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公開番号2025059232
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169191
出願日2023-09-29
発明の名称フレーム構造
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B62K 19/36 20060101AFI20250403BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】使用者が車体を持ち上げて運搬しやすくすることができるフレーム構造を提供する。
【解決手段】シートフレーム14は、側面視でシートフレーム14の前後幅内および上下幅内の領域を左右方向へ貫通する貫通孔25aを備え、貫通孔25aの上縁に沿う把持部28aは、前後方向に延びる平坦状に形成されている。把持部28aは、シートフレーム14およびカバー部材の少なくとも一方によって形成されている
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ヘッドパイプ(11)と、
前記ヘッドパイプ(11)から後方へ延びるメインフレーム(12)と、
前記メインフレーム(12)の上方に配置され、シート(7)を支持するシートフレーム(14)と、を備えるフレーム構造において、
前記シートフレーム(14)は、側面視で前記シートフレーム(14)の前後幅内および上下幅内の領域を左右方向へ貫通する貫通孔(25a)を備え、
前記貫通孔(25a)の上縁に沿う把持部(28a)は、前後方向に延びる平坦状に形成されていることを特徴とするフレーム構造。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記把持部(28a)は、車幅方向に広がる面状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフレーム構造。
【請求項3】
前記貫通孔(25a)の孔内空間(25b)を全周に渡って囲う内周壁(27)を備え、
前記内周壁(27)は、前記貫通孔(25a)の周縁において全周に亘り左右方向に延伸する周壁リブ(27a)で形成され、
前記周壁リブ(27a)における前記把持部(28a)を形成する部位は、前記周壁リブ(27a)における他部を形成する部位よりも厚肉に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のフレーム構造。
【請求項4】
前記貫通孔(25a)の前記周縁における前記把持部(28a)以外の部位において前記周壁リブ(27a)から貫通孔(25a)内側に向けて延伸する内周リブ(31)を備えていることを特徴とする請求項3に記載のフレーム構造。
【請求項5】
前記周壁リブ(27a)とフレーム外周リブ(23a,23b)とを繋ぐ接続リブ(32,33)を備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載のフレーム構造。
【請求項6】
前記フレーム外周リブ(23a,23b)は、前記接続リブ(32,33)を接続する複数のリブ接続部(32a,32b,33a,33b)を備え、
前記接続リブ(32,33)は、前記フレーム外周リブ(23a,23b)の複数のリブ接続部(32a,32b,33a,33b)同士を繋いでいることを特徴とする請求項5に記載のフレーム構造。
【請求項7】
前記周壁リブ(27a)、前記フレーム外周リブ(23a,23b)および前記接続リブ(32,33)は、左右方向に沿って延びていることを特徴とする請求項6に記載のフレーム構造。
【請求項8】
前記メインフレーム(12)は、中空の閉断面部(16)を有して延在し、
前記シートフレーム(14)は、左右方向外側に開放する開放断面部(21)を有して前記メインフレーム(12)から延びていることを特徴とする請求項1に記載のフレーム構造。
【請求項9】
前記シートフレーム(14)を左右方向外側から覆うカバー部材(35a)を備えていることを特徴とする請求項1に記載のフレーム構造。
【請求項10】
前記カバー部材(35a)は、側面視で前記シートフレーム(14)の前記貫通孔(25a)と重なるカバー貫通孔(38a)を形成するカバー貫通孔形成部(38)を備え、
前記カバー貫通孔形成部(38)は、前記シートフレーム(14)の貫通孔(25a)側から前記カバー部材(35a)の左右方向外側の外側面に向けて、左右方向外側ほど側面視で前記貫通孔(25a)に対して広がるように傾斜する傾斜部(38b)を備えていることを特徴とする請求項9に記載のフレーム構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレーム構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ヘッドパイプから後方へ延びるメインフレームと、メインフレームの上方に配置されてシートを支持するシートフレームと、を備えるフレーム構造がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-001653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような自転車の場合、降車した使用者が車体を持ち上げて運搬する際には、フレーム部材の間に形成される空間を利用して、フレーム部材を持ち手として利用することがある。また、例えば、ロードバイク等の軽量な車両の場合、ダウンチューブとシートチューブとの間に革等で作られたバンドを架け渡して取手とすることがある。
