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公開番号2025056855
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166361
出願日2023-09-27
発明の名称車両制御装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類B60W 20/20 20160101AFI20250401BHJP(車両一般)
要約【課題】内燃機関を停止させて蓄電装置からの電力供給に応じて電動機が駆動輪を駆動する第1走行モードから、内燃機関を作動させて発電機からの電力供給に応じて電動機が駆動輪を駆動する第2走行モードへの移行が過剰に行われるのを抑制する。
【解決手段】エンジンENGを停止させバッテリBATからの電力供給に応じて第1モータジェネレータMG1が駆動輪DWを駆動するEV走行モードと、エンジンENGを作動させ第2モータジェネレータMG2からの電力供給に応じて第1モータジェネレータMG1が駆動輪DWを駆動するハイブリッド走行モードとにより走行可能な車両10の制御装置20は、EV走行モードであるとき、車両要求電力が閾値を超えた状態がディレイ時間継続したことに基づきEV走行モードからハイブリッド走行モードへ移行させ、そのディレイ時間をバッテリBATの残量に応じて異ならせる、処理を行うプロセッサ21を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関と、前記内燃機関によって駆動される発電機と、蓄電装置と、前記発電機と前記蓄電装置とのうちの少なくとも一方からの電力供給に応じて駆動輪を駆動する電動機と、を備える車両を制御する車両制御装置であって、
前記車両は、
前記内燃機関の作動を停止させて前記蓄電装置からの電力供給に応じて前記電動機が前記駆動輪を駆動することで走行する第1走行モードと、前記内燃機関を作動させて少なくとも前記発電機からの電力供給に応じて前記電動機が前記駆動輪を駆動することで走行する第2走行モードと、を含む複数の走行モードのうちのいずれかの走行モードによって走行可能に構成され、
前記車両制御装置は、
前記車両が前記第1走行モードであるときに、前記車両において必要とされている車両要求電力が閾値を超えた状態が所定のディレイ時間継続したことに基づいて、前記第1走行モードから前記第2走行モードへ移行させ、
前記ディレイ時間を、前記蓄電装置の残量に応じて異ならせる、
処理を行うプロセッサを備える、
車両制御装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両制御装置であって、
前記プロセッサは、前記蓄電装置の残量が多いほど前記ディレイ時間を長くする、
車両制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両制御装置であって、
前記車両要求電力は、前記車両における要求駆動力が大きいほど大きくなり、
前記プロセッサは、さらに、前記車両要求電力と前記閾値との差分が大きいほど前記ディレイ時間を短くする、
車両制御装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
前記プロセッサは、前記車両が前記第1走行モードであるときには、前記電動機によって前記車両を走行させるのに要求される電力と、前記車両が備える補機による消費電力との和を、前記車両要求電力として導出する、
車両制御装置。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
前記プロセッサは、前記車両における要求駆動力と、前記車両の重量とに基づいて、前記要求駆動力を発生させたと仮定した場合の所定時間後の前記車両の走行速度を予測し、予測した前記走行速度を用いて前記車両要求電力を導出する、
車両制御装置。
【請求項6】
請求項5に記載の車両制御装置であって、
前記所定時間は、前記ディレイ時間以下の時間である、
車両制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両制御装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球の気候変動に対する具体的な対策として、低炭素社会又は脱炭素社会の実現に向けた取り組みが活発化している。自動車等の車両においてもCO

排出量の削減及びエネルギー効率の改善が要求され、その駆動源を電動化する電動化技術に関する研究開発が行われている。具体的には、電気自動車(Electrical Vehicle)やハイブリッド電気自動車(Hybrid Electrical Vehicle)といった、電動機を駆動源とする電動車両の開発が進められている。
【0003】
下記特許文献1には、蓄電装置のSOCが閾値以下になった場合にEV走行からHV走行に切り替えるように構成されたハイブリッド車両において、EV走行中における要求動力がエンジンの最大出力に基づく走行パワー以上の場合に上記の閾値を増大させるようにした技術が開示されている。
【0004】
下記特許文献2には、ハイブリッド車両において、車両の減速度に応じて設定したディレイ時間を経過した後にHEV走行モードからEV走行モードに遷移させるようにした技術が開示されている。
【0005】
下記特許文献3には、ハイブリッド車両において、出力要求パワーが、所定のエンジン遅延始動パワーよりも大きく、且つ、所定のエンジン無遅延始動パワーよりも小さい場合に、第1の設定時間の経過後にエンジンを始動するようにした技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6881210号公報
特許第5680279号公報
特許第6023480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術にあっては、内燃機関の作動を停止させて蓄電装置からの電力供給に応じて電動機が駆動輪を駆動することで走行する第1走行モードから、内燃機関を作動させて少なくとも発電機からの電力供給に応じて電動機が駆動輪を駆動することで走行する第2走行モードへの移行が過剰に行われて、車両のNV(Noise,Vibration)特性や燃費が悪化するおそれがあった。
【0008】
本発明は、内燃機関の作動を停止させて蓄電装置からの電力供給に応じて電動機が駆動輪を駆動することで走行する第1走行モードから、内燃機関を作動させて少なくとも発電機からの電力供給に応じて電動機が駆動輪を駆動することで走行する第2走行モードへの移行が過剰に行われるのを抑制できる車両制御装置を提供する。そして、延いてはエネルギー効率の改善に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、
内燃機関と、前記内燃機関によって駆動される発電機と、蓄電装置と、前記発電機と前記蓄電装置とのうちの少なくとも一方からの電力供給に応じて駆動輪を駆動する電動機と、を備える車両を制御する車両制御装置であって、
前記車両は、
前記内燃機関の作動を停止させて前記蓄電装置からの電力供給に応じて前記電動機が前記駆動輪を駆動することで走行する第1走行モードと、前記内燃機関を作動させて少なくとも前記発電機からの電力供給に応じて前記電動機が前記駆動輪を駆動することで走行する第2走行モードと、を含む複数の走行モードのうちのいずれかの走行モードによって走行可能に構成され、
前記車両制御装置は、
前記車両が前記第1走行モードであるときに、前記車両において必要とされている車両要求電力が閾値を超えた状態が所定のディレイ時間継続したことに基づいて、前記第1走行モードから前記第2走行モードへ移行させ、
前記ディレイ時間を、前記蓄電装置の残量に応じて異ならせる、
処理を行うプロセッサを備える、
車両制御装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、内燃機関の作動を停止させて蓄電装置からの電力供給に応じて電動機が駆動輪を駆動することで走行する第1走行モードから、内燃機関を作動させて少なくとも発電機からの電力供給に応じて電動機が駆動輪を駆動することで走行する第2走行モードへの移行が過剰に行われるのを抑制できる車両制御装置を提供できる。そして、延いてはエネルギー効率の改善に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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