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公開番号2025061494
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2025007733,2023026217
出願日2025-01-20,2019-02-07
発明の名称治療用タンパク質送達のための方法および組成物
出願人リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド,REGENERON PHARMACEUTICALS, INC.
代理人個人,個人
主分類A61K 48/00 20060101AFI20250403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】CNSに効率的に治療を提供する方法を提供する。
【解決手段】一態様では、本発明は、治療用タンパク質を、対象の中枢神経系(CNS)に送達する方法を提供し、細胞表面受容体(CSR)結合タンパク質(CSR-BP)にコンジュゲートされた治療用タンパク質(tpCSR-BP)をコードするヌクレオチド組成物を、CNS中に治療有効量のtpCSR-BPを提供するのに十分な肝臓標的送達方法を介して、対象に投与することを含む。一実施形態では、CSR-BPは、CSRに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片である。別の実施形態では、治療用タンパク質はリソソーム酵素である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
図面に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
EFS-WEBを介してテキストファイルとして提出された配列表への参照
10457WO01_ST25.txtファイルに記述されている配列表は、33.5キロバイトであり、2019年1月29日に作成され、参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 6,000 文字)【0002】
本出願は一般に、リソソーム蓄積症の治療など、CNSを損なう疾患および障害を治療するために、治療用タンパク質を中枢神経系(CNS)に送達するための組成物および方法を対象とする。本出願は、血液脳関門(BBB)を通過する一つまたは複数の送達ドメインにコンジュゲートされた治療用タンパク質をコードするヌクレオチド組成物の治療有効量を提供することを目的としている。
【背景技術】
【0003】
薬物送達アプローチは、ナノ担体など、血液脳関門(BBB)を克服するために開発されてきたが、欠点がある。担体は、血液循環の不安定性および望ましくない生体分布プロファイルを示している(Gelperina S、et al.、2005、Am J Respir Crit Care Med.172(12):1487-90。参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。また、BBBでの輸送機構、およびCNS疾患状態が関門の完全性を変えているかどうかによっても、標的化効率が低下している。標的化部分または担体の適切な選択は、これらの輸送機構に影響を与える神経炎症状態を考慮しなければならない。
肝臓または他の組織におけるDNA発現を介した治療用タンパク質の送達により、タンパク質のボーラス注射の必要性を排除し、したがって、免疫原性の懸念を軽減する便利なアプローチが提供される。受容体結合タンパク質、特に細胞特異的受容体にコンジュゲートした治療用タンパク質は、特定の組織に対する標的化治療薬の問題を解決する。しかしながら、CNSに効率的に治療を提供する方法を提供する必要性が依然として存在する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Gelperina S、et al.、2005、Am J Respir Crit Care Med.172(12):1487-90
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
出願人らは、治療用タンパク質、特に補充酵素が、受容体結合タンパク質と関連付けられた場合、中枢神経系に効果的に送達されうることを発見し、ただしそれは循環血中レベルが経時的に一貫したレベルを達成することを条件としている。マルチドメイン治療用タンパク質は、治療用タンパク質および結合タンパク質複合体のコード配列を担持する遺伝子療法ベクターを介して肝臓に送達されうる。
【0006】
一態様では、本発明は、治療用タンパク質を、対象の中枢神経系(CNS)に送達する方法を提供し、細胞表面受容体(CSR)結合タンパク質(CSR-BP)にコンジュゲートされた治療用タンパク質(tpCSR-BP)をコードするヌクレオチド組成物を、CNS中に治療有効量のtpCSR-BPを提供するのに十分な肝臓標的送達方法を介して、対象に投与することを含む。
【0007】
一実施形態では、CSR-BPは、CSRに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片である。別の実施形態では、治療用タンパク質はリソソーム酵素である。
【0008】
