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公開番号2025070308
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180526
出願日2023-10-19
発明の名称車体前部構造
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B62D 21/15 20060101AFI20250424BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】前方からの衝撃荷重の入力時に、フロントサイドフレームに入力される荷重をフロントサイドフレームの後部で剛的に受け止め、フロントサイドフレームのスムーズな圧潰を得ることができる車体前部構造を提供する。
【解決手段】車体前部構造は、フロア部材と、フロントサイドフレーム10と、ダッシュボードロアパネルと、一体鋳造部品である荷重伝達ブロック11と、を備える。荷重伝達ブロック11は、フレーム固定部17とフロア固定部18と接続壁19を有する。フレーム固定部17には、フロア部材の前部が固定される。フロア固定部18は、フロア部材の前部が固定される。接続壁19は、ダッシュボードロアパネルに略沿って延在し、かつフレーム固定部17とフロア固定部18を接続する。接続壁19の上面側には、上方に起立して前後方向に延びる上側補強リブ20が車幅方向に離間して複数設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車室の下方に配置されるフロア部材と、
前記車室の前方の前記フロア部材よりも上方位置から前方に延出するフロントサイドフレームと、
前記フロア部材の前部から前上方に起立して前記車室の前方を覆うダッシュボードロアパネルと、
前記フロントサイドフレームの後部と前記フロア部材の前部を連結する一体鋳造部品である荷重伝達ブロックと、を備え、
前記荷重伝達ブロックは、
前記フロントサイドフレームの後部が固定されるフレーム固定部と、
前記フロア部材の前部が固定されるフロア固定部と、
前記ダッシュボードロアパネルに略沿って延在し、かつ前記フレーム固定部と前記フロア固定部を接続する接続壁と、を有し、
前記接続壁の上面側には、上方側に起立して前後方向に延びる上側補強リブが車幅方向に離間して複数設けられていることを特徴とする車体前部構造。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記接続壁には、前記上側補強リブの上方で前記ダッシュボードロアパネルに固定されるパネル固定部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
【請求項3】
前記フロア固定部の上面には、前記上側補強リブに連続する上側延長リブが設けられ、
前記フロア固定部の下面には、下方側に突出する複数のリブ要素が多方向を向いて延びる下側リブが設けられ、
前記上側延長リブの突出高さは、前記下側リブの突出高さよりも高く設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部構造。
【請求項4】
前記フロア固定部の車幅方向の端部に近接する領域に配置される前記下側リブは、前記リブ要素の延出方向が車幅方向に向かないように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の車体前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車体前部構造に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、持続可能な搬送システムへのアクセスを提供する様々な取り組みが活発化している。この実現に向けて、車体剛性の向上に関する研究を通して交通の安全性や利便性をより一層改善することに注力している。
【0003】
車体の前部構造として、車両前部の左右の側方に一対のフロントサイドフレームが配置され、フロントサイドフレームの後部が荷重支持部材に連結された構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載の車体前部構造は、前方から入力される衝撃荷重の大きさに応じてフロントサイドフレームを多段階に圧潰させることができる構造とされている。この車体前部構造の左右の各フロントサイドフレームの後部は、当該フロントサイドフレームよりも下方に位置される荷重支持部材に連結されている。この車体前部構造では、車両前方からの衝撃荷重の入力時に入力荷重をフロントサイドフレームの後部の荷重支持部材で確実に受け止めることにより、フロントサイドフレームの圧潰を確実なものとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-82932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載の車体前部構造は、前方からの衝撃荷重の入力時に荷重を受け止める荷重支持部材がフロントサイドフレームよりも下方にオフセットして配置されている。このため、衝撃荷重の入力時に、フロントサイドフレームの後部と荷重支持部材の連結部を中心として大きなモーメントが生じ易い。そして、このモーメントの発生は、フロントサイドフレームのスムーズな圧潰を阻害する可能性があり。この点の改善が望まれている。
【0007】
そこで本発明は、前方からの衝撃荷重の入力時に、フロントサイドフレームに入力される荷重をフロントサイドフレームの後部で剛的に受け止め、フロントサイドフレームのスムーズな圧潰を得ることができる車体前部構造を提供しようとするものである。そして、本発明は、延いては持続可能な搬送システムの発展に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る車体前部構造は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
本発明の一態様に係る車体前部構造は、車室(例えば、実施形態の車室2)の下方に配置されるフロア部材(例えば、実施形態のフロア部材12)と、前記車室の前方の前記フロア部材よりも上方位置から前方に延出するフロントサイドフレーム(例えば、実施形態のフロントサイドフレーム10)と、前記フロア部材の前部から前上方に起立して前記車室の前方を覆うダッシュボードロアパネル(例えば、実施形態のダッシュボードロアパネル13)と、前記フロントサイドフレームの後部と前記フロア部材の前部を連結する一体鋳造部品である荷重伝達ブロック(例えば、実施形態の荷重伝達ブロック11)と、を備え、前記荷重伝達ブロックは、前記フロントサイドフレームの後部が固定されるフレーム固定部(例えば、実施形態のフレーム固定部17)と、前記フロア部材の前部が固定されるフロア固定部(例えば、実施形態のフロア固定部18)と、前記ダッシュボードロアパネルに略沿って延在し、かつ前記フレーム固定部と前記フロア固定部を接続する接続壁(例えば、実施形態の接続壁19)と、を有し、前記接続壁の上面側には、上方側に起立して前後方向に延びる上側補強リブ(例えば、実施形態の上側補強リブ20)が車幅方向に離間して複数設けられていることを特徴とする。
【0009】
本構成の車体前部構造の場合、フロントサイドフレームの前方から衝撃荷重が入力されると、その荷重が荷重伝達ブロックを介してフロア部材に伝達される。このとき、フロントサイドフレームから荷重伝達ブロックのフレーム固定部に入力された荷重は、下方に向かって後方傾斜する接続壁を通してフロア固定部に伝達される。このとき、接続壁の上面側には圧縮荷重が作用するが、その圧縮荷重は接続壁の上面側に設けられた複数の上側補強リブによって受け止められる。複数の上側補強リブは、上方に起立しかつ前後方向に延びているうえ、夫々が車幅方向に離間して配置されている。このため、接続壁の上面側に作用する圧縮荷重を効率良く受け止めることができる。
この結果、前方から衝撃荷重が入力されたフロントサイドフレームは、荷重支持ブロックによって後部側を剛的に支持され、前方側の延出領域がスムーズに圧潰するようになる。
【0010】
前記接続壁には、前記上側補強リブの上方で前記ダッシュボードロアパネルに固定されるパネル固定部(例えば、実施形態のパネル固定部23)が設けられるようにしても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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