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公開番号
2025071384
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-07
出願番号
2022051432
出願日
2022-03-28
発明の名称
止血デバイスおよび拡張部材の製造方法
出願人
テルモ株式会社
代理人
IBC一番町弁理士法人
主分類
A61B
17/135 20060101AFI20250425BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】止血デバイスを装着する際に、不快感が生じることを防止することのできる止血デバイスを提供する。
【解決手段】止血デバイス10の拡張部材40は、拡張部材が未拡張の状態において、第1シート41の縁部41Aと第2シート42の縁部42Aが融着された融着部40Mにおける第1シートおよび第2シートの間の境界線40Lを通る平面を基準にして、患者の身体に配置される一側と他側とが非対称な構造を有し、拡張部材の他側は、拡張部材の一側よりも肉薄である。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
流体が注入される内腔を有し、患者に形成された穿刺部位を圧迫するように構成された拡張及び収縮可能な拡張部材と、
前記拡張部材を前記患者の身体の一部に固定するための帯体と、を有し、
前記拡張部材は、重ね合わせた樹脂製の第1シートの縁部と樹脂製の第2シートの縁部とを融着することで前記第1シートと前記第2シートの間に前記内腔が形成された構造を有し、
前記拡張部材は、前記拡張部材が未拡張の状態において、前記第1シートの前記縁部と前記第2シートの前記縁部が融着された融着部における前記第1シートおよび前記第2シートの間の境界線を通る平面を基準にして、前記患者の身体に配置される一側と前記一側と反対側に位置する他側とが非対称な構造を有し、
前記拡張部材の他側は、前記拡張部材の一側よりも肉薄である、止血デバイス。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記第1シートは、前記拡張部材の前記一側を構成しており、
前記第2シートは、前記拡張部材の前記他側を構成しており、
前記第1シートの前記縁部は、前記第2シートの前記縁部よりも肉厚である、請求項1に記載の止血デバイス。
【請求項3】
前記拡張部材は、
前記第1シートの前記縁部の一部と前記第2シートの前記縁部の一部が重なる第1部位と、
前記第1部位よりも前記内腔から離間した位置に配置され、前記第1シートの前記縁部の一部のみが位置する第2部位と、を有する、請求項2に記載の止血デバイス。
【請求項4】
前記拡張部材は、
前記融着部に位置し、前記第1シートの前記縁部の一部と前記第2シートの前記縁部の一部とが融着された融着領域と、前記融着領域よりも前記拡張部材の前記内腔側に位置し、前記内腔側に向けて前記第1シート側の肉厚が薄くなる非融着領域と、を有する、請求項2に記載の止血デバイス。
【請求項5】
前記拡張部材は、前記内腔側から前記融着部側に向けて窪んだ凹部を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の止血デバイス。
【請求項6】
前記融着部は、
前記第1シートの前記縁部と前記第2シートの前記縁部を融着する第1融着部と、
前記第1融着部よりも前記内腔側の位置で前記第1シートと前記第2シートを融着する第2融着部と、前記第1シートの前記縁部及び前記第2シートの前記縁部において前記第2融着部が形成された位置と対応した位置に設けられ、前記第1シートの前記縁部及び前記第2シートの前記縁部から前記内腔側に向けて幅が次第に小さくなるように形成された切り込み部と、を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の止血デバイス。
【請求項7】
前記拡張部材は、多角形の平面形状を有し、
前記第2融着部及び前記切り込み部は、前記多角形の辺上に配置されている、請求項6に記載の止血デバイス。
【請求項8】
前記切り込み部において前記縁部の最も外側に位置する部分は面取り加工されている、請求項6又は請求項7に記載の止血デバイス。
【請求項9】
患者に形成された穿刺部位を圧迫するように構成された拡張及び収縮可能な拡張部材を製造する方法であって、
樹脂製の第1シートと樹脂製の第2シートとを重ね合わせた状態で、前記第1シートの縁部と前記第2シートの縁部とを融着することによって前記第1シートと前記第2シートの間に流体を注入可能な内腔を備える前記拡張部材を製造し、
前記拡張部材は、前記融着によって、前記拡張部材が未拡張の状態において、前記第1シートの前記縁部と前記第2シートの前記縁部が融着された融着部における前記第1シートおよび前記第2シートの間の境界線を通る平面を基準にして、前記患者の身体に配置される一側と反対側に位置する他側とが非対称となり、かつ、前記他側が前記一側よりも肉薄になるように製造される、拡張部材の製造方法。
【請求項10】
前記第1シートと前記第2シートは相似形状を有しており、
前記第2シートは前記第1シートよりも外形が小さく、
前記第2シートの前記縁部は前記第1シートの前記縁部よりも肉薄であり、