一実施形態では、酵素は、グリコシラーゼ、例えばアルファ-グルコシダーゼまたはアルファ-ガラコシダーゼAなどのグリコシダーゼなどのヒドロラーゼ活性を有する。一実施形態では、細胞表面受容体(CSR)結合タンパク質(CSR-BP)は、内部移行受容体に結合する抗原結合タンパク質である。一実施形態では、内部移行受容体は、エンドサイトーシスされてリソソームに輸送される細胞表面分子である。特定の一実施形態では、内部移行受容体はCD63分子である。一実施形態では、内部移行受容体はITGA7分子である。特定の一実施形態では、CSR-BPは、抗体、抗体断片、またはscFv、例えばCD63またはITGA7に結合する単鎖可変断片(scFv)などである。
【0009】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるマルチドメイン治療用タンパク質は、一つまたは複数の送達ドメインおよび酵素ドメインを含み、一つまたは複数の送達ドメインは、ヒトトランスフェリン受容体(hTfR)に結合する。いくつかの実施形態では、マルチドメイン治療用タンパク質は、内部移行エフェクターに結合する第二の送達ドメインをさらに含む。いくつかの実施形態では、第二の送達ドメインは、(i)CD63、インテグリンアルファ7(ITGA7)、MHC-I、Kremen-1、Kremen-2、LRP5、LRP6、LRP8、トランスフェリン受容体、LDL受容体、LDL関連タンパク質1受容体、ASGR1、ASGR2、アミロイド前駆体タンパク質様タンパク質2(APLP2)、アペリン受容体(APLNR)、ミエリンおよびリンパ球タンパク質(MAL)、IGF2R、液胞型H+ ATPアーゼ、ジフテリア毒素受容体、葉酸受容体、グルタミン酸受容体、グルタチオン受容体、レプチン受容体、スカベンジャー受容体A1-5(SCARA1-5)、SCARB1-3、およびCD36からなる群から選択される内部移行エフェクター;(ii)CD63、MHC-I、液泡型H+ ATPアーゼ、IGF2R、インテグリンアルファ7(ITGA7)、LRP5、LRP6、LRP8、Kremen-2、LDL受容体、LDL関連タンパク質1受容体、アミロイド前駆体タンパク質様タンパク質2(APLP2)、アペリン受容体(APLNR)、PRLR、MAL(ミエリンおよびリンパ球タンパク質(MAL)、ジフテリア毒素受容体、HBEGF(ヘパリン結合性EGF様成長因子)、グルタチオン受容体、グルタミン酸受容体、レプチン受容体、および葉酸受容体からなる群から任意に選択される、いくつかの組織タイプで発現する内部移行エフェクター;(iii)コラーゲンX、インテグリンアルファ10(ITGA10)、線維芽細胞成長因子受容体3(FGFR3)、線維芽細胞成長因子受容体アイソフォームC(FGFR3C)、ヒアルロナンおよびプロテオグリカンリンクタンパク質1(CRTL1)、アグリカン、コラーゲンII、およびKremen-1からなる群から任意に選択される、骨および/または軟骨によって優先的に発現される内部移行エフェクター;(iv)スカベンジャー受容体A1-5(SCARA1-5)、SCARB1-3、CD36、MSR1(マクロファージスカベンジャー受容体1)、MRC1(マクロファージマンノース受容体1)、VSIG4(Vセットおよびイムノグロブリンドメイン含有タンパク質4)、CD68(マクロシアリン)、およびCSF1R(マクロファージコロニー刺激因子1受容体)からなる群から任意に選択される、単球、マクロファージ、またはマイクログリアによって優先的に発現される内部移行エフェクター;(v)CDH16(Cadheri-16)、CLDN16(Claudn-16)、KL(Klotho)、PTH1R(副甲状腺ホルモン受容体)、SLC22A13(溶質輸送体ファミリー22メンバー13)、SLC5A2(ナトリウム/グルコース共輸送体2)、およびUMOD(ウロモジュリン)からなる群から任意に選択される、腎臓細胞によって優先的に発現される内部移行エフェクターに結合する。他の特定の実施形態では、内部移行エフェクターは、BMPR1A(骨形態形成タンパク質受容体1A)、m-カドヘリン、CD9、MuSK(筋肉特異的キナーゼ)、LGR4/GPR48(Gタンパク質結合受容体48)、コリン作動性受容体(ニコチン性)アルファ1、CDH15(Cadheri-15)、ITGA7(インテグリンアルファ7)、CACNG1(L型カルシウムチャネルサブユニットガンマ1)、CACNAIS(L型カルシウムチャネルサブユニットアルファ15)、CACNG6(L型カルシウムチャネルサブユニットガンマ6)、SCN1B(ナトリウムチャネルサブユニットベータ1)、CHRNA1(ACh受容体サブユニットアルファ)、CHRND(ACh受容体サブユニットデルタ)、LRRC14B(ロイシンリッチリピート含有タンパク質14B)、ジストログリカン(DAG1)、およびPOPDC3(Popeyeドメイン含有タンパク質3)などの筋肉特異的インターナライザー;(vi)任意にASGR1またはASGR2など、肝臓細胞によって優先的に発現される内部移行エフェクター;(vii)BMPR1A(骨形態形成タンパク質受容体1A)、m-カドヘリン、CD9、MuSK(筋肉特異的キナーゼ)、LGR4/GPR48(Gタンパク質結合受容体48)、コリン作動性受容体(ニコチン性)アルファ1、CDH15(Cadheri-15)、ITGA7(インテグリンアルファ7)、CACNG1(L型カルシウムチャネルサブユニットガンマ1)、CACNAlS(L型カルシウムチャネルサブユニットアルファ15)、CACNG6(L型カルシウムチャネルサブユニットガンマ6)、SCN1B(ナトリウムチャネルサブユニットベータ1)、CHRNA1(ACh受容体サブユニットアルファ)、CHRND(ACh受容体サブユニットデルタ)、LRRC14B(ロイシンリッチリピート含有タンパク質14B)、ジストログリカン(DAG1)、およびPOPDC3(Popeyeドメイン含有タンパク質3)からなる群から任意に選択される、筋肉細胞によって優先的に発現される内部移行エフェクター;および/または(viii)ITGA7、CD9、CD63、ALPL2、MSR1、ASGR1、ASGR2、またはPRLRからなる群から選択される内部移行エフェクタータンパク質である。