TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025057054
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166683
出願日2023-09-28
発明の名称超音波センサの取付構造
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類G01S 7/521 20060101AFI20250402BHJP(測定;試験)
要約【課題】超音波センサの取付構造において、超音波センサの検知性能を向上させる。
【解決手段】 超音波センサの取付構造10は、車両1の外装部材3の開口部4に設けられた超音波センサ11と、開口部の周囲の外装部材に対して超音波センサを取り付ける取付部材12と、を備える。超音波センサは、超音波を発生すべく振動する振動部18を有する。振動部は、開口部から車外側に向かって露出する端面18Aと、端面の外周から車内側に向かって延在する外周面18Bと、を有する。取付部材は、振動部の外周面と対向する内周面41Aを有する筒状部41と、振動部の外周面と筒状部の内周面との間の空間に対して突出する環状の突出部43とを有する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の外装部材の開口部に設けられた超音波センサと、
前記開口部の周囲の前記外装部材に対して前記超音波センサを取り付ける取付部材と、を備えた超音波センサの取付構造であって、
前記超音波センサは、超音波を発生すべく振動する振動部を有し、
前記振動部は、前記開口部から車外側に向かって露出する端面と、前記端面の外周から車内側に向かって延在する外周面と、を有し、
前記取付部材は、
前記振動部の前記外周面と対向する内周面を有する筒状部と、
前記振動部の前記外周面と前記筒状部の前記内周面との間の空間に対して突出する環状の突出部と、を有する超音波センサの取付構造。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記取付部材は、前記筒状部の車外側の端部に接続され、前記開口部から車外側に向かって露出する環状部を更に有し、
前記環状部は、前記筒状部の径方向外側において、前記開口部の周囲の前記外装部材に車外側から当接し、
前記突出部は、前記筒状部の径方向内側において、前記環状部から車内側に向かって突出している請求項1に記載の超音波センサの取付構造。
【請求項3】
前記突出部は、前記環状部の径方向内側の端部から車内側に向かって突出している請求項2に記載の超音波センサの取付構造。
【請求項4】
前記取付部材は、周方向に間隔をおいて配置され、前記突出部から車内側に向かって突出する複数のガイド部を更に有する請求項2に記載の超音波センサの取付構造。
【請求項5】
前記取付部材は、周方向に間隔をおいて配置され、前記筒状部と前記突出部とを接続する複数の補強部を更に有する請求項2に記載の超音波センサの取付構造。
【請求項6】
前記突出部の内周面の少なくとも一部は、車外側に向かって径方向内側に傾斜している請求項2に記載の超音波センサの取付構造。
【請求項7】
前記取付部材は、前記外装部材の車内側の面に固定され、
前記突出部は、前記筒状部の前記内周面から径方向内側に向かって突出しており、前記外装部材の車内側の面に沿って配置されている請求項1に記載の超音波センサの取付構造。
【請求項8】
前記取付部材は、前記筒状部の外周面の車外側の端部から径方向外側に向かって突出する固定部を更に有し、
前記突出部は、前記筒状部の前記内周面の車外側の端部から径方向内側に向かって突出しており、前記筒状部及び前記固定部と共に前記外装部材の車内側の面に固定されている請求項7に記載の超音波センサの取付構造。
【請求項9】
前記振動部の外周を覆う弾性部を更に備え、
前記弾性部は、
車内外方向に延在する軸線を中心とする筒状の周壁部と、
前記周壁部の車内側の端部から径方向外側に向かって突出するフランジ部と、を有し、
前記突出部は、前記周壁部の径方向外側に配置され、前記車内外方向に間隔をおいて前記フランジ部に対向している請求項1~8のいずれか1項に記載の超音波センサの取付構造。
【請求項10】
前記筒状部及び前記突出部は、同一の材料によって一体的に形成されている請求項1~8のいずれか1項に記載の超音波センサの取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波センサの取付構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、交通参加者の中でも脆弱な立場にある人々にも配慮した持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する取り組みが活発化している。この実現に向けて予防安全技術に関する研究開発を通して交通の安全性や利便性をより一層改善する研究開発に注力している。
【0003】
