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公開番号2025061183
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2025003802,2023554033
出願日2025-01-09,2022-02-28
発明の名称眼鏡レンズ内の薄膜の封入
出願人トゥルーライフ オプティクス リミテッド
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G02C 7/02 20060101AFI20250403BHJP(光学)
要約【課題】複雑な製造技法、又は薄膜の変形及び/若しくは層間剥離のリスクを伴わずに薄膜を眼鏡レンズと一体化させるための製造技法が望まれる。
【解決手段】眼鏡レンズであって、円柱状形状境界面をそれらの間に有して第2のレンズ部品に貼り付けられた第1のレンズ部品と、円柱状形状境界面において、第1のレンズ部品と第2のレンズ部品との間に挿入された薄膜と、を備える、眼鏡レンズに関する。本開示はまた、眼鏡レンズを製造する方法であって、第1のレンズ部品と第2のレンズ部品との間の円柱状形状境界面において、第1の部品と第2の部品との間に薄膜を挿入することを含む、方法にも関する。
【選択図】図3B
特許請求の範囲【請求項1】
眼鏡レンズであって、
円柱状形状境界面をそれらの間に有して第2のレンズ部品に貼り付けられた第1のレンズ部品と、
前記円柱状形状境界面において、前記第1のレンズ部品と前記第2のレンズ部品との間に挿入された薄膜と、を備える、眼鏡レンズ。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記眼鏡レンズが、長軸及び短軸を有し、前記円柱状形状境界面が、前記長軸にわたる湾曲プロファイルを有する、請求項1に記載の眼鏡レンズ。
【請求項3】
前記円柱状形状境界面が、前記短軸にわたる真っ直ぐなプロファイルを有する、請求項2に記載の眼鏡レンズ。
【請求項4】
前記薄膜が、ホログラフィック光学素子を含み、かつ/又は前記薄膜が、非等方性である、先行する請求項のいずれかに記載の眼鏡レンズ。
【請求項5】
前記ホログラフィック光学素子が、平面鏡又は平面透過ホログラムとして作用するように構成されている、請求項4に記載の眼鏡レンズ。
【請求項6】
前記眼鏡レンズが、前記ホログラフィック光学素子の総屈折力が、前記ホログラフィック光学素子のアホログラムの屈折力と、前記円柱状形状境界面の曲率による屈折力との合計によって決定されるように構成されている、請求項4に記載の眼鏡レンズ。
【請求項7】
前記眼鏡レンズが、球状又は球面円柱状の外側プロファイルを有する、先行する請求項のいずれかに記載の眼鏡レンズ。
【請求項8】
眼鏡レンズを製造する方法であって、
第1のレンズ部品と第2のレンズ部品との間の円柱状形状境界面において、前記第1の部品と前記第2の部品との間に薄膜を挿入することを含む、方法。
【請求項9】
前記第1のレンズ部品が、第1の円柱状形状表面を有し、かつ前記第2のレンズ部品が、第2の円柱状形状表面を有し、前記第2の円柱状形状表面が、前記円柱状形状境界面を提供するように、前記第1の円柱状形状表面と協働するように配置されている、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
長軸及び短軸としての前記眼鏡レンズ、前記円柱状形状境界面が、前記長軸にわたる湾曲プロファイルを有する、請求項8又は9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、封入された薄膜を有する眼鏡レンズ、並びに封入された薄膜を有する眼鏡レンズを生産するためのレンズ製造及び/ 又は薄膜封入技法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
眼鏡レンズは、典型的に、レンズ研削又は射出成形技法を介して製造される。眼鏡レンズのための射出成形プロセスは、溶融材料を高圧下で型に射出することからなる。型は、ブランク形状( 最終的なレンズを作成するために内側表面を更に形作る意図を有する、レンズ「ブランク」を作成するための) 、又は内側及び外側曲率プロファイルを含む望ましい眼鏡レンズの正確な輪郭のいずれかで形作られる。短い冷却時間の後、レンズは完成する。このプロセスの容易さ及び速さのために、射出成形は、サングラスなどの大きいバッチのレンズ及びストックレンズに選択される技法である。よりオーダーメイドの用途については、レンズ研削技法が好まれる。レンズ研削プロセスは、凸状の外側( 外方に面する) 表面、及び平面又は凹状の眼に面する表面を有するレンズ「ブランク」から始まる。これらのブランクの湾曲表面(複数可) は、典型的に、プロファイルが球状又は球面円柱状である。次いで、内側表面は、専門的な機械を使用して望ましい曲率プロファイルに研削され、そして研磨される。次いで、眼鏡レンズは、フレーム内に収まるように、望ましい縁部プロファイルに縁部加工され、眼鏡が完成する。3D印刷(又は積層造形) 技術の出現により、完全にオーダーメイドの曲率及び縁部プロファイルで眼鏡レンズを3D印刷することも可能である。
