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公開番号2025084136
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2022070089
出願日2022-04-21
発明の名称血管採取デバイス
出願人テルモ株式会社,テルモ カーディオバスキュラー システムズ コーポレイション
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61B 17/295 20060101AFI20250527BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】カッター刃で組織を切断した際に、出血が認められた場合に、直ちに通電を再開して止血を行うことができる操作性に優れた血管採取デバイスを提供する。
【解決手段】血管採取デバイス24は、筒状体24aと、筒状体24aの先端に取り付けられ、上顎部40と下顎部50とが開閉するジョー構造26と、上顎部40及び下顎部50のカッター溝49に沿って移動するカッター刃34と、を備え、ジョー構造26は、閉じた状態で上顎部40と下顎部50とが互いに向かい合う部分に形成された一対の挟持面41と、一対の挟持面41の各々に形成された平面電極48と、を有し、カッター溝49は、平面電極48を貫通して形成されており、平面電極48とカッター刃34とを隔てる絶縁体をカッター溝49に有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
軸線に沿って延在する筒状体と、
前記筒状体の先端に取り付けられ、上顎部と下顎部とを有し、前記上顎部と前記下顎部が開閉するジョー構造と、
前記上顎部と前記下顎部との間に配置され、前記上顎部と前記下顎部のカッター溝に沿って前記軸線の方向に移動するカッター刃と、を備え、
前記ジョー構造は、
閉じた状態で前記上顎部と前記下顎部とが互いに向かい合う部分に形成された一対の挟持面と、
前記一対の挟持面の各々に形成された平面電極と、を有し、
前記カッター溝は、前記平面電極を貫通して形成されており、少なくとも一方の前記平面電極の前記カッター溝の幅が前記カッター刃の厚さよりも大きく、前記平面電極と前記カッター刃とを隔てる絶縁体を前記カッター溝に有する血管採取デバイス。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
請求項1記載の血管採取デバイスであって、前記上顎部及び前記下顎部の少なくとも一方の前記平面電極を貫通する前記カッター溝の内側を覆う、絶縁材料よりなるスペーサを有する、血管採取デバイス。
【請求項3】
請求項2記載の血管採取デバイスであって、前記スペーサは、前記平面電極の表面から突出して、前記上顎部の前記平面電極と前記下顎部の前記平面電極との短絡を阻止する一対の側壁部を有する、血管採取デバイス。
【請求項4】
請求項3記載の血管採取デバイスであって、前記スペーサは、前記一対の側壁部の間に前記カッター刃が挿通する絶縁された絶縁カッター溝を有し、前記絶縁カッター溝の幅は、前記平面電極を貫通する前記カッター溝の幅よりも狭い、血管採取デバイス。
【請求項5】
請求項2~4のいずれか1項に記載の血管採取デバイスであって、前記上顎部の前記挟持面と、前記下顎部の前記挟持面とは、前記スペーサを介して当接する、血管採取デバイス。
【請求項6】
軸線に沿って延在する筒状体と、
前記筒状体の先端に取り付けられ、上顎部と下顎部とを有し、前記上顎部と前記下顎部が開閉するジョー構造と、
前記上顎部と前記下顎部との間に配置され、前記上顎部と前記下顎部のカッター溝に沿って前記軸線の方向に移動するカッター刃と、を備え、
前記ジョー構造は、
閉じた状態で前記上顎部と前記下顎部とが互いに向かい合う部分に形成された一対の挟持面と、
前記一対の挟持面の各々に形成された平面電極と、を有し、
前記カッター溝は、前記平面電極を貫通して形成されており、
前記上顎部及び前記下顎部のいずれか一方の前記平面電極を貫通する前記カッター溝の内側を覆う絶縁材料よりなるスペーサを有し、
前記スペーサは、前記カッター刃が挿通し、かつ前記平面電極から絶縁された絶縁カッター溝を有し、
