDR2、配列番号35の重鎖CDR3、配列番号46の軽鎖CDR1、配列番号47の軽鎖CDR2、及び配列番号48の軽鎖CDR3;
t.配列番号36の重鎖CDR1、配列番号34の重鎖CDR2、配列番号35の重鎖CDR3、配列番号46の軽鎖CDR1、配列番号47の軽鎖CDR2、及び配列番号48の軽鎖CDR3;
u.配列番号37の重鎖CDR1、配列番号38の重鎖CDR2、配列番号35の重鎖CDR3、配列番号49の軽鎖CDR1、配列番号50の軽鎖CDR2、及び配列番号51の軽鎖CDR3;
v.配列番号39の重鎖CDR1、配列番号40の重鎖CDR2、配列番号41の重鎖CDR3、配列番号52の軽鎖CDR1、配列番号50の軽鎖CDR2、及び配列番号48の軽鎖CDR3;
w.配列番号57の重鎖CDR1、配列番号58の重鎖CDR2、配列番号59の重鎖CDR3、配列番号68の軽鎖CDR1、配列番号69の軽鎖CDR2、及び配列番号70の軽鎖CDR3;
x.配列番号60の重鎖CDR1、配列番号58の重鎖CDR2、配列番号59の重鎖CDR3、配列番号68の軽鎖CDR1、配列番号69の軽鎖CDR2、及び配列番号70の軽鎖CDR3;
y.配列番号5の重鎖CDR1、配列番号61の重鎖CDR2、配列番号59の重鎖CDR3、配列番号71の軽鎖CDR1、配列番号72の軽鎖CDR2、及び配列番号73の軽鎖CDR3;
z.配列番号7の重鎖CDR1、配列番号62の重鎖CDR2、配列番号63の重鎖CDR3、配列番号74の軽鎖CDR1、配列番号72の軽鎖CDR2、及び配列番号70の軽鎖CDR3;
aa.配列番号79の重鎖CDR1、配列番号80の重鎖CDR2、配列番号81の重鎖CDR3、配列番号92の軽鎖CDR1、配列番号93の軽鎖CDR2、及び配列番号94の軽鎖CDR3;
bb.配列番号82の重鎖CDR1、配列番号80の重鎖CDR2、配列番号81の重鎖CDR3、配列番号92の軽鎖CDR1、配列番号93の軽鎖CDR2、及び配列番号94の軽鎖CDR3;
cc.配列番号83の重鎖CDR1、配列番号84の重鎖CDR2、配列番号81の重鎖CDR3、配列番号95の軽鎖CDR1、配列番号96の軽鎖CDR2、及び配列番号97の軽鎖CDR3;
dd.配列番号85の重鎖CDR1、配列番号86の重鎖CDR2、配列番号87の重鎖CDR3、配列番号98の軽鎖CDR1、配列番号96の軽鎖CDR2、及び配列番号94の軽鎖CDR3;
ee.配列番号103の重鎖CDR1、配列番号104の重鎖CDR2、配列番号105の重鎖CDR3、配列番号116の軽鎖CDR1;配列番号47の軽鎖CDR2;及び配列番号117の軽鎖CDR3;
ff.配列番号106の重鎖CDR1、配列番号104の重鎖CDR2、配列番号105の重鎖CDR3、配列番号116の軽鎖CDR1、配列番号47の軽鎖CDR2、及び配列番号117の軽鎖CDR3;
gg.配列番号107の重鎖CDR1、配列番号108の重鎖CDR2、配列番号105の重鎖CDR3、配列番号49の軽鎖CDR1、配列番号50の軽鎖CDR2、及び配列番号118の軽鎖CDR3;
hh.配列番号109の重鎖CDR1、配列番号110の重鎖CDR2、配列番号111の重鎖CDR3、配列番号52の軽鎖CDR1 配列番号50の軽鎖CDR2、及び配列番号117の軽鎖CDR3;
ii.配列番号123の重鎖CDR1、配列番号124の重鎖CDR2、配列番号125の重鎖CDR3、配列番号136の軽鎖CDR1、配列番号137の軽鎖CDR2、及び配列番号138の軽鎖CDR3;
jj.配列番号126の重鎖CDR1、配列番号124の重鎖CDR2、配列番号125の重鎖CDR3、配列番号136の軽鎖CDR1、配列番号137の軽鎖CDR2、及び配列番号138の軽鎖CDR3;
kk.配列番号127の重鎖CDR1、配列番号128の重鎖CDR2、配列番号125の重鎖CDR3、配列番号139の軽鎖CDR1、配列番号140の軽鎖CDR2、及び配列番号141の軽鎖CDR3;
ll.配列番号129の重鎖CDR1、配列番号130の重鎖CDR2、配列番号131の重鎖CDR3、配列番号142の軽鎖CDR1、配列番号140の軽鎖CDR2、及び配列番号138の軽鎖CDR3;
mm.配列番号123の重鎖CDR1、配列番号124の重鎖CDR2、配列番号147の重鎖CDR3、配列番号153の軽鎖CDR1、配列番号154の軽鎖CDR2、及び配列番号155の軽鎖CDR3;
nn.配列番号126の重鎖CDR1、配列番号124の重鎖CDR2、配列番号147の重鎖CDR3、配列番号153の軽鎖CDR1、配列番号154の軽鎖CDR2、及び配列番号155の軽鎖CDR3;
oo.配列番号127の重鎖CDR1、配列番号128の重鎖CDR2、配列番号147の重鎖CDR3、配列番号156の軽鎖CDR1、配列番号50の軽鎖CDR2、及び配列番号157の軽鎖CDR3;
pp.配列番号129の重鎖CDR1、配列番号130の重鎖CDR2、配列番号148の重鎖CDR3、配列番号158の軽鎖CDR1、配列番号50の軽鎖CDR2、及び配列番号155の軽鎖CDR3;
qq.配列番号103の重鎖CDR1、配列番号104の重鎖CDR2、配列番号163の重鎖CDR3、配列番号116の軽鎖CDR1、配列番号47の軽鎖CDR2、及び配列番号169の軽鎖CDR3;
rr.配列番号106の重鎖CDR1、配列番号104の重鎖CDR2、配列番号163の重鎖CDR3、配列番号116の軽鎖CDR1、配列番号47の軽鎖CDR2、及び配列番号169の軽鎖CDR3;
ss.配列番号107の重鎖CDR1、配列番号108の重鎖CDR2、配列番号163の重鎖CDR3、配列番号49の軽鎖CDR1、配列番号50の軽鎖CDR2、及び配列番号170の軽鎖CDR3;
tt.配列番号109の重鎖CDR1、配列番号110の重鎖CDR2、配列番号164の重鎖CDR3、配列番号52の軽鎖CDR1、配列番号50の軽鎖CDR2、及び配列番号169の軽鎖CDR3;