【0003】
眼鏡レンズ上に薄膜を積層すること、又はそれらを眼鏡レンズ内に封入することは、多くの目的のために望ましい。例えば、拡張現実(AR)業界(アイトラッキング用途を含む) では、その後眼鏡レンズに貼り付けられるか、又は眼鏡レンズ内に封入される薄いポリマー膜上に生成することができるホログラフィック光学素子(HOE)が望まれている。
【0004】
眼鏡内に薄膜を封入するか、又は眼鏡上に薄膜を積層するための既存の手法が存在する。例えば、米国特許公開第2015/0131047A1号には、保護眼鏡で使用するための様々なプロファイルの眼鏡へのセルロースアセテート積層膜の直接積層のためのプロセスが詳述されている。米国特許公開第2017/0068095A1号は、数多くの技法について説明している。これらの最初には、レンズが射出成形され、それによって、鋳造前にHOEフォトポリマー膜を位置付けるための空洞を有する型が作製される。次いで、眼鏡材料が、型に注入され、HOEを中に封入する。第2の技法は、眼鏡レンズの後部分及び眼鏡レンズの前部分を含む2つの半分のレンズ間にHOEを封入する。HOEは、2つの眼鏡レンズ構成要素の境界面に挟まれる。第3の手法では、フォトポリマー膜は、眼鏡レンズの凹状内側表面に直接積層される。
【0005】
知られている手法は、複雑な製造技法、又は薄膜の変形及び/ 若しくは層間剥離のリスクを伴う。したがって、そのような著しい困難を伴わずに薄膜を眼鏡レンズと一体化させるための、それほど複雑ではない製造技法が望まれる。
【発明の概要】
【0006】
この背景を踏まえて、請求項1に記載の眼鏡レンズ、及び請求項8に沿った眼鏡レンズを製造する方法が提供される。封入された薄膜を有する眼鏡レンズを作成する技法、及びそれによって応力及び変形が最小限に抑えられた封入された薄膜を有する、結果として得られた眼鏡レンズが提供される。これは、眼鏡レンズの2つの部品間の円柱状形状境界面上に薄膜を提供することによって達成される。
【0007】
レンズ内に薄膜を封入するときの多くの応力及び変形は、典型的な眼鏡レンズと同様に、湾曲表面、具体的には、2つの軸にわたって湾曲している表面上で積層することによって誘発されることが見出されている。球面曲率(又は、2つの軸にわたる他の曲率プロファイル、これは最小厚さのために選択されることが多い)を有する表面上に膜を直接積層すると、膜内に弾性応力を生じさせ、変形及び層間剥離につながる。
【0008】
対照的に、そのような応力は、円柱形状表面上に薄膜を積層する場合には回避されることが発見されている。完全性のために、円柱形状表面は、表面がその伸長の軸に沿った円柱の一部分の形状を有することを意味することが留意される。言い換えれば、表面は、1つの次元に沿って湾曲している(例えば、円形状又は楕円形状になっている)が、垂直な次元に沿って真っ直ぐ(又は平坦) である。円柱状形状境界面は、特に、眼鏡レンズの形状に適合せず、したがって非コンパクトと捉えられるため、非常に非従来的である。しかしながら、円柱状形状境界面は、積層における困難を有することなく、依然として薄い厚さを提供する場合がある。
【0009】
したがって、眼鏡レンズは、薄膜がそれらの間に封入された2つの構成要素部品を使用して生成され得る。したがって、レンズは、後(眼に面する) セクション及び前(外方に面する)セクションの2つの構成要素を使用して作成され得る。2つの構成要素間の境界面は、上述の円柱状形状を有する。言い換えれば、1つの平面、好ましくは長軸に平行な平面(通常は水平)に沿った断面を取ると、境界面が湾曲している(例えば、円状又は楕円状の断片)のように示される。典型的に短軸に平行な(一般に垂直な) 垂直面に沿った断面は、好ましくは平坦又は真っ直ぐである。短軸を横切る曲率を制限すると(好ましくはゼロに)、最も薄い積層体が可能になり、内側及び外側の曲率の選択に最小の制限を課す。
【0010】
単純な場合、球状又は球面円柱状の外側プロファイルのレンズ(典型的に、通常の度付き眼鏡レンズと同様)は、2つの構成要素部品に分割又は形成され得、2つの構成要素間の境界面は、円柱状プロファイルの境界面である。円柱状表面上に薄いファーム(firm)を積層することにより、変形及び層間剥離のリスクが低くなる。この表面は一軸においてのみ曲率を有するため、球状表面上の積層と比較して、薄膜上に同じ応力を引き起こさない。
(【0011】以降は省略されています)

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