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公開番号
2025059791
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023170102
出願日
2023-09-29
発明の名称
フィルター材およびその製造方法ならびにフィルター容器および封入体
出願人
クラレクラフレックス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01D
39/16 20060101AFI20250403BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】少なくとも一部に生分解性繊維を有し、特定の不織布層で構成されたフィルター材およびその製造方法、ならびにそれを用いたフィルター容器および封入体を提供する。
【解決手段】前記フィルター材の一態様は、第1の不織布層と第2の不織布層とで構成された積層体を含み、前記第1の不織布層を構成する繊維は、前記第2の不織布層を構成する繊維より小さい平均繊維径を有しており、前記第1の不織布層および前記第2の不織布層は少なくともいずれか一方が生分解性繊維で構成され、前記第1の不織布層の密度が0.85g/cm
3
以上である。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の不織布層と第2の不織布層とで構成された積層体を含み、
前記第1の不織布層を構成する繊維は、前記第2の不織布層を構成する繊維より小さい平均繊維径を有しており、
前記第1の不織布層および前記第2の不織布層は少なくともいずれか一方が生分解性繊維で構成され、
前記第1の不織布層の密度が0.85g/cm
3
以上である、フィルター材。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
第1の不織布層と第2の不織布層とで構成された積層体を含み、
前記第1の不織布層を構成する繊維は、前記第2の不織布層を構成する繊維より小さい平均繊維径を有しており、
前記第1の不織布層および前記第2の不織布層は少なくともいずれか一方が生分解性繊維で構成され、
前記第1の不織布層の少なくとも一方の表面が、繊維占有面積70.0%以上を有する、フィルター材。
【請求項3】
請求項2に記載のフィルター材であって、第1の不織布層の少なくとも一方の表面が、繊維占有面積70.0%以上を有するとともに、当該表面において存在する繊維の輪郭線の占有率が20.0%以上である、フィルター材。
【請求項4】
請求項1または2に記載のフィルター材であって、第1の不織布層の厚さが、0.1~12.0μmである、フィルター材。
【請求項5】
請求項1または2に記載のフィルター材であって、第1の不織布層の目付が、1~14g/m
2
である、フィルター材。
【請求項6】
請求項1または2に記載のフィルター材であって、第1の不織布層が、積層体の厚さの、2~15%である、フィルター材。
【請求項7】
請求項1または2に記載のフィルター材であって、第1の不織布層がメルトブローン不織布で構成されている、フィルター材。
【請求項8】
請求項1または2に記載のフィルター材であって、第2の不織布層がスパンボンド不織布で構成されている、フィルター材。
【請求項9】
請求項1または2に記載のフィルター材であって、油分含有固形物をろ過するための、フィルター材。
【請求項10】
請求項1または2に記載のフィルター材であって、前記第1の不織布層および前記第2の不織布層がいずれも生分解性繊維を含む、フィルター材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一部に生分解性繊維を有し、特定の不織布層で構成されたフィルター材およびその製造方法、ならびにそれを用いたフィルター容器および封入体に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
コーヒー、出汁などを抽出する場合、近年、不織布シートで構成されたフィルターに、コーヒーや鰹節などの被抽出材が封入された封入体による利用が好まれる傾向にある。このようなフィルターで用いられる不織布シートには、近年、環境保護の観点から、少なくとも一部において生分解性材料を用いることが求められる。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2016-168569号公報)には、結晶化度が9.0%以下で繊維径が15.0μm以下のポリ乳酸系樹脂の繊維からなり目付が2.0~30.0g/m
2
であるメルトブロー不織布シートにより形成された層(M層)と、結晶化度が30.0~60.0%で繊維径が35.0μm以下のポリ乳酸系樹脂の繊維からなり目付が5.0~30.0g/m
2
であるスパンボンド不織布により形成された層(S層)とを有する多層状の抽出用シートが開示されている。
【0004】
また、特許文献2(特開2011-157118号公報)には、ポリ乳酸系重合体の長繊維及び極細繊維から構成された生分解性の積層不織布シートからなる食品用フィルターであって、該積層不織布シートは、繊径10~20μm、目付10~40g/m
2
の長繊維不織布シートと、繊径1~10μm、目付1~10g/m
2
の極細繊維不織布シートの少なくとも2種類の不織布シートが熱圧着により一体化されており、該積層不織布シートの厚さは0.02~0.50mm、通気度は100~300cc/cm
2
/sec、そしてヒートシール強度は4N/25mm以上であることを特徴とする前記食品用フィルターが開示されている。
【0005】
さらに、特許文献3(特開2000-336570号公報)には、生分解性熱可塑性ポリマーからなり、20μm以下の平均繊維径を有し、通気度が10~250cm
3
/cm
2