特許文献1には、車体部品に装着される超音波センサが開示されている。この超音波センサは、超音波マイクロフォンを含むセンサ本体と、超音波マイクロフォンを被覆するクッション部材と、センサ本体を車体部品に取り付けるためのリテーナ部とを有する。また、クッション部材とリテーナ部との間には、防水シールが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-100713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の超音波センサでは、防水シールの劣化により、降雨等により外部から侵入した水が、クッション部材とリテーナ部との間に溜まる虞がある。クッション部材とリテーナ部との間に溜まった水に超音波センサの振動が伝搬すると、クッション部材とリテーナ部との間に溜まった水が振動する。超音波センサの振動が停止した後も水が振動し続けると、いわゆる残響時間が長くなることで、超音波センサの検知性能が悪化する虞がある。
【0006】
本発明は、以上の背景を鑑み、超音波センサの取付構造において、超音波センサの検知性能を向上させることを目的とする。そして、延いては持続可能な輸送システムの発展に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は、車両(1)の外装部材(3)の開口部(4)に設けられた超音波センサ(11)と、前記開口部の周囲の前記外装部材に対して前記超音波センサを取り付ける取付部材(12)と、を備えた超音波センサの取付構造(10)であって、前記超音波センサは、超音波を発生すべく振動する振動部(18)を有し、前記振動部は、前記開口部から車外側に向かって露出する端面(18A)と、前記端面の外周から車内側に向かって延在する外周面(18B)と、を有し、前記取付部材は、前記振動部の前記外周面と対向する内周面(41A)を有する筒状部(41)と、前記振動部の前記外周面と前記筒状部の前記内周面との間の空間(S)に対して突出する環状の突出部(43)と、を有する。
【0008】
この態様によれば、振動部の外周面と筒状部の内周面との間の空間に溜まる水の体積が、突出部が設けられていない場合に比べて小さくなる。したがって、振動部の振動が停止した後、上記の空間に溜まった水の振動を速やかに収束させることができる。これにより、いわゆる残響時間を短縮することができるため、超音波センサの検知性能を向上させることができる。そして、延いては持続可能な輸送システムの発展に寄与することができる。
【0009】
上記の態様において、前記取付部材は、前記筒状部の車外側の端部に接続され、前記開口部から車外側に向かって露出する環状部(42)を更に有し、前記環状部は、前記筒状部の径方向外側において、前記開口部の周囲の前記外装部材に車外側から当接し、前記突出部は、前記筒状部の径方向内側において、前記環状部から車内側に向かって突出して良い。
【0010】
この態様によれば、外装部材に取付部材を簡易に固定することができると共に、取付部材に突出部を設けることで水の振動を速やかに収束させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
通電検査装置
10日前
日本精機株式会社
位置検出装置
6日前
株式会社ハシマ
検針機
9日前
エイブリック株式会社
電流検出回路
3日前
東レ株式会社
シート状物の検査方法
4日前
東ソー株式会社
自動分析装置及び方法
6日前
株式会社チノー
放射光測温装置
3日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
3日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
3日前
株式会社 キョーワ
食品搬送装置
3日前
富士電機株式会社
エンコーダ
4日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
3日前
富士電機株式会社
放射線検出器
11日前
DIC株式会社
測定装置
11日前
TDK株式会社
温度センサ
4日前
株式会社ヨコオ
シートコンタクタ
6日前
スタンレー電気株式会社
車両前方視認装置
9日前
スタンレー電気株式会社
車両前方視認装置
9日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
9日前
シチズンファインデバイス株式会社
圧力検出装置
3日前
シチズンファインデバイス株式会社
圧力検出装置
3日前
オムロン株式会社
光電センサ
3日前
ダイハツ工業株式会社
凹部の深さ測定方法
9日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
9日前
矢崎総業株式会社
電流センサ
10日前
株式会社ミツバ
モータ制御装置
3日前
旭光電機株式会社
電気的特性提供装置
3日前
TDK株式会社
センサデバイス
3日前
株式会社テイエルブイ
厚さ測定装置及び厚さ測定方法
11日前
JRCモビリティ株式会社
充電用温度判定回路
6日前
セイコーエプソン株式会社
干渉計
6日前
日本信号株式会社
表示装置
4日前
株式会社JVCケンウッド
撮像装置及び測距方法
9日前
TDK株式会社
センサ
4日前
内山工業株式会社
分析装置用部材
5日前
日東建設株式会社
ボルト・ナットの健全性検査装置
9日前
続きを見る