TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025060579
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2024187178,2023544753
出願日
2024-10-24,2023-02-28
発明の名称
メガネレンズを着色するための方法及びレンズホルダ
出願人
カール ツァイス ヴィジョン インターナショナル ゲーエムベーハー
代理人
個人
,
個人
主分類
G02C
7/10 20060101AFI20250403BHJP(光学)
要約
【課題】メガネレンズを着色する方法の提供。
【解決手段】メガネレンズ(60)の表面の予め選択された部分(62)上に表面処理を選択的に実行するステップと、メガネレンズに着色溶液(70)を提供するステップと、を有する。更には、メガネレンズ(60)を着色するレンズホルダが提供され、これは、予め定義された位置においてメガネレンズ(60)を保持するのに適したレセプションユニットと、予め定義された位置においてレセプションユニットによって保持された際にメガネレンズの表面の一部分(63)をマスキングするのに適したマスキングユニットとを有する。
【選択図】図3B
特許請求の範囲
【請求項1】
表面を有するメガネレンズ(60)を着色する方法であって、
(i)前記メガネレンズの前記表面の予め選択された部分(62)を選択的にプラズマ
処理するステップと、
(ii)前記プラズマ処理によって処理されていない前記メガネレンズの前記表面の少
なくとも一部分(63)に着色溶液(70)を提供するステップと、
を特徴とする方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
-前記プラズマ処理の前に前記予め選択された部分(62)以外の前記メガネレンズの
前記表面の一部分(63)をマスキングするステップと、
-前記プラズマ処理の後に且つ前記着色溶液(70)を前記メガネレンズ(60)に提
供する前に、前記メガネレンズの前記表面の前記マスキングされた部分(63)をデマス
キングするステップと、
を有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メガネレンズ(60)は、ポリマーレンズ材料を有することを特徴とする、請求項
1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記プラズマ処理は、ガス放電を利用して実行されていることを特徴とする、請求項1
~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記着色溶液(70)は、水性着色溶液であることを特徴とする、請求項1~4のいず
れか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記メガネレンズ(60)の前記表面の前記予め選択された部分(62)以外の前記部
分(63)をマスキングする前記ステップは、前記メガネレンズ(60)を保持するよう
に構成されたレセプションユニット(20)と、前記プラズマ処理の際に前記メガネレン
ズ(60)の前記表面の前記予め選択された部分(62)以外の前記部分(63)を保護
するためのマスキングユニット(30)と、を有する予め定義された位置におけるレンズ
ホルダ(10)によって実行されていることを特徴とする、請求項2~5のいずれか1項
に記載の方法。
【請求項7】
表面を有するメガネレンズ(60)用のレンズホルダ(10)であって、
-予め定義された位置において前記メガネレンズ(60)を保持するように構成された
レセプションユニット(20)と、
-前記予め定義された位置において前記レセプションユニット(20)によって保持さ
れた際に前記メガネレンズの前記表面の一部分(63)をマスキングするように構成され
たマスキングユニット(30)と、
を有するレンズホルダ(10)において、
前記レセプションユニット(20)及び前記マスキングユニット(30)は、互いに接
続されていることを特徴とするレンズホルダ(10)。
【請求項8】
前記レセプションユニット(20)は、前記メガネレンズの前記表面の少なくとも一部
分上において取り付けられるように構成されたサブユニットを有することを特徴とする、
請求項7に記載のレンズホルダ(10)。
【請求項9】
前記サブユニットは、環状取付手段(21)であることを特徴とする、請求項8に記載
のレンズホルダ(10)。
【請求項10】
前記マスキングユニット(30)及び前記レセプションユニット(20)は、一緒に連
続表面を有する単一ユニットを形成していることを特徴とする、請求項7~9のいずれか
1項に記載のレンズホルダ(10)。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、メガネレンズの着色に関する。詳しくは、本発明は、メガネレンズの表面を
選択的に処理することによってメガネレンズを着色する方法、これから得られる着色され
たメガネレンズ、及びこの方法に使用されるレンズホルダに関する。また、これに加えて
、本発明は、レンズホルダ、対応するコンピュータプログラム、及びコンピュータ可読デ
