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公開番号2025059555
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169707
出願日2023-09-29
発明の名称反射型スクリーン、映像表示装置
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G03B 21/60 20140101AFI20250403BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】巻き取り容易であって、使用時に平面性を高く保つことができ、折れ痕や擦れ傷のような損傷が生じにくい反射型スクリーン、これを備える映像表示装置を提供することである。特に、焦点距離が短い超短焦点型と呼ばれる映像投影方式に適用可能である巻き取り可能な反射型スクリーン、これを備える映像表示装置を提供することである。
【解決手段】反射型スクリーンは、レンズ面と、前記レンズ面に交差する非レンズ面とを有する単位レンズが複数配列されたレンズ層と、少なくとも前記レンズ面の一部に形成され、光を反射する反射層と、光透過性を有する樹脂により形成され、前記レンズ層の観察者側に配置され、前記レンズ層の基材となる基材層とを備え、巻き取り可能な可撓性を有し、引張強さが、31MPa以上43MPa以下であり、かつ、曲げ強さが45MPa以上79MPa以下である。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
映像源から投射された映像光を反射して表示する反射型スクリーンであって、
レンズ面と、前記レンズ面に交差する非レンズ面とを有する単位レンズが複数配列されたレンズ層と、
少なくとも前記レンズ面の一部に形成され、光を反射する反射層と、
光透過性を有する樹脂により形成され、前記レンズ層の観察者側に配置され、前記レンズ層の基材となる基材層とを備え、
巻き取り可能な可撓性を有し、
引張強さが、31MPa以上43MPa以下であり、かつ、曲げ強さが45MPa以上79MPa以下であること、
を特徴とする反射型スクリーン。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1に記載の反射型スクリーンにおいて、
引張弾性率Etと曲げ弾性率をEbとの比Et/Ebは、1.02以上1.04以下であり、かつ、ポアソン比が0.37以上0.39以下であること、
を特徴とする反射型スクリーン。
【請求項3】
請求項1に記載の反射型スクリーンにおいて、
シャルピー衝撃強さが1.8Kj/m

