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公開番号
2025055359
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023164642
出願日
2023-09-27
発明の名称
カテーテル用バルーン
出願人
テルモ株式会社
代理人
IBC一番町弁理士法人
主分類
A61M
25/10 20130101AFI20250401BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】多層構造のバルーンにおいて、いずれかの層が他の層よりも容易に破断してしまうことによってバルーンが適正な拡張径を超えて過拡張してしまうことを防止できるカテーテル用バルーンを提供する。
【解決手段】カテーテル用バルーン200は、当該バルーンの厚み方向において隣接して配置された第1の層310及び第2の層320を有し、第1の層と第2の層は、異なる材料で構成されており、第1の層の破断強度と第2の層の破断強度は同一である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
カテーテル用バルーンであって、
当該バルーンの厚み方向において隣接して配置された第1の層及び第2の層を有し、
前記第1の層と前記第2の層は、異なる材料で構成されており、
前記第1の層の破断強度と前記第2の層の破断強度は同一である、カテーテル用バルーン。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記第2の層は、前記第1の層を覆うように配置されており、
前記第1の層の伸び率は、前記第2の層の伸び率よりも大きい、請求項1に記載のカテーテル用バルーン。
【請求項3】
前記第1の層の硬度は、前記第2の層の硬度よりも小さい、請求項2に記載のカテーテル用バルーン。
【請求項4】
前記第1の層の引張弾性率は、前記第2の層の引張弾性率よりも小さい、請求項3に記載のカテーテル用バルーン。
【請求項5】
前記第1の層は、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、及びポリウレタンエラストマーのいずれか1つであり、
前記第2の層は、ポリアミドである、請求項1~4のいずれか1項に記載のカテーテル用バルーン。
【請求項6】
前記第2の層と隣接し、前記第2の層を覆うように配置された第3の層を有し、
前記第3の層の破断強度は、前記第1の層の破断強度及び前記第2の層の破断強度と同一である、請求項1に記載のカテーテル用バルーン。
【請求項7】
前記第1の層の伸び率と前記第3の層の伸び率は同一であり、
前記第1の層の伸び率及び前記第3の層の伸び率は、前記第2の層の伸び率よりも大きい、請求項6に記載のカテーテル用バルーン。
【請求項8】
前記第1の層の硬度と前記第3の層の硬度は同一であり、
前記第1の層の硬度及び前記第3の層の硬度は、前記第2の層の硬度よりも小さい、請求項7に記載のカテーテル用バルーン。
【請求項9】
前記第1の層の引張弾性率と前記第3の層の引張弾性率は同一であり、
前記第1の層の引張弾性率及び前記第3の層の引張弾性率は、前記第2の層の引張弾性率よりも小さい、請求項8に記載のカテーテル用バルーン。
【請求項10】
前記第1の層は、ポリアミドエラストマーであり、
前記第2の層は、ポリアミドであり、
前記第3の層は、ポリアミドエラストマーである、請求項6~9のいずれか1項に記載のカテーテル用バルーン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カテーテル用バルーンに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
血管等の生体管腔内に形成された狭窄部(病変部)を拡張する医療デバイスとしてバルーンカテーテルが広く知られている。バルーンカテーテルが備えるバルーンには、治療効果の向上を図るために様々な工夫が施されている。例えば、バルーンに求められる性能の一つとして、バルーンの耐圧性(耐破壊性)が挙げられる。
【0003】
一般的に、バルーンは、所定の樹脂材料からなる円筒状の部材(バルーン素材)をブロー成形などの成型方法によって所望の形状に成形して製造される。そのため、バルーンの物性に由来する性能は、バルーンに使用されるバルーン素材の材料によって左右される。このような点を鑑みて、例えば、特許文献1では、物性が異なる二つの層からなるバルーンを備えるバルーンカテーテルが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-181772号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のバルーンカテーテルでは、所定のガラス転移温度を持つ形状記憶層と形状記憶層よりも強度(破断強度)の高い基材層からなる多層構造のバルーンを採用することにより、拡張後のバルーンの形状復元性の向上を図っている。ただし、特許文献1に記載のバルーンカテーテルでは、次のような点が課題となる。
【0006】
特許文献1で採用されている多層構造のバルーンでは、基材層の強度が形状記憶層の強度よりも高い。このように各層が互いに異なる強度を有しているため、強度の小さな形状記憶層に破断(割れ)が生じてしまった場合、バルーンが実質的に基材層のみによって構成された状態となる。このような状態でバルーンへの流体の供給が継続されると、基材層のみに対して高い圧力が掛るため、バルーンが適正な拡張径を超えて過拡張してしまう可能性がある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、多層構造のバルーンにおいて、いずれかの層が他の層よりも容易に破断してしまうことによってバルーンが適正な拡張径を超えて過拡張してしまうことを防止できるカテーテル用バルーンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、下記(1)~(10)のいずれか1つの手段によって達成される。
【0009】
(1)カテーテル用バルーンであって、当該バルーンの厚み方向において隣接して配置された第1の層及び第2の層を有し、前記第1の層と前記第2の層は、異なる材料で構成されており、前記第1の層の破断強度と前記第2の層の破断強度は同一である。
【0010】
(2)前記第2の層は、前記第1の層を覆うように配置されており、前記第1の層の伸び率は、前記第2の層の伸び率よりも大きい、上記(1)に記載のカテーテル用バルーン。
(【0011】以降は省略されています)
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