TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025062611
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2025006913,2021557228
出願日2025-01-17,2020-03-24
発明の名称T細胞受容体及びその使用方法
出願人ユニバーシティー ヘルス ネットワーク
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12N 15/12 20060101AFI20250403BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】チロシナーゼエピトープ、MAGA-A1エピトープ、MART1エピトープ、MAGE-A3エピトープ、またはSSX2エピトープ及びそれらをコードする核酸分子に結合し得る組換えT細胞受容体を提供すること。
【解決手段】いくつかの実施形態において、この核酸分子は、第2のヌクレオチド配列をさらに含み、この第2のヌクレオチド配列またはこの第2のヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチドは、内因性TCRの発現を阻害する。本開示の他の態様は、核酸分子を含むベクター、及び組換えTCR、核酸分子、またはベクターを含む細胞に関する。本開示のさらに他の態様は、これらを使用する方法に関する。いくつかの実施形態では、この方法は、がんの治療を必要とする対象でがんを治療することを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本PCT出願は、2019年3月25日出願の米国仮特許出願第62/823,487号の優先権利益を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,700 文字)【0002】
EFS-WEBを介して電子的に提出された配列表への言及
電子的に提出された配列表の内容(名称:4285_008PC01_SeqListing_ST25.txt、サイズ:69,638バイト、及び作成日:2020年3月23日)は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
本開示は、チロシナーゼ、MAGE-A1、MART1、MAGE-A3、及びSSX2からなる群から選択される標的ヒトタンパク質に特異的に結合する組換えT細胞受容体(「TCR」)及びそれらの使用を提供する。
【背景技術】
【0004】
免疫療法は、がんを含むさまざまな病気との戦いにおける重要なツールとして現れてきた。T細胞療法は免疫療法の開発の最前線にあり、抗腫瘍T細胞の養子移入はがん患者に臨床反応を誘発することが示されている。多くのT細胞療法は変異した腫瘍抗原を標的としているが、新抗原の大部分は共有されておらず、各患者にとって固有である。
【0005】
潜在的な非変異抗原は、変異抗原の数を数桁上回っている。共有抗原に由来するT細胞エピトープの解明は、がん患者のより大きなコホートが容易に利用できる、効果的かつ安全な養子T細胞療法の強力な開発を促進し得る。しかし、変異していない抗原の数が非常に多く、HLA遺伝子の多型が高いことで、変異していない抗原に対する抗腫瘍T細胞応答の特異性の包括的な分析が妨げられている場合がある。
【0006】
本開示は、エピトープに特異的に結合し得る非変異抗原であるチロシナーゼ、MAGE-A1、MART1、MAGE-A3、及びSXX2、ならびにTCRのための新規なエピトープを提供する。これらの新規エピトープは、特定のHLA対立遺伝子に関連している。これらの腫瘍反応性HLA制限TCRの使用は、特に免疫腫瘍学におけるTCR遺伝子治療の適用範囲を広げる可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の特定の態様は、標的ヒトタンパク質に特異的に結合する(i)組換えT細胞受容体(TCR)またはその抗原結合部分をコードする第1のヌクレオチド配列、及び(ii)第2のヌクレオチド配列を含む核酸分子に関する。ここで、第2のヌクレオチド配列または第2のヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチドは、内因性TCRの発現を阻害する。