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公開番号2025062415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171476
出願日2023-10-02
発明の名称スライド式調光装置及びスライド式調光装置の製造方法
出願人株式会社タイカ
代理人個人
主分類G02B 26/02 20060101AFI20250407BHJP(光学)
要約【課題】ニュートラルな色味の調光を行うことができ、かつ構成が簡易で、製造が安価となり、軽量化できるスライド式調光装置等を提供する。
【解決手段】互いに異なる偏光方向の偏光パターンを有する偏光層がスライド方向に沿って隣り合うように配置された偏光基板を2枚重ね合わせた状態でスライド可能に配置したスライド式調光装置が提供される。このスライド式調光装置は、第1の偏光パターンを有する偏光層と、第1の偏光パターンとは偏光方向が異なる第2の偏光パターンを有する偏光層とが互いに重畳する位置にあるときに低透光状態となり、第1の偏光パターンを有する偏光層が互いに重畳する位置にあるか又は第2の偏光パターンを有する偏光層が互いに重畳する位置にあるときに高透光状態となるように構成されており、偏光層が、光透過性の配向膜と、配向膜上に積層され配列されている重合性液晶化合物及び二色性色素とから構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
互いに異なる偏光方向の偏光パターンを有する偏光層がスライド方向に沿って隣り合うように配置された偏光基板を2枚重ね合わせた状態でスライド可能に配置したスライド式調光装置であって、
第1の偏光パターンを有する偏光層と、前記第1の偏光パターンとは偏光方向が異なる第2の偏光パターンを有する偏光層とが互いに重畳する位置にあるときに低透光状態となり、前記第1の偏光パターンを有する偏光層が互いに重畳する位置にあるか又は前記第2の偏光パターンを有する偏光層が互いに重畳する位置にあるときに高透光状態となるように構成されており、
前記偏光層が、光透過性の配向膜と、該配向膜上に積層され配列されている重合性液晶化合物及び二色性色素とから構成されていることを特徴とするスライド式調光装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1の偏光パターンを有する偏光層及び前記第2の偏光パターンを有する偏光層を、偏光方向が同一となるように重畳した際の、
550nmの波長における透過率と450nmの波長における透過率との比T1(450/550)が、
0.64<T1(450/550)<0.82
であり、かつ、
650nmの波長における透過率と550nmの波長における透過率との比T2(650/550)が、
0.84<T2(650/550)<1.12
であることを特徴とする請求項1に記載のスライド式調光装置。
【請求項3】
前記第1の偏光パターンの偏光方向に対して前記第2の偏光パターンの偏光方向が45度以上かつ90度以下の範囲の所定角度異なっていることを特徴とする請求項1に記載のスライド式調光装置。
【請求項4】
前記第1の偏光パターンの偏光方向に対して前記第2の偏光パターンの偏光方向が90度異なっており、前記第1の偏光パターンの偏光方向に対して45度異なる偏光方向の第3の偏光パターンを有する偏光層と、前記第3の偏光パターンの偏光方向に対して90度異なる偏光方向の第4の偏光パターンを有する偏光層とをさらに備えており、前記第1の偏光パターンを有する偏光層、前記第3の偏光パターンを有する偏光層、前記第2の偏光パターンを有する偏光層及び前記第4の偏光パターンを有する偏光層がこの順序でスライド方向に沿って隣り合って配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスライド式調光装置。
【請求項5】
前記第1の偏光パターンを有する偏光層のスライド方向の長さ及び前記第2の偏光パターンを有する偏光層のスライド方向の長さが、0.1~50mmの範囲の所定値であることを特徴とする請求項1に記載のスライド式調光装置。
【請求項6】
前記偏光基板が、ガラス基板と、該ガラス基板上に積層された前記配向膜と、該配向膜上に積層された前記重合性液晶化合物及び前記二色性色素の層とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のスライド式調光装置。
【請求項7】
前記偏光基板が、ガラス基板と、該ガラス基板上に接着層を介して積層された低複屈折又は超複屈折の透光性フィルムと、該透光性フィルム上に積層された前記配向膜と、該配向膜上に積層された前記重合性液晶化合物及び前記二色性色素の層とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のスライド式調光装置。
【請求項8】
前記配向膜が、シランカップリング剤を含有していることを特徴とする請求項7に記載のスライド式調光装置。
【請求項9】
前記配向膜が、ポリアミック酸、ポリイミド又はアクリルからなることを特徴とする請求項1に記載のスライド式調光装置。
【請求項10】
前記重合性液晶化合物が、ネマチック又はスメクチック相からなることを特徴とする請求項1に記載のスライド式調光装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光基板を互いにスライドさせることにより、異なる偏光方向の偏光パターンを有する偏光層の重畳又は同一偏光方向の偏光パターンを有する偏光層の重畳を行なうスライド式調光装置及びスライド式調光装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
スライド式調光装置は、異なる偏光方向の偏光パターンを備えた互いに対向する偏光基板を面方向に相対移動させて調光を行う調光装置である。このようなスライド式調光装置によれば、液晶層に電圧を印加して液晶の配向を制御することによって調光を行う液晶電圧駆動型調光装置や、エレクトロクロミック層に電圧/電流を印加してエレクトロクロミック層を変色させることによって調光を行うエレクトロクロミック型調光装置のように、電力を常時印加する必要が無いため、電力使用量がほとんど不要であり、また、エレクトロクロミック型調光装置に比して調光速度が速くなる。
【0003】
スライド式調光装置として、従来より種々の構成が提案されているが、例えば、特許文献1には、第1及び第2のパターニング偏光板が平行に向かい合って設けられ面方向にスライド可能に構成された調光部材を有するスライド式調光装置が記載されている。この調光装置は、第1のパターニング偏光板の外側及び第2のパターニング偏光板の外側に設けられ波長590nmにおける面内位相差値が100nm以上の位相差板を有している。第1及び第2のパターニング偏光板の各々が、吸収軸方向がそれぞれ異なる第1偏光領域と第2偏光領域を、第1偏光領域の吸収軸方向が水平面に対して45°を成し、第2偏光領域の吸収軸方向が第1偏光領域の吸収軸方向に対して直交しており、位相差板の遅相軸方向が、第1及び第2偏光領域の吸収軸方向と非平行となっている。
【0004】
一方、特許文献2には、フィルム、偏光子及び光透過性基板を積層した調光用偏光板として、波長λnmにおける単板透過率T