前記絶縁カッター溝の幅は、前記上顎部及び前記下顎部のいずれか他方の前記平面電極を貫通する前記カッター溝の幅よりも狭い、血管採取デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血管採取デバイスに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
冠動脈バイパス手術(CABG)では、病変部位を迂回するように患者から採取した血管の接続が行われる。使用する血管は、例えば患者の下肢等から採取される。血管の採取には、内視鏡下血管採取システム(EVHシステム)が用いられる。
【0003】
内視鏡下血管採取システムは、内視鏡システムと、気腹装置と、血管剥離デバイスと、血管採取デバイスと、を備える。血管の採取は、気腹装置で炭酸ガスを送り込みながら、血管剥離デバイスを血管に沿って前進させ、血管をその周辺の脂肪組織から剥離させる。その後、血管採取デバイスで、血管から分岐する枝血管を止血しつつ切断する。枝血管の切断は、内視鏡で観察しながら行われる。その後、血管採取デバイスを引き抜き、血管を切開部から引き抜くことで、血管の採取が完了する。
【0004】
例えば、特許文献1は、内視鏡の観察下で、組織の切断を行う装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-229923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のデバイスは、組織を挟み込むジョー構造の挟持面に電極を有する。電極は、組織を通電加熱することで、組織を止血する。挟持面には、カッター刃が通るカッター溝が形成されている。このようなデバイスにおいて、電極による加熱で止血された組織は、カッター刃によって切断される。
【0007】
特許文献1のデバイスにおいて、カッター刃は、電極と接触可能となっている。したがって、電極間に通電を行う場合には、短絡を防ぐためにカッター刃をカッター溝よりも基端側に退避させる必要がある。ところが、血管切断手技を行う過程で、カッター刃で血管を切断した際に、止血が不十分であることにより、出血が生じる場合がある。このような場合には、特許文献1のデバイスでは、直ちに通電を行うことができず、カッター刃を基端側に退避させる操作が必要となる。
【0008】
本発明は、上記した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以下の開示の一観点は、軸線に沿って延在する筒状体と、前記筒状体の先端に取り付けられ、上顎部と下顎部とを有し、前記上顎部と前記下顎部が開閉するジョー構造と、前記上顎部と前記下顎部との間に配置され、前記上顎部と前記下顎部のカッター溝に沿って前記軸線の方向に移動するカッター刃と、を備え、前記ジョー構造は、閉じた状態で前記上顎部と前記下顎部とが互いに向かい合う部分に形成された一対の挟持面と、前記一対の挟持面の各々に形成された平面電極と、を有し、前記カッター溝は、前記平面電極を貫通して形成されており、少なくとも一方の前記平面電極の前記カッター溝の幅が前記カッター刃の厚さよりも大きく、前記平面電極と前記カッター刃とを隔てる絶縁体を前記カッター溝に有する、血管採取デバイスにある。
【0010】
別の一観点は、軸線に沿って延在する筒状体と、前記筒状体の先端に取り付けられ、上顎部と下顎部とを有し、前記上顎部と前記下顎部が開閉するジョー構造と、前記上顎部と前記下顎部との間に配置され、前記上顎部と前記下顎部のカッター溝に沿って前記軸線の方向に移動するカッター刃と、を備え、前記ジョー構造は、閉じた状態で前記上顎部と前記下顎部とが互いに向かい合う部分に形成された一対の挟持面と、前記一対の挟持面の各々に形成された平面電極と、を有し、前記カッター溝は、前記平面電極を貫通して形成されており、前記上顎部及び前記下顎部のいずれか一方の前記平面電極を貫通する前記カッター溝の内側を覆う絶縁材料よりなるスペーサを有し、前記スペーサは、前記カッター刃が挿通し、かつ前記平面電極から絶縁された絶縁カッター溝を有し、前記絶縁カッター溝の幅は、前記上顎部及び前記下顎部のいずれか他方の前記平面電極を貫通する前記カッター溝の幅よりも狭い、血管採取デバイスにある。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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