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公開番号
2025062086
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-11
出願番号
2025017286,2021069199
出願日
2025-02-05,2021-04-15
発明の名称
弁体の固定装置とこれを用いた弁
出願人
株式会社清水合金製作所
代理人
個人
主分類
F16K
43/00 20060101AFI20250404BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】弁体の回動を停止させて固定した状態を確実に維持でき、ステムの強度を十分に確保できるばかりでなく、減速機交換時などに、固定具などを必要とすることなく、作業性を著しく向上させた弁体の固定装置とこれを用いた弁を提供する。
【解決手段】弁箱1内に設けられた弁体2がステム3を介して回転自在に設けられ、このステム3が軸装された軸装部11にスペーサ4を介在させて減速機9を着脱自在に搭載し、スペーサ4内に位置しているステム3の外周にストッパ部20が設けられ、スペーサ4の側面に固定部材6が配置され、ストッパ部20に固定部材6を押し当て又は係止させて、ステム3の回動を停止させて弁体2を所定位置に固定するようにした。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
弁箱内に設けられた弁体がステムを介して回転自在に設けられ、このステムが軸装された軸装部にスペーサを介在させて減速機を着脱自在に搭載し、前記スペーサ内に位置している前記ステムの外周にストッパ部が設けられ、前記スペーサの側部に固定部材が配置され、前記ストッパ部に前記固定部材を押し当て又は係止させて、前記ステムの回動を停止させて前記弁体を所定位置に固定するようにしたことを特徴とする弁体の固定装置。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記ストッパ部は、前記スペーサ内に位置している前記ステムの外周に一体に設けられたストッパリングの外周面に形成した平面部又はストッパ溝である請求項1に記載の弁体の固定装置。
【請求項3】
前記固定部材は、前記スペーサの側部に所定の間隔で少なくとも2箇所以上に配置された請求項1又は2に記載の弁体の固定装置。
【請求項4】
前記固定部材は、弁体を固定しない場合もスペーサ内に配置されている請求項1乃至3に記載の弁体の固定装置。
【請求項5】
前記固定部材は、固定ボルトであり、この固定ボルトを前記スペーサの側面より螺子込んで前記固定ボルトの先端で前記ストッパ部に押し当て又は係止させた請求項1乃至4の何れか1項に記載の弁体の固定装置。
【請求項6】
前記固定ボルトは、カラーを通して螺子込むことにより、弁体を固定しない場合は固定ボルトを締めても固定しないようにでき、固定していない状態をボルトの頭部の位置で視認できるようにした請求項5に記載の弁体の固定装置。
【請求項7】
前記軸装部にOリングケースが設けられ、このOリングケースの内径部には、複数のOリングが装着され、さらに、前記Oリングケースの上端開口部側には、フッ素ゴムよりなるOリングが装着された請求項1乃至6の何れか1項に記載の弁体の固定装置。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか1項に記載された弁体の固定装置を用いた弁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁体の固定装置に関し、特に、地中に敷設された配管に使用する場合に適した弁体の固定装置とこれを用いた弁に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、地中に敷設された配管の流路を開閉又は中間開度に制御する場合に使用される弁として、バタフライ弁が一般に知られている。
バタフライ弁を地中に埋設して使用する場合、通常、弁箱の上部に接続用のスタンドが設けられ、このスタンドを介して弁箱の上部に操作機(減速機)が取り付けられる。操作機は、ハンドル等により地上から操作可能に設けられ、このハンドルにより操作機を操作し、操作機からステムを介して弁体が開閉可能に設けられている。この種のバタフライ弁は、設置後には長期間に渡って埋設された状態が続くことから、通常の管路に設置されたバタフライ弁に比較して劣化しやすくなり、特に、操作機が劣化した場合には、開閉操作が困難になるため、操作機には定期的な交換やメンテナンスが要求される。この場合、通常、地下に敷設された水道本管などでは、バタフライ弁は、不断水の状態で操作機が着脱可能になっておらず、断水した状態で操作機の交換作業がおこなわれる。
【0003】
