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公開番号2025059929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170337
出願日2023-09-29
発明の名称チューブ入り焼き芋及びその製造方法
出願人株式会社和光産業
代理人個人
主分類A23L 19/10 20160101AFI20250403BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】特許文献1で提案されている「真空パック入り焼き芋及び缶入り焼き芋の製造方法」の場合とほぼ同様の効果を有し、特に若者受けのする新たな形態の焼き芋(チューブ入り焼き芋)を提供する。
【解決手段】チューブ入り焼き芋1は、ペースト状(練り状)に加工処理された焼き芋(ペースト状焼き芋)2を、押し出し式のチューブ型容器3内に封入して成るものである。押し出し式のチューブ型容器3としては、スパウトパウチ、例えば、押尾産業株式会社製のレトルト殺菌対応スパウトパック等が用いられる。ペースト状焼き芋2は、乾燥させた焼き芋を、加水率8%~12%で攪拌することによって得られる。ペースト状焼き芋2が充填された押し出し式のチューブ型容器3は、温度110℃~130℃で20分間~40分間加熱殺菌処理される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ペースト状に加工処理された焼き芋を、押し出し式のチューブ型容器内に封入して成ることを特徴とするチューブ入り焼き芋。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記押し出し式のチューブ型容器は、スパウトパウチである、請求項1に記載のチューブ入り焼き芋。
【請求項3】
生甘藷を、温度34℃~36℃、湿度95%以上の環境下でキュアリング処理する工程と、キュアリング処理の後、更に、前記生甘藷を、温度13℃~14℃、湿度85%~90%の環境下で85日~95日間貯蔵し、熟成させる工程と、熟成貯蔵した甘藷を、温度155℃~165℃で50分間~90分間焼成して、焼き芋を得る工程と、得られた焼き芋を、温度40℃~50℃で15時間~18時間乾燥する工程と、乾燥させた焼き芋を、加水率8%~12%で攪拌してペースト状に加工する工程と、ペースト状に加工した焼き芋を、押し出し式のチューブ型容器に充填する工程と、ペースト状焼き芋が充填された押し出し式のチューブ型容器に対し、温度110℃~130℃で20分間~40分間加熱殺菌処理を行う工程と、を備えたことを特徴とするチューブ入り焼き芋の製造方法。
【請求項4】
前記押し出し式のチューブ型容器は、スパウトパウチである、請求項3に記載のチューブ入り焼き芋の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、チューブ入り焼き芋及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、焼き芋は、主に専用の石焼釜等を備えた屋台や軽トラックによる露天販売で入手して喫食するものであったが、屋台等が減少した現在では、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の石焼釜ブースなどでも販売されている。
【0003】
また、近年では、家庭用の「石焼き芋器」も市販されており、家庭でも手軽に石焼き芋が楽しめるようになってきているが、調理に手間がかかるという問題があった。
【0004】
そこで、本出願人は、先に、焼いた(焼成した)サツマイモ(甘藷)を1個まるごと皮付きの状態のまま真空パックしたもの(真空パック入り焼き芋)、及び、その真空パックした焼き芋を更に缶容器に封缶したもの(缶入り焼き芋)の製造方法を提案している(特許文献1を参照)。
特許文献1で提案されている「真空パック入り焼き芋の製造方法」は、生甘藷を温度34℃~36℃、湿度95%以上の環境下でキュアリング処理する工程と、キュアリング処理の後、更に、温度13℃~14℃、湿度85%~90%の環境下で90日間貯蔵し、熟成させる工程と、熟成貯蔵した甘藷を温度160℃で60分間~90分間焼成して焼き芋を得る工程と、得られた焼き芋を温度40℃~50℃で15時間~18時間乾燥する工程と、冷却冷蔵する工程と、冷却冷蔵した焼き芋を真空パックする工程と、真空パックした焼き芋を温度118℃~120℃で40分間~50分間加熱殺菌する工程と、を備えている。また、特許文献1で提案されている「缶入り焼き芋の製造方法」は、上記「真空パック入り焼き芋の製造方法」で得られた真空パック入り焼き芋を、缶容器に封缶する工程を備えている。
そして、これらの製造方法の構成によれば、喫食の際に特別に調理する必要がなく、また、焼成後に長期間保存しても表面のべたつきが抑制され、手軽に喫食でき、焼き芋本体の風味やテクスチャー(食感)が得られる焼き芋を提供することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7184377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1で提案されている「真空パック入り焼き芋及び缶入り焼き芋の製造方法」の構成は、上記のように、「喫食の際に特別に調理する必要がなく、また、焼成後に長期間保存しても表面のべたつきが抑制され、手軽に喫食でき、焼き芋本体の風味やテクスチャー(食感)が得られる焼き芋」を提供できるものであるが、最近、これとほぼ同様の効果を有し、特に若者受けのする新たな形態の焼き芋の出現が要望されている。
そこで、本発明者らは、更に鋭意研究を重ね、スマートに(かっこよく)携帯し、喫食できるようにすれば、若者受けするのではないかと考え、本発明をするに至った。
【0007】
本発明は、上記要望に応えるべくなされたものであり、特許文献1で提案されている「真空パック入り焼き芋及び缶入り焼き芋の製造方法」の場合とほぼ同様の効果を有し、特に若者受けのする新たな形態の焼き芋及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明に係るチューブ入り焼き芋の構成は、
(1)ペースト状に加工処理された焼き芋を、押し出し式のチューブ型容器内に封入して成ることを特徴とする。
【0009】
本発明のチューブ入り焼き芋の上記(1)の構成によれば、予めペースト状に加工処理された焼き芋(ペースト状焼き芋)が用いられているため、喫食の際に特別に調理する必要はない。
また、上記(1)の構成によれば、ペースト状焼き芋を押し出し式のチューブ型容器内に封入して成るものであるため、スマートに(かっこよく)携帯し、喫食することが可能となる。すなわち、例えば、チューブ型容器を手で把持したり、リュックのサイドポケットに差し込んで収納したりすることにより、スマートに(かっこよく)携帯することができる。また、チューブ入り焼き芋の購入者が、チューブ型容器を手に掴んで押圧することにより、ペースト状焼き芋をチューブ型容器から口内に直接押し出して手軽に喫食することができる。したがって、上記(1)の構成によれば、特に若者受けのする新たな形態の焼き芋を提供することが可能となる。
また、当該チューブ入り焼き芋を、例えば、後述する本発明のチューブ入り焼き芋の製造方法によって製造することにより、生甘藷に含まれる糖化酵素(β-アミラーゼ)が澱粉に作用して麦芽糖(マルトース)が生成されるため、甘味が醸成される上、水分が蒸発して一層糖度が増す。また、ペースト状焼き芋の保存性が高まり、寒暖差のある過酷な環境下においても当該ペースト状焼き芋を美味しく喫食でき、非常用食品等の新たな需要を喚起することもできる。
【0010】
本発明のチューブ入り焼き芋の上記(1)の構成においては、以下の(2)のような構成にすることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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