特許ウォッチ

公開番号2025059552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169703
出願日2023-09-29
発明の名称車両用制御装置、車両制御方法、およびプログラム
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G08G 1/16 20060101AFI20250403BHJP(信号)
要約【課題】車両の周辺状況に応じて、より適切な漫然運転判定を行うことができる車両用制御装置、車両制御方法、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】実施形態の車両用制御装置は、車両の周辺状況を認識する認識部と、前記車両の乗員の運転状態を検出する運転状態検出部と、前記運転状態検出部の検出結果に基づいて前記乗員の漫然運転を判定する判定部と、を備え、前記判定部は、前記運転状態検出部により前記乗員の操舵操作が所定時間以上検出されていない場合に、前記乗員が漫然運転であると判定し、前記所定時間は、前記車両の周辺の障害物と前記車両との接触余裕時間と、前記車両の速度とに基づいて設定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
車両の周辺状況を認識する認識部と、
前記車両の乗員の運転状態を検出する運転状態検出部と、
前記運転状態検出部の検出結果に基づいて前記乗員の漫然運転を判定する判定部と、を備え、
前記判定部は、前記運転状態検出部により前記乗員の操舵操作が所定時間以上検出されていない場合に、前記乗員が漫然運転であると判定し、
前記所定時間は、前記車両の周辺の障害物と前記車両との接触余裕時間と、前記車両の速度とに基づいて設定される、
車両用制御装置。
続きを表示（約 980 文字）【請求項２】
前記所定時間は、前記接触余裕時間が長くなるほど長く設定される、
請求項１に記載の車両用制御装置。
【請求項３】
前記所定時間は、前記接触余裕時間が所定値以上の場合に、前記接触余裕時間に対応する時間の調整量が抑制される、
請求項２に記載の車両用制御装置。
【請求項４】
前記所定時間は、前記車両の速度が小さくなるほど、長く設定される、
請求項１に記載の車両用制御装置。
【請求項５】
前記所定時間は、前記車両の速度が所定速度未満の場合に、前記車両の速度に対応する時間の調整量が抑制される、
請求項４に記載の車両用制御装置。
【請求項６】
前記所定時間は、前記接触余裕時間に基づいて設定される前記乗員の運転操作がない状態で前記障害物と接触することなく車両が走行できると判断できる基準時間と、前記車両の速度に基づいて設定される係数とを乗算することで設定される、
請求項１に記載の車両用制御装置。
【請求項７】
前記判定部により前記乗員が漫然運転であると判定された場合に、前記接触余裕時間に基づいて前記車両の操舵または加減速のうち、一方または双方を制御して、前記乗員に注意喚起を行う車両制御部を更に備える、
請求項１に記載の車両用制御装置。
【請求項８】
コンピュータが、
車両の周辺状況を認識し、
前記車両の乗員の運転状態を検出し、
検出した結果に基づいて、前記乗員の操舵操作が所定時間以上検出されていない場合に、前記乗員が漫然運転であると判定し、
前記所定時間は、前記車両の周辺の障害物と前記車両との接触余裕時間と、前記車両の速度とに基づいて設定される、
車両制御方法。
【請求項９】
コンピュータに、
車両の周辺状況を認識させ、
前記車両の乗員の運転状態を検出させ、
検出された結果に基づいて、前記乗員の操舵操作が所定時間以上検出されていない場合に、前記乗員が漫然運転であると判定させ、
前記所定時間は、前記車両の周辺の障害物と前記車両との接触余裕時間と、前記車両の速度とに基づいて設定される、
プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車両用制御装置、車両制御方法、およびプログラムに関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、交通参加者の中でも脆弱な立場にある人々にも配慮した持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する取り組みが活発化している。この実現に向けて予防安全技術に関する研究開発を通して交通の安全性や利便性をより一層改善する研究開発に注力している。これに関連して、従来では、車両を運転する運転者の視線方向や運転者のステアリング操作による操舵角の変化データに基づいて漫然運転を検出する技術が開示されている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００８－２４３０３１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、予防安全技術においては、漫然運転の判定に車両の速度や先行車両との位置関係等の走行状況が考慮されていなかった。そのため、従来では適切な漫然運転判定ができず、車両の周辺状況に応じた適切な車両制御ができない場合があるというのが課題であった。
【０００５】
本願は上記課題の解決のため、車両の周辺状況に応じて、より適切な漫然運転判定を行うことができる車両用制御装置、車両制御方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとしたものである。そして、延いては持続可能な輸送システムの発展に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この発明に係る車両用制御装置、車両制御方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
（１）：この発明の一態様に係る車両用制御装置は、車両の周辺状況を認識する認識部と、前記車両の乗員の運転状態を検出する運転状態検出部と、前記運転状態検出部の検出結果に基づいて前記乗員の漫然運転を判定する判定部と、を備え、前記判定部は、前記運転状態検出部により前記乗員の操舵操作が所定時間以上検出されていない場合に、前記乗員が漫然運転であると判定し、前記所定時間は、前記車両の周辺の障害物と前記車両との接触余裕時間と、前記車両の速度とに基づいて設定される、車両用制御装置である。
【０００７】
（２）：上記（１）の態様において、前記所定時間は、前記接触余裕時間が長くなるほど長く設定される。
【０００８】
（３）：上記（２）の態様において、前記所定時間は、前記接触余裕時間が所定値以上の場合に、前記接触余裕時間に対応する時間の調整量が抑制されるものである。
【０００９】
（４）：上記（１）の態様において、前記所定時間は、前記車両の速度が小さくなるほど、長く設定されるものである。
【００１０】
（５）：上記（４）の態様において、前記所定時間は、前記車両の速度が所定速度未満の場合に、前記車両の速度に対応する時間の調整量が抑制されるものである。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許