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公開番号2025058717
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023168835
出願日2023-09-28
発明の名称クラッチ装置及び鞍乗型車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類F16D 13/52 20060101AFI20250402BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】多板クラッチの温度計測の精度を向上すること。
【解決手段】駆動力の伝達を断接可能な多板クラッチ(MPC)と、前記多板クラッチを収容するケース部材(130)と、前記多板クラッチの温度を計測する温度センサ(140)と、を備えたクラッチ装置(120)であって、前記ケース部材(130)は、前記多板クラッチ(MPC)の周囲を囲む周壁部(131)と、前記周壁部(131)に形成され、前記多板クラッチ(MPC)の径方向で外側に向かって凹んだ凹部(134)と、を含み、前記温度センサ(140)は、前記凹部(134)に配置されている。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
駆動力の伝達を断接可能な多板クラッチ(MPC)と、
前記多板クラッチを収容するケース部材(130)と、
前記多板クラッチの温度を計測する温度センサ(140)と、
を備えたクラッチ装置(120)であって、
前記ケース部材(130)は、
前記多板クラッチ(MPC)の周囲を囲む周壁部(131)と、
前記周壁部(131)に形成され、前記多板クラッチ(MPC)の径方向で外側に向かって凹んだ凹部(134)と、を含み、
前記温度センサ(140)は、前記凹部(134)に配置されている、
ことを特徴とするクラッチ装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載のクラッチ装置であって、
前記温度センサ(140)は、該温度センサ(140)の検知部(141)が前記多板クラッチ(MPC)に対して前記径方向に対向するように配置されている、
ことを特徴とするクラッチ装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のクラッチ装置であって、
前記クラッチ装置(120)は、鞍乗型車両(100)に搭載され、
前記温度センサ(140)は、前記多板クラッチ(MPC)のリフタシャフト(127)に対して、前記鞍乗型車両(100)の上下方向で上方で、前記鞍乗型車両(100)の前後方向で後方に配置されている、
ことを特徴とするクラッチ装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のクラッチ装置であって、
前記多板クラッチ(MPC)は、乾式クラッチである、
ことを特徴とするクラッチ装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のクラッチ装置であって、
前記ケース部材(130)は、前記周壁部の端部に設けられたフランジ部(132)を含み、
前記凹部(134)は、前記フランジ部(132)に開口した開口部(134e)を有しており、
前記クラッチ装置(120)は、前記開口部(134e)を跨ぐように前記フランジ部(132)に取り付けられたブラケット(150)を備える、
ことを特徴とするクラッチ装置。
【請求項6】
請求項5に記載のクラッチ装置であって、
前記ブラケット(150)は、前記温度センサ(140)が取り付けられるセンサ取付部(153)を有し、
前記センサ取付部(153)は、前記凹部(134)内を前記多板クラッチ(MPC)の軸方向に延設され、かつ、前記温度センサ(140)の取付位置が前記軸方向に変更可能なように構成されている、
ことを特徴とするクラッチ装置。
【請求項7】
請求項6に記載のクラッチ装置であって、
前記センサ取付部(153)は、前記軸方向に延設され、前記温度センサ(140)が取り付けられる長孔(154)を有する、
ことを特徴とするクラッチ装置。
【請求項8】
請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載のクラッチ装置であって、
前記温度センサ(140)は、ハーネス(143)の取出部(142)を備え、
前記取出部(142)は、前記ブラケット(150)に対して前記径方向で外側に位置している、
ことを特徴とするクラッチ装置。
【請求項9】
請求項5乃至請求項8のいずれか一項に記載のクラッチ装置であって、
前記ブラケット(150)は、前記多板クラッチ(MPC)の軸方向で前記フランジ部(132)と重なるように配置されている、
ことを特徴とするクラッチ装置。
【請求項10】
請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載のクラッチ装置であって、
前記多板クラッチ(MPC)のレリーズ操作部材(128)を回動させる駆動力を出力する電動アクチュエータ(10)を備える、
ことを特徴とするクラッチ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はクラッチ装置及び鞍乗型車両に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
多板クラッチはプレート同士の摩擦に等によって温度が変動する。温度変動の結果、クラッチ容量等の特性が変化する場合がある。特許文献1には油圧式の自動クラッチ装置において、スレーブシリンダの温度を測定する温度センサを備えたクラッチ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/195789号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のクラッチ装置では、温度センサによってスレーブシリンダの温度を測定しているため、計測精度の点で改善の余地がある。
【0005】
本発明の目的は、多板クラッチの温度計測の精度を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
駆動力の伝達を断接可能な多板クラッチ(MPC)と、
前記多板クラッチを収容するケース部材(130)と、
前記多板クラッチの温度を計測する温度センサ(140)と、
を備えたクラッチ装置(120)であって、
前記ケース部材(130)は、
前記多板クラッチ(MPC)の周囲を囲む周壁部(131)と、
前記周壁部(131)に形成され、前記多板クラッチ(MPC)の径方向で外側に向かって凹んだ凹部(134)と、を含み、
前記温度センサ(140)は、前記凹部(134)に配置されている、
ことを特徴とするクラッチ装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、多板クラッチの温度計測の精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
鞍乗型車両の右側面図。
図1の鞍乗型車両の正面図。
制御装置のブロック図。
クラッチ装置及び関連する構成の説明図。
(A)及び(B)はレバー部材の斜視図。
(A)は軸方向を基準としたレバー部材の側面図、(B)は軸方向を基準としたレバー部材の平面図。
(A)~(C)はレバー部材の動作説明図。
カバー部材を外したクラッチ装置の正面図。
図8のA-A線断面図。
ブラケットの斜視図。
ケース部材の斜視図。
ケース部材の斜視図。
テストデータの説明図。
図3の制御ユニットが実行する処理例を示すフローチャート。
図3の制御ユニットが実行する処理例を示すフローチャート。
図3の制御ユニットが実行する処理例を示すフローチャート。
図3の制御ユニットが実行する処理例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
<鞍乗型車両の概略>
図1及び図2は本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両(以下、単に車両と呼ぶ)100の右側面図及び正面図である。車両100は、前輪FWと後輪RWとを各一輪備えた自動二輪車である。図中、矢印D1は車両100の前後方向を示し、矢印D2は幅方向(左右方向)を示す。Frは前側、Rrは後側を示す。Rは前進時の右側、Lは前進時の左側を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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