uu.配列番号175の重鎖CDR1、配列番号176の重鎖CDR2、配列番号177の重鎖CDR3、配列番号116の軽鎖CDR1、配列番号47の軽鎖CDR2、及び配列番号188の軽鎖CDR3;
vv.配列番号178の重鎖CDR1、配列番号176の重鎖CDR2、配列番号177の重鎖CDR3、配列番号116の軽鎖CDR1、配列番号47の軽鎖CDR2、及び配列番号188の軽鎖CDR3;
ww.配列番号179の重鎖CDR1、配列番号180の重鎖CDR2、配列番号177の重鎖CDR3、配列番号49の軽鎖CDR1、配列番号50の軽鎖CDR2、及び配列番号189の軽鎖CDR3;
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
PMEL17に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントであって、
a.配列番号10のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号21のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
b.配列番号10のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号25のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
c.配列番号10のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号29のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
d.配列番号42のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号53のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
e.配列番号64のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号75のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
f.配列番号88のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号99のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
g.配列番号112のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号119のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
h.配列番号132のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号143のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
i.配列番号149のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
j.配列番号165のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号171のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
k.配列番号184のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号190のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
l.配列番号196のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号202のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
m.配列番号215のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号221のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
n.配列番号227のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号233のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
o.配列番号239のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号248のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);又は
p.配列番号254のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、及び配列番号260のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)
を含む抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項3】
PMEL17に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントであって、
a.配列番号12のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号23のアミノ酸配列を含む軽鎖;