しかしながら、上記のような対応では、例えば電動アシスト車両やダウンヒルバイク等の重量がある車両の場合、フレームやバンドに大きな荷重を掛けるとともに、使用者の手の負担も大きいという課題がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、使用者が車体を持ち上げて運搬しやすくすることができるフレーム構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決手段として、本発明の第一の態様は、ヘッドパイプ(11)と、ヘッドパイプ(11)から後方へ延びるメインフレーム(12)と、メインフレーム(12)の上方に配置され、シート(7)を支持するシートフレーム(14)と、を備えるフレーム構造において、シートフレーム(14)は、側面視でシートフレーム(14)の前後幅内および上下幅内の領域を左右方向へ貫通する貫通孔(25a)を備え、貫通孔(25a)の上縁に沿う把持部(28a)は、前後方向に延びる平坦状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、メインフレーム上方のシートフレームに貫通孔を形成し、貫通孔の上縁に沿う把持部は、前後方向に延びる平坦状に形成することで、貫通孔の内周壁の把持部に手を掛けて把持する持ち手を、シートフレームに形成することができる。これにより、当該フレーム構造が適用される車両等の機器を持ち上げて運搬しやすくすることができる。貫通孔の孔内空間を全周に渡って囲う内周壁を備えることで、孔内空間がシートフレーム周辺の構造部品から隔てられ、貫通孔に通す手がフレーム周辺部品に接触して動きを妨げられることがなく、シートフレームを把持しやすくするとともに手の汚れを抑止することができる。把持部は平坦面だけでなく、把持しやすくするような凹凸部を設けてもよい。この場合、シートフレームをより把持しやすくすることができる。
【0007】
本発明の第二の態様は、上記第一の態様において、把持部(28a)は、車幅方向に広がる面状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、把持部を車幅方向に広がる面状に形成することで、使用者が貫通孔に通した手指を把持部に掛けてシートフレームを持ち上げる際にも、手指への負担が抑えられる。
【0008】
本発明の第三の態様は、上記第二の態様において、貫通孔(25a)の孔内空間(25b)を全周に渡って囲う内周壁(27)を備え、内周壁(27)は、貫通孔(25a)の周縁において全周に亘り左右方向に延伸する周壁リブ(27a)で形成され、周壁リブ(27a)における把持部(28a)を形成する部位は、周壁リブ(27a)における他部を形成する部位よりも厚肉に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、周壁リブにおける把持部を形成する部位は厚く形成することで、シートフレームの上部を把持して車両を持ち上げる際に、最も負荷のかかる把持部の強度剛性を高めることができる。把持部を除く他部を形成する部位は薄く形成することで、シートフレームの軽量化を図ることができる。
【0009】
本発明の第四の態様は、上記第三の態様において、貫通孔(25a)の周縁における把持部(28a)以外の部位において周壁リブ(27a)から貫通孔(25a)内側に向けて延伸する内周リブ(31)を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、貫通孔の把持部以外の部位に内周リブを備えることで、把持部に手を掛けてシートフレームの上部を把持する際の手への影響を抑えつつ、貫通孔周辺の強度剛性を高めることができる。
【0010】
本発明の第五の態様は、上記第三又は第四の態様において、周壁リブ(27a)とフレーム外周リブ(23a,23b)とを繋ぐ接続リブ(32,33)を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、シートフレームの外周縁に沿うフレーム外周リブと貫通孔の周縁に沿う周壁リブとを接続リブで繋ぐことで、周壁リブを補強し、貫通孔周辺の強度剛性を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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