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公開番号2025058762
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023168899
出願日2023-09-28
発明の名称水素を含む流体中から酸素を除去する触媒
出願人日揮触媒化成株式会社
代理人個人
主分類B01J 23/44 20060101AFI20250402BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】水素を含む流体中から酸素を除去する活性の高い触媒を提供することを目的とする。
【解決手段】γアルミナの担体にパラジウムを分散させた触媒において、γアルミナと共に微量のベーマイトを含有する担体を用いることによって、高い脱酸素活性を達成した脱酸素触媒である。ベーマイト量は、FT-IRスペクトルにおいてベーマイトに由来する吸収帯の強度(I1500)とγアルミナに由来する吸収帯の強度(I1630)との比率(I1500/I1630)が、0.5超~2.0以下の範囲が好ましい
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
γアルミナ、ベーマイトおよびパラジウムを含み、
FT-IRスペクトルにおいてベーマイトに由来する吸収帯の強度(I
1500
)とγアルミナに由来する吸収帯の強度(I
1630
)との比率(I
1500
/I
1630
)が、0.5超~2.0以下の範囲であることを特徴とする、
水素を含む流体から酸素を除去するための触媒。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
上記パラジウムの配位数が7以下である請求項1に記載された触媒。
【請求項3】
上記パラジウムの分散度が15%~37%の範囲である請求項2に記載された触媒。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水素を含む流体中から酸素を除去する触媒に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
水素は、多様な資源から製造できるため、エネルギー供給・調達リスクの低減に資するエネルギー源として期待されている。また、水素は、再生可能エネルギーによる水の電気分解や、化石燃料と二酸化炭素の貯留・再利用技術を組み合わせることによって、カーボンフリーなエネルギーとして活用可能であり、カーボンニュートラルの実現に向けて重要な役割を担う物質としても注目されている。
【0003】
水素にはその製造工程に由来する酸素が含まれることがあり、高純度な水素を製造するためには酸素を除去するガス精製の技術が必要になる。代表的な方法として、分離膜を用いる方法、吸着剤を用いる方法、触媒を用いる方法等が知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、シリカまたはアルミナよりなる担体に、触媒基質としての鉄族金属と希土類元素の酸化物と白金族金属とを担持した触媒を用いて水素中に含まれる酸素を除去する方法が開示されている。また、特許文献2には、多孔性炭質支持体に配置されたパラジウム、白金、ロジウム及び/又はイリジウムから選ばれた触媒金属を含んでなる触媒を用いて、水素と酸素とを反応する方法が開示されている。さらに、特許文献3には、2種類の触媒を用いて還元物質の存在下、ガス中の酸素を除去する方法が開示されている。
【0005】
このように、水素を含む流体中から酸素を除去する触媒は種々知られているが、これらの触媒は一般的に高価であり、その使用量を少なくするために脱酸素活性の高い触媒が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭58-174239号公報
特開昭58-216720号公報
特開2008-95082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、水素を含む流体中から酸素を除去する活性の高い触媒を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、γアルミナの担体にパラジウムを分散させた触媒において、γアルミナと共に微量のベーマイトを含有する担体を用いることによって、高い脱酸素活性が得られることを見出した。本発明はかかる知見に基づく。
【0009】
本発明は、具体的には、γアルミナ、ベーマイトおよびパラジウムを含み、FT-IRスペクトルにおいてベーマイトに由来する吸収帯の強度(I
1500
)とγアルミナに由来する吸収帯の強度(I
1630
)との比率(I
1500
/I
1630
)が、0.5超~2.0以下の範囲にあることを特徴とする触媒に関する。本発明の該触媒は、水素を含む流体中から酸素を除去する活性が高い。なお、上記強度比率の範囲において、「~」の表示は、0.5超を含む下限値であって、2.0を含む上限値であることを表す。
【発明の効果】
【0010】
本発明の触媒は、水素を含む流体中から酸素を除去する活性が高いので、その使用量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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