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公開番号2025061203
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2025004064,2021577909
出願日2025-01-10,2020-06-26
発明の名称基体への物質の沈着方法
出願人デーベーヴェー テクノロジー,ユーシーエル ビジネス リミテッド
代理人個人,弁理士法人i.PARTNERS特許事務所
主分類B05D 1/04 20060101AFI20250403BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】選択的に物品を反転可能な技術を提供する。
【解決手段】本実施形態は、出口部(2)有する伝導性の噴霧ノズル(1)から距離を置いて基体(6)を設け、物質を含む液体組成物を噴霧ノズル(1)に供給し、噴霧ノズル(1)の出口部(2)から流出する液体組成物の周りに圧縮ガスを供給し、噴霧ノズル(1)の出口部(2)の下流に電界を供給することによって、噴霧ノズル(1)の出口部(2)と基体(6)との間で液体組成物から帯電した液滴を生成し、生成した液滴を基体(6)上に収集する、基体(6)上に物質を沈着する方法に関する。本実施形態はまた、この方法を実施するための設備に関する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
基体(6)上に物質を沈着させる方法であって、
出口部(2)を有する伝導性の噴霧ノズル(1)から距離を置いて前記基体(6)を設けるステップと、
前記物質を含む液体組成物を前記噴霧ノズル(1)に供給するステップと、
前記噴霧ノズル(1)の出口部(2)から流出する液体組成物の周囲に圧縮ガスを供給し、前記噴霧ノズル(1)の出口部(2)の下流に電界を設けることによって、前記噴霧ノズル(1)の出口部(2)と前記基体(6)との間の液体組成物から帯電した液滴を生成するステップと、
生成された液滴を基体(6)上に集めるステップと
を備え、
内部に前記噴霧ノズル(1)が配置されたチャンバ(3)内に前記圧縮ガスが供給され、前記液体組成物と前記圧縮ガスとが、伝導性のエジェクタ(5)の吐出口(4)を通じてチャンバ(3)から流出する
方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記物質が、ペプチドまたはタンパク質、好ましくはアレルゲン、最も好ましくはピーナッツ、ミルク、卵、クルミ、カシューナッツ、ピーカンナッツ、ピスタチオ、およびヘーゼルナッツのアレルゲンから選択される
請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記液体組成物が0.1μS/m~3S/m、好ましくは1mS/m~20mS/mの伝導性を有する
請求項1または請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記液体組成物を少なくとも1mL/h、好ましくは少なくとも1.5mL/hの流量で前記噴霧ノズル(1)に供給する
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記液体組成物の周囲の圧縮ガスが、大気圧よりも0.1~2バール、好ましくは0.3~1バール高い圧力である
請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記噴霧ノズル(1)の出口部(2)と前記吐出口(4)との間の第1領域に第1の大きさを有する電界を印加、および/または、前記吐出口(4)と前記基体(6)との間の第2領域に第2の大きさを有する電界を印加し、
前記第1の大きさが好ましくは0.1~10MV/m、より好ましくは0.5~5MV/m、および/または、前記第2の大きさが好ましくは0.02~1MV/m、より好ましくは0.1~0.5MV/m、および/または、好ましくは、前記第1の大きさが前記第2の大きさより大きい
請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記基体(6)上に液滴を集めた後、乾燥ステップを含まない
請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
パッチ、好ましくは治療用パッチを製作するための
請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
基体(6)上に物質を沈着させる設備であって、
吐出口(4)を有する伝導性のエジェクタ(5)を含むチャンバ(3)と、
前記チャンバ(3)内に配置され、出口部(2)を有する伝導性の噴霧ノズル(1)と、
前記基体(6)を前記噴霧ノズル(1)から離れた、前記チャンバ(3)の外側に配置するための支持体と、
沈着すべき物質を含む液体組成物を前記噴霧ノズル(1)に供給する液体供給ライン(9)と、
前記チャンバ(3)に圧縮ガスを供給するガス注入口(10)と、
前記チャンバ(3)内および/または該チャンバ(3)と前記基体(6)との間に電界を発生させる機器と
を備える設備。
【請求項10】
前記電界を発生させる機器が、前記チャンバ(3)内および該チャンバ(3)と前記基体(6)との間の両方で電界を発生させるように構成されている
請求項9記載の設備。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基体上に物質を沈着させる方法、特に、パッチなどの基体上にタンパク質のような生物学的物質を沈着させる方法に関する。
続きを表示(約 940 文字)【背景技術】
【0002】
パッチによる薬物の皮膚への適用は、人や動物の健康において多くの用途がある。実際に、有効成分を皮膚に移す効率的な診断検査や治療法の開発を可能にする。
【0003】
皮膚に物質を局所的に塗布する方法は、注射など他の投与方法と比較して、汚染のリスクがない、痛みがない、取扱いが簡単、患者が自ら薬物を投与できるなど、多くの利点がある。
【0004】
下記特許文献1には、物質の皮膚への適用を意図したパッチの製造方法として、パッチが伝導性支持体を含み、電気流体力学的噴霧(「エレクトロスプレー」技術としても知られている)によってパッチの支持体上に物質の液剤を沈着する方法が開示されている。
【0005】
この方法は、多くの状況で満足のいく結果をもたらしているが、特に液剤が比較的高い伝導性を持つ場合、この方法で達成できる流量は、依然として制限されたままである。
【0006】
残念ながら、パッチに沈着する治療や診断用の物質の中には、このような伝導性が比較的高い液剤(例えば、生理的血清ベースの製剤)で提供しなければならないものがある。
【0007】
他の産業分野では、キャピラリーラインから出た第1流体の周囲を第2流体が流れることにより、第1流体の液滴を生成する「フローフォーカシング」技術が利用されている。このフローフォーカシング技術に関する文献の例としては、以下の下記非特許文献1~4がある。
【0008】
フローフォーカシングとエレクトロスプレーの技術比較は、以下の非特許文献5で行われている。
【0009】
エレクトロスプレーとフローフォーカシング技術の原理を組み合わせたもので、しばしばエレクトロ-フローフォーカシングと呼ばれるものは、以下の特許文献2及び非特許文献6,7により提案されている。
【0010】
物質を基体上に沈着させる方法は、工業的な製造環境に適用させるために、基体上の物質を瞬時に乾燥させなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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