以上3.5Kj/m

以下であること、
を特徴とする反射型スクリーン。
【請求項4】
請求項1に記載の反射型スクリーンにおいて、
前記基材層は、その厚み方向の少なくとも一部に、光を拡散する拡散材を含有する光拡散部を有すること、
を特徴とする反射型スクリーン。
【請求項5】
請求項1に記載の反射型スクリーンにおいて、
前記基材層は、スチレン・ブタジエン共重合樹脂(SBC樹脂)により形成されていること、
を特徴とする反射型スクリーン。
【請求項6】
請求項1に記載の反射型スクリーンにおいて、
前記基材層は、その厚み方向の少なくとも一部に、入射する光の一部を吸収する光吸収作用を有する着色材を含有する着色部を備えること、
を特徴とする反射型スクリーン。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の反射型スクリーンと、
前記反射型スクリーンに映像光を投射する映像源と、
を備える映像表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、反射型スクリーン、映像表示装置に関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、反射型スクリーンに対して至近距離から比較的大きな投射角度で映像光を投写して大画面表示を実現する短焦点型のプロジェクタ(映像投射装置)の利用が広がっており、これに対応した反射型スクリーンの開発も様々に行われている。
このような短焦点型のプロジェクタによって投射された映像光を良好に表示するために、フレネルレンズ形状を有するレンズ層の表面に反射層を形成した反射型スクリーン等が様々に開発されている。
また、従来、反射型スクリーンにおいて、可撓性を有し、不使用時に巻き取って保管できるものが知られており、上述のような短焦点型のプロジェクタに対応した反射型スクリーンにおいても、巻き取って保管可能な可撓性を有するものが開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-76523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
巻き取り可能な可撓性を有する反射型スクリーンにおいて、巻き取り易さ、すなわち、小さい力で素早く巻き取れることや、使用時に巻き出した際のスクリーンとしての平面性の高さの向上は常々要求されている。また、巻き取り可能な可撓性を有する反射型スクリーンでは、繰り返し巻き取りや巻き出しを行うことにより反射型スクリーンの一部に生じる折れ痕や擦れ傷のような損傷を抑制したいとの要望もある。
【0005】
さらに、近年普及している超短焦点型の映像投影方式を用いた映像表示装置では、映像源とスクリーンとの位置が近く、映像の歪みが顕著に増大しやすく、スクリーンの平面性に対する要求精度が高い。また、超短焦点型の映像投影方式に用いられるスクリーンは、映像光をスクリーンの正面方向に向けるために、単位レンズが配列されたフレネルレンズ層と、単位レンズの表面に形成された反射層とを備えたものが広く知られている。しかし、このようなレンズ層を備える場合、スクリーン面内においてレンズ層の厚み分布が大きくなり、巻き取る場合の応力に偏りが生じるため、超短焦点型の巻き取り可能なスクリーンは実現が困難であった。
【0006】
本発明の課題は、巻き取り容易であって、使用時に平面性を高く保つことができ、折れ痕や擦れ傷のような損傷が生じにくい反射型スクリーン、これを備える映像表示装置を提供することである。特に、焦点距離が短い超短焦点型と呼ばれる映像投影方式に適用可能である巻き取り可能な反射型スクリーン、これを備える映像表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、映像源から投射された映像光を反射して表示する反射型スクリーンであって、レンズ面(132)と、前記レンズ面に交差する非レンズ面(133)とを有する単位レンズ(131)が複数配列されたレンズ層(13)と、少なくとも前記レンズ面の一部に形成され、光を反射する反射層(14)と、光透過性を有する樹脂により形成され、前記レンズ層の観察者側に配置され、前記レンズ層の基材となる基材層(12)とを備え、巻き取り可能な可撓性を有し、引張強さが、31MPa以上43MPa以下であり、かつ、曲げ強さが45MPa以上79MPa以下であること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第2の発明は、第1の発明の反射型スクリーンにおいて、引張弾性率Etと曲げ弾性率をEbとの比Et/Ebは、1.02以上1.04以下であり、かつ、ポアソン比が0.37以上0.39以下であること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の反射型スクリーンにおいて、シャルピー衝撃強さが1.8Kj/m

以上3.5Kj/m

以下であること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの反射型スクリーンにおいて、前記基材層(12)は、その厚み方向の少なくとも一部に、光を拡散する拡散材を含有する光拡散部(121)を有すること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかの反射型スクリーンにおいて、前記基材層(12)は、スチレン・ブタジエン共重合樹脂(SBC樹脂)により形成されていること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかの反射型スクリーンにおいて、前記基材層(12)は、その厚み方向の少なくとも一部に、入射する光の一部を吸収する光吸収作用を有する着色材を含有する着色部(122)を備えること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第7の発明は、第1の発明から第6までの発明のいずれかの反射型スクリーン(10)と、前記反射型スクリーンに映像光を投射する映像源(LS)と、を備える映像表示装置(1)である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、巻き取り容易であって、使用時の平面性を高く保つことができ、折れ痕や擦れ傷のような損傷が生じにくい反射型スクリーン、これを備える映像表示装置を提供することができる。また、本発明によれば、特に、焦点距離が短い超短焦点型と呼ばれる映像投影方式に適用可能である巻き取り可能な反射型スクリーン、これを備える映像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態の映像表示装置1を示す図である。
実施形態のスクリーン10の層構成を示す図である。
実施形態のレンズ層13を説明する図である。
実施形態のスクリーン10に入射する映像光及び外光の進み方を示す図である。
引張強さの測定に用いられる試験片30Aを説明する図である。
サンプル1~9のスクリーンの引張強さ等に関する数値及び巻き取り易さ等の評価をまとめた表を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
本明細書に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
(【0011】以降は省略されています)

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