ータ有する着色システム、並びに、前記方法を実行するためのキットを対象としている。
続きを表示(約 4,000 文字)
【背景技術】
【0002】
メガネレンズの着色は、医療及び安全の理由を含む多くの理由から必要とされている。
表面材料自体又は表面上において適用される被覆によってもたらされる表面の特性に起因
して、単純な表面印刷は、しばしば、必要とされる品質、特に望ましい分解能及び耐久性
、を有する着色を実現してはいない。
【0003】
更には、マーク、数値、文字、単純な形状、などを表すパターンなどのメガネレンズの
表面の選択された部分のみを効果的に着色するニーズも存在している。サングラスの場合
には、べた一色に着色されたレンズが最も一般的に使用されているが、近年においては、
更なる利点を提供する部分的な着色又は勾配を有する着色が益々重要になっている。
【0004】
従来、メガネレンズの選択的な着色は、これまでのところ、染料を有する槽内において
レンズを浸漬することによって着色されることが望ましくないレンズ表面の部分をカバー
するように接着テープ又は薄いフィルムなどのマスキング手段を設計及び適用することに
より、実現されている。但し、この方法は、再現性及び均一性の関係において欠点を有す
る。
【0005】
具体的には、接着テープを使用する従来の方法は、着色槽内へのレンズの浸漬の際に、
特にメガネレンズの湾曲した表面(凸及び凹面の両方)上における着色の際に、レンズの
マスキングされた部分の下方における望ましくない材料の浸潤という欠点を有する。テー
プがレンズに手作業で適用されていることから、メガネレンズの湾曲した表面上における
従来の方法のこの不良な適用可能性は、テープを表面上に適用する際に形成される皺に起
因し得る。更には、その形状がほとんどフラットであるテープを眼鏡レンズの湾曲した表
面上に適用しなければならないことから、テープのエッジ上において皺が容易に形成され
得る。更には、マスキングされる必要があるメガネレンズの部分が大きいほど、テープと
メガネレンズの間の接着が不良なものとなる。これらの皺は、水浸潤をもたらし、且つ、
従って、パターンの不鮮明なエッジを有する不均一な着色又は最終的には色汚れに結び付
く。具体的には、メガネレンズが大きな曲がりを有する状態においては、従来の方法を使
用して良好な品質を有する望ましい着色を得ることが困難であった。
【0006】
更には、従来の選択的着色方法が提供し得るのは、限られた着色パターンのみであった
。例えば、着色パターンを実現するために最も一般に使用されている方法は、型抜きプロ
セスであり、これによれば、望ましい形態にテープを調製するために、ダイプレス上にお
いて接着テープを切断するための型が使用されている。但し、型抜きプロセスは、小さな
サイズ又は複雑なパターンを有するパターンの実現を許容してはおらず、その理由は、型
抜き又はテープ適用ステップにおいては、小さなサイズのテープが容易に破損し得るから
である。これに加えて、小さなサイズのマスキングテープは、着色浸潤が起こりやすい傾
向をも有し得る。更には、型抜きされたテープをメガネレンズに適用するステップが手作
業で実行されていることから、正確に同じ位置において複数のレンズにテープをアライメ
ントすることは、手を使用することによっては、高精度で容易に反復することができず、
従って、レンズエッジ(サイド)に接続されていない形状を有するテープを実現すること
が困難である。従って、従来の方法は、非効率的であり、且つ、場合によっては、選択的
な、複雑な、且つ/又は小さなパターンをメガネレンズ上において着色するのに適しては
いない。ゴルフメガネへのスリットの内蔵を対象とした米国特許第4991849号明細
書は、ゴルフメガネのシェーディングの際にスリット部分をマスキングすることに言及し
ているが、これも、上述の同一の問題を伴っている。更に、これは、なんらの具体的なマ
スキング方法を提供してもいない。
【0007】
最後に、テープ着色は、ほとんどのケースにおいて、まずは、個々のメガネレンズ上に
適用される個々のテープ及びその後の型抜きされるテープの型による実現のための金属製
の型の調製を必要としている。また、テープは、着色対象のメガネレンズの数と同じだけ
の数が必要とされていることから、これは、面倒なプロセスであり、且つ、高度な手作業
労働と、レンズにテープをアライメントさせる操作者の巧みさと、を必要としている。更
には、接着テープは、使用の後に廃棄されなければならない。更には、レンズ開発の初期
ステージにおいて着色されたレンズの単一の又はわずかにいくつかのプロトタイプを製造
する際にも、金属製の型を予め製造しておく必要があり、これには、関連する費用及び時
間が伴っている。
【0008】
眼科レンズの着色を改善するために、米国特許第9,677,222B2号明細書は、
2つの異なる表面材料を使用することにより、レンズ基材表面の異なる部分の間において
基材を選択的に着色する方法を開示している。ここでは、第1の材料によって形成された
第1の表面部分及び第2の材料によって形成された第2の表面部分を有する基材が使用さ
れており、この場合に、第1の材料と第2の材料は、異なっている。染料ソースは、加熱
により、第1の材料を有する第1の表面部分内にのみ貫通するが、第2の材料を有する第
2の表面内には貫通していない。これには、材料の凍結又は軟化温度の間の差が使用され
