TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025065699
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-22
出願番号
2023175084
出願日
2023-10-10
発明の名称
耐熱容器
出願人
株式会社コバヤシ
代理人
個人
主分類
B65D
85/50 20060101AFI20250415BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】本発明は、130℃までの耐熱性と、優れた透明性とを備えた容器を提供することを1つの目的とする。
【解決手段】容器10は、ポリプロピレン樹脂と、造核剤と、を含むポリプロピレン系樹脂組成物から形成された容器本体11を有し、130℃で60分加熱後の容器本体の容積変化率が±1%以下を満足する耐熱容器であり、JIS K7136に従い測定されたときの容器本体の全ヘーズ値が60.0%以下である。また、シートは、ポリプロピレン樹脂と、造核剤と、を含むポリプロピレン系樹脂組成物から形成されたシートであって、全ヘーズ値が、60.0%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリプロピレン樹脂と、
造核剤と、を含むポリプロピレン系樹脂組成物から形成された容器本体を有し、
130℃で60分加熱後の前記容器本体の容積変化率が±1%以下を満足する耐熱容器であり、
JIS K7136に従い測定されたときの前記容器本体の全ヘーズ値が60%以下である、耐熱容器。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記ポリプロピレン樹脂は、メソペンダット分率(mmmm)が96.0~99.5モル%である、請求項1に記載の耐熱容器。
【請求項3】
前記造核剤は、環状脂肪酸金属塩である、請求項1に記載の耐熱容器。
【請求項4】
前記造核剤は、ヘキサヒドロフタル酸金属塩である、請求項1に記載の耐熱容器。
【請求項5】
前記耐熱容器は、食品を収容するための食品用耐熱容器である、請求項1に記載の耐熱容器。
【請求項6】
本耐熱容器は、ポリプロピレン樹脂と、造核剤と、を含むポリプロピレン系樹脂組成物から形成された容器本体を有するスチームコンベクション用途に供する耐熱容器。
【請求項7】
第1の外層と、第2の外層と、前記第1の外層と前記第2の外層との間に設けられている中間層と、を有し、
前記第1の外層が、第1のポリオレフィン系樹脂を含む第1の樹脂組成物からなり、
前記第2の外層が、第2のポリオレフィン系樹脂を含む第2の樹脂組成物からなり、
少なくとも前記中間層が、ポリプロピレン樹脂と、造核剤と、を含むポリプロピレン系樹脂組成物からなる、多層耐熱容器であって、
130℃で60分加熱後の前記容器本体の容積変化率が±1%以下を満足する耐熱容器であり、全ヘーズ値が60.0%以下である、耐熱容器。
【請求項8】
ポリプロピレン樹脂と、
造核剤と、を含むポリプロピレン系樹脂組成物から形成されたシートであって、
全ヘーズ値が、60.0%以下である、シート。
【請求項9】
第1の外層と、第2の外層と、前記第1の外層と前記第2の外層との間に設けられている中間層と、を有し、
前記第1の外層が、第1のポリオレフィン系樹脂を含む第1の樹脂組成物からなり、
前記第2の外層が、第2のポリオレフィン系樹脂を含む第2の樹脂組成物からなり、
少なくとも前記中間層が、ポリプロピレン樹脂と、造核剤と、を含むポリプロピレン系樹脂組成物からなる、多層シートであって、
全ヘーズ値が60.0%以下である、多層シート。
【請求項10】
ポリプロピレン樹脂と、造核剤と、を混合してポリプロピレン系樹脂組成物を調製するポリプロピレン系樹脂組成物調製工程と、
前記ポリプロピレン系樹脂調製物をそのまま、又は、ペレット化した後に押出してシートを成形するシート成形工程と、
前記シートから容器本体を成形する容器本体成形工程と、
を備える、耐熱容器の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本技術は、耐熱容器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、精肉、鮮魚、野菜などの生鮮食料品、または弁当、総菜、冷凍食品、菓子類、麺類などの加工食品などを収容する容器は、成形が行いやすいこと、大量生産が可能なこと、製造コストが小さいことなどから、石油資源等を原料とするプラスチック製容器が大量に使用されている。これらのプラスチック製容器に使用される材料としては、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂などが使用されている。なかでも、ポリプロピレン樹脂は、耐熱温度が120℃前後で、防湿性、耐薬品性などにも優れており、しかも安価であるため、耐熱容器の材料として汎用されている。
