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公開番号2025056814
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2022044653
出願日2022-03-18
発明の名称止血器具
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類A61B 17/135 20060101AFI20250402BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】止血器具を装着した患者が肢体を動作させた際に肢体の体表面にカバー部材の縁部が食い込むことを防止できる止血器具を提供する。
【解決手段】止血器具10が備える押圧部材200及び支持部材300は、第1帯体部410の延長線上に位置し、押圧部材は、流体の注入により拡張可能に構成された拡張部材210であり、拡張部材は、拡張部材を第1穿刺部位p1に位置合わせするためのマーカー部260を有し、マーカー部は、拡張部材が位置する本体部110において、第1帯体部の中心線A1と第2帯体部420の中心線A2と第3帯体部430の中心線A3の交点Lpよりも基端側に位置する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
患者に形成された穿刺部位を覆うように構成されたカバー部材と、
前記カバー部材に配置され、前記穿刺部位を圧迫するように構成された押圧部材と、
前記押圧部材を覆うように前記カバー部材に配置され、前記押圧部材の材料よりも硬質な材料で構成された支持部材と、を有し、
前記カバー部材は、前記押圧部材が位置する本体部と、前記患者の指同士の間に配置されるように構成され、前記本体部から第1方向に延在する第1帯体部と、前記本体部から前記第1方向と異なる第2方向に延在する第2帯体部と、前記押圧部材を挟んで前記第2帯体部と対向し、前記第1方向及び前記第2方向と異なる第3方向に延在する第3帯体部と、を備え、
前記押圧部材及び前記支持部材は、前記第1帯体部の延長線上に位置し、
前記押圧部材は、流体の注入により拡張可能に構成された拡張部材であり、
前記拡張部材は、前記拡張部材を前記穿刺部位に位置合わせするためのマーカー部を有し、
前記マーカー部は、前記本体部において、前記第1帯体部の中心線と前記第2帯体部の中心線と前記第3帯体部の中心線の交点又は前記交点よりも基端側に位置する、止血器具。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記支持部材は、平面視で、前記支持部材の外形の重心となる位置を有し、
前記マーカー部は、前記重心よりも前記本体部の基端側に位置する、請求項1に記載の止血器具。
【請求項3】
前記支持部材は、前記本体部において、前記第1帯体部の中心線に対して線対称の形状であり、
前記マーカー部及び前記重心は、前記第1帯体部の中心線上に位置する、請求項2に記載の止血器具。
【請求項4】
前記支持部材は、前記第1帯体部側に位置し、前記支持部材の端部を形成する上端部と、
前記上端部と反対側の端部を形成する下端部と、を有し、
前記上端部の幅は、前記重心が前記上端部側に位置するように前記下端部の幅よりも大きくなるように構成されている、請求項2又は請求項3に記載の止血器具。
【請求項5】
前記支持部材の前記下端部は、平面視で、直線状の平坦部を有する、請求項4に記載の止血器具。
【請求項6】
前記支持部材は、前記上端部及び前記下端部を繋ぐ側面部を有し、
前記側面部の厚みは、前記上端部側から前記下端部側に向かって小さくなるように構成される、請求項4又は請求項5に記載の止血器具。
【請求項7】
前記支持部材の前記下端部は、前記拡張部材の基端側の縁部と一致する位置に位置する、請求項4~6のいずれか1項に記載の止血器具。
【請求項8】
前記支持部材の内面は、前記第2帯体部側及び前記第3帯体部側に向かって湾曲している、請求項1~7のいずれか1項に記載の止血器具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、止血器具に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
カテーテル手技の1つとして、患者の腕や手等の肢体の血管を穿刺して形成された穿刺部位を介して各種の医療用長尺体を血管内に導入し、病変部位に対する処置や治療を行う手技が知られている。例えば、特許文献1には、手を走行する血管(遠位橈骨動脈を含む)へのアクセスを可能にするために形成された穿刺部位を止血する止血器具が開示されている。
【0003】