ている。但し、異なる表面を有する個々のメガネレンズにフィルムを付与する更なるステ
ップ及び加熱温度のデリケートな調節が必要とされていることから、着色プロセスを改善
するニーズが依然として存在している。更には、フィルム付与プロセスに伴って、2つの
表面材料のプロパティの間における不十分な差に起因して、高品質の着色を得ることが容
易ではない場合もある。
【0009】
また、薄いフィルムの形態でレンズ基材上においてインクレセプタ層を適用する方式も
存在している。日本特許第3075403号公報は、インクジェットプリンタ、熱処理、
及び最終的にリンスによる除去を利用して、且つ、最後に水溶解可能ポリマー被覆により
、メガネレンズに硬化被覆を適用し且つ硬化被覆上に分散染料を含むインク水性溶液を適
用することにより、着色されたプラスチックレンズを製造する方法について記述している
。国際公開第2006/079564A1号パンフレットは、多孔性のインクレセプタフ
ィルムを形成する能力を有するインクレセプタ材料の層によって光学レンズの基材を被覆
し、多孔性フィルムを形成するためにインクレセプタ材料内に存在している溶剤を蒸発さ
せ、インク溶液がフィルム内において吸収されるような状態において多孔性フィルム上に
おいてインクジェット装置を使用してインク溶液を適用し、且つ、基材が望ましい着色を
実現する時点まで光学レンズを加熱し、且つ、次いで、インクレセプタフィルムを除去す
る、という単純化されたプロセスを提案している。従って、これらの方法の場合には、レ
ンズ基材上において補助層を適用するニーズが存在している。特に、曇りを有していない
透明な被覆及び薄いフィルム被覆を得ることが困難であり、且つ、補助層の適用及び適合
は、レンズプロパティに悪影響を及ぼし得る。更には、これに関係する必要な更なるプロ
セスステップも、面倒且つ非効率的であり得る。
【0010】
欧州特許出願公開第3266598A1号明細書は、最も近接した従来技術として考え
られ、且つ、光学アイグラスの製造用のプロセスを開示している。第1のステップにおい
て、非処理ゾーン内において表面被覆を除去するために、光学アイグラスの1つのエリア
がレーザービームによって処理されている。アイグラス上において描かれる対象のパター
ン又はパターンの要素を生成するために、レーザービームの運動をプログラミングするこ
とができる。その後に、インクを有するパターンを形成するために、例えば、インクジェ
ット印刷により、インクが非処理ゾーン内において堆積されている。このプロセスにより
、インクの保持を許容するプロパティを有する眼科レンズの層に到達するために、インク
の接着を防止する表面被覆が局所的に除去されている。不利なことには、この方法は、更
なる被覆を有する光学アイグラスに適用され、レーザービーム処理を必要とし、且つ、イ
ンクの不十分な接着に起因した損傷が発生し易い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社コシナ
撮像レンズ
5日前
ビアメカニクス株式会社
光反射装置
4日前
株式会社小糸製作所
画像照射装置
今日
株式会社ニデック
眼鏡レンズ加工用治具
6日前
個人
内面計測装置用ヘッド、及び内面計測装置
4日前
キヤノン株式会社
光学機器
6日前
住友化学株式会社
積層体および表示装置
5日前
株式会社小糸製作所
画像投影装置
今日
キヤノン株式会社
電子機器及び移動体
4日前
株式会社ジャパンディスプレイ
液晶表示装置
今日
株式会社ジャパンディスプレイ
液晶表示装置
今日
キヤノン株式会社
撮像装置、その制御方法およびプログラム
4日前
日本精機株式会社
ミラーユニット及びヘッドアップディスプレイ装置
6日前
ニデックインスツルメンツ株式会社
レンズユニット
4日前
キヤノン株式会社
光走査装置及び画像形成装置
5日前
日東電工株式会社
高分子分散型液晶フィルム
4日前
キヤノン株式会社
光走査装置及び画像形成装置
5日前
株式会社小糸製作所
光学部材および画像投影装置
今日
JSR株式会社
液晶表示装置の製造方法及び露光装置
6日前
視陽光學股ふん有限公司
コンタクトレンズ
5日前
株式会社ジャパンディスプレイ
表示装置
4日前
株式会社ジャパンディスプレイ
表示装置
4日前
株式会社ジャパンディスプレイ
表示装置
4日前
日本電気硝子株式会社
防眩性ガラス板
4日前
株式会社リコー
光学素子、虚像表示装置およびその光学素子の製造方法
4日前
日東電工株式会社
拡散フィルムおよび光拡散装置
4日前
株式会社タイカ
スライド式調光装置及びスライド式調光装置の製造方法
今日
三和テクノロジーズ株式会社
光コネクタ用のシャッタ付き防塵アダプタ
5日前
アルプスアルパイン株式会社
レンズ駆動装置及びカメラモジュール
5日前
富士フイルム株式会社
撮像レンズおよび撮像装置
6日前
キヤノン株式会社
偏光光学素子、光学機器及び表示装置
今日
一榮緑能科技股ふぇん有限公司
均一変色の電気化学的変色素子
5日前
日本電信電話株式会社
モード間損失差補償器
6日前
ニデックコンポーネンツ株式会社
ポリゴンミラー
5日前
富士フイルム株式会社
ズームレンズおよび撮像装置
5日前
株式会社エンプラス
光レセプタクルおよび光モジュール
5日前
続きを見る
他の特許を見る