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公開番号
2025070305
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023180520
出願日
2023-10-19
発明の名称
車体前部構造
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B62D
21/15 20060101AFI20250424BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】フロントサイドフレームの後部領域を荷重伝達ブロックに締結部材によって固定しつつも、前方からの衝撃荷重の入力時にフロントサイドフレームのスムーズな圧潰を得ることができる車体前部構造を提供する。
【解決手段】車体前部構造は、フロントサイドフレーム10と鋳造部品である荷重伝達ブロック11を備える。荷重伝達ブロックはフレーム挿入部30と荷重支持壁32を有する。フロントサイドフレームには、前後方向と交差する方向に突出して荷重支持壁の前面に突き当てられるブラケット33が設けられる。フロントサイドフレームは、荷重伝達ブロックのフレーム挿入部に挿入された状態で、フレーム挿入部の周壁に上下方向から第1締結部材によって固定され、周壁に車幅方向から第2締結部材によって固定される。ブラケットは、荷重伝達ブロックの荷重支持壁に前後方向から第3締結部材によって固定される。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の前部側方で前後方向に略沿って延出するフロントサイドフレームと、
前記フロントサイドフレームの後部を別の骨格部材に連結する鋳造部品である荷重伝達ブロックと、を備え、
前記荷重伝達ブロックは、
前方側に開口し、当該開口から前記フロントサイドフレームの後部領域が挿入されるフレーム挿入部と、
前記開口の縁部から前後方向と略直交する方向に起立する荷重支持壁と、を有し、
前記フロントサイドフレームの前記フレーム挿入部に挿入される部位よりも前方位置には、前後方向と交差する方向に突出して前記荷重支持壁の前面に突き当てられるブラケットが設けられ、
前記フロントサイドフレームは、後部領域が前記荷重伝達ブロックの前記フレーム挿入部に挿入された状態で、当該フレーム挿入部の周壁に上下方向から第1締結部材によって締結固定されるとともに、前記周壁に車幅方向から第2締結部材によって締結固定され、
前記ブラケットは、前記荷重伝達ブロックの前記荷重支持壁に前後方向から第3締結部材によって締結固定されていることを特徴とする車体前部構造。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記荷重伝達ブロックの前記荷重支持壁は、前記開口の縁部から上方に起立し、
前記ブラケットは、前記フロントサイドフレームの上面から上方に起立していることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
【請求項3】
前記荷重伝達ブロックは、前記フレーム挿入部の前記開口の周囲から前方に突出して前記フロントサイドフレームの外周面を取り囲む囲い壁をさらに有し、
前記囲い壁と前記フロントサイドフレームの間には、前記フロントサイドフレームが前後方向に圧潰したときに圧潰部を受容する圧潰受容空間が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
【請求項4】
前記第1締結部材と前記第2締結部材の少なくとも一方は、複数設けられるとともに、前後方向に向かって前後方向と交差する方向に千鳥状にずれて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
【請求項5】
前記フロントサイドフレームの左右の側壁には、前記フロントサイドフレームの内部空間を横断して延出する補強壁が連結され、
前記補強壁は、少なくとも前記第2締結部材の締結部を前後方向に跨ぐように延在していることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
【請求項6】
前記第1締結部材と前記第2締結部材は、前後方向に相互にオフセットした位置で、前記フロントサイドフレームと前記フレーム挿入部を締結固定していることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体前部構造に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、持続可能な搬送システムへのアクセスを提供する様々な取り組みが活発化している。この実現に向けて、車体剛性の向上に関する研究を通して交通の安全性や利便性をより一層改善することに注力している。
【0003】
車体の前部構造として、車両前部の左右の側方に一対のフロントサイドフレームが配置され、フロントサイドフレームの後部が荷重伝達ブロックを介して別の骨格部材に連結された構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載の車体前部構造は、荷重伝達ブロックがストラットハウジングを兼ねるアッパブロックと、アッパブロックの下端に結合されるロアブロックと、から成り、アッパブロックとロアバロックの間に前後方向に沿って延びる嵌合孔が形成されている。アッパブロックとロアブロックは夫々鋳造によって一体に形成されている。アッパブロックとロアバロックによって形成される嵌合孔には、フロントサイドフレームの後部領域が嵌入される。
【0005】
この車体前部構造の場合、アッパブロック側の嵌合孔の一部を構成する部分には、フロントサイドフレームの後部領域の側面に当接する板状部が設けられ、その板状部がフロントサイドフレームの側面に溶接によって固定されている。ロアブロックは、フロントサイドフレームの後部領域をアッパブロックに溶接固定した後に、フロントサイドフレームに連結される。このとき、アッパブロックとロアブロックの間に形成される嵌合孔の内側には、フロントサイドフレームの後部領域が嵌合状態で配置される。
【0006】
この車体前部構造では、荷重伝達ブロックが鋳造部品であるアッパブロックとロアブロックによって構成されているため、荷重伝達ブロックの構成部品の部品点数を削減できる。また、フロントサイドフレームの後部領域の側面をアッパブロックの板状部に溶接しているため、溶接部分の面積を広く確保し、フロントサイドフレームの後部領域の支持剛性を高めることができる。このため、車両前方からの衝撃荷重の入力時には、フロントサイドフレームのスムーズな圧潰を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2002-166853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1に記載の車体前部構造は、荷重伝達ブロックをアッパブロックとロアブロックとから構成し、かつアッパブロックにフロントサイドフレームを溶接固定するための板状部を形成しなければならない。このため、荷重伝達ブロックの構造が複雑になるうえ、フロントサイドフレームを固定するための作業も煩雑なものとなる。また、荷重伝達ブロックを鋳造部品によって形成する場合には、フロントサイドフレームとの当接部の形状や鋳造部品の素材の特性によっては強固な溶接が難しい場合がある。
【0009】
このため、現在、荷重伝達ブロックの構造を簡略化したうえで、フロントサイドフレームの後部領域を荷重伝達ブロックに締結部材によって固定することを検討している。
【0010】
しかし、フロントサイドフレームの後部領域の周域の離散した複数個所を締結部材によって固定した場合、車両前方からの衝撃荷重の入力時に、フロントサイドフレームの周域の一部に偏った応力が作用し易くなる。そして、フロントサイドフレームの周域の一部に偏った応力が作用すると、その応力がフロントサイドフレームの傾きや曲がりの原因となり、フロントサイドフレームのスムーズな圧潰(エネルギー吸収)が阻害されてしまう。
(【0011】以降は省略されています)
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