b.配列番号12のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖;
c.配列番号12のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号31のアミノ酸配列を含む軽鎖;
d.配列番号44のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号55のアミノ酸配列を含む軽鎖;
e.配列番号66のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号77のアミノ酸配列を含む軽鎖;
f.配列番号90のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号101のアミノ酸配列を含む軽鎖;
g.配列番号114のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号121のアミノ酸配列を含む軽鎖;
h.配列番号134のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号145のアミノ酸配列を含む軽鎖;
i.配列番号151のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖;
j.配列番号167のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号173のアミノ酸配列を含む軽鎖;
k.配列番号186のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号192のアミノ酸配列を含む軽鎖;
l.配列番号198のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号204のアミノ酸配列を含む軽鎖;
m.配列番号217のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号223のアミノ酸配列を含む軽鎖;
n.配列番号229のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号235のアミノ酸配列を含む軽鎖;
o.配列番号241のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号250のアミノ酸配列を含む軽鎖;又は
p.配列番号256のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号262のアミノ酸配列を含む軽鎖
を含む抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項4】
前記抗体又はその抗原結合フラグメントは、1つ以上のシステイン置換を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項5】
前記抗体又はその抗原結合フラグメントは、前記抗体又はその抗原結合フラグメントの重鎖のS152C、S375C、又はS152C及びS375Cの両方から選択される1つ以上のシステイン置換を含み、前記位置は、EU体系に従ってナンバリングされる、請求項4に記載の抗体。
【請求項6】
モノクローナル抗体である、請求項1~5のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項7】
式(C)
Ab-(L

-(D)



(C)
(式中、
Dは、GNAQインヒビタ、GNA11インヒビタ又はGNAQ及びGNA11のインヒビタであり;
Abは、ヒトPMEL17タンパク質に結合する抗体又はその抗原結合フラグメントであり;


は、リンカーであり;
nは、1、2、3又は4であり、
yは、1、2、3又は4である)
を含む、抗体薬物結合体。
【請求項8】
前記nは、1である、請求項7に記載の抗体薬物結合体。
【請求項9】
前記yは、約1から約4である、請求項7又は8に記載の抗体薬物結合体。
【請求項10】
前記リンカーは、開裂性リンカー又は非開裂性リンカーである、請求項7~9のいずれか一項に記載の抗体薬物結合体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
配列表
本出願は、ASCIIフォーマットで電子的に提出され、参照によって全体として本明細書に組み込まれる配列表を含有する。前記ASCIIコピーは、2019年12月6日に作成され、PAT058359-WO-PCT_SL.txtと命名され、285,253バイトのサイズである。
続きを表示(約 2,900 文字)【0002】
本発明は、一般に、抗PMEL17抗体、又はそのフラグメント、その結合体、例として、そのGNAQ/GNA11インヒビタ結合体、及び癌の処置又は予防のためのそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0003】
PMEL17(gp100及びSILVとも称される)は、メラニン細胞によって産生され、メラニン合成に関与するI型1回膜貫通タンパク質である。PMEL17は、その成熟の間、細胞表面において一過的に発現されてからメラノソームにトラフィキングされ、そこでPMEL17が種々のドメインに分解され、それらは多量体化して線維状シートを形成する。次いで、そのようなパターンは、メラニンを捕捉するための支持体として機能する。メラノソームPMEL17発現は、系統癌遺伝子のMITFによって調節され、種々の原発性及び転移性の皮下及びブドウ膜黒色腫において上方調節されることが見出された。PMEL17の一過的細胞表面発現及び後続の内在化によって、それは黒色腫の処置のための抗体薬物結合体(ADC)の開発に好適な標的となる。
