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公開番号2025047241
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2023155625
出願日2023-09-21
発明の名称ガス処理装置
出願人いすゞ自動車株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類B01D 53/14 20060101AFI20250326BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】構造が簡単で少ないエネルギーで効率的に処理対象ガス中の被回収ガスを分離して回収するガス処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】処理液を収容し、処理対象ガスを前記処理液中に吹き込むノズルが下部に設けられた処理塔を有し、前記処理塔には、前記処理塔内を前記ノズルの吹き出し孔を含むノズル領域とそれ以外のその他領域に上下方向に仕切る仕切り板が、前記処理塔の上端を除く範囲に設けられている、ガス処理装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
処理液を収容し、処理対象ガスを前記処理液中に吹き込むノズルが下部に設けられた処理塔を有し、
前記処理塔には、前記処理塔内を前記ノズルの吹き出し孔を含むノズル領域とそれ以外のその他領域に上下方向に仕切る仕切り板が、前記処理塔の上端を除く範囲に設けられている、
ガス処理装置。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記処理塔の上部には処理済みの前記処理対象ガスを排出する排出孔が形成されている、
請求項1に記載のガス処理装置。
【請求項3】
処理液を収容し、処理対象ガスを前記処理液中に吹き込むノズルが下部に設けられた処理塔と、
加熱装置が設けられた再生塔と、
前記処理塔の下部と前記再生塔の下部とを連通し、前記処理塔側から前記再生塔側へ向かって低くなるように傾斜している連通管と、
を有し、
前記処理塔には、前記処理塔内を前記ノズルの吹き出し孔を含むノズル領域とそれ以外のその他領域に上下方向に仕切る仕切り板が、前記処理塔の上端を除く範囲に設けられている、
ガス処理装置。
【請求項4】
前記処理塔の底壁は前記連通管との接続部分に向かって低くなるように傾斜している、
請求項3に記載のガス処理装置。
【請求項5】
前記処理塔の上部には処理済みの前記処理対象ガスを排出する排出孔が形成され、
前記再生塔の上部には被回収ガスを回収する回収孔が形成されている、
請求項3に記載のガス処理装置。
【請求項6】
前記再生塔から前記処理塔へ処理液を送る処理液移送管を有する、
請求項3に記載のガス処理装置。
【請求項7】
前記処理塔には、前記ノズルの吹き出し孔から吹き込まれたガスを前記仕切り板の上方を経由して前記その他領域の上方へ導く誘導部材が設けられている、
請求項1乃至6のいずれかに記載のガス処理装置。
【請求項8】
前記誘導部材は、上下方向へ設けられた管状部材と、前記管状部材の上端部に設けられ、前記ガスを前記その他領域の上部へ導く整流板とを含む、
請求項7に記載のガス処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、排気ガス等の処理対象ガスから二酸化炭素等の特定の気体成分(以下、「被回収ガス」という。)を分離して回収する装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
二酸化炭素は温室効果ガスとして地球温暖化の原因になるため、燃焼ガス等から二酸化炭素を分離して回収する技術が研究されている。特許文献1には、処理対象ガスと、二酸化炭素ガスを吸収可能なリーン吸収液と、を吸収塔内で接触させ、処理対象ガス中の二酸化炭素ガスをリーン吸収液に吸収させてリッチ吸収液を生成し、リッチ吸収液を再生塔内で加熱して二酸化炭素をガスとして分離して回収する二酸化炭素ガス回収装置が開示されている。
【0003】
上記の装置では、吸収液としてイソプロピルアミノエタノール等の水溶液が用いられ、吸収塔内で吸収液に処理対象ガスを接触させると、二酸化炭素ガスが選択的に吸収液に吸収されてリッチ吸収液となる。次いで、このリッチ吸収液を再生塔内で加熱すると、リッチ吸収液中の二酸化炭素がガスとして分離され、この分離された二酸化炭素ガスを回収している。
【0004】
また、処理対象ガスから二酸化炭素を吸収して固体析出物として分離する処理液としては、イソホロンジアミンや水酸化カルシウム水溶液がある。これらの処理液を使用する場合には、二酸化炭素を固体析出物として分離し、この固体析出物をバッチ処理により加熱して分解し、二酸化炭素のガスを回収することが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-131735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の特許文献1に記載された技術では、リーン吸収液中に二酸化炭素が吸収されるので、二酸化炭素を吸収したリッチ吸収液をすべて再生塔へ送って加熱し二酸化炭素を分離する必要があり、吸収塔と再生塔が大型化し、装置が複雑になるという問題がある。また、リッチ吸収液やリーン吸収液の移動や加熱に多くのエネルギーを消費するという問題もある。
【0007】
また、二酸化炭素を固体析出物として分離する場合には、処理装置の小型化が見込まれるものの、固体析出物の分解をバッチ処理で行うので処理の効率化に課題がある。
【0008】
本開示は、構造が簡単で少ないエネルギーで効率的に処理対象ガス中の被回収ガスを分離して回収するガス処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示のガス処理装置は、処理液を収容し、処理対象ガスを前記処理液中に吹き込むノズルが下部に設けられた処理塔を有し、前記処理塔には、前記処理塔内を前記ノズルの吹き出し孔を含むノズル領域とそれ以外のその他領域に上下方向に仕切る仕切り板が、前記処理塔の上端を除く範囲に設けられている。
【発明の効果】
【0010】
本開示のガス処理装置によれば、処理対象ガス中の被回収ガスと反応して固体析出物として析出する反応成分を含有する処理液を処理塔に入れ、ノズルから処理対象ガスを処理液中に吹き込んで処理対象ガスと処理液を接触させると、被回収ガスと処理液中の反応成分とが反応して固体析出物として析出する。ノズル領域を処理対象ガスの気泡が上昇すると、固体析出物もつられて上昇する。固体析出物がその他領域の上部へ至ると、その他領域を下降して処理塔の底部に沈殿するので、固体析出物を連続的に容易に抽出できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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