特許文献1の止血器具は、患者の手に形成された穿刺部位(以下、単に「穿刺部位」とも記載する)に対して圧迫力を付与する押圧部材と、押圧部材を覆うように構成されたカバー部材と、を備える。また、カバー部材は、押圧部材を患者の手に固定するための複数の帯体部と、押圧部材を患者の手に押さえ付ける支持部材と、を備える。押圧部材及び支持部材は、カバー部材の所定位置に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2019/0133602号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
医師等の術者(以下、「術者」とする)は、患者の肢体に形成した穿刺部位を止血するに際し、穿刺部位をカバー部材で覆うように止血器具を患者の肢体に配置する。術者がカバー部材で穿刺部位を覆うように止血器具を配置すると、カバー部材に位置する押圧部材及び支持部材が穿刺部位に配置される。止血器具は、押圧部材及び支持部材が穿刺部位に配置された状態で、押圧部材が穿刺部位に対して圧迫力を付与することにより、穿刺部位を止血することができる。
【0006】
上記の止血器具を使用して止血を行う際、次のような課題が生じ得る。
【0007】
上記の止血器具を装着した患者が押圧部材による止血がなされている最中に肢体を動作させると、カバー部材の縁部が患者の肢体の体表面に食い込むことがある。特に、穿刺部位を形成する肢体が手である場合、止血器具を装着した患者が手首を手の甲側に捻る等の動作を行うと、カバー部材の基端部(前腕部側に配置される端部)が手首付近の体表面に食い込む。そのため、上記の止血器具は、カバー部材の基端部が肢体の体表面に食い込むことに伴う痛み等の不快感を患者に与えてしまうことがある。
【0008】
本発明は、上記課題に基づいてなされたものであり、止血器具を装着した患者が肢体を動作させた際に肢体の体表面にカバー部材の縁部が食い込むことを防止できる止血器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る止血器具は、患者に形成された穿刺部位を覆うように構成されたカバー部材と、前記カバー部材に配置され、前記穿刺部位を圧迫するように構成された押圧部材と、前記押圧部材を覆うように前記カバー部材に配置され、前記押圧部材の材料よりも硬質な材料で構成された支持部材と、を有し、前記カバー部材は、前記押圧部材が位置する本体部と、前記患者の指同士の間に配置されるように構成され、前記本体部から第1方向に延在する第1帯体部と、前記本体部から前記第1方向と異なる第2方向に延在する第2帯体部と、前記押圧部材を挟んで前記第2帯体部と対向し、前記第1方向及び前記第2方向と異なる第3方向に延在する第3帯体部と、を備え、前記押圧部材及び前記支持部材は、前記第1帯体部の延長線上に位置し、前記押圧部材は、流体の注入により拡張可能に構成された拡張部材であり、前記拡張部材は、前記拡張部材を前記穿刺部位に位置合わせするためのマーカー部を有し、前記マーカー部は、前記本体部において、前記第1帯体部の中心線と前記第2帯体部の中心線と前記第3帯体部の中心線の交点又は前記交点よりも基端側に位置する。
【発明の効果】
【0010】
上記の止血器具は、患者に形成された穿刺部位を押圧する押圧部材が流体の注入により拡張可能な拡張部材で構成されている。拡張部材は、拡張部材を穿刺部位に位置合わせするためのマーカー部を有しており、当該マーカー部は、カバー部材の本体部において、第1帯体部の中心線と第2帯体部の中心線と第3帯体部の中心線の交点又は交点よりも基端側に位置する。カバー部材の本体部は、各帯体部によって止血器具が患者に固定された状態において、各帯体部の中心線の交点に対して各帯体部がカバー部材から離間する方向の引っ張り力が付与される。上記の止血器具は、拡張部材が有するマーカー部が各帯体部の中心線の交点又は交点よりも本体部の基端側に配置されていることにより、患者の穿刺部位に配置される拡張部材の領域(例えば、拡張部材の中心付近)が各帯体部の中心線の交点又は交点よりも本体部の基端側にずれた位置に位置するように構成される。そのため、上記の止血器具は、拡張部材が拡張した際に拡張部材において最も拡張する最大拡張部(例えば、拡張部材の中心付近)が各帯体部の中心線の交点又は交点よりも基端側にずれた位置に位置する。拡張部材は、拡張部材の最大拡張部が各帯体部の中心線の交点又は交点よりも本体部の基端側にずれた位置に位置する状態で拡張することにより、カバー部材の基端部を持ち上げることができる。それにより、上記の止血器具は、拡張部材が拡張した際、カバー部材の基端部と患者の体表面との間に適切な隙間を保つことができる。そのため、上記の止血器具は、当該止血器具が患者に装着された状態において、患者が動作を行った際、カバー部材の基端部が患者の体表面に食い込むことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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