これに対し、不断水の状態で操作機を脱着可能に設けたものとして、例えば、特許文献1のバタフライ弁が開示されている。このバタフライ弁では、弁箱と操作機(減速機)との間にスタンドが設けられ、このスタンドに設けられた複数の固定孔にはそれぞれプラグが着脱自在に取付けられている。さらに、固定孔と、上部側の弁棒に形成された貫通孔には、固定用棒が挿脱自在に設けられている。
操作機を取り外す場合には、スタンドからプラグを取り外して固定孔を連通状態にし、弁体を全開状態まで回転させて貫通孔を固定孔に対して一直線上に配置するように連通させる。続いて、これら固定孔と貫通孔とに固定用棒を挿通させることで、弁体が全開位置に固定され、この不断水の状態で操作機の取り外しが可能になっている。
【0004】
一方、特許文献2におけるバタフライ弁においては、弁棒を制動する開度固定治具と、制動部材の移動を規制する2本の棒状のガイドと、スタンドとは別部品であって減速機が離間した状態で弁棒を制動する開度分割固定治具とが設けられ、これらにより、減速機が弁箱に対して脱着可能に設けられる(図1-図6参照。)。
操作機を取り外すときには、開度固定治具を弁棒の先端に接続すると共にガイドをバルブ上部に固定し、減速機とスタンドとの接続を解除した状態で減速機をガイドに沿って上方に移動させる。続いて、接続台から離間した減速機と、接続台との間に開度分割固定治具を嵌入させ、弁棒を固定することで不断水(弁開)の状態に維持され、この状態で操作機を取り外して交換されるようになっている。
また、同文献2において、弁棒の先端側を固定する開度固定治具、及びガイドを用いることなく、2つの治具から構成される開度固定治具を用いて弁棒を側方側から固定して制動し、減速機を取り外すようにしたバタフライ弁も開示されている(図7-図9参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6456097号公報
特開2019-210962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前者の特許文献1においては、弁体を閉状態に固定するために弁棒に貫通孔を形成しているため、弁棒の強度が低下する。しかも、弁棒を開状態に強く保持するためには固定用棒をより太く形成する必要があり、この場合には、貫通孔も大径になって弁棒がさらに薄肉化して強度の確保が一層難しくなる。これに加えて、弁棒に貫通孔を形成する加工も必要になり、このとき貫通孔を正確に穿孔する加工精度も要求される。
【0007】
さらに、固定用棒で弁棒を不断水の状態(弁開状態)に固定するためには、この固定用棒の長さが、少なくとも、スタンドの水平方向に形成された固定孔の長さと、貫通孔の長さとの和と同程度か、或はそれ以上の長尺状に設ける必要がある。このように固定用棒が長くなることで、弁棒の回転を抑制するときに固定用棒にかかる負荷も大きくなり、不断水の状態に弁棒を固定するときには、長尺状の固定用棒を固定孔及び貫通孔に挿脱したり、挿脱用の治具を使用するための作業スペースも余分に必要になる。その結果、バルブを設置するための内部スペースの広い弁筐も必要になる。貫通孔と固定孔とに固定用棒を挿通させるためには、これらを芯出し状態で連通させる必要があり、その位置合わせも困難になっている。
【0008】
後者の特許文献2の図1-図6のバタフライ弁の場合には、棒状のガイドや弁棒先端への接続用開度固定治具を取付けるためのスペースが余分に必要になり、これらガイドや開度固定治具により弁棒固定用の部品の点数が増加し、減速機交換時の作業工数も増えるという問題がある。
同文献2の図7-図9のバタフライ弁は、弁棒に側方から2つの開度固定治具を固定する嵌合部を縮径状に形成しているために弁棒の強度が低下する。さらに、嵌合部は、対向する平面同士が平行で、かつ開度固定治具に形成された凹部に嵌合する形状としているため、弁棒への嵌合部の加工が困難であって高い寸法精度も要求される。
【0009】
弁棒の固定時には、特許文献1においては、固定用部材、特許文献2の図1-図6では、2本の棒状のガイド、開度固定治具、開度分割固定治具、同文献2の図7-図9では、2つの治具からなる開度固定治具が、スタンドの構成部品とは別に必要になるため、これらの部品や治具を施工現場まで運ぶ必要があったり、また、これらの未使用時には管理の必要も生じる。
【0010】
本発明は、上記の課題点を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、弁体の回動を停止させて固定した状態を確実に維持でき、ステムの強度を十分に確保できるばかりでなく、減速機交換時などに、固定具などを必要とすることなく、作業性を著しく向上させた弁体の固定装置とこれを用いた弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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