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公開番号2025060147
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170697
出願日2023-09-29
発明の名称車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類B60T 17/04 20060101AFI20250403BHJP(車両一般)
要約【課題】2つの車輪にかかるブレーキの開始タイミングのタイムラグを抑制することができる車両を提供する。
【解決手段】車両は、前記ブレーキ装置(66L、66R)は、それぞれの前記車輪(2L、2R)に対して車幅方向同じ側に設けられ、前記ブレーキ配管系(82L、82R)は、可撓性を有する可撓性配管部(85、95)を含み、少なくともいずれかの前記ブレーキ配管系(82L、82R)は、前記可撓性配管部(85、95)よりも可撓性が低い低可撓性配管部(101)を含み、各前記ブレーキ配管系(82L、82R)において、各前記ブレーキ配管系(82L、82R)が含む前記可撓性配管部(85、95)全長が同様の長さに形成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車体フレーム(5)と、車幅方向に並んで配置される2つの車輪(2L、2R)と、前記車輪(2L、2R)毎に設けられ前記車体フレーム(5)に前記車輪(2L、2R)を懸架する懸架装置(50L、50R)と、2つの前記車輪(2L、2R)にそれぞれ設けられるブレーキ装置(66L、66R)と、前記ブレーキ装置(66L、66R)に送られる油液の液圧を制御する油圧制御装置(4)と、油液を分岐させる分岐部(80)と、前記ブレーキ装置(66L、66R)毎に設けられ前記ブレーキ装置(66L、66R)と前記分岐部(80)とを接続するブレーキ配管系(82L、82R)と、を備える車両において、
前記ブレーキ装置(66L、66R)は、それぞれの前記車輪(2L、2R)に対して車幅方向同じ側に設けられ、
前記ブレーキ配管系(82L、82R)は、可撓性を有する可撓性配管部(85、95)を含み、
少なくともいずれかの前記ブレーキ配管系(82L、82R)は、前記可撓性配管部(85、95)よりも可撓性が低い低可撓性配管部(101)を含み、
各前記ブレーキ配管系(82L、82R)において、各前記ブレーキ配管系(82L、82R)が含む前記可撓性配管部(85、95)の全長が同様の長さに形成される、
ことを特徴とする車両。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
少なくともいずれかの前記可撓性配管部(85、95)は、複数の可撓性配管(86、88、98、100)を有し、
前記複数の可撓性配管(86、88、98、100)の内、第1の前記可撓性配管(86、98)は、前記分岐部(80)から、前記懸架装置(50L、50R)に設けられるジョイント部(84、94)まで車幅方向に延びる車幅方向延出部(90L、90R)であり、第2の前記可撓性配管(88、100)は、前記懸架装置(50L、50R)に設けられるジョイント部(84、96)から前記ブレーキ装置(66L、66R)まで車体前後方向に延びる前後方向延出部(92L、92R)であり、
前記車幅方向延出部(90L、90R)は、前記前後方向延出部(92L、92R)よりも撓みが大きい、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両。
【請求項3】
少なくとも一方の前記ブレーキ配管系(82L)は、前記車幅方向延出部(90L)が接続される第1の前記ジョイント部(94)と、前記前後方向延出部(92L)が接続される第2の前記ジョイント部(96)と、前記第1のジョイント部(94)と前記第2のジョイント部(96)とを接続する前記低可撓性配管部(101)と、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の車両。
【請求項4】
いずれの前記可撓性配管部(85、95)も、複数の可撓性配管(86、88、98、100)を有し、
他方の前記ブレーキ配管系(82R)は、前記車幅方向延出部(90R)が接続され、且つ、前記前後方向延出部(92R)が接続される前記ジョイント部(84)を含み、
前記ジョイント部(84)と前記第1のジョイント部(94)と前記第2のジョイント部(96)とは、車体前後方向において同じ位置(P0)に配置される、
ことを特徴とする請求項3に記載の車両。
【請求項5】
前記分岐部(80)は、車幅方向の中央に配置される、
ことを特徴とする請求項4に記載の車両。
【請求項6】
各前記懸架装置(50L、50R)は、それぞれサスペンション(54L,54R)を備え、
前記低可撓性配管部(101)を有する前記懸架装置(50L)において、前記サスペンション(54L)は、前記車輪(2L)と前記低可撓性配管部(101)との間に設けられる、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の車両。