ここで、(a)標的ヒトタンパク質はチロシナーゼ(「抗チロシナーゼTCR」)であり、抗チロシナーゼTCRは、ヒトチロシナーゼへの結合について参照抗チロシナーゼTCRと交差競合し、参照抗チロシナーゼTCRは、アルファ鎖及びベータ鎖を含み、アルファ鎖は、配列番号1に示されるアミノ酸配列を含み、ベータ鎖は、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含み、(b)標的ヒトタンパク質はMAGE-A1(「抗MAGE-A1 TCR」)であり、抗MAGE-A1 TCRは、ヒトMAGE-A1への結合について参照抗MAGE-A1 TCRと交差競合し、参照抗MAGE-A1 TCRは、アルファ鎖及びベータ鎖を含み、アルファ鎖は、配列番号11に示されるアミノ酸配列を含み、ベータ鎖は、配列番号12に示されるアミノ酸配列を含み、(c)標的ヒトタンパク質はMART1(「抗MART1 TCR」)であり、抗MART1 TCRは、ヒトMART1への結合について参照抗MART1 TCRと交差競合し、参照抗MART1 TCRはアルファ鎖及びベータ鎖を含み、アルファ鎖は、配列番号21に示されるアミノ酸配列を含み、ベータ鎖は、配列番号22に示されるアミノ酸配列を含み、(d)標的ヒトタンパク質はMAGE-A3(「抗MAGE-A3 TCR」)であり、抗MAGE-A3 TCRは、ヒトMAGE-A3への結合について参照抗MAGE-A3 TCRと交差競合し、参照抗MAGE-A3 TCRは、アルファ鎖及びベータ鎖を含み、アルファ鎖は、配列番号31に示されるアミノ酸配列を含み、ベータ鎖は、配列番号32に示されるアミノ酸配列を含み、または(e)標的ヒトタンパク質はSSX2(「抗SSX2 TCR」)であり、抗SSX2 TCRは、ヒトSSX2への結合について参照抗SSX2 TCRと交差競合し、参照抗SSX2 TCRは、アルファ鎖及びベータ鎖を含み、アルファ鎖は、配列番号41に示されるアミノ酸配列を含み、ベータ鎖は、配列番号42に示されるアミノ酸配列を含む。
【0008】
本開示の特定の態様は、標的ヒトタンパク質に特異的に結合する(i)組換えT細胞受容体(TCR)またはその抗原結合部分をコードする第1のヌクレオチド配列、及び(ii)第2のヌクレオチド配列を含む核酸分子に関する。ここで、第2のヌクレオチド配列または第2のヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチドは、内因性TCRの発現を阻害する。ここで、(a)標的ヒトタンパク質はチロシナーゼ(「抗チロシナーゼTCR」)であり、抗チロシナーゼTCRは、参照抗チロシナーゼTCRと同じエピトープまたはヒトチロシナーゼの重複エピトープに結合し、参照抗チロシナーゼTCRは、アルファ鎖及びベータ鎖を含み、アルファ鎖は、配列番号1に示されるアミノ酸配列を含み、ベータ鎖は、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含み、(b)標的ヒトタンパク質はMAGE-A1(「抗MAGE-A1 TCR」)であり、抗MAGE-A1 TCRは、参照抗MAGE-A1 TCRと同じエピトープまたはヒトMAGE-A1の重複エピトープに結合し、参照抗MAGE-A1 TCRは、アルファ鎖及びベータ鎖を含み、アルファ鎖は、配列番号11に示されるアミノ酸配列を含み、ベータ鎖は、配列番号12に示されるアミノ酸配列を含み、(c)標的ヒトタンパク質はMART1(「抗MART1 TCR」)であり、抗MART1 TCRは、参照抗MART1 TCRと同じエピトープまたはヒトMART1の重複エピトープに結合し、参照抗MART1 TCRはアルファ鎖及びベータ鎖を含み、アルファ鎖は、配列番号21に示されるアミノ酸配列を含み、ベータ鎖は、配列番号22に示されるアミノ酸配列を含み、(d)標的ヒトタンパク質はMAGE-A3(「抗MAGE-A3 TCR」)であり、抗MAGE-A3 TCRは、参照抗MAGE-A3 TCRと同じエピトープまたはヒトMAGE-A3の重複エピトープに結合し、参照抗MAGE-A3 TCRは、アルファ鎖及びベータ鎖を含み、アルファ鎖は、配列番号31に示されるアミノ酸配列を含み、ベータ鎖は、配列番号32に示されるアミノ酸配列を含み、または(e)標的ヒトタンパク質はSSX2(「抗SSX2 TCR」)であり、抗SSX2 