(λ)%及び直交透過率T

(λ)%が、55%≧T

(430)≧38%、60%≧T

(590)≧42.5%、1.0≧T

(430)/T

(590)≧0.9、及びT

(430)≧0.02%を満足する調光用偏光板が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6616943号公報
特開2013-092707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1には、スライド式調光装置をこのような構成とすることにより、斜め方向からこの調光装置を観察した際に、第1偏光領域と第2偏光領域の透過率差が小さくなり、その面内に色むらが生じ難くなり、その結果、自然な外観を呈することができるとの記載がある。特に、位相差板が第1のパターニング偏光板の外側及び第2のパターニング偏光板の外側にそれぞれ設けられているので、第1のパターニング偏光板及び第2のパターニング偏光板のどちら側からこの調光装置を見ても、色むらが生じ難くなるとの記載がある。
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載されている技術は、調光装置の色むら発生を防止するためのものであり、ニュートラルな色味の調光を行うための技術ではない。また、第1及び第2のパターニング偏光板の外側に位相差板を設ける必要があるため、多数層を積層した構成となり、装置構成が複雑となるという問題点を有している。さらに、多数層の積層構造であるため、製造工程が複雑となり製造コストが高価となることのみならず、軽量化が難しいという問題点を有している。
【0008】
特許文献2には、偏光板の透過率をこのような構成とすることにより、色味付きを少なくすることができるとの記載がある。しかしながら、この特許文献2に記載されている技術は、透過率の条件が厳しく、製造が難しいという問題点を有している。
【0009】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するものであり、その目的は、ニュートラルな色味の調光を行うことができ、かつ構成が非常に簡易なスライド式調光装置及びスライド式調光装置の製造方法を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、ニュートラルな色味の調光を行うことができ、かつ製造が簡単であると共に製造コストが安価となり、軽量化を図ることができるスライド式調光装置及びスライド式調光装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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