【0004】
PMEL17及び癌
PMEL17は、その成熟の間、プロタンパク質転換酵素によって大幅にプロセシングされる。タンパク質はV467/K468間で開裂され、ジスルフィド架橋を介して維持されると考えられる2つのサブドメイン、N末端におけるMα及びC末端におけるMβを形成する。一部のPMEL17分子は、ゴルジ装置を出た後、細胞表面において一過的に発現される。次いで、ほとんどのPMEL17は、さらなる成熟のためにメラニン細胞に再指向される一方、一部のPMEL17は削減されると考えられる。追加の酵素的開裂後、PMEL17は種々のドメインに分解され、それらは再組織化し、メラニンが重合する線維状シートを形成する(非特許文献1;非特許文献2)。
【0005】
PMEL17は、黒色腫の処置のための潜在的な治療標的を構成する。PMEL17は、mRNA発現研究によって観察される通り黒色腫における系統癌遺伝子のMITFの直接的な転写標的である(非特許文献3)。PMEL17発現は、メラニン細胞系統、例として、皮膚メラニン細胞、毛球メラニン細胞、網膜色素上皮、色素性毛様体上皮、及びおそらく網膜中の脈絡膜メラニン細胞に制限される。PMEL17は、メラニン細胞系統腫瘍、例えば、皮下及びブドウ膜黒色腫においても高度に発現される。対照的に、mRNA研究は、PMEL17発現が他の腫瘍タイプ及び正常組織に限定されることを実証している(非特許文献4)。加えて、PMEL17を標的化するADC及びImmTAC化合物は、インビボ及びインビトロで黒色腫の殺傷を特異的に誘導することが既に記載されており、臨床試験において現在評価されている(非特許文献5)。
【0006】
GNAQ/GNA11及び癌
GNAQ及びGNA11遺伝子は、ほぼユビキタスに発現され、活性グアノシン三リン酸(GTP)結合状態及び不活性グアノシン二リン酸(GDP)結合状態間をサイクルさせる二元分子スイッチとして作用するヘテロ三量体Gタンパク質Gq/11のアルファサブユニットをコードする。GTP結合Gαq及びGα11は、ホスホリパーゼCのβ-アイソフォームを活性化させ、それがセカンドメッセンジャーIP3及びDAGの生成を介して多数のシグナル伝達経路を誘発する。シグナリング終結は、それらのGαタンパク質の固有のGTPアーゼ活性によって媒介されるGTP加水分解によって誘発される。Gq及びG11は、広範な生理学的機能、例として、血小板活性化、心筋肥大、及び平滑筋緊張に関与することが示されている。
【0007】
GNAQ又はGNA11のいずれかの発癌突然変異は、ブドウ膜黒色腫(UM)の症例の最大90%で、及び皮膚黒色腫の約2~3%で生じる。これらの突然変異のおおよそ95%は、Ras様ドメイン中のコドン209(Q209)に影響し、GTPアーゼ活性の完全な又は部分的な損失及びそれによってGNAQ/11のその活性状態への固定をもたらす。Q209 GNAQ/11は、複数の経路、例として、PKC/MAPK、Rho/Rac、β-カテニン、及びYAPの活性化を誘発することによってメラニン細胞を形質転換する優先的な作用癌遺伝子である。PKC/MAPK経路はGNAQ媒介発癌に対する1つの寄与因子として示されているが、複数の一連の証拠は、突然変異GNAQ/11がUM腫瘍発生において同様に役割を果たす可能性が高い追加の経路(すなわち、YAP、β-カテニン)を支配することを示唆している。興味深いことに、GNAQ中の別の体細胞活性化突然変異(R183Q)は近年、毛細血管奇形(ポートワイン斑)、並びに脈絡膜及び軟髄膜血管奇形によって特徴付けられる神経皮膚障害のスタージ・ウェーバー症候群(SWS)の原因であることが記載された。したがって、GNAQ及びGNA11は、ブドウ膜及び皮膚黒色腫の処置のための潜在的な治療標的を構成する。
【0008】
抗体薬物結合体
抗体薬物結合体(「ADC」)は、癌の処置における細胞毒性剤の局所送達に用いられている(例えば、非特許文献6参照)。ADCは、最小の毒性で最大有効性を達成することができる薬物部分の標的化送達を可能とする。ADCは、治療介入のために標的化される細胞に結合する能力について選択され、細胞増殖抑制又は細胞毒性活性について選択される薬物に結合している抗体を含む。それによって、標的化される細胞に対する抗体の結合が薬物をその治療効果が必要とされる部位に送達する。
【0009】
標的化される細胞、例えば、癌細胞を認識し、それに選択的に結合する多くの抗体が、ADCにおける使用について開示されている。ADCに関する集中的な研究にかかわらず、目的の特定の標的に対する抗体結合は、ADC用途における成功を予測するために十分でない。ADCの治療有効性に(標的固有特徴の他に)影響し得る因子の例として、カスタム化された微調整を必要とする種々の態様、例えば、標的媒介動態(target-mediated disposition)(TMDD)と有効性を推進する曝露とのバランスとしての最適な抗体親和性、Fc媒介機能(抗体依存性細胞媒介細胞毒性、ADCC)の評価、結合(部位特異的又は部位特異的でない)の方法、それぞれの抗体に結合する薬物/ペイロード分子の比(「DAR」又は「薬物抗体比」)、リンカーの開裂性又は安定性、ADCの安定性、並びにADCの凝集傾向が挙げられる。
【0010】
有効なADC治療組成物及び方法としての使用のために向上された特性を有する抗体、付着方法、及び細胞毒性ペイロードが依然として必要とされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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