TCRは、参照抗SSX2 TCRと同じエピトープまたはヒトSSX2の重複エピトープに結合し、参照抗SSX2 TCRは、アルファ鎖及びベータ鎖を含み、アルファ鎖は、配列番号41に示されるアミノ酸配列を含み、ベータ鎖は、配列番号42に示されるアミノ酸配列を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、(a)抗チロシナーゼTCRは、配列番号51に示されるアミノ酸配列からなるチロシナーゼのエピトープに結合し、(b)抗MAGE-A1 TCRは、配列番号52に示されるアミノ酸配列からなるMAGE-A1のエピトープに結合し、(c)抗MART1 TCRは、配列番号53に示されるアミノ酸配列からなるMART1のエピトープに結合し、(d)抗MAGE-A3 TCRは、配列番号54に示されるアミノ酸配列からなるMAGE-A3のエピトープに結合し、または(e)抗SSX2 TCRは、配列番号55に示されるアミノ酸配列からなるSSX2のエピトープに結合する。
【0010】
いくつかの実施形態において、エピトープは、HLAクラスI分子と複合体を形成している。いくつかの実施形態において、HLAクラスI分子は、HLA-A、HLA-B、HLA-C、HLA-E、HLA-F、またはHLA-G対立遺伝子である。いくつかの実施形態では、(a)標的ヒトタンパク質はチロシナーゼであり、HLAクラスI分子はHLA-C*05対立遺伝子であり、(b)標的ヒトタンパク質はMAGE-A1であり、HLAクラスI分子はHLA-B*07対立遺伝子であり、(c)標的ヒトタンパク質はMART1であり、HLAクラスI分子はHLA-B*18対立遺伝子であり、(d)標的ヒトタンパク質はMAGE-A3であり、HLAクラスI分子はHLA-B*18対立遺伝子であり、または(e)標的ヒトタンパク質はSSX2であり、HLAクラスI分子はHLA-A*02対立遺伝子である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

合同酒精株式会社
麦汁の製造方法
6日前
マグネデザイン株式会社
磁気顕微鏡
1か月前
池田食研株式会社
RNAの合成方法
15日前
東洋紡株式会社
細菌からの核酸抽出法
21日前
株式会社ゴーフォトン
PCR方法
2か月前
個人
セルロース性物質の製造方法
3か月前
東洋紡株式会社
ウイルスからの核酸抽出法
21日前
熊本県
低褐変レタスとその作製方法
29日前
SMC株式会社
気体供給装置
2か月前
国立大学法人山梨大学
受精胚の選別方法及び装置
1か月前
テルモ株式会社
液体除去器具
1か月前
朝日酒造 株式会社
発泡性清酒の製造方法
18日前
鹿島建設株式会社
褐藻の冷凍保存方法
2か月前
セージ セラピューティクス, インコーポレイテッド
C7、C12、およびC16置換神経刺激性ステロイドおよびそれらの使用方法
12日前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
2か月前
株式会社テクノーブル
乳酸菌及び皮膚外用剤
2か月前
アサヒビール株式会社
容器詰麦芽発酵飲料
2か月前
大和ハウス工業株式会社
藻類培養システム
14日前
学校法人君が淵学園
核酸の部位特異的アシル修飾剤
3か月前
新東工業株式会社
培養システム
2か月前
テルモ株式会社
移植用デバイス
1か月前
株式会社SUPER BLOOM
スピリッツ
2か月前
新東工業株式会社
培養システム
2か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
2か月前
株式会社ユーグレナ
観察用遠隔制御装置
1か月前
テルモ株式会社
積層体および移植片の輸送方法
1か月前
ヤマサ醤油株式会社
アルギニン非分解性乳酸菌株の取得方法
2か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
2か月前
サッポロビール株式会社
茶風味アルコール飲料
2か月前
TOA株式会社
化粧品の保存効力試験方法
1か月前
株式会社アステック
培養装置及び培養方法
1か月前
株式会社関電工
藻類培養装置および藻類培養方法
1か月前
国立大学法人愛媛大学
ASC欠損非ヒト哺乳動物
1か月前
住友化学株式会社
細胞チップ
5日前
三井化学株式会社
作業用装置
1か月前
住友化学株式会社
細胞用基材
1か月前
続きを見る