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公開番号2025059427
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169508
出願日2023-09-29
発明の名称医療デバイス
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人
主分類A61B 17/3207 20060101AFI20250403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】駆動シャフトに固定された搬送コイルが駆動シャフトから脱離することを抑制できる医療デバイスを提供する。
【解決手段】生体管腔内の物体を除去する医療デバイス10であって、回転可能である駆動シャフト20と、駆動シャフト20により回転駆動されて物体を切削可能な切削部80と、駆動シャフト20を回転可能に収容する外管シャフト50と、駆動シャフト20の外周を巻くように配置された疎巻きの搬送コイル30と、を有し、搬送コイル30は、当該搬送コイル30の先端部分のみで駆動シャフト20に固定される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
生体管腔内の物体を除去する医療デバイスであって、
回転可能である駆動シャフトと、
駆動シャフトにより回転駆動されて前記物体を切削可能な切削部と、
前記駆動シャフトを回転可能に収容する外管シャフトと、
前記駆動シャフトの外周を巻くように配置された疎巻きの搬送コイルと、を有し、
前記搬送コイルは、当該搬送コイルの先端部分のみで前記駆動シャフトに固定されたことを特徴とする医療デバイス。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
回転中、前記搬送コイルは軸心方向に沿って収縮し、前記駆動シャフトは軸心方向に沿って伸長することを特徴とする請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項3】
前記搬送コイルは、当該搬送コイルの先端のみで前記駆動シャフトに固定されたことを特徴とする請求項1または2に記載の医療デバイス。
【請求項4】
前記搬送コイルは、複数の線材を巻いた多条コイルを有し、周方向に並ぶ複数の前記線材を溶かして周方向の全体を一体に形成した一体部を有し、
前記搬送コイルは、前記一体部に固定されたことを特徴とする請求項1または2に記載の医療デバイス。
【請求項5】
前記搬送コイルの基端に位置するコイル基端は、曲面形状で形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の医療デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体管腔の物体を除去するための医療デバイスに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
血管内のプラークや血栓などによる狭窄部の治療方法は、バルーンにより血管を拡張する方法や、網目状またはコイル状のステントを血管の支えとして血管内に留置する方法などが挙げられる。しかしながら、これらの方法では、石灰化により硬くなっている狭窄部や、血管の分岐部で生じている狭窄部を治療することは、困難である。このような場合においても治療が可能なデバイスとして、病変を切削しつつ、切削した物体を吸引して除去するアテレクトミーデバイスが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
アテレクトミーデバイスは、高速回転する駆動シャフトを外管の内部に有する。ドライブシャフトに螺旋状の搬送コイルが取り付けられている場合には、駆動シャフトの高速回転に伴って回転する搬送コイルにより、切削した物体を体外へ搬送できる。すなわち、駆動シャフトとともに回転する搬送コイルは、アルキメデスポンプの原理に基づき、切削した物体を基端方向へ搬送できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第8628549号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アテレクトミーデバイスの駆動シャフトは、病変の切削時、非切削時、病変に切削部が噛みこんだ際など、幅広いレンジの付加トルクが作用する。駆動シャフトは、負荷トルクに応じてばねの様に全長が伸縮する。搬送コイルは、駆動シャフトの伸縮に追従する必要があるが、駆動シャフトおよび搬送コイルを回転可能に収容する外管シャフトとの摩擦を直接的に受けるために、機械的な負荷なく駆動シャフトに追従することができない。このため、搬送コイルと駆動シャフトとの接合が弱い場合には、搬送コイルが駆動シャフトから脱離する可能性がある。
【0006】
特に、生体内の湾曲した血管内で搬送コイルに負荷トルクがかかると、搬送コイルは、その全体が均一に伸縮することは難しく、外管の内部で不均一な伸縮がおこる。このため、搬送コイルの駆動シャフトに対する固定部は常に機械的な負荷を受け続けることになり、最終的に破綻する恐れがある。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、駆動シャフトに固定された搬送コイルが駆動シャフトから脱離することを抑制できる医療デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的は、下記(1)に記載の発明により達成される。
(1) 本発明に係る医療デバイスは、生体管腔内の物体を除去する医療デバイスであって、回転可能である駆動シャフトと、前記駆動シャフトにより回転駆動されて前記物体を切削可能な切削部と、前記駆動シャフトを回転可能に収容する外管シャフトと、前記駆動シャフトの外周を巻くように配置された疎巻きの搬送コイルと、を有し、前記搬送コイルは、当該搬送コイルの先端部分のみで前記駆動シャフトに固定されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記(1)に記載の医療デバイスは、駆動シャフトが軸心方向へ伸縮する際に、搬送コイルの駆動シャフトに対して固定された先端部分よりも基端側の部位が駆動シャフトに対して相対的に軸心方向へ移動できるため、駆動シャフトに対する搬送コイルの固定部位の負担を低減できる。このため、本医療デバイスは、駆動シャフトに固定された搬送コイルが駆動シャフトから脱離することを抑制できる。
【0010】
(2) 上記(1)に記載の医療デバイスにおいて、回転中、前記搬送コイルは収縮し、前記駆動シャフトは伸長してもよい。搬送コイルが収縮することで、搬送コイルから力を受ける流体が旋回流を生じることを抑制し、搬送効率を向上できる。駆動シャフトが伸長することで、駆動シャフトが短くなることによる不具合の発生を抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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