いくつかの実施形態では、第二の送達ドメインは、内部移行エフェクターCD63に結合する。いくつかの実施形態では、一つまたは複数の送達ドメインの少なくとも一つは、抗原結合タンパク質を含む。いくつかの実施形態では、一つまたは複数の送達ドメインの各々は、抗原結合タンパク質を含む。いくつかの実施形態では、一つまたは複数の送達ドメインの少なくとも一つは、単鎖可変断片(scFv)を含む。いくつかの実施形態では、一つまたは複数の送達ドメインの少なくとも一つは、半抗体を含む。いくつかの実施形態では、hTfRに結合する送達ドメインはscFvであり、半抗体はCD63に結合し、酵素ドメインはGAAであり、GAAはCD63に結合する半抗体のカルボキシ末端にコンジュゲートされる。いくつかの実施形態では、一つまたは複数の送達ドメインの各々は、scFvを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも一つのscFvは、Fcに融合される。いくつかの実施形態では、Fcは、野生型ヒトIgG4アイソタイプ、またはその誘導体を含む。いくつかの実施形態では、GAAは、Fcのカルボキシ末端にコンジュゲートされる。いくつかの実施形態では、マルチドメイン治療用タンパク質は、抗hTfR scFvおよび抗hCD63 scFvを含む。いくつかの実施形態では、抗hTfR scFvおよび抗hCD63 scFvは、両方ともそのカルボキシ末端で、単一のGAA酵素に連結されている。いくつかの実施形態では、送達ドメインは抗hTfR scFvであり、酵素ドメインは、scFvのVLドメインのカルボキシ末端に連結されている。いくつかの実施形態では、マルチドメインは、抗hTfR scFvのVHドメインのN末端に連結された第二の送達ドメインをさらに含む。いくつかの実施形態では、第二の送達ドメインは、抗hCD63 scFVである。いくつかの実施形態では、酵素ドメインは、配列番号1として記載されるアミノ酸配列を含む。
【0010】
また、少なくとも二つの送達ドメインおよび少なくとも一つの酵素ドメインを含むマルチドメイン治療用タンパク質が提供され、二つの送達ドメインの各々は、抗体、半抗体、およびscFvからなる群から独立して選択され、少なくとも一つまたは複数の送達ドメインは、少なくとも一つの酵素ドメインに関連付けられ、好ましくは、一つまたは複数の送達ドメインが、少なくとも一つの酵素ドメインに共有結合されている。いくつかの実施形態では、マルチドメイン治療用タンパク質は、二つ以下の送達ドメインを含む。いくつかの実施形態では、送達ドメインのうちの一つのみが、少なくとも一つの酵素ドメインと関連付けられている。いくつかの実施形態では、少なくとも二つの送達ドメインの各々は、酵素ドメインに共有結合している。いくつかの実施形態では、少なくとも二つの送達ドメインの各々は、同じ酵素ドメインに共有結合している。いくつかの実施形態では、少なくとも二つの送達ドメインの各々は、異なる酵素ドメインに共有結合している。いくつかの実施形態では、マルチドメイン治療用タンパク質は、二つ以下の送達ドメインを含み、第一の送達ドメインは半抗体を含み、第二の送達ドメインはscFvを含む。いくつかの実施形態では、scFvはFcに融合される。いくつかの実施形態では、半抗体は、そのカルボキシ末端で第一の酵素ドメインに共有結合され、および/またはscFvは、そのカルボキシ末端でFc、および任意で第二の酵素ドメインに共有結合される。いくつかの実施形態では、マルチドメイン治療用タンパク質は、二つ以下の送達ドメインを含み、第一および第二の送達ドメインはそれぞれscFvを含む。いくつかの実施形態では、第一および第二のscFvの両方は、酵素ドメインに共有結合している。いくつかの実施形態では、マルチドメイン治療用タンパク質は、N末端からC末端まで:第一のscFv、第二のscFv、および酵素ドメインを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも一つの送達ドメインは、リソソーム輸送分子に結合し、少なくとも一つの送達ドメインはトランスサイトーシスエフェクターに結合する。いくつかの実施形態では、リソソーム輸送分子は、CD63、ITGA7、CD9、CD63、CD81、CD82、またはCD151からなる群から選択され、トランスサイトーシスエフェクターは、LDL受容体、IgA受容体、トランスフェリン受容体、新生児Fc受容体、インスリン受容体、CD98、およびベイシジンからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、マルチドメイン治療用タンパク質は、図1C、図1D、図1E、または図1Fに示される構造を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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