・秒、60℃以上の温度の水における吸水速度が5秒以下であるメルトブローン極細繊維不織布シートからなることを特徴とするコーヒー抽出用シート材料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-168569号公報
特開2011-157118号公報
特開2000-336570号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1~3のシートやフィルターでは、フィルター材としてポリ乳酸系重合体から形成された生分解性繊維が使用されており、これらの生分解性繊維は総じて親水性が高い。そのため、例えば、コーヒーなどの被封入物質から親水性の液体を抽出するにあたっては、親水性の液体の抽出速度が速くなりすぎないように、生分解性繊維の繊維径や不織布シートの目付を調整し、フィルターからの抽出速度を制御している。
【0008】
一方、コーヒーなどの被封入物質をフィルター材に封入して、その封入体を市場に流通させる際、生分解性繊維は親水性が高いためか、保管中に被封入物質によりフィルター材の物性が変化し、封入時の抽出速度を維持することができないという問題が存在することが明らかとなった。そのため、所定の期間保管された場合であっても、封入時に設定した抽出速度を維持することができるフィルター材が求められている。
【0009】
したがって、本発明の目的は、被封入物質を封入後、所定の期間保存した場合であっても、封入時に設定されたフィルター物性を維持できるフィルター材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、本発明は、以下の態様で構成されうる。
〔態様1〕
第1の不織布層と第2の不織布層とで構成された積層体を含み、
前記第1の不織布層を構成する繊維は、前記第2の不織布層を構成する繊維より小さい平均繊維径を有しており、
前記第1の不織布層および前記第2の不織布層は少なくともいずれか一方が生分解性繊維で構成され、
前記第1の不織布層の密度が0.85g/cm
3
以上(例えば、0.85~2.00g/cm
3
、好ましくは0.90g/cm
3
~2.00g/cm
3
、より好ましくは0.95g/cm
3
~2.00g/cm
3
)である、フィルター材。
〔態様2〕
第1の不織布層と第2の不織布層とで構成された積層体を含み、
前記第1の不織布層を構成する繊維は、前記第2の不織布層を構成する繊維より小さい平均繊維径を有しており、
前記第1の不織布層および前記第2の不織布層は少なくともいずれか一方が生分解性繊維で構成され、
前記第1の不織布層の少なくとも一方の表面が、繊維占有面積70%以上(例えば、70~95%、好ましくは73~93%、より好ましくは75~90%)を有する、フィルター材。
〔態様3〕
態様2に記載のフィルター材であって、第1の不織布層の少なくとも一方の表面が、繊維占有面積70%以上(例えば、70~95%、好ましくは73~93%、より好ましくは75~90%)を有するとともに、当該表面において存在する繊維の輪郭線の占有率が20.0%以上(例えば、20.0~50.0%、好ましくは21.0~45.0%、より好ましくは23.0~40.0%)である、フィルター材。
〔態様4〕
態様1~3のいずれか一態様に記載のフィルター材であって、第1の不織布層の厚さが、0.1~12.0μm(好ましくは1.0~11.0μm、より好ましくは2.0~10.5μm)である、フィルター材。
〔態様5〕
態様1~4のいずれか一態様に記載のフィルター材であって、第1の不織布層の目付が、1~14g/m
2
(好ましくは3~13g/m
2
、より好ましくは5~12g/m
2
)である、フィルター材。
〔態様6〕
態様1~5のいずれか一態様に記載のフィルター材であって、第1の不織布層の厚さが、積層体の厚さの、2~15%(好ましくは3~13%、より好ましくは5~11%)である、フィルター材。
〔態様7〕
態様1~6のいずれか一態様に記載のフィルター材であって、第1の不織布層がメルトブローン不織布で構成されている、フィルター材。
〔態様8〕
態様1~7のいずれか一態様に記載のフィルター材であって、第2の不織布層がスパンボンド不織布で構成されている、フィルター材。
〔態様9〕
態様1~8のいずれか一態様に記載のフィルター材であって、油分含有固形物をろ過するための、フィルター材。
〔態様10〕
態様1~9のいずれか一態様に記載のフィルター材であって、前記第1の不織布層および前記第2の不織布層がいずれも生分解性繊維を含む、フィルター材。
〔態様11〕
態様10に記載のフィルター材であって、前記生分解性繊維がポリ乳酸繊維を含む、フィルター材。
〔態様12〕
態様1~11のいずれか一態様に記載のフィルター材を備えるフィルター容器であって、前記第1の不織布層を内側に配している、フィルター容器。
〔態様13〕
態様1~11のいずれか一態様に記載のフィルター材と、被封入物質とを備える封入体であって、前記被封入物質が、第1の不織布層に接している、封入体。
〔態様14〕
第1の不織布層と第2の不織布層とで構成された積層体を含むフィルター材の製造方法であって、
第1の不織布シートおよび第2の不織布シートを準備する工程と、
前記第1の不織布シートおよび前記第2の不織布シートを一体化して、第1の不織布層と第2の不織布層とで構成された積層体を得る工程と、を少なくとも備え、
前記第1の不織布シートを構成する繊維は、前記第2の不織布シートを構成する繊維より小さい平均繊維径を有しており、
前記第1の不織布シートおよび前記第2の不織布シートは少なくともいずれか一方が生分解性繊維で構成され、
前記第1の不織布シートは、プレス処理された状態である、フィルター材の製造方法。
〔態様15〕
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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