【0003】
近年、食品メーカーにおいて、通常のオーブン機能に加えて蒸気を用いて食材を加熱することができる、スチームコンベクションオーブンが広く使用されるようになってきている(特許文献1、2)。
【0004】
しかしながら、スチームコンベクションオーブンによる調理時には130℃前後まで加熱され、従来のポリプロピレン樹脂では耐熱性が不十分であった。耐熱性を向上させるために、ポリプロピレン樹脂にフィラーを含有させることが提案されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-335927号公報
特開2005-110570号公報
【非特許文献】
【0006】
プラスチック材料講座[7]ポリプロピレン樹脂(高木謙行、佐々木平三 編著、日刊工業新聞社)、昭和57年2月1日発行 初版8刷、86頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
容器に収容された食材は、食品メーカーにおいて、スチームコンベクションオーブンによって調理され、嵌合蓋等によって容器内に密閉される。食材が収容された容器は、冷蔵又は冷凍状態を維持したまま、コンビニエンスストアやスーパーマーケットストア等に輸送される。コンビニエンスストアやスーパーマーケットストア等では、食材が収容された容器は、通常、陳列販売される。このため、購入者が容器内に収容された食材を十分に視認できるように、容器には、優れた透明性が求められる。しかしながら、耐熱性向上のためにフィラーを含有するポリプロピレン樹脂から成形された容器は透明性が劣ったものとなる課題があった。
【0008】
本発明は、130℃までの耐熱性と、優れた透明性とを備えた耐熱容器を提供することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本技術は、
ポリプロピレン樹脂と、
造核剤と、を含むポリプロピレン系樹脂組成物から形成された容器本体を有し、
130℃で60分加熱後の前記容器本体の容積変化率が±1%以下を満足する耐熱容器であり、
JIS K7136に従い測定されたときの前記容器本体の全ヘーズ値が60%以下である、耐熱容器。
前記ポリプロピレン樹脂は、メソペンダット分率(mmmm)が96.0~99.5モル%でありうる。
前記造核剤は、環状脂肪酸金属塩でありうる。
前記造核剤は、ヘキサヒドロフタル酸金属塩でありうる。
前記耐熱容器は、食品を収容するための食品用耐熱容器でありうる。
また、本技術は、
ポリプロピレン樹脂と、
造核剤と、を含むポリプロピレン系樹脂組成物から形成されたシートであって、
全ヘーズ値が、60.0%以下である、シートも提供する。
また、本技術は、
第1の外層と、第2の外層と、前記第1の外層と前記第2の外層との間に設けられている中間層と、を有し、
前記第1の外層が、第1のポリオレフィン系樹脂を含む第1の樹脂組成物からなり、
前記第2の外層が、第2のポリオレフィン系樹脂を含む第2の樹脂組成物からなり、
少なくとも前記中間層が、ポリプロピレン樹脂と、造核剤と、を含むポリプロピレン系樹脂組成物からなる、多層シートであって、
全ヘーズ値が60.0%以下である、多層シートも提供する。
また、本技術は、
ポリプロピレン樹脂と、造核剤と、を混合してポリプロピレン系樹脂組成物を調製するポリプロピレン系樹脂組成物調製工程と、
前記ポリプロピレン系樹脂調製物をそのまま、又は、ペレット化した後に押出してシートを成形するシート成形工程と、
前記シートから容器本体を成形する容器本体成形工程と、
を備える、耐熱容器の製造方法も提供する。
さらに、本技術は、
ポリプロピレン樹脂と、造核剤と、を混合してポリプロピレン系樹脂組成物を調製するポリプロピレン系樹脂組成物調製工程と、
前記ポリプロピレン系樹脂調製物をそのまま、又は、ペレット化した後に押出してシートを成形するシート成形工程と、
を備える、シートの製造方法も提供する。
【発明の効果】
【0010】
本技術は、130℃までの耐熱性と、優れた透明性とを備えた耐熱容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る