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公開番号
2025060935
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2024231620,2022523426
出願日
2024-12-27,2020-10-20
発明の名称
ワクチンを設計するためのシステムおよび方法
出願人
サノフィ パスツール インコーポレイテッド
代理人
個人
,
個人
主分類
G16B
40/00 20190101AFI20250403BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約
【課題】ワクチンを設計するためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】ワクチンを設計するためのシステムの1つまたはそれ以上の動作は、1つまたはそれ以上の分子配列を表す出力データを生成する複数のドライバモデルを第1の時系列データセットに適用することと、複数のドライバモデルのそれぞれについてドライバモデルを訓練することと、1つまたはそれ以上の学習済みトランスレーショナル反応に基づいて、複数のドライバモデルのうちの学習済みドライバモデルのセットを選択することと、学習済みドライバモデルのうちの選択セットを第2の時系列データセットに適用することと、第2のトランスレーショナル反応データに基づいて、学習済みドライバモデルのセットのうちの学習済みドライバモデルのサブセットを選択することと、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ワクチンを設計するための方法であって:
1つまたはそれ以上の分子配列を表す出力データを生成するように構成された複数のドライバモデルを第1の時系列データセットに適用する工程であって、該第1の時系列データセットは、1つまたはそれ以上の分子配列と、該1つまたはそれ以上の分子配列のそれぞれについてその分子配列を天然抗原として含む病原株の1つまたはそれ以上の循環期間とを示す、工程と;
複数のドライバモデルのそれぞれについて:
i)ドライバモデルから、受けた第1の時系列データセットに基づいた1つまたはそれ以上の予測分子配列を表す出力データを受けること;
ii)予測された1つまたはそれ以上の分子配列を表す出力データに、分子配列に対する生体反応を複数のトランスレーショナル軸について予測するように構成されたトランスレーショナルモデルを適用して、複数のトランスレーショナル軸の特定のトランスレーショナル軸に対応する1つまたはそれ以上の第1のトランスレーショナル反応を表す第1のトランスレーショナル反応データを、出力データの1つまたはそれ以上の予測分子配列に基づいて生成すること;
iii)ドライバモデルの1つまたはそれ以上のパラメータを第1のトランスレーショナル反応データに基づいて調整すること;および
iv)工程i~iiiをある反復回数だけ繰り返して、特定のトランスレーショナル軸に対応する1つまたはそれ以上の学習済みトランスレーショナル反応を表す学習済みトランスレーショナル反応データを生成すること;
によってドライバモデルを訓練する工程と、
1つまたはそれ以上の学習済みトランスレーショナル反応に基づいて、複数のドライバモデルのうちの学習済みドライバモデルのセットを選択する工程と;
学習済みドライバモデルのセットのうちの学習済みドライバモデルごとに:
第2の時系列データセットに学習済みドライバモデルを適用して、1つまたはそれ以上の予測分子配列を特定の季節について表す学習済み出力データを生成する工程と;
最終出力データにトランスレーショナルモデルを適用して、1つまたはそれ以上の第2のトランスレーショナル反応を複数のトランスレーショナル軸の各トランスレーショナル軸について表す第2のトランスレーショナル反応データを生成する工程と;
該第2のトランスレーショナル反応データに基づいて、学習済みドライバモデルのセットのうちの学習済みドライバモデルのサブセットを選択する工程と
を含む、前記方法。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
複数のドライバモデルのうちの少なくとも1つは、リカレントニューラルネットワークを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
複数のドライバモデルのうちの少なくとも1つは、長短記憶リカレントニューラルネットワークを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
受けた第1の時系列データセットに基づいた1つまたはそれ以上の予測分子配列を表す出力データは、複数の発症季節のそれぞれの抗原を表す出力データを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
複数の発症季節のそれぞれの抗原を表す出力データは、特定の季節に循環しているすべての病原株にわたって最大化集約生物学的反応を生成する分子配列を予測することによって決定される抗原を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
複数の発症季節のそれぞれの抗原を表す出力データは、特定の季節に循環している最大
数のウイルスに対して効果的に免疫する反応を生成する分子配列を予測することによって決定される抗原を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
複数のトランスレーショナル軸は:フェレット抗体フォレンジックス(AF)軸、フェレット赤血球凝集阻害(HAI)軸、マウスAF軸、マウスHAI軸、ヒトレプリカAF軸、ヒトAF軸、またはヒトHAI軸のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
反復回数は、所定の反復回数に基づいている、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
反復回数は、所定の誤差値に基づいている、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