前記第1シートに前記第2シートの前記縁部を重ねた状態で、前記第1シートに前記第2シートの前記縁部を融着することにより、前記拡張部材の前記一側を前記第1シートで構成し、前記拡張部材の前記他側を前記第2シートで構成する、請求項9に記載の拡張部材の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、穿刺した部位を圧迫して止血するための止血デバイスに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、腕や脚等の血管を穿刺し、穿刺部位にイントロデューサーシースを導入し、イントロデューサーシースの内腔を介してカテーテル等の医療器具を病変部に送達する、経皮的な治療・検査等が行われている。
【0003】
このような治療・検査等を行った場合、術者は、イントロデューサーシースを抜去した後の穿刺部位を止血する必要がある。この止血を行うために、腕や脚等の肢体に巻き付けるための帯体と、帯体を肢体に巻き付けた状態で固定する固定手段と、帯体に連結されており、流体を注入することにより拡張して、穿刺部位を圧迫する拡張部材と、を備えた止血デバイスが知られている(例えば下記の特許文献1参照)。一般的に、拡張部材は、重ね合わせた樹脂製の第1シートの縁部と樹脂製の第2シートの縁部とを融着することで、第1シートと第2シートの間に内腔が形成された構造を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平05-277125号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された止血デバイスでは、拡張部材を拡張させた際に、第1シートの縁部および第2シートの縁部が融着された融着部が、患者の身体側に変形する可能性がある。このように融着部が患者の身体側に変形することによって、装着時の不快感が生じる可能性がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、止血デバイスを装着する際に、不快感が生じることを防止することのできる止血デバイスおよび拡張部材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する止血デバイスは、流体が注入される内腔を有し、患者に形成された穿刺部位を圧迫するように構成された拡張及び収縮可能な拡張部材と、前記拡張部材を前記患者の身体の一部に固定するための帯体と、を有する。前記拡張部材は、重ね合わせた樹脂製の第1シートの縁部と樹脂製の第2シートの縁部とを融着することで前記第1シートと前記第2シートの間に前記内腔が形成された構造を有する。前記拡張部材は、前記拡張部材が未拡張の状態において、前記第1シートの縁部と前記第2シートの縁部が融着された融着部における前記第1シートおよび前記第2シートの間の境界線を通る平面を基準にして、前記患者の身体に配置される一側と前記一側と反対側に位置する他側とが非対称な構造を有し、前記拡張部材の他側は、前記拡張部材の一側よりも肉薄である。
【0008】
また、上記目的を達成する拡張部材の製造方法は、患者に形成された穿刺部位を圧迫するように構成された拡張及び収縮可能な拡張部材を製造する方法であって、樹脂製の第1シートと樹脂製の第2シートとを重ね合わせた状態で、前記第1シートの縁部と前記第2のシートの縁部とを融着することによって前記第1シートと前記第2シートの間に流体を注入可能な内腔を備える前記拡張部材を製造し、前記拡張部材は、前記融着によって、前記拡張部材が未拡張の状態において、前記第1シートの縁部と前記第2シートの縁部が融着された融着部における前記第1シートおよび前記第2シートの間の境界線を通る平面を基準にして、患者の身体に配置される一側と反対側に位置する他側とが非対称となり、かつ、前記他側が前記一側よりも肉薄になるように製造される。
【発明の効果】
【0009】
上記のように構成した止血デバイス、および拡張部材の製造方法によって製造された拡張部材を備える止血デバイスによれば、第1シートの縁部と第2シートの縁部が融着された融着部における前記第1シートおよび前記第2シートの間の境界線を通る平面を基準にして、患者の身体に配置される一側と他側とが非対称な構造を有し、拡張部材の他側は、拡張部材の一側よりも肉薄であるため、拡張部材を拡張させた際に、融着部は身体側と反対側に変形する。このため、止血デバイスを装着する際に、不快感が生じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る止血デバイスを内面側から見た平面図である。
図1の2-2線に沿う断面図である。
第1シートおよび第2シートを融着する前の様子を示す概略断面図である。
第1シートおよび第2シートを融着した後の様子を示す概略断面図である。
比較例に係る拡張部材を拡張した状態を示す斜視図である。
実施形態に係る拡張部材を拡張した状態を示す斜視図である。
変形例1に係る拡張部材において、第1シートおよび第2シートを融着する前の様子を示す概略断面図である。
変形例1に係る拡張部材において、第1シートおよび第2シートを融着した後の様子を示す概略断面図である。
変形例2に係る拡張部材の一部を示す平面図である
変形例2に係る拡張部材を拡張した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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