【請求項7】
各前記懸架装置(50L、50R)は、それぞれスイングアーム(52L、52R)を備え、
各前記懸架装置(50L、50R)において、前記スイングアーム(52L、52R)、前記サスペンション(54L、54R)、及び前記ブレーキ装置(66L、66R)のそれぞれは互いに同様に構成される、
ことを特徴とする請求項6に記載の車両。
【請求項8】
前記低可撓性配管部(101)は、金属製の配管(102)を有する、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車輪が車幅方向に2つ並んで配置される車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、前二輪揺動三輪車両が開示されており、左右一対の前輪は、左右対称に構成されている。特許文献1の前輪にはブレーキキャリパが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-164100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、左右一対の車輪が左右対称構造である場合には、車両中央を通る面に対して車幅方向に対称にブレーキ装置を設けることができ、可撓性を有するブレーキ配管の長さを2つの車輪に対して同様の長さにできた。
しかしながら、各ブレーキ装置が各車輪の車幅方向について同じ側に配置される場合には、一方のブレーキ装置に設けられるブレーキ配管の長さが、他方のブレーキ装置に設けられるブレーキ配管の長さと異なり易く、液圧損失の偏りが生じやすい。液圧損失の偏りが生じると、2つの車輪にかかるブレーキの開始タイミングにタイムラグが生じる可能性があるという課題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、車幅方向に並んで配置される2つの車輪の同じ側にブレーキ装置が設けられる場合に、2つの車輪にかかるブレーキの開始タイミングのタイムラグを抑制することができる車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
車両は、車体フレームと、車幅方向に並んで配置される2つの車輪と、前記車輪毎に設けられ前記車体フレームに前記車輪を懸架する懸架装置と、2つの前記車輪にそれぞれ設けられるブレーキ装置と、前記ブレーキ装置に送られる油液の液圧を制御する油圧制御装置と、油液を分岐させる分岐部と、前記ブレーキ装置毎に設けられ前記ブレーキ装置と前記分岐部とを接続するブレーキ配管系と、を備える車両において、前記ブレーキ装置は、それぞれの前記車輪に対して車幅方向同じ側に設けられ、前記ブレーキ配管系は、可撓性を有する可撓性配管部を含み、少なくともいずれかの前記ブレーキ配管系は、前記可撓性配管部よりも可撓性が低い低可撓性配管部を含み、各前記ブレーキ配管系において、各前記ブレーキ配管系が含む前記可撓性配管部全長が同様の長さに形成される、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
車幅方向に並んで配置される2つの車輪の同じ側にブレーキ装置が設けられる場合に、2つの車輪にかかるブレーキの開始タイミングのタイムラグを抑制することができる車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施の形態に係る車両の斜視図である。
カバー部材を省略した車両の斜視図である。
懸架装置及びその周辺部材を上方から見た図である。
左側の前輪とその周辺を前上方から見た斜視図である。
左側の前輪を左側上方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
【0009】
[実施の形態]
図1は、実施の形態に係る車両1の斜視図である。図2は、カバー部材26を省略した車両1の斜視図である。
本実施の形態の説明では、左右一対の構成には、左側の構成を示す符号に「L」、右側の構成を示す符号に「R」を付して区別することがある。また、左右を区別しない場合には、「L」、「R」を外した符号のみで示すこともある。
【0010】
図1及び図2に示すように、本実施の形態における車両1は、車体前部に左右一対の前輪2L、2Rを備えるとともに、車体後部の左右中央に単一の後輪3を備え、乗員Pが着座して移動可能な自動運転車両として構成されている。すなわち、本実施の形態の車両1は、乗員Pが旋回操作やアクセル操作を行うための操作部材を備えておらず、自動運転を司る運転ユニットを備えている。車両1の運転ユニットは、旋回操作と車体の前後進を制御することによって、自動運転を実現する。運転ユニットは、例えば、センサやカメラ等を利用して周囲や現在位置の情報を取得する機能、及び/又は、通信等を利用して車両1外部から自動運転に必要な情報を取得する機能等を有し、自律的または遠隔操作により車両1の自動運転が実現可能に構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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