1つまたはそれ以上の第1のトランスレーショナル反応は:予測フェレットHAI力価、予測フェレットAF力価、予測マウスAF力価、予測マウスHAI力価、予測ヒトレプリカAF力価、予測ヒトAF力価、または予測ヒトHAI力価のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年10月21日に出願された米国特許仮出願第62/924,096号の優先権を主張し、この出願の内容全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,600 文字)
【0002】
本開示は、一般に、ワクチンを生成するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
哺乳類の免疫系では、環境病原体から身体を防御するために、2つの一般的な機構が用いられる。病原体由来の分子に遭遇すると、免疫反応が活性化して、その病原体から確実に防御するようになる。
【0004】
第1の免疫系機構は、非特異的(または自然)炎症反応である。自然免疫系は、病原体には存在するが身体自体には存在しない特定の分子を認識するようである。
【0005】
第2の免疫系機構は、特異もしくは獲得(または適応)免疫反応である。生得的反応は、それぞれの傷害や感染に対して基本的に同じである。対照的に、獲得反応は、病原体中の分子または病原体由来の分子に応じて特異的に生じる。免疫系は、自己タンパク質と非自己(たとえば、病原体または病原体由来)タンパク質との構造の違いを認識し、それに反応する。免疫系が非自己と認識するタンパク質は、抗原と呼ばれる。病原体は通常、多数の非常に複雑な抗原を発現する。獲得免疫系は2つの機能を活用する;第1は、病原体に存在する、抗原と呼ばれる多くの異なる分子に応じて免疫グロブリン(抗体)を生成することである。第2には、感染細胞として他の細胞が識別するための、細胞表面に提示される処理された形の抗原に結合する受容体をリクルートすることである。
【0006】
まとめると、獲得免疫は、Bリンパ球およびTリンパ球(または簡単に、B細胞およびT細胞)と呼ばれる特殊な免疫細胞によって媒介される。獲得免疫は、抗原構造を特異的に記憶している。同じ抗原に繰り返し曝露されると、反応が増大し、これにより、その特定の病原体に対する誘導防御のレベルが上昇し得る。B細胞は、その機能を抗体の作用によって生成し、媒介する。B細胞依存性の免疫反応は、抗体が体液中に見出されるので「液性免疫」と呼ばれる。T細胞依存性の免疫反応は、エフェクター活性がエフェクターT細胞の局所的な作用によって直接媒介されるので、「細胞媒介性免疫」と呼ばれる。エフェクターT細胞の局所作用は、T細胞と活性化マクロファージなどの二次エフェクター細胞との間の相乗的な相互作用によって増幅される。その結果、病原体は死滅し、病気を引き起こすことが防止される。
【0007】
病原体と同様に、ワクチンは、ワクチン接種部位で自然免疫反応が開始し、二次リンパ組織で長期記憶細胞を生じさせ得る抗原特異的T細胞およびB細胞が活性化することによって、機能する。ワクチンが接種部位の細胞と、ならびにT細胞およびB細胞と的確に相互作用することは、ワクチンが最終的に成功するのに重要である。
【0008】
候補抗原が機能的で効果的なワクチンとなり得るか否かを判断する際には、候補抗原は通常、厳格な試験プロトコルおよび評価プロトコルを経る必要がある。従来、候補抗原は、インビトロアッセイ、エクスビボアッセイによって、また様々な動物モデル(たとえば、マウスモデル、フェレットモデルなど)を用いることによって、候補抗原が評価されるプロセスにより前臨床試験されている。
【0009】
生物学的反応を測定するのに使用できるアッセイの1つの例示的なタイプは、赤血球凝集阻害アッセイ(HAI)である。HAIでは、血球凝集というプロセスを適用し、このプロセスでは、赤血球(RBC)表面のシアル酸受容体が、インフルエンザウイルス(および他のいくつかのウイルス)の表面に見られるヘマグルチニン糖タンパク質と結合し、血球凝集と呼ばれる、相互結合した赤血球とウイルス粒子からなるネットワーク、または格子構造を作成する。この血球凝集は、ウイルス粒子に対して濃度依存的に起きる。HAIは、体内の病原体標的細胞上の同様のシアル酸受容体に結合するウイルスの能力に関して代理として行われる物理的測定法である。別のウイルスに対するヒトまたは動物の免疫反応で生じた抗ウイルス抗体の導入(この別のウイルスは、アッセイでRBCに結合させるために用いたウイルスと遺伝的に類似していることも異なっていることもある)。これらの抗体は、ウイルスと赤血球の相互作用を妨害し、ウイルスの濃度を、アッセイで赤血球凝集が観察されるときの濃度を変えるのに十分なだけ変化させる。HAIの目標の1つは、抗血清中の、または抗体を含む他のサンプル中の抗体の濃度を、アッセイにおいて赤血球凝集を誘発する抗体の能力に対して特徴付けることであり得る。赤血球凝集を防止する抗体の最高希釈度は、HAI力価(すなわち、評価反応)と呼ばれる。
【0010】
生物学的反応を測定する別の手法は、ヒトまたは動物の免疫反応によって誘発される、より大きい可能性のある抗体のセットを測定することである。このセットは、HAIアッセイにおいて赤血球凝集に必ずしも影響を及ぼす能力がない。この測定のための一般的な手法では、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)技法を活用しており、ウイルス抗原(たとえば、ヘマグルチニン)が固体表面に固定化された後に抗血清からの抗体が抗原に結合される。読み取りでは、抗血清からの抗体、またはそれ自体が抗血清の抗体に結合する他の抗体のいずれかに複合化した、外因性酵素の基質の触媒作用を測定する。基質の触媒作用により、容易に検出可能な生成物が生じる。この種のインビトロアッセイには、多くのバリエーションがある。このようなバリエーションの1つは、抗体フォレンジックス(AF)と呼ばれている;これは、単一の血清サンプルを多くの抗原と同時に比べられるようにする多重化ビーズアレイ技法である。これらの測定法では、ヘマグルチニン分子によるシアル酸結合への干渉により特異的に関連すると理解されているHAI力価と比較した、濃度および総抗体認識の特性を明らかにする。したがって、抗血清の抗体は、場合によって、測定値が、1つのウイルスのヘマグルチニン分子の対応するHAI力価よりも、別のウイルスのヘマグルチニン分子と比べて比例的に高い、または低い可能性がある;言い換えると、これら2つの測定値AFおよびHAIは、一般に直線的に関連していない。
(【0011】以降は省略されています)
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