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公開番号2025062678
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023171854
出願日2023-10-03
発明の名称帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルム及び帯電防止多層シート
出願人株式会社コバヤシ
代理人個人
主分類C08L 101/00 20060101AFI20250408BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
本技術は、優れた帯電防止性を有する帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルム及び帯電防止多層シートを提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明の帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルムは、高分子型帯電防止剤を含む帯電防止剤含有樹脂組成物から形成される。前記高分子型帯電防止剤は、非イオン系高分子型帯電防止剤である。前記非イオン系高分子型帯電防止剤は、ポリエチレンオキシド鎖が組み込まれたものである。
少なくとも1つの主面における、表面抵抗値が1012.5Ω以下である。本発明の帯電防止多層シートは、バイオマス材料含有層と、前記バイオマス材料含有層の少なくとも1つの主面に、形成される帯電防止層と、を有する、多層シートであって、バイオマス材料含有層は、バイオマス材料を含むバイオマス材料含有樹脂組成物から形成され、前記帯電防止層は、高分子型帯電防止剤を含む帯電防止剤含有樹脂組成物から形成される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
高分子型帯電防止剤を含む帯電防止剤含有樹脂組成物から形成される、帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルム。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記高分子型帯電防止剤は、非イオン系高分子型帯電防止剤である、請求項1に記載の帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルム。
【請求項3】
前記非イオン系高分子型帯電防止剤は、ポリエチレンオキシド鎖が組み込まれたものである、請求項2に記載の帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルム。
【請求項4】
少なくとも1つの主面における、表面抵抗値が10
12.5
Ω以下である、請求項1に記載の帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルム。
【請求項5】
平均厚みが1500μm以下である、請求項1に記載の帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルム。
【請求項6】
温度200℃環境下で5分加熱後、少なくとも1つの主面における、表面抵抗値が10
12.5
Ω以下である、請求項1に記載の帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルム。
【請求項7】
バイオマス材料含有層と、
前記バイオマス材料含有層の少なくとも1つの主面に、形成される帯電防止層と、
を有する、多層シートであって、
前記バイオマス材料含有層は、バイオマス材料を含むバイオマス材料含有樹脂組成物から形成され、
前記帯電防止層は、高分子型帯電防止剤を含む帯電防止剤含有樹脂組成物から形成される、帯電防止多層シート。
【請求項8】
前記高分子型帯電防止剤は、非イオン系高分子型帯電防止剤である、請求項7に記載の帯電防止多層シート。
【請求項9】
前記非イオン系高分子型帯電防止剤は、ポリエチレンオキシド鎖が組み込まれたものである、請求項8に記載の帯電防止多層シート。
【請求項10】
少なくとも1つの主面における、表面抵抗値が10
12.5
以下である、請求項7に記載の帯電防止多層シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルム及び帯電防止多層シートに関する。さらに詳細には、本技術は、再加熱後も、優れた帯電防止性を有する帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルム及び帯電防止多層シートに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
石油資源等を原料として製造されたプラスチック成形品は、飲食用容器を初め、シート、フィルムなどの各種包装材料、緩衝材、生活用品、農業用品など産業資材として広範囲の用途に用いられている。プラスチック成形品は、化石資源が原料となっており、原料となる化石資源の枯渇が長期的に取り組む重要な課題となっている。また、プラスチック成形品は廃棄時に燃焼すると二酸化炭素を排出し、二酸化炭素による地球温暖化の抑制が重要な課題となっている。
【0003】
今日、プラスチック成形品の原材料として石油の代替材料となり、廃棄時に二酸化炭素排出量が少なく温暖化に影響しない、自然環境に優しい新たな材料として、天然素材が着目され、温暖化や資源の枯渇の汚染の課題を解消する一つの手段として、近年大きく進歩したバイオ技術に着目し、生物由来の有機資源であるバイオマス材料の活用が特に進められている。
【0004】
そのようなバイオマス材料としてポリ乳酸、澱粉、変性澱粉、セルロース等の天然素材の使用が提案されている。バイオマス材料は、廃棄時に燃焼されても二酸化炭素排出量が少なく、環境に悪影響を与えないものである。
【0005】
そこで、物性や加工性を改善し、プラスチック成形加工材料の代替を可能とするため、バイオマス材料を原料としたポリ乳酸やバイオポリエチレン、澱粉やセルロースを、ポリオレフィン等の合成樹脂材料と複合材料化し、対応したものがある(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-64458号公報
特開2004-155842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、バイオマス材料を含有する樹脂組成物から成形されたプラスチックは、一般的に電気絶縁性を有するため、摩擦等により静電気を帯びる。静電気は、空気中のほこりや汚れを吸着してプラスチックの美観を損ねたり、プラスチックフィルムどうしのはり付き、電気機器の誤作動を引き起こすことがある。
【0008】
静電気による問題を解消するため、帯電防止剤をバイオマス材料含有樹脂組成物に配合することが行われているが、前記樹脂組成物に含まれるバイオマス材料が、帯電防止剤を吸収することなどにより、十分な帯電防止性が得られないという課題がある。また、真空成型等により再加熱された後に帯電防止性を維持できないという課題がある。
【0009】
本技術は、優れた帯電防止性を有する帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルム及び帯電防止多層シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本技術は、
高分子型帯電防止剤を含む帯電防止剤含有樹脂組成物から形成される、帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルムを提供する。
前記高分子型帯電防止剤は、非イオン系高分子型帯電防止剤でありうる。
前記非イオン系高分子型帯電防止剤は、ポリエチレンオキシド鎖が組み込まれたものでありうる。
前記帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルムは、少なくとも1つの主面における、表面抵抗値が10
12.5
Ω以下でありうる。
前記帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルムは、平均厚みが1500μm以下でありうる。
前記帯電防止単層シート又は帯電防止単層フィルムは、温度200℃環境下で5分加熱後、少なくとも1つの主面における、表面抵抗値が10
12.5
Ω以下でありうる。
また、本技術は、
バイオマス材料含有層と、
前記バイオマス材料含有層の少なくとも1つの主面に、形成される帯電防止層と、
を有する、多層シートであって、
前記バイオマス材料含有層は、バイオマス材料を含むバイオマス材料含有樹脂組成物から形成され、
前記帯電防止層は、高分子型帯電防止剤を含む帯電防止剤含有樹脂組成物から形成される、帯電防止多層シートも提供する。
前記高分子型帯電防止剤は、非イオン系高分子型帯電防止剤でありうる。
前記非イオン系高分子型帯電防止剤は、ポリエチレンオキシド鎖が組み込まれたものでありうる。
前記帯電防止多層シートは、少なくとも1つの主面における、表面抵抗値が10
12.5
Ω以下でありうる。
前記帯電防止多層シートは、前記帯電防止層の平均厚みが100μm以下でありうる。
前記帯電防止多層シートは、温度200℃環境下で5分加熱後、少なくとも1つの主面における、表面抵抗値が10
12.5
Ω以下でありうる。
前記バイオマス材料が澱粉でありうる。
前記帯電防止層は、前記バイオマス材料含有層の両主面に形成されうる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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