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公開番号
2025054391
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023163445
出願日
2023-09-26
発明の名称
遠心クラッチ、および車両
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
F16D
43/18 20060101AFI20250331BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】より単純な構成の防振リングによって遠心クラッチの異音を抑制可能な技術を提供する。
【解決手段】遠心クラッチは、動力が伝達される入力軸に結合され、前記入力軸と一体回転するクラッチインナと、出力軸に結合され、前記出力軸と一体回転するクラッチアウタと、前記クラッチインナによって支持されるとともに、前記クラッチインナの回転による遠心力で移動して前記クラッチアウタの内面に摩擦係合するクラッチシューと、前記クラッチアウタの外側に設けられた防振リングと、を備え、前記防振リングは、前記クラッチアウタの外面に接触する第1接触部と、前記第1接触部よりも小さい接触面積で前記外面に接触する第2接触部とを有し、前記クラッチアウタの前記外面のうち周方向において前記第1接触部の接触中心から±90度以内となる領域を第1領域とし、前記第1領域以外の領域を第2領域としたとき、前記第2接触部は、前記第2領域に接触する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
遠心クラッチであって、
動力が伝達される入力軸に結合され、前記入力軸と一体回転するクラッチインナと、
出力軸に結合され、前記出力軸と一体回転するクラッチアウタと、
前記クラッチインナによって支持されるとともに、前記クラッチインナの回転による遠心力で移動して前記クラッチアウタの内面に摩擦係合するクラッチシューと、
前記クラッチアウタの外側に設けられた防振リングと、
を備え、
前記防振リングは、前記クラッチアウタの外面に接触する第1接触部と、前記第1接触部よりも小さい接触面積で前記外面に接触する第2接触部とを有するとともに、前記第1接触部および前記第2接触部以外の部分で前記外面に接触しないように構成され、
前記クラッチアウタの前記外面のうち周方向において前記第1接触部の接触中心から±90度以内となる領域を第1領域とし、前記第1領域以外の領域を第2領域としたとき、前記第2接触部は、前記第2領域に接触するように前記防振リングに配置されている、ことを特徴とする遠心クラッチ。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記防振リングの前記第1接触部は、前記クラッチアウタの前記外面に面接触する部分であり、
前記防振リングの前記第2接触部は、前記クラッチアウタの前記外面に線接触する部分である、ことを特徴とする請求項1に記載の遠心クラッチ。
【請求項3】
前記防振リングは、前記クラッチアウタの前記外面における前記第2領域に接触する複数の前記第2接触部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の遠心クラッチ。
【請求項4】
前記周方向において、前記複数の第2接触部のうち最も離れている2つの第2接触部の間の角度は180度未満である、ことを特徴とする請求項3に記載の遠心クラッチ。
【請求項5】
前記周方向において、前記2つの第2接触部のうち一方と前記第1接触部の接触中心との間の角度は、前記2つの第2接触部のうち他方と前記第1接触部の接触中心との間の角度と同じである、ことを特徴とする請求項4に記載の遠心クラッチ。
【請求項6】
前記周方向において、前記2つの第2接触部のうち一方と前記第1接触部の接触中心との間の角度は、前記2つの第2接触部のうち他方と前記第1接触部の接触中心との間の角度と異なる、ことを特徴とする請求項4に記載の遠心クラッチ。
【請求項7】
前記防振リングは、前記クラッチアウタの前記外面に向かって突出した突出部分を有し、
前記突出部分の一部において前記第2接触部が構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の遠心クラッチ。
【請求項8】
前記防振リングは、平面状に構成された平面部分を有し、
前記平面部分の一部において前記第2接触部が構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の遠心クラッチ。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の遠心クラッチを備える車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠心クラッチ、および車両に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
自動二輪車等に搭載される遠心クラッチでは、クラッチインナの回転による遠心力でクラッチシュー(摩擦部材)がクラッチアウタの内面に接触して滑っている状態においてクラッチアウタが振動し、異音(鳴きとも呼ばれる)が発生することがある。特許文献1には、クラッチアウタの外面に接触する線接触部および面接触部が周方向に均等に配置された防振リング(防振カバー)をクラッチアウタの外側に設けることによって遠心クラッチの異音を抑制することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-71096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遠心クラッチでは、生産性や加工性の観点から、より単純(簡単)な構成の防振リングによって異音(鳴き)を抑制することが求められている。
【0005】
そこで、本発明は、より単純な構成の防振リングによって遠心クラッチの異音を抑制可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての遠心クラッチは、動力が伝達される入力軸に結合され、前記入力軸と一体回転するクラッチインナと、出力軸に結合され、前記出力軸と一体回転するクラッチアウタと、前記クラッチインナによって支持されるとともに、前記クラッチインナの回転による遠心力で移動して前記クラッチアウタの内面に摩擦係合するクラッチシューと、前記クラッチアウタの外側に設けられた防振リングと、を備え、前記防振リングは、前記クラッチアウタの外面に接触する第1接触部と、前記第1接触部よりも小さい接触面積で前記外面に接触する第2接触部とを有するとともに、前記第1接触部および前記第2接触部以外の部分で前記外面に接触しないように構成され、前記クラッチアウタの前記外面のうち周方向において前記第1接触部の接触中心から±90度以内となる領域を第1領域とし、前記第1領域以外の領域を第2領域としたとき、前記第2接触部は、前記第2領域に接触するように前記防振リングに配置されている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、例えば、より単純な構成の防振リングによって遠心クラッチの異音を抑制可能な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
鞍乗型車両の左側面図
パワーユニットの内部構造を示す図
従動プーリ、遠心クラッチ、およびその周辺の構成を示す図
本発明に係る一実施形態の防振リングの構成例1を示す図
本発明に係る一実施形態の防振リングの構成例2を示す図
本発明に係る一実施形態の防振リングの構成例3を示す図
本発明に係る一実施形態の防振リングの構成例4を示す図
本発明に係る一実施形態の防振リングの構成例5を示す図
本発明に係る一実施形態の防振リングの効果を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内での構成の変更や変形も含む。また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、その説明を省略する。
【0010】
図1は、本発明に係る一実施形態の遠心クラッチが搭載される鞍乗型車両1の左側面図を示している。図1において、矢印FRは鞍乗型車両1の車両前方を示し、矢印LHは車両左方を示し、矢印UPは車両上方を示している。以下では、本実施形態の遠心クラッチが搭載される鞍乗型車両1として、ユニットスイング式の自動二輪車を例示して説明するが、それに限られず、三輪車などの他の形式の鞍乗型車両にも本実施形態の遠心クラッチを適用することができる。また、鞍乗型車両以外の車両にも本実施形態の遠心クラッチを適用することもできる。
(【0011】以降は省略されています)
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